零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

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日満航空路の開設。

定時航空路の開設。

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 現在では航空便も珍しくはないが・・・当時は民間人が飛行機に乗るなんて・・・想像だに、しなかった時代である。
 まずは、航空事故がめずらしくなかった。
飛行中にエンジン故障で不時着が多々あったのだ。
 つまり、飛ぶのは・・・ある意味で命がけだったのだ。
併合した朝鮮で、最初の朝鮮人女性飛行士パク・ギョンウォンが故郷への飛行を試したが・・・箱根山中であえなく墜落して・・・帰らぬ人に・・・確か、機体は陸軍からのサルムソンA2型機だったらしい・・・昭和8年のことだ。
 追悼する記念碑があるそうだ。(ちなみに、初の日本人女性は大正11年に操縦士免許を取得している。)
これは、日本と併合した朝鮮との差別がなかったということなのだ。

 スミス機長のDCー3型のお披露目会は好評のうちに終了したのだった。
そして、ある人物がスミス機長の話を聞いていたのだ。
 もちろん、民間人ではない。
帝国皇軍航空隊の藤堂隊長である。
 世界に先駆けて空挺部隊を創設しようと・・・画策していたのだ。
しかし、陸軍の輸送機は定員が少ない。
 空挺部隊は、最低でも100名は欲しい。
100名となると、現状では10機の輸送機を確保せねばならない。
 「しかし、10機となると整備や修理で・・・そうだな・・・最低でも30機は隊に必要となるな。」
「30機は予算的に無理だ。」「どうしても、10機までだな。」
 「でないと、統合司令官からの裁可がおりないからな。」
ところが、ところがである。
 ダクラスDC-3型なら・・・9機あれば可能となるのだ。
予算的に9機なら・・・「いけそうだな。」
 藤堂隊長(少佐)は、対ソ連軍への対抗策として空挺部隊を画策していたのだ。
空挺部隊なら・・・広大な満州平原で縦横無尽に活躍できそうだからだ。
 なんせ、騎馬より速度が飛行機は速いからである。
ソ連軍の侵攻部隊の前面に短機関銃を装備した空挺部隊を降下させれば・・・露スケなぞ一網打尽なのである。
 そして、制圧殲滅してから、DC-3型は平原に着陸して兵たちを拾えばいいのである。
ケガ人や英霊も収容することができる。
 現地に日本兵を置き去りにはできないからだ。

 数日して、ダクラス社と中島飛行機会社とでDC-3型のノックダウン生産の商談が始まったのだ。
ダクラス社としては、大きな儲け話である。
 「とりあえず、100機ほど・・・」
「オウ、100キモデスカ。」ダクラス社のCEOは眼が$だ。
 現在でも、日本はロッキードからF35を高額で購入している。
米国の軍事産業は日本が上得意様なのだ。
 韓国みたいに値切ることはしないからね。
対外資産31年間、世界1位は伊達ではないのだ。
 700兆円を軽く超えるのである。
日本が経済破綻するか・・・地球が滅びるのが早いか・・・という話なのである。
 日本人は残業もものともせずに働くからである。
諸外国なぞ、遊んでばかりだ。
 午後3時過ぎるとEU各国は仕事が終わるらしいのだ。
そして、夏季休暇なぞ・・・3週間以上だそうだ。
 アフリカ諸国なぞ、国際援助金で国民が喰ってるのである。
汗水流して働く国民はユダヤと日本人だけなのである。
 働かざる者は食うべからずは、日本人のセオリーなのである。
「問題は空挺部隊の募集と訓練だな・・・」
 そして、募集広告が・・・
「求む、栄えある若者よ!給金は薄い、勤務時間は制限なし、相手は熊のソ連軍だ。」
 「命の保証はない。」「しかし、満州娘は保証あり。」
と、広告を掲げたのである。
 もちろん、空挺部隊は軍事機密であるから公表はしない。
空挺隊員は訓練に最低3年はかかるそうだ。
 落下傘降下できて、短機関銃で敵を殲滅できるまでには・・・それから・・・何年かかるやら。

