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飛行爆弾、平原を飛ぶ!
目標の誤差は35メートル以内だ。
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「これが、飛行爆弾なのだな。」と、陸軍幹部が・・・
幅4メートル、長さ2メートルの双発エンジンの模型飛行機を見る。
「とても、50キロさきへ飛べるのか。」と、感想だ。
「内地の飛行テストは成功しましたよ。」と、斎藤君がいう。
「まあ、だから満州での試験なのだが。」と、幹部だ。
「それで、目標までの図面を。」と、機体を整備しながらいう斎藤君だ。
「これです。」と、技官が図面を渡す。
「ふむ、10キロ先を西へ、そして北へ1キロ、そして・・・」なかなか、50キロ先を注文が五月蠅い陸軍だ。
斎藤君は自動操縦装置の目盛りをカリカリと合わせる。
そして、「爆弾は?」と、技官へ聞く。
「わかった。」と、手押し車で爆弾を運んでくる。
戦闘機へ搭載できる小型爆弾というヤツだ。
「起爆装置を外すのは、風車ですか。」と、爆弾の先に風車がついている。
「そうだ、投下すると風で廻るんだ。」
「わかりました、では風車はいらないから・・・」と、風車をネジ回しで外す。
そして、風車が廻って雷管を押す装置を外して、別の接点を付ける。
そして、ゴム動力の操縦装置のゴムを巻く。
ゴムの質が悪いから、あらかじめ巻いてはおけない。
「そうだ、砂からエンジンを守らないと。」と、エンジンの空気を入れるキャブレターへフタをする。
「ある程度、上なら砂も舞っていないだろう。」と、思ったのだ。
「飛行機を追跡するクルマは準備できましたか。」と、陸軍幹部へ聞く。
「お、おう、いつでもいいそうだ。」と、幹部がクルマを観た。
当時はクルマの免許なんて、持ってるヤツなんて皆無だ。
自家用車なんて・・・医者か成金か・・・くらいだ。
陸軍の機甲化部隊配属なら、軍が免許を取らせてくれたのだ。
「風が、あまり強風だと流されるからな。」と、気候が心配だが・・・それほどでもない。
「よし、これなら行けるぞ。」と、確信する斎藤君だ。
模型エンジンにしては大型のエンジンの焼き玉プラグへ蓄電池から電流を流す。
そして、大きなプロペラへ起動用のモータークランクを・・・そして、起動モーターのスイッチを入れる。
「クワン、クワン、ブ、ブ。」と、ペラが廻り・・・やがて、「バ、バ、バ、バ。」と、エンジンが始動した。
さあ、もう片方のエンジンだ。
もう、五月蠅くて話声が聞こえない。
「ブーーーーーーン。」と、双発エンジン音がハミングする。
五月蠅いが、単発よりは好きな斎藤君だ。
手をあげて、スタートする合図を・・・
「いまだ。」と、飛行機を押せえていた手を離した。
「スル、スル、スル。」と、飛行爆弾が・・・15メートルも行かない内に離陸した。
追跡の四輪駆動車が追跡を始める。
満州平原といっても、まっ平らな土地ではない。
それなりの凹凸はあるようだ。
追跡の四駆は、ポン、ポンと撥ねながら走っていく。
「こちら、基地だ。」「聞こえるか。」「こちら、追跡車だ、どうぞ。」
「できそうか?」「なんとか、見失わないように・・・」「いかん、思ってより速いぞ。」
「くそっ、とりあえず追いかける、どうぞ。」「了解、事故するな。」
陸軍の無線電話機だ。 最近、クルマへ乗せられる小型の無線装置ができたそうだ。
斎藤君は話は聞いていたが・・・と、無線装置を見る。
下手な箪笥ほどあるようだ。
「まあ、模型飛行機には、無理だな。」と、思ったのだが・・・
「まてよ、模型飛行機なら・・・送信機と飛行機の受信機で・・・つまり、これの半分だな。」
「それに、音声を飛ばす変調装置はいらない。」「なら、かなり小型にできそうだな。」
