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92-06
やがて飛行機は花巻空港に着陸した。
今年の夏は猛暑で、結婚式の時はまだモーニングが暑かった。
飛行機を降りると肌寒い風が俊三の頬を一気に東北の冬に運んでしまう。
「結構寒いな!」呟く様に言うとCAがほほえみながら「風邪に気を付けて行ってらっしゃいませ!」そう言ってお辞儀をした。
到着ロビーを出ると凛子の姿を探し始める俊三。
小さな空港の出発カウンターの方に向かい航空会社の職員に「周さん!周凛子さんはどちらでしょうか?」慌てた様子で尋ねた。
「周?周凛子さん?当社の社員でしょうか?」
「は、はい!花巻空港の地上勤務だと聞いて来たのですが?」
少し考えて「花巻空港の職員で周と云う名前の女性は居ないと思いますが?」
「えっ、居ない?」
「は、はい!」
「本当に?」
「周ってお名前ですと、外国の方ですよね!」
「台湾の男性と結婚されましたが、日本の人です。生まれはここ花巻だと聞きました」
「私はここに勤めて二年ですから、少しお待ち下さい!もう少し年配の者に聞いて来ます!」親切な女性はカウンターから出て行った。
しばらく待って女性が戻って来ると「お待たせしました!5年以内で周と云う女性はここには勤めて居ない様ですね!それ以前の事と成りますと人事部に問合わせ頂く以外方法は有りませんね!」と気の毒そうに話した。
俊三は目の前が一気に暗く成ってしまった。
何をする為に東北まで来たのだろう?凛子は何処に行ったのだろう?実家の場所は全く知らないのでどうする事も出来ない。
しばらく宛も無く椅子に座って考え込む。
しばらく考えて、ここまで来たのだから最寄りの警察署に行くか!漸く行先を決めた。
持って来た新聞を広げて最寄りの警察を探す事にしたが、先に今夜の宿の確保が必要だと思った。
折角花巻まで来たのだから温泉にでも泊まるか?最近その様な場所に行った事も無かった。
花巻温泉が近いので取り敢えず今夜は泊まる事にした。
タクシーに乗ると何も話して居ないのに「関西の方だね!先週の事故ご存じかね!」と話しかけて来た。
「高速道路の事故?」
「そうだよ!俺ね!あの事故に巻き込まれたのよ❕半日高速で過ごしたな!警察が来て撤去するまで動けなかった」
「近くで遭遇したのですか?」
「10台程後ろだったな!客が乗ってなくて良かったよ!」
「何人亡くなったのですか?」
「10人だったかな?お父さんと子供が可哀そうだったな!」
「確か外国の方ですよね!」
「奥さんは日本人の方だよ!ご存じなのですか?」
「昨日の客が教えてくれた!昔飛行機に乗っていた人らしいよ!CAって話して居た」
「そ、そうですか?じゃあ間違い無いな!」
「どうされたのですか?事故の関係者の方ですか?」
不思議そうに尋ねる運転手。
しばらくして旅館街に着くと「明日もお願いすれ乗せて貰えますか?」
「貸し切りにしてくれるのかい?」
「は、はい!半日、一日でも、、、、、、」
「それは有難い❕」石崎勝って運転手は貸し切りの値段を伝えると、嬉しそうに連絡先の名刺を差し出した。
「あっ、そうそう花巻葵旅館が良いよ!一人で泊まるならね!」そう言って嬉しそうに走り去った。
偶然事件の関係者に会った気分に成った俊三。
運転手が言った花巻葵旅館を尋ねて向かうと、ニ三分で到着した。
既に日が西に傾いて、若干薄暗く感じる東北の夕方だ。
「日暮れが早いな!」独り言を言いながら旅館に入る。
「今夜泊めて頂きたいのですが、空いていますか?」
「いらっしゃいませ!」和服を着た女将らしき女性が応対した。
