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92-018
「東京営業所の小杉君に連絡したら、早速来週にも会いたいと云うのだよ!お願い出来ないか?」
「急な話ですね!」
承諾した日の夕方早速村永社長が連絡をして来た。
小杉所長とは面識が無い俊三。
俊三が引き継いだのは本社の人間だったが、夏に東京に営業所を開設して小杉が自宅兼営業所でマンションに家族で住んでいる様だ。
大同印刷の本体とは切り離して出版部と成って、東京と福岡に営業所を設置している様だ。
結局東京営業所の小杉と東京文化大学の学長に成る望月がギクシャクしている様だ。
東京営業所の売り上げの三割を占める望月の仕事は、大同印刷出版部の存続がかかっている。
望月が学長に就任するので、売り上げ倍増のチャンスだったが、一転無くなる危険に成ったのだ。
俊三はバイトの調整が出来たら、来週行きますが少し時間を下さいと答えた。
月末には花巻の寺に行く予定も有るとカレンダーに予定を書き込む。
翌週調整をして東京に行く事にしたが、急に今日の夕方に変更して欲しいと連絡が届いた。
明日の新幹線の予定が飛行機に変更して神戸空港の午後便に乗る事に成った。
望月が韓国から帰るので6時に羽空港内の日本料理店で小杉と二人で望月と会う事に成った様だ。
慌てて支度をすると神戸空港にタクシーを飛ばした。
4時頃到着なら充分余裕が有ると安堵の表情で搭乗手続きを済ませる。
落ち着くと急に凛子の事を思い出す俊三。
一時間程時間は有るが、羽田に着いて探すか?でも国際線の方だから移動とかを考えると、一時間では難しい。
例え見つけても直ぐにさようならには出来ないから、今日は諦めるしか無いか?
そんな事を考えながら搭乗が始まった。
羽田空港に到着すると、俊三の気持ちは凛子を探しに行きたいと思うが、直ぐに打ち消す(青木俊三様)と書いた大きな紙が目に入った。
小杉が顔も知らない青木を迎えに来ていたのだ。
「青木さんですか?急なお呼び立てで申し訳有りません」と早速挨拶に来た。
「初めまして、青木です」
「本当に難しい人で困ります!今の私には手に負えない人物です」
「そんなに?」
「前の担当者の青木に話す!呼んで来いの連続で私には話そうとしないのですよ!」
「彼は私の退職を知っているのですがね!まあ変人ですからね!」
「今回学長に成ったので、自分の自由に成ると思っているのでしょう?」
「何の文句を言っているのですか?」
「それが判らないのですよ!自分が学長に成ったので横暴が通ると、、、、、、」
「そんな方では有りませんよ!上手に接したら結構温情も有る方ですよ」
「私には無理難題の連続ですよ!」
立ち話をしながら喫茶店に向かう二人。
喫茶店で大同印刷出版部の現状を尋ねる俊三。
自分が退職してから、大口の売り上げが一か所減って苦しいらしい。
特に九州の大学で店員割れの学部が多く、売り上げが低迷している。
同時に新しく出版を控えて昨年の物をそのまま使う大学も増えていた。
印刷コストの上昇が主な要因らしい。
そこで、今回の騒動が勃発して東京文化大学の仕事が無くなると存続の危機だと話した。
印刷業界も最近の値上げラッシュで経営が苦しく成っている様だと実感した俊三。
しばらくして予約している日本料理店に移動すると、係りが小杉の所に来て「予約4名様に変更に成っていますので宜しくお願いします」と小杉に伝えた。
奥の個室に案内されると既に4人分の席が準備されていた。
「誰が予約変更したのですか?」
「望月様が半時間前にひとり追加して下さいと言われました」
「えっ、学長が?」
「誰を連れて来るのでしょうね?」
「韓国からの帰りでしょう?一緒に行った教授は居ない筈ですよ!」
「まさか、韓国の人が?」
「あの教授結構お好きな様ですが?」
「女性ですか?」
「はい!」
二人はまさか韓国の女性を一緒に?と変な勘繰りをする。
しばらくして時間が近づいたが、一向に入って来る気配が無い。
すると、係りがやって来て「飛行機の到着が少し遅れて居る様です!今到着したと連絡が入りました」
「これから荷物の受け取り等が有るから、半時間は遅れるな!」
「あっ、それと御連れ様は女性の様です」
「やっぱり!」
「ほんとだったな!」
「韓国から連れて来たのか?」
すると再び扉が開いて「お連れ様がいらっしゃいました」
「あれ?少し早いな!」
係の跡から小太りの望月学長が入って来て「すまん!すまん!飛行機が遅れてな!」
俊三を見つけて「おお!青木さん!お久し振りだね!態々来てくれたのか?ありがとう」
そう言って握手を求める望月。
「この度は学長就任おめでとうございます」
「ありがとう!今夜は君の顔が見られたのでうれしいよ!」
「お連れ様は?」
「私の荷物を受け取って来るから、もう直ぐ来るだろう?一緒に食事をご馳走してやってくれ!久しぶりに会ったので懐かしくてね!誘ってしまった」
しばらくして、ビールで乾杯が始まった。
係が「お連れの方がいらっしゃいました!」
扉が開いて女性が遅れて入って来た。
その姿は驚きの表情でお辞儀と同時に固まっていた。
