大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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Uボートの訓練だ。

日本海軍には負けられない。

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 グルップ重工で、新型Uボートが完成するまで、独逸海軍は遊んでいるわけではなかった。 そう、訓練だ。 訓練の繰り返しだ。 そして、体に叩き込むのだ。 ロンメロ将軍が三軍(陸軍、海軍、飛行軍)のトップである。 つまり、ロンメロ魂が炸裂するのだ。 特に、海軍は陸から眼が届きにくいから、ゆるゆる海軍だった。 だが、ロンメロ夫人がチャチャを海軍に入れるようになった。 オナゴは優しいように見えて手厳しいのだ。 容赦ないのだ。 裁判も女裁判官の方が手厳しいのだ。 まさに、鉄の女サッチャーでなく、鉄面皮のフローラだ。 陸のロンメロ、海のフローラと(空が無いが。) その、海軍の帝王フローラ夫人の第一声が、「日本海軍に勝つこと。」 だ。 それも、Uボート祭りでだ。 開催国が勝たなくては、の論理だ。 地元開催は有利ではあるのだ。 もちろん、表向きは鉄面皮でも鉄の女でもない。 期待感や笑みで、こちらが負けるわけにはいかないと、その気にさせるのである。 無駄に、かんばってしまうのである。 そして、旧型Uボート(旧型でも、正規Uボートだ。)で訓練だ。 艦長はデニールである。 フローラ夫人から、直接頼まれた栄誉をさずかった。 それで、気合十分なのだ。 「いいか、諸君。」 「ヤー。」 「潜水艦祭りでは勝たねばならん。」 「ヤヴォール。」(了解。) 「諸君らの奮闘努力を期待する、以上だ。」 「では、乗船だ。」 「ヤー。」 ハッチから次々となだれ込む。 「潜航、ベント開け。」 「ヤヴォール。」 「シュネル。」(急げ。) 「深度50です。」 「うむ、32秒。」 「ネガティブ。」(だめだ。)  「浮上だ、タンク・ブロー。」 「ヤー。」 深度50は、完全にUボートが海上から見えなくなる深度だ。 潜望鏡深度より深い。 少し前の潜水艦は深度100が限界だった。 現在は、おそらく600ぐらいだろう。 単位はメートルだ。 海の単位は、1海里が1852メートル。 1時間に、1海里進む速さが1ノットだ。 つまり、1,9キロ毎時が1ノットだ。 数字に著者は弱いので、話は以上だ。  そして、再度、「ベント開け、潜航だ。」 「ヤー。」 計測する。 「深度50.」 「ハルト。」(ストップ) 計測は32秒だ。 「シャチセ。」(くそったれ) 艦長が吐いた。 めったに言わないが。 「これでは、ネガティヴだ。」 副官が途方にくれる。 フローラ夫人の期待に答えなくてはならない。 日本のイ号は28だった。 どうしてなのか。 艦の性能はトントンだ。 互いに、デーゼル機関で充電してモーターで推進だ。 そして、腹壁構造も同じだ。 どうしても、30の壁を破れない。 これでは、日本に勝てない。 まてよ、Uボートでは、日本軍も32秒だった。 これは、技術的な問題なのだ。 ベントを開くのを大きくするか? しかし、あまり大きいと沈没してしまうのだ。 潜水艦の潜航とは違うのだ。 沈没は浮かびあがれないからだ。 それとも、デゼルーからモーターに切り替えるのを遅らせるか。 しかし、艦内の気圧が下がる。 それに、酸素濃度が減る。 Uボートは潜舵が艦橋についている。 まあ、イ号も同じだ。 艦尾の舵はUボートが十型で、イ号はX型だ。 違いはそこだ。 ただ、X舵は光速演算機が必要だ。 スクリューはイ号が二重反転で、Uボートは2軸推進だ。 聞けば、イ号は水中で、宙返りができるそうだ。 どうやら、新型Uボートに期待するしかないようだ・・・・・
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