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母子手帳
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84-092
大阪に向かうわ!」尾行の二人が前方の車の行先を予測した。
「もしかして麻生の自宅?」
「私達以外にも雇って万全を期しているのね!」
「金持ちが貧乏な人を虐めるのは嫌いだわ!それにあの大森って男性障害者なのよ!折角掴んだ幸せを何故壊されるのよ!可哀そうだわ!」
「私達で守ってあげましょうよ!あの麻生って母子は嫌いに成ったわ!」
「そうね!あの二人、子供が出来たのよね!嬉しいでしょうね!」
二人は完全に武史に同情して、自分達が頼まれた事を忘れてしまった。
やがて車は麻生の自宅に到着して、尾行の男が二人麻生邸に入って行った。
「奥様!ご報告申し上げます!落合麻結は男と一緒に小南産婦人科に行きました!腰の大きく曲がった小さな男でした!」
「産婦人科?」
「何か感じた事は有りますか?」
「二人は非常に楽しそうでしたね!おめでたですかね!」
「間違い無いわね!ご苦労さん!」
久美子はこの時、恐ろしい計画が思い付いていた。
久美子の実家の兄は医師会の重鎮で、大阪府では力を持って居る。
金村洋三がその兄貴で、産婦人科病院を経営して羽振りが良かった。
久美子が目を付けたのは兄の力を借りて、息子祐樹の復讐を目論んだ事だった。
翌日の日曜日、菓子折りを持って実家に帰った久美子。
「お願いが有って来たの!」
「久美子の頼みはとんでもない話が多いが、、、、、」
「明石に在る小南って婦人科知っている?」
「小南って女の先生か?」
「多分そうだと思うわ!」
「美千代なら、後輩だぞ!確か大学一緒だった!結構繁盛しているだろう?その美千代に用事か?」
「復讐の手伝いを頼みたいのよ!」
「復讐!穏やかではないな?」
久美子は兄に話を大袈裟にして、尼寺の事も息子が被害者だと説いた。
「しかし、悪い女だな!結婚しなくて良かったじゃないか?」
「でもこのままじゃ、私も祐樹も腹の虫が収まらないのよ!」
「小南とは何の関係が有るのだ!」
「この女!祐樹と結納するのに、他の男の子供を妊娠していたのよ!」
「結婚詐欺だな!よく思いとどまったな!するとその女が小南先生の病院に?」
「その通り!」
「お前の気性なら、その女の子供を始末して欲しいって事か?」
「その通り!まだ二か月位だと思うのよ!何か理由を付ければ抹殺出来るでしょう?」
「それは簡単だが、小南先生が納得するかな?」
「お金?」
「金以外に本人が納得する事が必要だ!」
「取り敢えず紹介して貰える!一度話して見るわ!」
「気を付けろよ!殺人罪で逮捕されるぞ!」妹の性格を危惧する。
「私は母親に成るのよ!そうよ、母親が娘を心配しているのよ!取り敢えず会える様に段取りして頂戴!」
久美子は自分成りに考えが纏まったのか、兄に頼み込んで帰って行った。
親子で憎悪に狂っている様で、既に常識は通用しない様だ。
翌日兄の金村は久美子に「一応会ってくれる様に頼んで置いたが、無茶はするな!」
「お兄さんには迷惑はかけないわ!ありがとう」
数日後、電話で小南医師に面会を申しこむ久美子。
友人の児玉紹子を武史の母親に仕立てて連れて、翌日病院に伺うと半ば強引に決めてしまった。
紹子には一緒に病院に行って自分の言う事を頼み込む様に指示をした。
「遺伝する難病の子供は可哀そうね!何故避妊しなかったの?」
「勢いよ!若いから仕方が無いのよ!でもなで私が母親をするの?」
「九州で出て来られないらしいのよ!」
「子供は育つから、間に合わなく成るわね!久美子は世話焼きだから出来るのよね!」紹子は感心しながら手伝うと言った。
数日後、小南医師は昼休みの休診時間に久美子達に会った。
「金村先生にはいつもお世話に成っています!」久美子に笑顔で挨拶をした。
「今日はご無理をお願いに参りました!こちら私の友人で大森紹子さんです!」
「どの様なご用件でしょうか?」
「実は先生に診察をお願いしています落合麻結さんの事でお願いしたい事が御座いまして伺いました!」
「落合麻結さん?」
「最近診察に来たと思うのですが?」
「名前だけでは?」
「腰の曲がった小さな男性と来た美人です!」
「思い出しました!腰が曲がった小さな男性と結婚されると聞きましたよ!」
「わ、私がその男の母親なのです!」紹子が言う。
「実は病気が遺伝するので、妊娠は駄目なのです!多分女性にはその事を伝えて居なかったと思うのです」
「それで私に何を?」
「本人達に知らせず、何か理由を付けて堕胎をお願いしたいのです!」
「えっ、それって殺人ですよ!」
「兄にも相談したのですが、何か理由を考えて堕胎するのが賢明な考えだと言いました。本人達に知られるとやはり精神的ショックが大きいので内密が良いと、、、、、」
「あの病気は遺伝するのですか?」
「はい!あの子の父親も同じ病気で、既に亡くなりましたが、、、、」
「本人には伝えて居なかったのですか?」
「まさか彼女が出来て、妊娠させるとは思っても居なかったのです!」
