ラジオコントロール飛行機物語。

ゆみすけ

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空母の最大の敵は?

空母の最大の敵は潜水艦だ。

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  空母の最大の敵は、現在も潜水艦である。
1発の魚雷で轟沈なんて・・・
 それで、米軍は何隻もの駆逐艦を空母の周りに侍らせているのだ。
まあ、日本海軍も似たようなモノである。
 では、陸軍の空母は駆逐艦が警備するのかな・・・
それでは、海軍のパクリになってしまうのだ。
 たとえ、戦争に負けても・・・それだけは、避けなければならない。
それが、日本軍の島国根性であるのだ。
 互いの固執のほうが、戦争の勝ち負けより優先するという。
もちろん、例外のあるのだが・・・
 個人的に親族だったり、恩師と教え子だったりと・・・

 「駆逐艦で空母を守るのが、どこの国でも・・・」
「いや、わが国の陸軍は違うのだ。」(やはり、そうくるのか・・・)
 「まあ、駆逐艦を何隻も建造する予算なんて無いからな。」
「ん、それもそうだが・・・」
 「なにも、潜水艦を探すのは駆逐艦に限ったことではないのだ。」
「まあ、水中聴音器と音波探針装置(アクテブソナーの苦しい日本語表現だ。)があればいいからな。」
 「そうさ、あとは爆雷を投下すれば、いいのだ。」
「なるほど。」
 「魚雷艇だ。」
「なるほど、確かに海軍は魚雷艇が少ないな。」「ほとんど、造ってないのだ。」
 「なぜっかな。」「バカだからさ。」
「さすが、陸軍参謀だ。」と、全員が拍手だ。
 旧日本海軍は魚雷艇が少なかったのだ。
占領した南洋の諸島へ配備しようにも・・・数がたりない・・・
 米軍は魚雷艇をPTボートとして大量生産したのだ。
かの、ケネディ大統領も乗っていたのだ。
 「それに、魚雷艇なら駆逐艦より安価だから・・・」
「しかし、肝心の魚雷は?」「まさか、海軍の魚雷を?」
 「それは、日本が滅びようともできないことだ。」「うむ、同感だ。」
さすが、陸軍である。
 
 それで、魚雷を模型飛行機開発のサイトウ技師へ・・・
困ったときの、サイトウ君である。
 「なんで、オレなんだよ。」
「海軍に頼めないからだよ。」「オレは魚雷なんて・・・」
 すると、犬塚技師が、「カンタンだぞ、電池を仕込んでスクリューを廻せばいいんだよ。」
「爆弾は?」「飛行爆弾のヤツを流用だな。」
 「翼の無い、飛行機なんだよ。」「防水するだけさ。」
と、カンタンにいうが・・・実際は魚雷には誘導装置が・・・・
 「誘導装置は、どうするのだ。」と、サイトウ技師だ。
「チミ、飛行爆弾に搭載してるのは、何だね。」と、ワンコ(犬塚技師のあだ名)がワンワンだ。
 そうなのだ、飛行爆弾の誘導装置は電磁ジャイロを使ったスグレモノなのである。
そうなのだ、飛行爆弾から翼を外して・・・エンジンの替わりにモーターを仕込んで・・・
 その電源に乾電池を仕込めば完成なのである。
試しに、近くの小学校のプールで実験だ。
 誘導装置にプールを周回するように目盛りを切り替える。
「こんな簡単で、いいのかな。」と、不安なサイトウ技師だ。
 「とりあえず、やってみたら。」と、軽いノリのワンコ技師だ。
「よし、いくぞ。」と、モーターのスィッチを入れる。
 「ウィ~~~ン。」と、スクリューが廻り・・・
魚雷の試作品はプールを廻りだした。
 「お、なかなか、よさそうだぞ。」と、自己の腕に感心するサイトウ技師だ。
「いや、アイデアはオレだぞ。」と、犬塚技師が・・・
 まあ、どっちでもいいのだ。
ようは、陸軍が満足すればOKなのである。
 そして、30分で電池が切れて、魚雷は停止して・・・回収するのだ。
「速度は、あまり速くないな。」と、サイトウ技師だ。
 「なら、スクリューを2個だな。」「双発だな。」
「もちろん、モーターも附けるから、前に1個と後ろに1個だな。」
 「爆弾は。」「バランスの関係で真ん中だな。」
こうして、スクリューが前後にある陸軍の魚雷が完成したのである。
 
 魚雷艇は・・・漁船を建造している船大工へ頼んだのだ。(海軍艦艇を建造してる処へは頼まない陸軍だ。)
フネの全長は36メートルで、総トン数は260トンだ。
 動力は戦車のジーゼルエンジンと同じヤツだ。
空母の周りを周回して警備することとなる。
 なら、空母より速く行動できなければならない。
それで、戦車のエンジンを2台積んで、2個のスクリューを廻す。
 それなりに、エンジン騒音は五月蠅いから・・・水中聴音器は停船して使うこととする。
もちろん、戦車につかっている無線機も魚雷艇には搭載されたのだ。
 空母の警備として4隻単位で、12隻の魚雷艇が建造された。
整備や故障をみこしたのである。

 話はソレるが、海軍には自慢があったのだ。
有名な63センチ酸素魚雷である。
 いままでの魚雷は窒素をまき散らして走行していた。(二酸化炭素は海水へ溶けやすい。)
空気タンクからの空気をエンジンで燃焼させて推進していたのだ。
 どうしても窒素が出るのだ。
ところが、日本海軍の魚雷は酸素をエンジンで燃焼させていたので、窒素ガスが出ないのだ。
 それで、魚雷の航跡が海上から見えないのである。
それで、米軍は魚雷にヤラれても、機雷に触れたと・・・勘違いが多かったとか・・・(酸素魚雷なんて、認めたくない米軍だ。)
 それで、海軍は酸素魚雷が・・・自慢だったのだ。
ところが、陸軍の魚雷は電池でモーター推進だ。
 そうなのだ、航跡が見えないのである。
いままで、世界に自慢していたが・・・陸軍の電池魚雷に・・・おかぶを奪われてしまったのである。
 「フフ、フ、海軍の糞野郎めっ、どんなもんだい、ザマア味噌漬けだ。」
と、大変口汚き言葉が・・・湧いて出る、陸軍である。


 
 
 
 
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