初冬

杉山 実

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リホーム

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   92-039
翌日礼服を着た二人が神社で簡単な結婚式を挙げて写真撮影をした。
まどかが一緒に来て三人が一緒で写真撮影に収まる。

翌日仕事で東京文化大学に行くと、韓国のグループCOUONの大きなポスターが人気グループキュリーンと一緒に壁に貼られている。
「青木さん!おめでとうございます!昨日結婚式をされたそうですね!」望月学長がそう言って笑顔で出迎えた。
「ありがとうございます」
「これ細やかだがお祝いだ!」お祝い袋を手渡した。
「えっ、内々の式ですのでこの様なお祝いは、、、、、、」
「お金は幾らでも必要に成りますよ!遠慮せずに!」
「ありがとうございます」
「決まったよ!この二つのグループのジョイントコンサート!」
「えっ、どちらで?」
「日本武道館でCOUONはゲスト出演に成るが二曲歌う事に成った。その模様がDVDに収められる予定だ」
「いつですか?」
「秋の予定だから、充分間に合うだろう?」
「来年の春出版ですから大丈夫ですね!話題も満載のコンサートのDVDが100周年記念誌の付録とは驚きですね!ファンなら必ず欲しいでしょうね」
「自慢出来る記念誌になるだろう」
「来月から沢山頂いた写真の選別に入りたいのですが、昔の写真は手を加えても中々綺麗には成りませんが宜しいのでしょうか?」
「戦前の写真は仕方ない、東京大空襲で焼失しなかった写真だから貴重だ」
「校舎が半分焼け落ちていますからね」
「当時の写真を見て、よく立て直したと先人の苦労が手に取る様に判ります」
「学長はその辺りにスポットを?」
「そうだな!我が校の奇跡の軌跡だと思っているので、少々汚れていても是非記載したいね!」
「判りました!出来るだけ再現させてみます」

記念誌の話がしばらく続いてから学長が「森田君!違った奥さんは関西に呼ぶのか?」
「はい!凛子もその方が良いと言いますので、でも産休、有休でお腹が大きく成ってからですね!これからリホームする予定です」
「自宅は古いのかね!」
「はい!築30年に成ります!それに前妻の匂いがする家には住みたく無いでしよう?」
「娘さんの結婚と同時の離婚って、本当に気の毒だったね」
「もう忘れました!妻も娘も電話一本かけて来ませんので、どうしているのか全く判りません!」
「孫でも生まれたら連絡して来るだろう?」
「それは、、、、、、」
「孫より我が子だな!」そう言って笑う学長。
「私の事より学長の方は?小南さんとは?」
「それがね、中々気の利く子でね!私は気に要ったのだが、まだ本人の気持ちが上手く聞けないのだよ!どうしたら良いかな?」
「学長らしくない弱気ですね!」
「森田君の例も有るだろう?良い男性が出て来たら困るのだよ!君の様な!」
そう言って大きな声で笑う学長。
「家柄も良かったから、私は再婚相手には最適だと思う!」
「お調べに成られたのですか?」
「一応な!彼女金沢の呉服屋の娘さんだったよ!今は呉服屋ではないのだが、お爺さんの代まで呉服屋さんだった様だ」
「学長も手早いですね!」
「君の様に子供は作ってないよ!まだ手付かずだよ!」
「判りました!凛子に聞いて貰いますよ!」
「それは有難いが、今日からフライトだったから、少し先に成るな」
「私は彼女も学長に好意を持って居ると思っていますよ!」
「それなら有難いな!私も君を真似て子供を作るか?」そう言って上機嫌で笑った。

自宅に戻ると俊三は建築屋を呼んで、早速リホームの相談に入った。
その様子を見ていた門田が出て来て「家の修理をされるのですか?」興味津々で尋ねた。
「もう築30年に成りますから、色々と悪い処が有るのでこの機会に直そうかと、、、、、」

門田は直ぐに電話で順子に「変だと思いませんか?自分の年齢を考えたら修繕する必要有りますか?」
「確かに!お金もそれなりに必要だわね!」
「やはり、再婚されるのでは?」
「女性の姿を見かけましたか?」
「それが、、、、、、一度も見た事有りませんね!」
「でも今頃リホームは変だわ」
「そうですよ!台風被害も無いですからね!」
「引き続き情報下さいね!」
「先日送って頂いたお肉美味しく頂きました!ありがとうございます」
順子は門田に情報を貰う為、色々な物を贈り届けていた。
その為、門田初美は昼夜俊三の様子を見ているのだ。
幸い一度も凛子がこの家を訪れた事が無かったので、門田に見られる事は無かった。

月末から工事が始まって、工事関係者の人が近所に挨拶に向かった。
門田は「そんなに壊れてない様に見えるのですが、何故リホームされるのですか?」と尋ねて聞き出そうとした。
「風呂場を新しくされるので、他も触ろうかと言われましてね」
「風呂場をですか?」
「お孫さんでも生まれるのでしょうか?赤ん坊の入浴の事を気にされて居ましたよ!」
「確かに娘さんが嫁がれて、そろそろ初孫が、、、、、、」
門田はそんな話は順子には聞いていなかったので、不思議に思っていた。

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