4 / 60
模型エンジンの商売。
これは売れる、そうオヤジは思った・・・
しおりを挟む
「間違いない、これは商売になる。」と、オヤジは確信する。
このころには、先進国では模型飛行機をつくる授業が正式に学校で決まっていたのだ。
ドイツも英国も、日本もだ。(これは、マジだ。)
つまり、国をあげて模型飛行機だったのだ。
なら、この単純でカンタンなエンジンは価格も安価にできそうだ。
安価ということは、学校での教材に使われたら・・・オヤジは笑いが止まらなかった。
「これは、絶対もうかる、商売になるぞ。」と、確信する。
そして、目の前のムスコの友人が考えたということも知ってるのだ。
「おい、坊主。」「なに?」
「このエンジンは十分に商売になりそうだ。」
「この特許を取らないか。」と、中学生の斉藤君へ・・・
天才発明家のドクター中松は灯油の給油ポンプを少年のころに発明したそうだ。
斎藤君が考えた焼き玉エンジンは模型エンジンとして未完成だったが・・・これを、改良して大量生産できるようにすれば・・・中学生で、このエンジンだ、こいつは磨けば玉になるぞ。
そう、オヤジは考えたのだ。
この中坊を技師として雇って、会社を拡大して・・・野望がオヤジに膨らんだのだ。
斎藤少年が考えた焼玉エンジンは模型用の安価なエンジンとして特許が認められたのだ。
そして、竹ヒゴでない木製の模型飛行機がつくられるようになっていった。
つまり、ゴム動力は小学生、そして中学生にはエンジンの模型飛行機だ。
日本の模型飛行機の学校教育は・・・一気に最先端へ・・・
欧米からのエンジンの問い合わせが・・・
鉄工所は銀行からの融資もOKで、エンジン製作工場へと・・・数年で様変わりしたのだ。
斎藤君は工業専門学校へ・・・もちろん、模型エンジンの会社の技師の身分でである。
学費は会社が出したのだ。
そして、エンジンは2ccから15ccまでの種類のエンジンが開発されたのだ。
そして、斎藤君はゴム動力の自動操縦装置を考案する。
ゴムの巻き戻る回転力を歯車で取り出して、尾翼の舵(ラダー)を操作するのだ。
つまり、いままで直線飛行していたが、自動操縦装置で第一旋回、第2旋回、第3旋回、そして第4旋回で着陸とする作動をするのだ。
時間やエンジンコントロールまでが自動操縦だ。
そして、一番すごいことは・・・バランスを水準器でとってることだ。
振り子の原理で、機体が傾いたら・・・戻すように舵(ラダー)が微妙に動くのだ。
いままで、飛んでいく模型飛行機を追いかけて苦労していたが、それがなくなるのだ。
これは、正規の日本陸軍から幹部が会社へ見学にくるほどだったのだ。
軍で誘導兵器を研究してるらしいのだが・・・自動操縦ができなかったらしい・・・
それが、模型飛行機で完成したから・・・軍としては驚きだったようだ。
「距離と方向が決められるなら、誘導飛行爆弾が完成なのだ。」と、陸軍幹部だ。
敵の基地がある方向へ正確に飛ばせるなら、誘導兵器として使えるかもしれない・・・
模型飛行機エンジンの会社に陸軍御用達のカンバンが・・・
会社に拍がついたのだった。
「一番、おおきい15ccのエンジンで爆弾は何キロ運べますかね。」と、陸軍の士官が聞く。
技術主任の斉藤君が、「そうですね、機体を大きくすれば、4キロくらいなら。」
「ふむ、10キロは欲しいですが。」「なら、双発なら。」と、斎藤君だ。
「燃料タンクを大きくすれば50キロはいけますよ。」
「なんと、それで速度は?」「そうですね、時速100キロくらいかな。」
「プロペラを4枚にすれば、120キロはいけるかと・・・」
「飛行高度は40メートルくらいですから、下手な鉄砲では撃ち墜とせないですよ。」
「いちど、試作をしてもらえませんか、予算を見積してください。」
正規の軍からの依頼だ・・・金銭的にリスクがないのだ。
「どれくらいで?」と、試作製造期間を聞いてくる軍幹部だ。
「そうですね、まあ3ヶ月もあれば。」
「そんなんで、いいんですか?」 普通、兵器の開発は数年かかるのだ。
「模型飛行機ですから、そこは実機とはちがいますよ。」
「なら、3ヶ月後に。」
「おい、斎藤主任。」「なんですか。」
「これは、マジな話だが・・・」と、陸軍からの依頼を話す社長だ。
鉄工所のオヤジが、今は社長であるのだ。
「50キロの重さの積荷を積んで、50キロの距離を自動操縦で飛行できる模型飛行機を試作してくれ。」
「予算は、そうだな500円までなら。」
「えっ、500円も!」 現在なら5000万円だ。(貨幣価値は現在は当時の10万倍だからだ。)
「そんなにあるんなら、新型エンジンを開発できますよ。」と、斎藤君だ。
「しかし、試作期間は3ヶ月だぞ。」と、社長だ。
「わかりました、じゃあ双発で試作します。」
こうして、斎藤君による軍事兵器の第1号機の試作がはじまったのだ。
