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入学式
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学園の入学の日になった。制服である踝まであるワンピースを着て馬車に乗り込む。制服は学年によってネクタイの色が違っていてわたくしの年の学年は赤色のネクタイになる。胸にはワッペンがありわたくしは錬金術科と領主科、淑女科を示すものをしている。
馬車が学園に着いた。馬車を停めるところは爵位によって異なる。王族や公爵は正門近くに停められる。
馬車を降りて正門を潜ろうとしたところ後ろから何かに突撃され前に転んでしまった。
「足を引っ掛けるなんて酷いですぅ」
後ろから甘ったるしい声が聞こえてくる。周りの生徒が何事か集まってきた。立ち上がりたいけど足を捻ったのか痛くてり無理そうだわ。膝も擦りむいてるだろうし、最悪。前回、入学式では何も起きなかったから油断して害意あるものは防ぐ魔道具をしてなかったわ。
「アレクシア・バートン!! 何をしている!?」
聞きたくないクラーク殿下の声がした。お会いしたくなかったのに……。
「後ろから突き飛ばされて転ばされたのです。わたくしは何もしていませんわ」
「嘘ですぅ。あたしは足を引っ掛けられたのですぅ」
甘ったるしい声の持ち主はマリー・ヤクトン男爵令嬢だ。前回、クラーク殿下を垂らしこんだ張本人。ショッキングピンクの髪色に同じ色の瞳をしている。前回はもっと後に会うのに、何で入学式から?
「わたくしが足を引っ掛けたというならば、何故わたくしが倒れたというのかしら?」
「そんなの知りませぇん」
「傲慢なお前のことだ。足を引っ掛けたのは本当だろう!」
「クラーク殿下、王族である者が推測だけで決めつけるのはよくありませんわよ」
「うるさい!うるさい!うるさい!!」
殿下が癇癪を起こし始めた。クラーク殿下は前回もだけど正論を述べると直ぐに声を荒らげる。
「足が痛くて立てないので連れて行ってくださぁい」
マリー・ヤクトン男爵令嬢の言葉でクラーク殿下はマリー・ヤクトン男爵令嬢をお姫様抱っこして去っていった。
「アレクシア様、大丈ですか?」
わたくしのお友達のシェラミリア様がお声を掛けてきた。シェラミリア様は侯爵令嬢である。
わたくしはアイテムボックスから下級治癒ポーションを取り出して飲んだ。痛みが直ぐにひいていく。立ち上がりスカートの誇りを払う。
「大丈夫ですわ」
「お助け出来なくて申し訳ありません」
「クラーク殿下が出てきたんですもの。無理はありませんわ」
シェラミリア様と入学式の会場に向かった。
「アレクシア様は何クラスですの?」
「わたくしはSクラスですわ。シェラミリア様は?」
「わたくしもですわ」
クラスは爵位と能力差によって決められている。Sクラスは侯爵以上で座学が必要ない学力のものだけ。該当者がいなけばないクラス。Aクラスは伯爵以上で優秀なもの。Bクラスは魔力はそこそこ以上あるが座学があまり出来ないクラス。Cクラス貴族で魔力もなく座学も出来ないクラスとなっている。DクラスとEクラスは平民クラスになる。
入学式会場に着くと、わたくしが座るはずの席にクラーク殿下が座っていた。その隣にマリー・ヤクトン男爵令嬢がいる。
「アレクシア様、どうなさいますか?」
「教師に言いましょう」
わたくしたちは教師に相談しにいった。教師が直ぐにマリー・ヤクトン男爵令嬢とクラーク殿下を正規の場所に連れていく。何か喚いたが何を言ってるのかは分からなかった。
わたくしたちは自分の席に座る。
入学式が始まり学園長の挨拶になる。
「王立学園の入学おめでとう。教師は生徒に平等に接するが! この学園では爵位と能力によりクラス分けをしている。属されたクラスに恥じないようまた上のクラスを目指して精進して頂きたい。また、己の身分を忘れた行いは控えてもらいたいと思ってる!」