「東京営業所の小杉君に連絡したら、早速来週にも会いたいと云うのだよ!お願い出来ないか?」
「急な話ですね!」
承諾した日の夕方早速村永社長が連絡をして来た。
小杉所長とは面識が無い俊三。
俊三が引き継いだのは本社の人間だったが、夏に東京に営業所を開設して小杉が自宅兼営業所でマンションに家族で住んでいる様だ。
大同印刷の本体とは切り離して出版部と成って、東京と福岡に営業所を設置している様だ。
結局東京営業所の小杉と東京文化大学の学長に成る望月がギクシャクしている様だ。
東京営業所の売り上げの三割を占める望月の仕事は、大同印刷出版部の存続がかかっている。
望月が学長に就任するので、売り上げ倍増のチャンスだったが、一転無くなる危険に成ったのだ。
俊三はバイトの調整が出来たら、来週行きますが少し時間を下さいと答えた。
月末には花巻の寺に行く予定も有るとカレンダーに予定を書き込む。
翌週調整をして東京に行く事にしたが、急に今日の夕方に変更して欲しいと連絡が届いた。
明日の新幹線の予定が飛行機に変更して神戸空港の午後便に乗る事に成った。
望月が韓国から帰るので6時に羽空港内の日本料理店で小杉と二人で望月と会う事に成った様だ。
慌てて支度をすると神戸空港にタクシーを飛ばした。
4時頃到着なら充分余裕が有ると安堵の表情で搭乗手続きを済ませる。
落ち着くと急に凛子の事を思い出す俊三。
一時間程時間は有るが、羽田に着いて探すか?でも国際線の方だから移動とかを考えると、一時間では難しい。
例え見つけても直ぐにさようならには出来ないから、今日は諦めるしか無いか?
そんな事を考えながら搭乗が始まった。
羽田空港に到着すると、俊三の気持ちは凛子を探しに行きたいと思うが、直ぐに打ち消す(青木俊三様)と書いた大きな紙が目に入った。
小杉が顔も知らない青木を迎えに来ていたのだ。
「青木さんですか?急なお呼び立てで申し訳有りません」と早速挨拶に来た。
「初めまして、青木です」
「本当に難しい人で困ります!今の私には手に負えない人物です」
「そんなに?」
「前の担当者の青木に話す!呼んで来いの連続で私には話そうとしないのですよ!」
「彼は私の退職を知っているのですがね!まあ変人ですからね!」
「今回学長に成ったので、自分の自由に成ると思っているのでしょう?」
「何の文句を言っているのですか?」
「それが判らないのですよ!自分が学長に成ったので横暴が通ると、、、、、、」
「そんな方では有りませんよ!上手に接したら結構温情も有る方ですよ」
「私には無理難題の連続ですよ!」
立ち話をしながら喫茶店に向かう二人。
喫茶店で大同印刷出版部の現状を尋ねる俊三。
自分が退職してから、大口の売り上げが一か所減って苦しいらしい。
特に九州の大学で店員割れの学部が多く、売り上げが低迷している。
同時に新しく出版を控えて昨年の物をそのまま使う大学も増えていた。
印刷コストの上昇が主な要因らしい。
そこで、今回の騒動が勃発して東京文化大学の仕事が無くなると存続の危機だと話した。
印刷業界も最近の値上げラッシュで経営が苦しく成っている様だと実感した俊三。
しばらくして予約している日本料理店に移動すると、係りが小杉の所に来て「予約4名様に変更に成っていますので宜しくお願いします」と小杉に伝えた。
奥の個室に案内されると既に4人分の席が準備されていた。
「誰が予約変更したのですか?」
「望月様が半時間前にひとり追加して下さいと言われました」
「えっ、学長が?」
「誰を連れて来るのでしょうね?」
「韓国からの帰りでしょう?一緒に行った教授は居ない筈ですよ!」
「まさか、韓国の人が?」
「あの教授結構お好きな様ですが?」
「女性ですか?」
「はい!」
二人はまさか韓国の女性を一緒に?と変な勘繰りをする。
しばらくして時間が近づいたが、一向に入って来る気配が無い。
すると、係りがやって来て「飛行機の到着が少し遅れて居る様です!今到着したと連絡が入りました」
「これから荷物の受け取り等が有るから、半時間は遅れるな!」
「あっ、それと御連れ様は女性の様です」
「やっぱり!」
「ほんとだったな!」
「韓国から連れて来たのか?」
すると再び扉が開いて「お連れ様がいらっしゃいました」
「あれ?少し早いな!」
係の跡から小太りの望月学長が入って来て「すまん!すまん!飛行機が遅れてな!」
俊三を見つけて「おお!青木さん!お久し振りだね!態々来てくれたのか?ありがとう」
そう言って握手を求める望月。
「この度は学長就任おめでとうございます」
「ありがとう!今夜は君の顔が見られたのでうれしいよ!」
「お連れ様は?」
「私の荷物を受け取って来るから、もう直ぐ来るだろう?一緒に食事をご馳走してやってくれ!久しぶりに会ったので懐かしくてね!誘ってしまった」
しばらくして、ビールで乾杯が始まった。
係が「お連れの方がいらっしゃいました!」
扉が開いて女性が遅れて入って来た。
その姿は驚きの表情でお辞儀と同時に固まっていた。
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