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欧州視察団の来訪。
フリーフライト機対無線操縦機。
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横浜港へ欧州視察団が歓迎の中、到着した。
欧州を船出して、15日目である。
「社長、歓迎の準備は?」「できてるはずだが・・・」
「通訳は?」「まだ、来てません。」
「打ち合わせもあるというのに・・・」と、心配顔の社長である。
「40名の内、10名ほどが来訪すると聞いtますが。」と、犬塚君が聞く。
「そうだよ、10名ほどの4班に別れて視察するらしい。」
「確か、学校が3ヶ所と我が社だ。」
「それで、陸軍の関係者は作業服へ着替えたんですよね。」
「あ、あ、そう聞いてる。」
どうやら、飛行爆弾を秘匿するための作戦のようだ。
模型飛行機開発会社は陸軍とは無関係を貫くらしいようだ。
「でも、顔が兵隊ですから、無理でしょ。」と、サイトウ君がからかう。
「でも、着替えたら社員風だったぞ。」と、犬塚君だ。
「馬子にも衣装かな・・・」と、酷い揶揄である。
どうしても、軍人は上から目線になるからだ。
でないと、他国の軍隊に舐められたら終わりだからだ。
「それで、無線操縦機は披露してもOKなんですね。」と、犬塚君が再確認だ。
「そうだ、各学校へ渡してるからだそうだ。」と、社長がいう。
確かに、今更だが・・・学校の生徒に無線操縦飛行機がバレてるのだ、生徒に沈黙を強いてもしかたがないからだ。
「欧州視察団の連中は無線操縦機には、驚くでしょうね。」
「そうだな、まだ研究段階と思うからな。」
「まだ、日本はゴムの竹ヒゴ飛行機だと・・・思ってるんじゃないかな。」
「まさか?」「いいや、マジだぞ。」
「でも、エンジンは輸出してるんですよ。」
「あれは、欧州の会社へ卸してるだけだぞ。」「日本製とは描いてないぞ。」
「本当なんですか。」「あ、あ。」
「なんでも、OEMとかいうらしい。」(Original Equipment Manufacturingのこと。)
「他社のブランドを製造することだってさ。」と、解説する犬塚君だ。
さすが、帝大出だ。
「つまり、欧州の模型飛行機会社へ部品として卸してるということよ。」と、庶務のオバサンだ。
「我が社は、欧州には支店が無いじゃない。」「え、え、まあ。」
「それで、欧州の模型飛行機の会社へ売り込みに行ったのよ。」と、オバサンがいう。
「それで、遠距離電信で注文が入るから、船便で送ってるのよ。」「なるほど。」
「じゃあ、会社のロゴは?」「もちろん、欧州の模型会社よ、ヘラー社とか・」
「えっ、じゃあヘラー社のフリーフライト機は、まさか。」
「そうね、ほとんどわが社の製品よ。」
「驚いた。全然しらなかったよ。」と、サイトウ君だ。
「まあ、あんた達は開発しか興味ないからね。」と、笑う庶務のオバサンだ。
要は、欧州の模型飛行機の会社が日本のメーカーを下請けにして、欧州で販売してるということだ。
しかし、購買する少年少女らは・・・そんなことは知らない。
アニメがいい例である。
日本製のアニメを、欧州は輸入して放送していた。
もちろん、日本製なんて描いてないからね・・・
ハイジも、まさか・・・日本で造ったなんて、当時は誰も思わなかったのだ。
戦後、米国で公開されたB級漫画映画は、ほとんど日本が下請けだそうだ。
現在のシナや韓国で下請けしているアニメの構図と同じである。
サブ・タイトルにシナや韓国風の名前が出るからね・・・
ヤツラは、パクる(著作権なんて無い)だけだから・・・要注意である。
「じゃあ、欧州の生徒らが持参するフリーフライト機って・・・まさか、内の製品が・・・」
「だろうね、一部には自作もあるだろうが、エンジンは、さすがに無理だろうからね。」と、庶務だ。
翌日、欧州視察団が工場へやってきた。
総勢、10名である。(生徒が9名と教師が1名だ。)
日本人の通訳が付いてきた。
こちらにも、通訳がいるから2班に分けた。
社長が、おおまかな説明をして。通訳が英語へ翻訳する。
来訪したのは、英国からの生徒らだ。
他には、ドイツ・フランス・イタリーの合計4ヶ国だそうだ。
生徒らは12歳から16歳くらいである。
野郎が4名とパツキン少女が5名だ。
まずは、木材加工工場からだ・・・
「オヤ、コレハ・・・」と、金髪野郎が驚く。
「フリーフライト機ハ、ココデ造ッテタノカ。」と、だ。
木材を翼の断面に加工して溝を入れて、袋へ積めてるのだ。
翼型は定番のクラークY型だ。
隣では、和紙を切って袋詰めだ。 翼へ貼るのである。
洋紙より、丈夫で軽いから飛行機には向いてる素材が和紙だ。
その隣では、絹の布を裁断している。
高級なフリーフライト機には、翼が絹の布が貼られているのだ。
張り替える時に、布だと便利だ。 和紙を翼から剥がすのは、へばりついて大変なのだ。
まあ、ここまでは、フ~ンという上から目線で見学していた金髪野郎やパツキン少女らが・・・
別棟へ見学へ入り・・・びっくりだ!