このころには、先進国では模型飛行機をつくる授業が正式に学校で決まっていたのだ。
ドイツも英国も、日本もだ。(これは、マジだ。)
つまり、国をあげて模型飛行機だったのだ。
なら、この単純でカンタンなエンジンは価格も安価にできそうだ。
安価ということは、学校での教材に使われたら・・・オヤジは笑いが止まらなかった。
「これは、絶対もうかる、商売になるぞ。」と、確信する。
そして、目の前のムスコの友人が考えたということも知ってるのだ。
「おい、坊主。」「なに?」
「このエンジンは十分に商売になりそうだ。」
「この特許を取らないか。」と、中学生の斉藤君へ・・・
天才発明家のドクター中松は灯油の給油ポンプを少年のころに発明したそうだ。
斎藤君が考えた焼き玉エンジンは模型エンジンとして未完成だったが・・・これを、改良して大量生産できるようにすれば・・・中学生で、このエンジンだ、こいつは磨けば玉になるぞ。
そう、オヤジは考えたのだ。
この中坊を技師として雇って、会社を拡大して・・・野望がオヤジに膨らんだのだ。
斎藤少年が考えた焼玉エンジンは模型用の安価なエンジンとして特許が認められたのだ。
そして、竹ヒゴでない木製の模型飛行機がつくられるようになっていった。
つまり、ゴム動力は小学生、そして中学生にはエンジンの模型飛行機だ。
日本の模型飛行機の学校教育は・・・一気に最先端へ・・・
欧米からのエンジンの問い合わせが・・・
鉄工所は銀行からの融資もOKで、エンジン製作工場へと・・・数年で様変わりしたのだ。
斎藤君は工業専門学校へ・・・もちろん、模型エンジンの会社の技師の身分でである。
学費は会社が出したのだ。
そして、エンジンは2ccから15ccまでの種類のエンジンが開発されたのだ。
そして、斎藤君はゴム動力の自動操縦装置を考案する。
ゴムの巻き戻る回転力を歯車で取り出して、尾翼の舵(ラダー)を操作するのだ。
つまり、いままで直線飛行していたが、自動操縦装置で第一旋回、第2旋回、第3旋回、そして第4旋回で着陸とする作動をするのだ。
時間やエンジンコントロールまでが自動操縦だ。
そして、一番すごいことは・・・バランスを水準器でとってることだ。
振り子の原理で、機体が傾いたら・・・戻すように舵(ラダー)が微妙に動くのだ。
いままで、飛んでいく模型飛行機を追いかけて苦労していたが、それがなくなるのだ。
これは、正規の日本陸軍から幹部が会社へ見学にくるほどだったのだ。
軍で誘導兵器を研究してるらしいのだが・・・自動操縦ができなかったらしい・・・
それが、模型飛行機で完成したから・・・軍としては驚きだったようだ。
「距離と方向が決められるなら、誘導飛行爆弾が完成なのだ。」と、陸軍幹部だ。
敵の基地がある方向へ正確に飛ばせるなら、誘導兵器として使えるかもしれない・・・
模型飛行機エンジンの会社に陸軍御用達のカンバンが・・・
会社に拍がついたのだった。
「一番、おおきい15ccのエンジンで爆弾は何キロ運べますかね。」と、陸軍の士官が聞く。
技術主任の斉藤君が、「そうですね、機体を大きくすれば、4キロくらいなら。」
「ふむ、10キロは欲しいですが。」「なら、双発なら。」と、斎藤君だ。
「燃料タンクを大きくすれば50キロはいけますよ。」
「なんと、それで速度は?」「そうですね、時速100キロくらいかな。」
「プロペラを4枚にすれば、120キロはいけるかと・・・」
「飛行高度は40メートルくらいですから、下手な鉄砲では撃ち墜とせないですよ。」
「いちど、試作をしてもらえませんか、予算を見積してください。」
正規の軍からの依頼だ・・・金銭的にリスクがないのだ。
「どれくらいで?」と、試作製造期間を聞いてくる軍幹部だ。
「そうですね、まあ3ヶ月もあれば。」
「そんなんで、いいんですか?」 普通、兵器の開発は数年かかるのだ。
「模型飛行機ですから、そこは実機とはちがいますよ。」
「なら、3ヶ月後に。」
「おい、斎藤主任。」「なんですか。」
「これは、マジな話だが・・・」と、陸軍からの依頼を話す社長だ。
鉄工所のオヤジが、今は社長であるのだ。
「50キロの重さの積荷を積んで、50キロの距離を自動操縦で飛行できる模型飛行機を試作してくれ。」
「予算は、そうだな500円までなら。」
「えっ、500円も!」 現在なら5000万円だ。(貨幣価値は現在は当時の10万倍だからだ。)
「そんなにあるんなら、新型エンジンを開発できますよ。」と、斎藤君だ。
「しかし、試作期間は3ヶ月だぞ。」と、社長だ。
「わかりました、じゃあ双発で試作します。」
こうして、斎藤君による軍事兵器の第1号機の試作がはじまったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる