零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

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降下!降下!降下!

高度30メートルから飛び降りる恐怖!!!

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 ハッチから顔を出す小隊長だ。
小隊長は3機に1名、つまり隊員12名に1名の小隊長ということだ。
 海兵隊員は200有余名だ、その中から優秀なヤツを選別して・・・50名ほどが大演習要員ということである。
基本、全員が出動は無い。
 かならず、予備要員が居るのだ。
そして、予備要員は2班あるのだ。
 ジャンボ・ジェットの機内の予備装置と同じである。
確か、予備が2基ほどだったかな・・・
 戦場では、なにが起こるか・・・とんでもない予想しなかったことが多々発生するのである。
それで、予備が待機するのだ。
 今回の大演習も同様に予備隊が強襲揚陸艦で待機してるのである。
「いくぞ。」と、叫んで・・・ロープを握り・・・滑車が廻る・・・
 滑車には抵抗があり、降下速度を調整してくれるのだ。
あと、地上2メートルで停止する。
 そこから、飛び降りるのである。
もちろん、ヒザでクッションをつけて・・・それでも、2階から飛び降りるくらいのショックはあるのだ。
 なんせ、短機関銃やロケット魚雷の筒を担いでるからだ。
「呼称。」と、小隊長が叫ぶ。
 「1番。」「2番。」「3番。」と、降下した隊員が連呼する。
「展開せよ。」と、両手をひろげて合図を送る。
 基本、声も出すが・・・手信号である。
敵前強行でない、隠密行動では無言だ。
 敵前の強行降下だから・・・無言の必要はない。
300メートルほどの敵戦車から・・・模擬砲弾が連続で砲撃だ。
 もちろん、降下隊員には命中しない位置へ砲撃してるからね。
模擬砲弾でも、当たれば痛いからだ。
 砲弾も銃弾も当たらなければ・・・なんて、ことないのだ。(シャアの名言だ。)
鉄チンとゴーグルとガス・マスク装着の降下隊員には・・・砲撃の噴煙なぞ、どうってことはないからね。
 背中には全員が無線装置を背負っている。
それで、展開して離れていても意思疎通は、なんてことないのだ。
 金属製の真空管へ3個分の電極を詰め込んだ・・・1球式無線電話機だ。(周波数は144Kc)
大きさは弁当箱程度だ。
 電池は単1が3本だ。
それで、2時間ほど運用できるのだ。

 「1班は最右翼だ。」「2班は右翼から2番目。」「3班は・・・・・」
中隊長が狙う敵戦車を指定する。
 砲撃がダブルと砲弾がもったいない・・・数も少ないからだ。
降下隊員が1発持つのが限度だから・・・
 でないと、降下隊員の装備重量が・・・隊員が耐えられなくなってしまいかねない。
そこは、陸軍の擲弾筒の対戦車弾は軽いのだ。
 海軍の空中魚雷は・・・分解してもたないと、とても運べない。
海軍も内心は擲弾筒が・・・それは、地球が滅びても言えないことなのである。
 陸軍と海軍の固執は・・・今上陛下でも・・・恐れ多くも、見て見ぬフリなのである。

 「小隊長殿、用意できました。」「うぬ。」
「目標、右から3番目の敵戦車だ。」
 「距離280。」「仰角25度。」
「調整よし。」
 「準備よしです。」「うぬ。」
「・・・」なかなか、テェーーーーッ言わない・・・
 他の班と同時に発射することに・・・見栄えがいいからだ。
無線機で中隊長から発射無線が入る。
 「4,3,2,1,0,いまだっテェーーーーッ。」
「テェーーーッ。」と、小隊長が叫んだ。
 空中魚雷が一斉に噴煙を吹きだして・・・敵戦車めがけて・・・飛翔する。
一斉だからか・・・なかなか見ごたえありだ。
 大演習は魅せるための演習だからである。
満州に展開する日本軍の練度の高さを・・・欧米やソ連邦、シナなどへの脅威として映るようにである。
 強い軍隊がある国には・・・侵攻するなんて・・・無理だからだ。
軍隊とは外交カードとしての切り札なのである。
 

 
 
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