そこは、模型飛行機用のエンジン工場だからである。
まさか、自分らの飛行機のエンジンが日本で造られていたなんて・・・夢にも思っていなかったらしい。
工場へ入ると、旋盤や工作機械が・・・並んでいる。
それなりの騒音だが・・・五月蠅いほどではない。
旋盤も小型のヤツだ。 模型用エンジンは小型だからだ。
驚愕する金髪野郎とキンパツ娘らである。
欧州を船出して、15日目である。
「社長、歓迎の準備は?」「できてるはずだが・・・」
「通訳は?」「まだ、来てません。」
「打ち合わせもあるというのに・・・」と、心配顔の社長である。
「40名の内、10名ほどが来訪すると聞いtますが。」と、犬塚君が聞く。
「そうだよ、10名ほどの4班に別れて視察するらしい。」
「確か、学校が3ヶ所と我が社だ。」
「それで、陸軍の関係者は作業服へ着替えたんですよね。」
「あ、あ、そう聞いてる。」
どうやら、飛行爆弾を秘匿するための作戦のようだ。
模型飛行機開発会社は陸軍とは無関係を貫くらしいようだ。
「でも、顔が兵隊ですから、無理でしょ。」と、サイトウ君がからかう。
「でも、着替えたら社員風だったぞ。」と、犬塚君だ。
「馬子にも衣装かな・・・」と、酷い揶揄である。
どうしても、軍人は上から目線になるからだ。
でないと、他国の軍隊に舐められたら終わりだからだ。
「それで、無線操縦機は披露してもOKなんですね。」と、犬塚君が再確認だ。
「そうだ、各学校へ渡してるからだそうだ。」と、社長がいう。
確かに、今更だが・・・学校の生徒に無線操縦飛行機がバレてるのだ、生徒に沈黙を強いてもしかたがないからだ。
「欧州視察団の連中は無線操縦機には、驚くでしょうね。」
「そうだな、まだ研究段階と思うからな。」
「まだ、日本はゴムの竹ヒゴ飛行機だと・・・思ってるんじゃないかな。」
「まさか?」「いいや、マジだぞ。」
「でも、エンジンは輸出してるんですよ。」
「あれは、欧州の会社へ卸してるだけだぞ。」「日本製とは描いてないぞ。」
「本当なんですか。」「あ、あ。」
「なんでも、OEMとかいうらしい。」(Original Equipment Manufacturingのこと。)
「他社のブランドを製造することだってさ。」と、解説する犬塚君だ。
さすが、帝大出だ。
「つまり、欧州の模型飛行機会社へ部品として卸してるということよ。」と、庶務のオバサンだ。
「我が社は、欧州には支店が無いじゃない。」「え、え、まあ。」
「それで、欧州の模型飛行機の会社へ売り込みに行ったのよ。」と、オバサンがいう。
「それで、遠距離電信で注文が入るから、船便で送ってるのよ。」「なるほど。」
「じゃあ、会社のロゴは?」「もちろん、欧州の模型会社よ、ヘラー社とか・」
「えっ、じゃあヘラー社のフリーフライト機は、まさか。」
「そうね、ほとんどわが社の製品よ。」
「驚いた。全然しらなかったよ。」と、サイトウ君だ。
「まあ、あんた達は開発しか興味ないからね。」と、笑う庶務のオバサンだ。
要は、欧州の模型飛行機の会社が日本のメーカーを下請けにして、欧州で販売してるということだ。
しかし、購買する少年少女らは・・・そんなことは知らない。
アニメがいい例である。
日本製のアニメを、欧州は輸入して放送していた。
もちろん、日本製なんて描いてないからね・・・
ハイジも、まさか・・・日本で造ったなんて、当時は誰も思わなかったのだ。
戦後、米国で公開されたB級漫画映画は、ほとんど日本が下請けだそうだ。
現在のシナや韓国で下請けしているアニメの構図と同じである。
サブ・タイトルにシナや韓国風の名前が出るからね・・・
ヤツラは、パクる(著作権なんて無い)だけだから・・・要注意である。
「じゃあ、欧州の生徒らが持参するフリーフライト機って・・・まさか、内の製品が・・・」
「だろうね、一部には自作もあるだろうが、エンジンは、さすがに無理だろうからね。」と、庶務だ。
翌日、欧州視察団が工場へやってきた。
総勢、10名である。(生徒が9名と教師が1名だ。)
日本人の通訳が付いてきた。
こちらにも、通訳がいるから2班に分けた。
社長が、おおまかな説明をして。通訳が英語へ翻訳する。
来訪したのは、英国からの生徒らだ。
他には、ドイツ・フランス・イタリーの合計4ヶ国だそうだ。
生徒らは12歳から16歳くらいである。
野郎が4名とパツキン少女が5名だ。
まずは、木材加工工場からだ・・・
「オヤ、コレハ・・・」と、金髪野郎が驚く。
「フリーフライト機ハ、ココデ造ッテタノカ。」と、だ。
木材を翼の断面に加工して溝を入れて、袋へ積めてるのだ。
翼型は定番のクラークY型だ。
隣では、和紙を切って袋詰めだ。 翼へ貼るのである。
洋紙より、丈夫で軽いから飛行機には向いてる素材が和紙だ。
その隣では、絹の布を裁断している。
高級なフリーフライト機には、翼が絹の布が貼られているのだ。
張り替える時に、布だと便利だ。 和紙を翼から剥がすのは、へばりついて大変なのだ。
まあ、ここまでは、フ~ンという上から目線で見学していた金髪野郎やパツキン少女らが・・・
別棟へ見学へ入り・・・びっくりだ!
そこは、模型飛行機用のエンジン工場だからである。
まさか、自分らの飛行機のエンジンが日本で造られていたなんて・・・夢にも思っていなかったらしい。
工場へ入ると、旋盤や工作機械が・・・並んでいる。
それなりの騒音だが・・・五月蠅いほどではない。
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