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人工知能の欠点。
制御ができないわ・・・
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「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」 とNATO弾の連射だ。 「まって、ホクト、まだいって無いわ。」 「ソウカ、スマナイ。」 アイシャは、えっと思う。 ホクトがアイシャの思考より早く行動したのだ。 その行動が是か否ではないのだ。 なんで? いままで、こんなことは無かったわ・・・ アイシャは、「ホクト、ヒトを撃つときは、あたいに従って。」 「リョウカイ・・・」 敵でも、疫病を伝染させる敵の兵でも、ヒトなのだからだ。 そこは、譲れないアイシャだ。 アイシャは18歳だ、なのにレンジャーのサポート(責任を盗る役だ。)はあるのだ。 そこに、疑問を感じたことは無いアイシャだ。 この紛争が終わったら、レンジャーにホクトのことを相談しなきゃあ。 でないと、レンジャーからの信頼をなくしかねないアイシャである。 アイシャは連れのロボットを振り返る。 そして、「調子はどう?」 と聞いた。 「いいわよ、絶好調よ!」 とリーニャだ。 カーラはVサインを出した。 もちろん、ロボットの義手がだが・・・ いまのこころ、順調にシナ兵を殲滅しているようだ。 民間人を殺されては、殲滅あるのみだ。 手加減なぞ、しない。 NATO弾をシナ兵に撃ち込むだけである。 消毒は別動隊にまかせる。 なぜなら、ロボット兵器には消毒液は搭載が想定外だからだ。 いきなりの出撃だ。 そこまで、変態科学者も想定はできないのである。 なんせ、朝イチで、話がでて、そのまま博多沖までだ。 まだ、朝飯前なのだ。 「おなかが空いたわ。」 アイシャがポツリという。 「スマナイ、オレ達はハラが空かないから。」 ホクトが慰める。 (内緒だが、変態科学者の須藤博士はロボットの人工頭脳に、人間の思考を入れこむことに夢中なのだ。) いずれ、ホクトも腹減っただ。 つまり、超電導コイルに充電するのである。 「ところで、あと何人のシナ兵をヤレばいいのかしら?」 「そうだな、現在は海まで300だから、あとすこしで殲滅できそうだな。」 とホクトだ。 「いい加減、イヤになってきたわ。」 もう、民間人の戦死者は見たくないのだ。 戦って死ねば本望だが、民間人は違うのだ。 ただ、単に屠殺されるだけなのだ。 それは、戦いでは無い。 だから、シナ兵は抹殺なのだ。 民間人を銃撃するシナ兵は殲滅しかない。 ムスリムやムスリマの恨みは晴らすのだ。 アラーの神の神託なのだ。 ウイグル少女のロボット部隊は躊躇なくシナ兵を殲滅していった。 カーラが、「これで、30人よ。」 「あと、70はヤルわよ。」 とカーラだ。 「あと、70?」 とアイシャだ。 「え、え、あたいの友人やら知人のシナに殺された仲間の数よ。」 あ、あ、そうなんだ。 カーラは殺された仲間と同数のシナ人を・・・ そうでないと、自身の恨みが晴れないのだ。 恐るべし、ウイグル少女である。 日本のJKでは無理だな・・・ そう思う、レンジャーの連中だった。
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