「ご無理をお願い致しますので、これを些少ではございますが、、、、」
封筒を差し出した久美子。
大阪に向かうわ!」尾行の二人が前方の車の行先を予測した。
「もしかして麻生の自宅?」
「私達以外にも雇って万全を期しているのね!」
「金持ちが貧乏な人を虐めるのは嫌いだわ!それにあの大森って男性障害者なのよ!折角掴んだ幸せを何故壊されるのよ!可哀そうだわ!」
「私達で守ってあげましょうよ!あの麻生って母子は嫌いに成ったわ!」
「そうね!あの二人、子供が出来たのよね!嬉しいでしょうね!」
二人は完全に武史に同情して、自分達が頼まれた事を忘れてしまった。
やがて車は麻生の自宅に到着して、尾行の男が二人麻生邸に入って行った。
「奥様!ご報告申し上げます!落合麻結は男と一緒に小南産婦人科に行きました!腰の大きく曲がった小さな男でした!」
「産婦人科?」
「何か感じた事は有りますか?」
「二人は非常に楽しそうでしたね!おめでたですかね!」
「間違い無いわね!ご苦労さん!」
久美子はこの時、恐ろしい計画が思い付いていた。
久美子の実家の兄は医師会の重鎮で、大阪府では力を持って居る。
金村洋三がその兄貴で、産婦人科病院を経営して羽振りが良かった。
久美子が目を付けたのは兄の力を借りて、息子祐樹の復讐を目論んだ事だった。
翌日の日曜日、菓子折りを持って実家に帰った久美子。
「お願いが有って来たの!」
「久美子の頼みはとんでもない話が多いが、、、、、」
「明石に在る小南って婦人科知っている?」
「小南って女の先生か?」
「多分そうだと思うわ!」
「美千代なら、後輩だぞ!確か大学一緒だった!結構繁盛しているだろう?その美千代に用事か?」
「復讐の手伝いを頼みたいのよ!」
「復讐!穏やかではないな?」
久美子は兄に話を大袈裟にして、尼寺の事も息子が被害者だと説いた。
「しかし、悪い女だな!結婚しなくて良かったじゃないか?」
「でもこのままじゃ、私も祐樹も腹の虫が収まらないのよ!」
「小南とは何の関係が有るのだ!」
「この女!祐樹と結納するのに、他の男の子供を妊娠していたのよ!」
「結婚詐欺だな!よく思いとどまったな!するとその女が小南先生の病院に?」
「その通り!」
「お前の気性なら、その女の子供を始末して欲しいって事か?」
「その通り!まだ二か月位だと思うのよ!何か理由を付ければ抹殺出来るでしょう?」
「それは簡単だが、小南先生が納得するかな?」
「お金?」
「金以外に本人が納得する事が必要だ!」
「取り敢えず紹介して貰える!一度話して見るわ!」
「気を付けろよ!殺人罪で逮捕されるぞ!」妹の性格を危惧する。
「私は母親に成るのよ!そうよ、母親が娘を心配しているのよ!取り敢えず会える様に段取りして頂戴!」
久美子は自分成りに考えが纏まったのか、兄に頼み込んで帰って行った。
親子で憎悪に狂っている様で、既に常識は通用しない様だ。
翌日兄の金村は久美子に「一応会ってくれる様に頼んで置いたが、無茶はするな!」
「お兄さんには迷惑はかけないわ!ありがとう」
数日後、電話で小南医師に面会を申しこむ久美子。
友人の児玉紹子を武史の母親に仕立てて連れて、翌日病院に伺うと半ば強引に決めてしまった。
紹子には一緒に病院に行って自分の言う事を頼み込む様に指示をした。
「遺伝する難病の子供は可哀そうね!何故避妊しなかったの?」
「勢いよ!若いから仕方が無いのよ!でもなで私が母親をするの?」
「九州で出て来られないらしいのよ!」
「子供は育つから、間に合わなく成るわね!久美子は世話焼きだから出来るのよね!」紹子は感心しながら手伝うと言った。
数日後、小南医師は昼休みの休診時間に久美子達に会った。
「金村先生にはいつもお世話に成っています!」久美子に笑顔で挨拶をした。
「今日はご無理をお願いに参りました!こちら私の友人で大森紹子さんです!」
「どの様なご用件でしょうか?」
「実は先生に診察をお願いしています落合麻結さんの事でお願いしたい事が御座いまして伺いました!」
「落合麻結さん?」
「最近診察に来たと思うのですが?」
「名前だけでは?」
「腰の曲がった小さな男性と来た美人です!」
「思い出しました!腰が曲がった小さな男性と結婚されると聞きましたよ!」
「わ、私がその男の母親なのです!」紹子が言う。
「実は病気が遺伝するので、妊娠は駄目なのです!多分女性にはその事を伝えて居なかったと思うのです」
「それで私に何を?」
「本人達に知らせず、何か理由を付けて堕胎をお願いしたいのです!」
「えっ、それって殺人ですよ!」
「兄にも相談したのですが、何か理由を考えて堕胎するのが賢明な考えだと言いました。本人達に知られるとやはり精神的ショックが大きいので内密が良いと、、、、、」
「あの病気は遺伝するのですか?」
「はい!あの子の父親も同じ病気で、既に亡くなりましたが、、、、」
「本人には伝えて居なかったのですか?」
「まさか彼女が出来て、妊娠させるとは思っても居なかったのです!」
「ご無理をお願い致しますので、これを些少ではございますが、、、、」
封筒を差し出した久美子。
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