「一番の問題は真空管のヒーターの電池だな。」「とても、蓄電池では重くて無理だな。」
いろいろ、思考する斎藤研究技師である。
「こちら、追跡班だ、基地局どうぞ。」「こちら、基地局だ。」
「追跡班から飛行爆弾は無事に爆発した。」「追跡班から、爆弾は予定どうり爆発したもようだ。」
「そこの現場を確保しておけ。」「追跡班了解だ。」
「では、現場へ行きましょう。」と、陸軍幹部が・・・
トラックの荷台へ・・・手すりが付いてるから、そこへ摑まる。
「では、行きますよ。」で、トラックが爆発現場へ・・・
信号も交差点もないから・・・しかし、30分では・・・45分くらい現場までかかったのだ。
四駆自動車と手を振る係員が・・・
やがて、目標とした地点にあらかじめ立てていた旗が、見える。
「そんなに、位置はずれていないな。」と、内心でホットする斎藤君だ。
爆発現場に散乱する木片や金属片が・・・「エンジンを見つけたぞ。」と、焼き玉エンジンを拾う。
「これは、もう使えないかな。」と、黒こげのエンジンだ。
陸軍の係員が、旗から爆発現場までの距離を巻き尺で測っている。
「32メートル。」と、声が聞こえる。
「50キロ離れて、誤差が32メートルだと。」「信じられんぞ。」「でも、そうだぞ。」
「これなら、使えるな。」
「でも、一般の兵卒に使えるかな?」「そうだな、試してみるか。」
なんやら、幹部連中が話をしている。
「斎藤技師。」と、幹部の技官が言ってきた。
態度が、あきらかに以前とは違うようだが・・・そこは、言わない斎藤君だ。
「飛行爆弾の取説と仕様を知りたいが。」と、聞いてきたのだ。
つまり、誰でも使えそうかということなのだろう。
「そうですね、それなりの訓練を受ければ、その辺のヤツでも使えますよ。」と、斎藤君だ。
「ただし、平均的な学校教育を受けたモノでないと・・・」と、加える。
「そうだな、それは当然だな。」
「それで、こちらからも要求がありますが。」
「なんありと・・・」
「無線機を一式、ください。」
「えっ、どうするの・・・だ。」と、いぶかしがる幹部だ。
幅4メートル、長さ2メートルの双発エンジンの模型飛行機を見る。
「とても、50キロさきへ飛べるのか。」と、感想だ。
「内地の飛行テストは成功しましたよ。」と、斎藤君がいう。
「まあ、だから満州での試験なのだが。」と、幹部だ。
「それで、目標までの図面を。」と、機体を整備しながらいう斎藤君だ。
「これです。」と、技官が図面を渡す。
「ふむ、10キロ先を西へ、そして北へ1キロ、そして・・・」なかなか、50キロ先を注文が五月蠅い陸軍だ。
斎藤君は自動操縦装置の目盛りをカリカリと合わせる。
そして、「爆弾は?」と、技官へ聞く。
「わかった。」と、手押し車で爆弾を運んでくる。
戦闘機へ搭載できる小型爆弾というヤツだ。
「起爆装置を外すのは、風車ですか。」と、爆弾の先に風車がついている。
「そうだ、投下すると風で廻るんだ。」
「わかりました、では風車はいらないから・・・」と、風車をネジ回しで外す。
そして、風車が廻って雷管を押す装置を外して、別の接点を付ける。
そして、ゴム動力の操縦装置のゴムを巻く。
ゴムの質が悪いから、あらかじめ巻いてはおけない。
「そうだ、砂からエンジンを守らないと。」と、エンジンの空気を入れるキャブレターへフタをする。
「ある程度、上なら砂も舞っていないだろう。」と、思ったのだ。
「飛行機を追跡するクルマは準備できましたか。」と、陸軍幹部へ聞く。
「お、おう、いつでもいいそうだ。」と、幹部がクルマを観た。
当時はクルマの免許なんて、持ってるヤツなんて皆無だ。
自家用車なんて・・・医者か成金か・・・くらいだ。
陸軍の機甲化部隊配属なら、軍が免許を取らせてくれたのだ。
「風が、あまり強風だと流されるからな。」と、気候が心配だが・・・それほどでもない。
