大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
320 / 497
人工知能の欠点。

制御ができないわ・・・

しおりを挟む
 「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」 とNATO弾の連射だ。 「まって、ホクト、まだいって無いわ。」 「ソウカ、スマナイ。」 アイシャは、えっと思う。 ホクトがアイシャの思考より早く行動したのだ。 その行動が是か否ではないのだ。 なんで? いままで、こんなことは無かったわ・・・ アイシャは、「ホクト、ヒトを撃つときは、あたいに従って。」 「リョウカイ・・・」  敵でも、疫病を伝染させる敵の兵でも、ヒトなのだからだ。 そこは、譲れないアイシャだ。 アイシャは18歳だ、なのにレンジャーのサポート(責任を盗る役だ。)はあるのだ。 そこに、疑問を感じたことは無いアイシャだ。 この紛争が終わったら、レンジャーにホクトのことを相談しなきゃあ。 でないと、レンジャーからの信頼をなくしかねないアイシャである。 アイシャは連れのロボットを振り返る。 そして、「調子はどう?」 と聞いた。 「いいわよ、絶好調よ!」 とリーニャだ。 カーラはVサインを出した。 もちろん、ロボットの義手がだが・・・ いまのこころ、順調にシナ兵を殲滅しているようだ。 民間人を殺されては、殲滅あるのみだ。 手加減なぞ、しない。 NATO弾をシナ兵に撃ち込むだけである。 消毒は別動隊にまかせる。 なぜなら、ロボット兵器には消毒液は搭載が想定外だからだ。 いきなりの出撃だ。 そこまで、変態科学者も想定はできないのである。 なんせ、朝イチで、話がでて、そのまま博多沖までだ。 まだ、朝飯前なのだ。 「おなかが空いたわ。」 アイシャがポツリという。 「スマナイ、オレ達はハラが空かないから。」 ホクトが慰める。 (内緒だが、変態科学者の須藤博士はロボットの人工頭脳に、人間の思考を入れこむことに夢中なのだ。) いずれ、ホクトも腹減っただ。 つまり、超電導コイルに充電するのである。 「ところで、あと何人のシナ兵をヤレばいいのかしら?」 「そうだな、現在は海まで300だから、あとすこしで殲滅できそうだな。」 とホクトだ。 「いい加減、イヤになってきたわ。」 もう、民間人の戦死者は見たくないのだ。 戦って死ねば本望だが、民間人は違うのだ。 ただ、単に屠殺されるだけなのだ。 それは、戦いでは無い。 だから、シナ兵は抹殺なのだ。 民間人を銃撃するシナ兵は殲滅しかない。 ムスリムやムスリマの恨みは晴らすのだ。 アラーの神の神託なのだ。 ウイグル少女のロボット部隊は躊躇なくシナ兵を殲滅していった。 カーラが、「これで、30人よ。」 「あと、70はヤルわよ。」 とカーラだ。 「あと、70?」 とアイシャだ。 「え、え、あたいの友人やら知人のシナに殺された仲間の数よ。」 あ、あ、そうなんだ。 カーラは殺された仲間と同数のシナ人を・・・ そうでないと、自身の恨みが晴れないのだ。 恐るべし、ウイグル少女である。 日本のJKでは無理だな・・・ そう思う、レンジャーの連中だった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

俺を裏切り大切な人を奪った勇者達に復讐するため、俺は魔王の力を取り戻す

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:5,290pt お気に入り:91

女學生のお嬢さまはヤクザに溺愛され、困惑しています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:149pt お気に入り:686

異世界ライフは山あり谷あり

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,094pt お気に入り:1,554

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,359pt お気に入り:138

甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:177pt お気に入り:385

アナルスタンド

BL / 完結 24h.ポイント:220pt お気に入り:196

処理中です...