その花巻温泉郷にある花巻温泉、台温泉、金矢温泉、松倉温泉、志戸平温泉、大沢温泉、山の神温泉、鉛温泉、新鉛温泉、花巻北温泉、東和温泉の12の温泉地を総じて『花巻12湯』(はなまきじゅうにとう)と名付けました。
南部藩の時代にはお抱えの温泉としても愛されていた花巻温泉郷。 各温泉の湯元が発見された年代は、記述が残るものでは300年~400年前とされていますが、平安時代の坂上田村麻呂が発見したなど、より古い逸話が残る秘湯も存在しています。
昔ながらの温泉宿が十数軒立ち並ぶひなびた温泉街や、花巻の先人も好んだ趣ある湯治宿や温泉旅館、ファミリー・カップルでリゾート気分を満喫できる近代的なホテルなど多種多様な温泉宿を擁し、旅の目的や気分に合わせて様々な温泉旅を楽しめるのが特徴です。
中でも花巻温泉(ホテル花巻・ホテル千秋閣・ホテル紅葉館)は広大な敷地の中にあり周辺には宮沢賢治が設計した日時計がある広大なバラ園や釜淵の滝、また宮沢賢治の生誕地にほど近く生家跡や記念館、童話村など散策をお楽しむことができます。
「大谷選手で花巻も有名に成りました!」女将が直々に部屋に案内しながら話した。
「先日高速で大きな事故が有りましたね!何かご存じの事有りませんか?」
「新聞社の方ですか?」
「違いますが、事故の関係者の事を探しに来たのです!」
「車10台位の玉突き事故でしたね!大型トラックの運転手の居眠り運転で追突されて、亡くなられた人が10人程いらっしゃった。中には小さな女の子と男の子が巻き込まれた痛ましい事故でしたね」
「はい!その事故の関係者を探しているのですよ!」
「そうでしたか?関西から態々来られた?親族の方ですか?」
「親族では無いのですが、知り合いではないかと心配に成って来ました」
「連絡が出来ないのですか?」
「はい、、、、、、」悲痛な表情で答える俊三。
やがて飛行機は花巻空港に着陸した。
今年の夏は猛暑で、結婚式の時はまだモーニングが暑かった。
飛行機を降りると肌寒い風が俊三の頬を一気に東北の冬に運んでしまう。
「結構寒いな!」呟く様に言うとCAがほほえみながら「風邪に気を付けて行ってらっしゃいませ!」そう言ってお辞儀をした。
到着ロビーを出ると凛子の姿を探し始める俊三。
小さな空港の出発カウンターの方に向かい航空会社の職員に「周さん!周凛子さんはどちらでしょうか?」慌てた様子で尋ねた。
「周?周凛子さん?当社の社員でしょうか?」
「は、はい!花巻空港の地上勤務だと聞いて来たのですが?」
少し考えて「花巻空港の職員で周と云う名前の女性は居ないと思いますが?」
「えっ、居ない?」
「は、はい!」
「本当に?」
「周ってお名前ですと、外国の方ですよね!」
「台湾の男性と結婚されましたが、日本の人です。生まれはここ花巻だと聞きました」
「私はここに勤めて二年ですから、少しお待ち下さい!もう少し年配の者に聞いて来ます!」親切な女性はカウンターから出て行った。
しばらく待って女性が戻って来ると「お待たせしました!5年以内で周と云う女性はここには勤めて居ない様ですね!それ以前の事と成りますと人事部に問合わせ頂く以外方法は有りませんね!」と気の毒そうに話した。
俊三は目の前が一気に暗く成ってしまった。
何をする為に東北まで来たのだろう?凛子は何処に行ったのだろう?実家の場所は全く知らないのでどうする事も出来ない。
しばらく宛も無く椅子に座って考え込む。
しばらく考えて、ここまで来たのだから最寄りの警察署に行くか!漸く行先を決めた。
持って来た新聞を広げて最寄りの警察を探す事にしたが、先に今夜の宿の確保が必要だと思った。
折角花巻まで来たのだから温泉にでも泊まるか?最近その様な場所に行った事も無かった。