「よし、これなら行けるぞ。」と、確信する斎藤君だ。
模型エンジンにしては大型のエンジンの焼き玉プラグへ蓄電池から電流を流す。
そして、大きなプロペラへ起動用のモータークランクを・・・そして、起動モーターのスイッチを入れる。
「クワン、クワン、ブ、ブ。」と、ペラが廻り・・・やがて、「バ、バ、バ、バ。」と、エンジンが始動した。
さあ、もう片方のエンジンだ。
もう、五月蠅くて話声が聞こえない。
「ブーーーーーーン。」と、双発エンジン音がハミングする。
五月蠅いが、単発よりは好きな斎藤君だ。
手をあげて、スタートする合図を・・・
「いまだ。」と、飛行機を押せえていた手を離した。
「スル、スル、スル。」と、飛行爆弾が・・・15メートルも行かない内に離陸した。
追跡の四輪駆動車が追跡を始める。
満州平原といっても、まっ平らな土地ではない。
それなりの凹凸はあるようだ。
追跡の四駆は、ポン、ポンと撥ねながら走っていく。
「こちら、基地だ。」「聞こえるか。」「こちら、追跡車だ、どうぞ。」
「できそうか?」「なんとか、見失わないように・・・」「いかん、思ってより速いぞ。」
「くそっ、とりあえず追いかける、どうぞ。」「了解、事故するな。」
陸軍の無線電話機だ。 最近、クルマへ乗せられる小型の無線装置ができたそうだ。
斎藤君は話は聞いていたが・・・と、無線装置を見る。
下手な箪笥ほどあるようだ。
「まあ、模型飛行機には、無理だな。」と、思ったのだが・・・
「まてよ、模型飛行機なら・・・送信機と飛行機の受信機で・・・つまり、これの半分だな。」
「それに、音声を飛ばす変調装置はいらない。」「なら、かなり小型にできそうだな。」
「一番の問題は真空管のヒーターの電池だな。」「とても、蓄電池では重くて無理だな。」
いろいろ、思考する斎藤研究技師である。
「こちら、追跡班だ、基地局どうぞ。」「こちら、基地局だ。」
「追跡班から飛行爆弾は無事に爆発した。」「追跡班から、爆弾は予定どうり爆発したもようだ。」
「そこの現場を確保しておけ。」「追跡班了解だ。」
「では、現場へ行きましょう。」と、陸軍幹部が・・・
トラックの荷台へ・・・手すりが付いてるから、そこへ摑まる。
「では、行きますよ。」で、トラックが爆発現場へ・・・
信号も交差点もないから・・・しかし、30分では・・・45分くらい現場までかかったのだ。
四駆自動車と手を振る係員が・・・
やがて、目標とした地点にあらかじめ立てていた旗が、見える。
「そんなに、位置はずれていないな。」と、内心でホットする斎藤君だ。
爆発現場に散乱する木片や金属片が・・・「エンジンを見つけたぞ。」と、焼き玉エンジンを拾う。
「これは、もう使えないかな。」と、黒こげのエンジンだ。
陸軍の係員が、旗から爆発現場までの距離を巻き尺で測っている。
「32メートル。」と、声が聞こえる。
「50キロ離れて、誤差が32メートルだと。」「信じられんぞ。」「でも、そうだぞ。」
「これなら、使えるな。」
「でも、一般の兵卒に使えるかな?」「そうだな、試してみるか。」
なんやら、幹部連中が話をしている。
「斎藤技師。」と、幹部の技官が言ってきた。
態度が、あきらかに以前とは違うようだが・・・そこは、言わない斎藤君だ。
「飛行爆弾の取説と仕様を知りたいが。」と、聞いてきたのだ。
つまり、誰でも使えそうかということなのだろう。
「そうですね、それなりの訓練を受ければ、その辺のヤツでも使えますよ。」と、斎藤君だ。
「ただし、平均的な学校教育を受けたモノでないと・・・」と、加える。
「そうだな、それは当然だな。」
「それで、こちらからも要求がありますが。」
「なんありと・・・」
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