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探偵社
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92-026
「タクシー会社とナンバーを控えて!」大きな声でタクシーの名前とナンバーを読み上げた土屋。
「何処に行くか判りませんね!」
「何処かのお寺だろうけれど、お寺の場所は問題では無いわ!その後何処に行くかよ!」
吹雪は収まって視界が良く成ったが、タクシーは一台も駅には居ない状況だった。
石崎は凛子に以前乗せた話をして、二人がお知り合いだとは知りませんでしたと言った。
「お寺から温泉まで無事お届けいたします!吹雪が止んで良かったです」
「僕は雪の無い地域から来たので、先程の様な雪は怖いですよ」
「一瞬で積もりますからね!」
二人の様子をミラーで見る石崎は、良かった良かったと安堵の表情に成っていた。
その時、会社から無線が入って石崎が話して居た。
終わると「誰かにここに来る話をされましたか?」不思議な事を尋ねた。
「何ですか?」
「このタクシーが何処に行くかを聞いた人が居る様です」
「えっ、私達の事を探している人が居るのですか?」
「そうでは無いと思うのですが、、、、、、」曖昧な答えの石崎。
俊三は自分が誰かに尾行される事は無いと思った。
「心当たり有りますか?」
少し考える凛子も首を振って「無いと思いますわ」と答えた。
「取り敢えず温泉地は連絡しますが、旅館は内緒にして置きます」と石崎は答えた。
「気味悪いですわね」
「誰かと間違えて居ると思いますよ!明日も旅館に迎えに行きますが、何時に致しましょうか?」
「帰りも飛行機と新幹線に成ると思う!」俊三が答えるが、凛子は俊三の顔を見ている。
昔はお金が二人の間に存在していて、どうしても凛子は俊三との溝を感じていた。
だが再会してからはその溝が無くなって、普通に男女として接する事が出来ると持って居る。
「私は午後の神戸空港行に乗りたいと思っている!明日仕事だからね」
「そうなの?」残念そうな顔をする凛子。
今日の凛子は長い髪をアップにして、礼服を着ているので凛々しい。
「一応その予定にしますが、予報は雪が沢山降るようですよ」
そんな話をしているとタクシーは龍昇寺に到着した。
「足元気を付けて下さいよ!都会の人は雪道に慣れて居ませんからね!」
言っている際から滑りそうに成る俊三。
「今日はご一緒に?」住職が二人の姿を見て一瞬驚く。
住職は二人の関係を察知して、敢えて何も聞かずに淡々とお経を始めた。
納骨が終わると凛子は丁寧に挨拶をして、父親の病状と自分の仕事の話をする。
遠方で中々来る事も少ないと話し寺を後にした。
タクシーに戻ると再び雪が降り始めて、辺りが既に薄暗く感じる程だ。
「これは相当降りますよ!」
「明日は大変ですかね?」
「早朝は混乱するかもですが、昼頃には解消していると思いますよ!」
「それなら良かった!」
タクシーは花巻温泉の方に走り出した。
「お寺にお参りありがとうございました!母も喜んでいると思います」
温泉に着く頃にはすっかり薄暗く成っていた。
旅館に到着すると同時に無線が入り、今何処でお客を降ろすか?と聞かれた。
「花巻温泉の中で降ろしました!」
「何処の旅館ですか?」
「判りません!適当な場所で止めたので、、、、」
無線が終わると石崎は「変な電話だな?誰かが行先を尋ねている様な無線だったな!」
「それで旅館の名前を言わなかったのですか?」
「はい!もしかしてと思ったので、誤魔化しました」
そう言うと旅館の前でタクシーを停止した。
高級旅館花巻苑に入って行く二人を見送って、石崎は会社に戻って行った。
すると再び無線で「先程の乗客に何か問題有るのか?」と言って来た。
「どうしたのですか?」
「探偵社の様なのだ!何度も電話で聞かれたからな!」
「普通の人ですよ!私はよく知っています!何度も乗って頂きました」
「何か有るぞ!気を付けろよ!」
探偵社の二人も見失って必死に成っていた。
「わあ―凄い!大きなお風呂が在りますね」部屋に案内されて、風呂場が一番に目に入って感激の凛子。
「そんなに感動されると、、、、、」
「アメリカには無かったし、今はマンションのユニットバスだから久し振りよ!それも部屋の中に在るから、、、」
いつもならバスタブに湯を入れるが、この部屋は既にいつでも入れる状態だ。
「先にお風呂に入るか?」
「そうね!昔も露天風呂の温泉に幾つか行きましたね」
「北海道の十勝温泉が一番印象的だったな!」
「ぬるぬるした温泉?覚えているわ!変な感じだったわね」
二人は10年以上も前の出来事を昨日の様に思い出していた。
その頃、ようやく温泉街にやって来た二人。
「何処の旅館か今から探すのですか?」
「今日が絶好でしょう?相手の男を確かめるのは今日が一番よ!」
「それより先に我々の部屋の確保が先ですよ!」
「一人で泊まれる旅館よね!」
土屋は目の前の旅館に入って尋ねると、花巻葵旅館なら一人で泊まれますと教えられた。
二人は取り敢えず今夜の旅館を確保して、再び探し始めるが女性の名前で予約していないので該当がない。
雪が沢山降り歩くのも困難な状況に成って来た。
「男性が予約しているから、判らないわね!」
「諦めて、明日の新幹線で待ちましょう」
「そうよね!新幹線の改札で待つしか術がないのかな?」