 こうして、操縦訓練生の数名を乗せてDCー3型機は奉天飛行場へ帰国したのである。
スミス・アランの両操縦士は訓練が終われば臨時手当を日本政府からもらい、帰国できそうだ。
 「君たちが訓練生か。」「え、え。」
輸送機の操縦士という若者が数名、並んでいる。
 「ワタシハ、部隊のタイチョウを務めるトウドウだ。」
「え、え、それで・・・」と、若者らを示すスミス機長だ。
 つたない英語で藤堂隊長が続ける。
「DC-3型の飛行訓練を満州の草原でやってほしいのだ。」
 「この厚木ではなく?」と、疑問を投げるスミス機長だ。
「そうだ、満州国と日本の国際路線を考えてるからね。」と、隊長がいう。
 「わかりました、DC-3の操縦方法を教えましょう。」
藤堂隊長は・・・内心、満州での対ソ連軍の空挺降下部隊の創設をもくろんでいるのだ。
 その、1歩が始まったのである。
「代わりと言っては、なんですが・・・」と、スミス機長が・・・
 「あの、DC-3を先導した戦闘機を見せてもらえないでしょうか?」
例の、プロペラが後ろのついてるヤツのことだ。
 一瞬、困った顔の藤堂少佐だったが・・・操縦者だ、技師ではない・・・技術的なことはわからんだろう・・・
 「イイですよ。」「エプロンに並んでますから・・・」と、駐機場までご案内だ。
軍事機密の満載の戦闘機だ、少佐がみずから立ち会うようだ。
 「プロペラが後部にある機体は初めて見るんですよ。」と、お世辞をいうスミス君だ。
「ペラは6枚あるんですね。」
 「最高実用速度は700くらいですか?」と、スミス機長がウソブク・・・
「まあ、そんなものでしょう。」
 「しかし、この機は手作業で造るので大量生産が無理なんですよ。」と、藤堂大佐が加える。
「あなたの国の大量生産技術は、我が航空会社にとり大変参考になりますよ。」と、これもお世辞をいう藤堂隊長である。
 「しかし、機首に機関砲が1門ですか。」と、同行してるアラン君だ。
「わが国のグラマンF4型は6丁の機銃が・・・」と、加えるアラン君だ。
 内心、こいつはバカかっ!のスミス機長だ。
なぜ、我が国の戦闘機が翼に6丁も機銃を装備しているのか・・・
 それは、数撃てば当たるからだ。
ところが、機首の真ん中に機銃があると・・・スナイパーのライフル射撃とおなじなのだ。
 100発、100中なのである。
それが、アランは理解してないようだ・・・まあ、若いからな・・・
 それに、6枚のでかいプロペラが機首にあると・・・機銃がペラの合間を縫って射撃する同調装置が・・・
零戦などの機首の7,7ミリ機関銃はプロペラ回転同調装置があり、プロペラを撃ち抜かないようになってるのだ。
 その調整が難しくて・・・搭乗員の中には整備士の腕を信用できなくて・・・自身で調整する搭乗員も少なくなかったそうだ。
 プロペラが大径の6枚となれば・・・ペラの回転する間合いを通しての射撃なぞ・・・無理だワサ・・・
「えっ、このプロペラは3枚の2重反転なんですかっ!」と、驚きの発言をするスミス君だ。
 よく見ると・・・3枚プロペラを2枚重ねてスピナーで覆ってるのだ。
「え、え、どうしても機体の動力モーメントがありますか。」と、説明する藤堂大佐だ。
 エンジンの回転力が機体をまっすぐに直進させないのだ。
それで、プロペラに微妙な角度をつけるんだが・・・
 反転プロペラだと、それが無いのだ。
そして、機銃の命中率が恐ろしいことになるのである。
 照準が正確になるのだ。
照準を合わせれば・・・命中するのだ。
 無駄ダマがなくなるのだ。
スミス機長は戦闘機の機首にある機銃の口径を・・・「うわっ、これは・・・」
 「まさか、20ミリ機関砲ですか。」と、驚く。
米軍は7,7ミリ6丁なのだ。
 日本軍は20ミリ1丁だ。
スミス機長は、「日本軍と戦っては、ならない。」と、判断したのだ。
 勝てない相手と戦うほど馬鹿ではないスミス機長なのである。
マスゴミに踊らされて、ルーズベルト大統領のワナにハマって開戦した日本軍より・・・少しはマシなスミス機長のようである。
 スミス機長のレポートを米国のペンタゴンが、どう判断するか・・・わからないが・・・
 
 



 
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