花巻温泉が近いので取り敢えず今夜は泊まる事にした。
タクシーに乗ると何も話して居ないのに「関西の方だね!先週の事故ご存じかね!」と話しかけて来た。
「高速道路の事故?」
「そうだよ!俺ね!あの事故に巻き込まれたのよ❕半日高速で過ごしたな!警察が来て撤去するまで動けなかった」
「近くで遭遇したのですか?」
「10台程後ろだったな!客が乗ってなくて良かったよ!」
「何人亡くなったのですか?」
「10人だったかな?お父さんと子供が可哀そうだったな!」
「確か外国の方ですよね!」
「奥さんは日本人の方だよ!ご存じなのですか?」
「昨日の客が教えてくれた!昔飛行機に乗っていた人らしいよ!CAって話して居た」
「そ、そうですか?じゃあ間違い無いな!」
「どうされたのですか?事故の関係者の方ですか?」
不思議そうに尋ねる運転手。
しばらくして旅館街に着くと「明日もお願いすれ乗せて貰えますか?」
「貸し切りにしてくれるのかい?」
「は、はい!半日、一日でも、、、、、、」
「それは有難い❕」石崎勝って運転手は貸し切りの値段を伝えると、嬉しそうに連絡先の名刺を差し出した。
「あっ、そうそう花巻葵旅館が良いよ!一人で泊まるならね!」そう言って嬉しそうに走り去った。
偶然事件の関係者に会った気分に成った俊三。
運転手が言った花巻葵旅館を尋ねて向かうと、ニ三分で到着した。
既に日が西に傾いて、若干薄暗く感じる東北の夕方だ。
「日暮れが早いな!」独り言を言いながら旅館に入る。
「今夜泊めて頂きたいのですが、空いていますか?」
「いらっしゃいませ!」和服を着た女将らしき女性が応対した。
その花巻温泉郷にある花巻温泉、台温泉、金矢温泉、松倉温泉、志戸平温泉、大沢温泉、山の神温泉、鉛温泉、新鉛温泉、花巻北温泉、東和温泉の12の温泉地を総じて『花巻12湯』(はなまきじゅうにとう)と名付けました。
南部藩の時代にはお抱えの温泉としても愛されていた花巻温泉郷。 各温泉の湯元が発見された年代は、記述が残るものでは300年~400年前とされていますが、平安時代の坂上田村麻呂が発見したなど、より古い逸話が残る秘湯も存在しています。
昔ながらの温泉宿が十数軒立ち並ぶひなびた温泉街や、花巻の先人も好んだ趣ある湯治宿や温泉旅館、ファミリー・カップルでリゾート気分を満喫できる近代的なホテルなど多種多様な温泉宿を擁し、旅の目的や気分に合わせて様々な温泉旅を楽しめるのが特徴です。
中でも花巻温泉(ホテル花巻・ホテル千秋閣・ホテル紅葉館)は広大な敷地の中にあり周辺には宮沢賢治が設計した日時計がある広大なバラ園や釜淵の滝、また宮沢賢治の生誕地にほど近く生家跡や記念館、童話村など散策をお楽しむことができます。
「大谷選手で花巻も有名に成りました!」女将が直々に部屋に案内しながら話した。
「先日高速で大きな事故が有りましたね!何かご存じの事有りませんか?」
「新聞社の方ですか?」
「違いますが、事故の関係者の事を探しに来たのです!」
「車10台位の玉突き事故でしたね!大型トラックの運転手の居眠り運転で追突されて、亡くなられた人が10人程いらっしゃった。中には小さな女の子と男の子が巻き込まれた痛ましい事故でしたね」
「はい!その事故の関係者を探しているのですよ!」
「そうでしたか?関西から態々来られた?親族の方ですか?」
「親族では無いのですが、知り合いではないかと心配に成って来ました」
「連絡が出来ないのですか?」
「はい、、、、、、」悲痛な表情で答える俊三。
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