零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

文字の大きさ
59 / 105
敵戦車、殲滅。

満州の平和は保たれた・・・

しおりを挟む
 噴煙をあげて・・・4発の空中魚雷が・・・飛翔する。
そして、敵戦車の前面装甲へ突き刺さる・・・
 「キュル、キュル、キュル。」と、不穏な削り音をあげて穴を開ける空中魚雷だ。
数秒で穴が・・・そして、爆発して・・・敵戦車の砲塔が高々と上空へ・・・
 思わず・・・玉屋~っと大向こうから声がかかる。
そして、空中魚雷発射と同時に場所移動して・・・さらに次弾を・・・
 敵戦車は空中魚雷の発射位置へ砲撃を・・・その頃には、そこには誰もいない・・・
なかなか、演出が憎いのである。
 そして、1両が残った・・・のだ。
最後の1両へ空中魚雷の脅威が迫る。
 すると・・・急に戦車が後方へ・・・魚雷は地面へ突き刺さる・・・
空中魚雷は誘導魚雷ではない、単なる撃ちっぱなしなのだからだ。
 なかなか、演出が細かいことろだ。
危機感を演出してるのだ。
 つまり、見せ場を作ったのである。
単に、敵も殺られるだけでは・・・不甲斐ないからである。
 
 「これは、打ち合わせに無いぞ。」「さては、これだな。」と、確信する中隊長だ。
強襲揚陸艦の艦長が、「気を付けろよ、なんか?サプライズがあるかもしれないぞ。」
 「作戦参謀が勝ってばかりではイカンからな、って言ってたからな。」と、注意を喚起してくれたからだ。
それで、用心はしていたが・・・まさか、最後の1両にトラップを仕掛けるとは・・・「参謀、もお人が悪いな。」
と・・・
 「よし、1班と2班が時間差攻撃だ。」「3班、4班は援護だ。」と、指示を出す。
そこは、戦場ではないが起こるかわからないから・・・あらゆる想定を考えてる中隊長なのである。
 中隊長なんて、無能では務まらないからね。
海兵隊は適材適所の人員配備なのだ。
 本人の希望もあるが・・・人格テストや心理学者の心理試験で適材適所としているのだ。
それで、本人の希望どうり行かないことも・・・多々あるんだが・・・その部署へ就いてみれば・・・まんざらでもないような・・・

 「時間差、準備できました。」「うむ。」
中隊長が直々の指揮だ。
 「援護班は敵の追撃の援護を頼むぞ。」「おう、まかされよ!」
この時間差攻撃は、撃ってからの場所移動が即できないから・・・援護が必須なのである。
 「4.」「3.」「2.」「1.」「テェーーーーーーーーッ。」と、合図だ。
最初の1射が放たれた・・・それで、敵戦車は・・・さらに後方へ・・・
 「次弾、発射ーーーーっ。」
第2弾が射出される。
 そして、後方へさがりつつある・・・敵戦車の前面装甲へ見事に命中したのだ。
「よし。」と、手を握る中隊長だ。
 そして、ドリル音が響いて・・・砲塔が~玉屋~と掛け声がかかったのだ。
「隊長、あと1発しか・・・」と、小隊長が中隊長へ・・・あぶないところだった。
 時間差攻撃は1発では、無理なのだ。
しかし、最後の1両も無人だろうな・・・と、少し心配になる海兵隊員らである。
 まさか、誰か運転してないよな・・・
まあ、もちろん誰も運転はしていない。
 リモコン操縦装置が臨時で装備されていたらしい。(内緒でだ。)
あとで、技術屋が徹夜したってこぼしていたそうだ。
 作戦参謀は・・・ヒト使いが荒いという苦言が・・・
でも、大演習に華を添えたのは事実なのである。
 「これで、本日の海軍演習は終了したしました。」
「明日は、陸軍演習を午後1時から・・・」と、拡声器が放送だ。
 さあ、どうなる陸軍演習!
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

異聞第二次世界大戦     大東亜の華と散れ

みにみ
歴史・時代
1939年に世界大戦が起きなかった世界で 1946年12月、日独伊枢軸国が突如宣戦布告! ジェット機と進化した電子機器が飛び交う大戦が開幕。 真珠湾奇襲、仏独占領。史実の計画兵器が猛威を振るう中、世界は新たな戦争の局面を迎える。

対ソ戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。 前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。 未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!? 小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

対米戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。 そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。 3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。 小説家になろうで、先行配信中!

幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。

克全
歴史・時代
 西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。  幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。  北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。  清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。  色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。 一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。 印旛沼開拓は成功するのか? 蝦夷開拓は成功するのか? オロシャとは戦争になるのか? 蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか? それともオロシャになるのか? 西洋帆船は導入されるのか? 幕府は開国に踏み切れるのか? アイヌとの関係はどうなるのか? 幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…そして終戦工作 分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。

処理中です...