探すのを諦めて旅館に戻る二人は、体が冷えて温泉に駆け込んでいた。
「タクシー会社とナンバーを控えて!」大きな声でタクシーの名前とナンバーを読み上げた土屋。
「何処に行くか判りませんね!」
「何処かのお寺だろうけれど、お寺の場所は問題では無いわ!その後何処に行くかよ!」
吹雪は収まって視界が良く成ったが、タクシーは一台も駅には居ない状況だった。
石崎は凛子に以前乗せた話をして、二人がお知り合いだとは知りませんでしたと言った。
「お寺から温泉まで無事お届けいたします!吹雪が止んで良かったです」
「僕は雪の無い地域から来たので、先程の様な雪は怖いですよ」
「一瞬で積もりますからね!」
二人の様子をミラーで見る石崎は、良かった良かったと安堵の表情に成っていた。
その時、会社から無線が入って石崎が話して居た。
終わると「誰かにここに来る話をされましたか?」不思議な事を尋ねた。
「何ですか?」
「このタクシーが何処に行くかを聞いた人が居る様です」
「えっ、私達の事を探している人が居るのですか?」
「そうでは無いと思うのですが、、、、、、」曖昧な答えの石崎。
俊三は自分が誰かに尾行される事は無いと思った。
「心当たり有りますか?」
少し考える凛子も首を振って「無いと思いますわ」と答えた。
「取り敢えず温泉地は連絡しますが、旅館は内緒にして置きます」と石崎は答えた。
「気味悪いですわね」
「誰かと間違えて居ると思いますよ!明日も旅館に迎えに行きますが、何時に致しましょうか?」
「帰りも飛行機と新幹線に成ると思う!」俊三が答えるが、凛子は俊三の顔を見ている。
昔はお金が二人の間に存在していて、どうしても凛子は俊三との溝を感じていた。
だが再会してからはその溝が無くなって、普通に男女として接する事が出来ると持って居る。
「私は午後の神戸空港行に乗りたいと思っている!明日仕事だからね」
「そうなの?」残念そうな顔をする凛子。
今日の凛子は長い髪をアップにして、礼服を着ているので凛々しい。
「一応その予定にしますが、予報は雪が沢山降るようですよ」
そんな話をしているとタクシーは龍昇寺に到着した。
「足元気を付けて下さいよ!都会の人は雪道に慣れて居ませんからね!」
言っている際から滑りそうに成る俊三。
「今日はご一緒に?」住職が二人の姿を見て一瞬驚く。
住職は二人の関係を察知して、敢えて何も聞かずに淡々とお経を始めた。
納骨が終わると凛子は丁寧に挨拶をして、父親の病状と自分の仕事の話をする。
遠方で中々来る事も少ないと話し寺を後にした。
タクシーに戻ると再び雪が降り始めて、辺りが既に薄暗く感じる程だ。
「これは相当降りますよ!」
「明日は大変ですかね?」
「早朝は混乱するかもですが、昼頃には解消していると思いますよ!」
「それなら良かった!」
タクシーは花巻温泉の方に走り出した。
「お寺にお参りありがとうございました!母も喜んでいると思います」
温泉に着く頃にはすっかり薄暗く成っていた。
旅館に到着すると同時に無線が入り、今何処でお客を降ろすか?と聞かれた。
「花巻温泉の中で降ろしました!」
「何処の旅館ですか?」
「判りません!適当な場所で止めたので、、、、」
無線が終わると石崎は「変な電話だな?誰かが行先を尋ねている様な無線だったな!」
「それで旅館の名前を言わなかったのですか?」
「はい!もしかしてと思ったので、誤魔化しました」
そう言うと旅館の前でタクシーを停止した。
高級旅館花巻苑に入って行く二人を見送って、石崎は会社に戻って行った。
すると再び無線で「先程の乗客に何か問題有るのか?」と言って来た。
「どうしたのですか?」
「探偵社の様なのだ!何度も電話で聞かれたからな!」
「普通の人ですよ!私はよく知っています!何度も乗って頂きました」
「何か有るぞ!気を付けろよ!」
探偵社の二人も見失って必死に成っていた。
「わあ―凄い!大きなお風呂が在りますね」部屋に案内されて、風呂場が一番に目に入って感激の凛子。
「そんなに感動されると、、、、、」
「アメリカには無かったし、今はマンションのユニットバスだから久し振りよ!それも部屋の中に在るから、、、」
いつもならバスタブに湯を入れるが、この部屋は既にいつでも入れる状態だ。
「先にお風呂に入るか?」
「そうね!昔も露天風呂の温泉に幾つか行きましたね」
「北海道の十勝温泉が一番印象的だったな!」
「ぬるぬるした温泉?覚えているわ!変な感じだったわね」
二人は10年以上も前の出来事を昨日の様に思い出していた。
その頃、ようやく温泉街にやって来た二人。
「何処の旅館か今から探すのですか?」
「今日が絶好でしょう?相手の男を確かめるのは今日が一番よ!」
「それより先に我々の部屋の確保が先ですよ!」
「一人で泊まれる旅館よね!」
土屋は目の前の旅館に入って尋ねると、花巻葵旅館なら一人で泊まれますと教えられた。
二人は取り敢えず今夜の旅館を確保して、再び探し始めるが女性の名前で予約していないので該当がない。
雪が沢山降り歩くのも困難な状況に成って来た。
「男性が予約しているから、判らないわね!」
「諦めて、明日の新幹線で待ちましょう」
「そうよね!新幹線の改札で待つしか術がないのかな?」
探すのを諦めて旅館に戻る二人は、体が冷えて温泉に駆け込んでいた。
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