クラーク殿下とマリー・ヤクトン男爵令嬢に対してのお言葉ですわね。
その後、生徒会長の挨拶があり、入学生の生徒代表でクラーク殿下が務めた。本当は入学試験でトップだったわたくしに話が来たのだがクラーク殿下がやりたいと言い出した。わたくしはやりたくなかったのでクラーク殿下に任せる。
「俺様は第2王子だ! 俺様のいうことを聞くように! でなければ不敬罪に処する!!」
前回もだったのでわたくしは予想してたが、周りはビックリしている。教師たちも慌てていた。学園長は頭を抱えている。
殿下は教師たちに強制退場させられた。
馬車が学園に着いた。馬車を停めるところは爵位によって異なる。王族や公爵は正門近くに停められる。
馬車を降りて正門を潜ろうとしたところ後ろから何かに突撃され前に転んでしまった。
「足を引っ掛けるなんて酷いですぅ」
後ろから甘ったるしい声が聞こえてくる。周りの生徒が何事か集まってきた。立ち上がりたいけど足を捻ったのか痛くてり無理そうだわ。膝も擦りむいてるだろうし、最悪。前回、入学式では何も起きなかったから油断して害意あるものは防ぐ魔道具をしてなかったわ。
「アレクシア・バートン!! 何をしている!?」
聞きたくないクラーク殿下の声がした。お会いしたくなかったのに……。
「後ろから突き飛ばされて転ばされたのです。わたくしは何もしていませんわ」
「嘘ですぅ。あたしは足を引っ掛けられたのですぅ」
甘ったるしい声の持ち主はマリー・ヤクトン男爵令嬢だ。前回、クラーク殿下を垂らしこんだ張本人。ショッキングピンクの髪色に同じ色の瞳をしている。前回はもっと後に会うのに、何で入学式から?
「わたくしが足を引っ掛けたというならば、何故わたくしが倒れたというのかしら?」
「そんなの知りませぇん」
「傲慢なお前のことだ。足を引っ掛けたのは本当だろう!」
「クラーク殿下、王族である者が推測だけで決めつけるのはよくありませんわよ」
「うるさい!うるさい!うるさい!!」
殿下が癇癪を起こし始めた。クラーク殿下は前回もだけど正論を述べると直ぐに声を荒らげる。
「足が痛くて立てないので連れて行ってくださぁい」
マリー・ヤクトン男爵令嬢の言葉でクラーク殿下はマリー・ヤクトン男爵令嬢をお姫様抱っこして去っていった。
「アレクシア様、大丈ですか?」
わたくしのお友達のシェラミリア様がお声を掛けてきた。シェラミリア様は侯爵令嬢である。
わたくしはアイテムボックスから下級治癒ポーションを取り出して飲んだ。痛みが直ぐにひいていく。立ち上がりスカートの誇りを払う。
「大丈夫ですわ」
「お助け出来なくて申し訳ありません」
「クラーク殿下が出てきたんですもの。無理はありませんわ」
シェラミリア様と入学式の会場に向かった。
「アレクシア様は何クラスですの?」
「わたくしはSクラスですわ。シェラミリア様は?」
「わたくしもですわ」
クラスは爵位と能力差によって決められている。Sクラスは侯爵以上で座学が必要ない学力のものだけ。該当者がいなけばないクラス。Aクラスは伯爵以上で優秀なもの。Bクラスは魔力はそこそこ以上あるが座学があまり出来ないクラス。Cクラス貴族で魔力もなく座学も出来ないクラスとなっている。DクラスとEクラスは平民クラスになる。
入学式会場に着くと、わたくしが座るはずの席にクラーク殿下が座っていた。その隣にマリー・ヤクトン男爵令嬢がいる。
「アレクシア様、どうなさいますか?」
「教師に言いましょう」
わたくしたちは教師に相談しにいった。教師が直ぐにマリー・ヤクトン男爵令嬢とクラーク殿下を正規の場所に連れていく。何か喚いたが何を言ってるのかは分からなかった。
わたくしたちは自分の席に座る。
入学式が始まり学園長の挨拶になる。
「王立学園の入学おめでとう。教師は生徒に平等に接するが! この学園では爵位と能力によりクラス分けをしている。属されたクラスに恥じないようまた上のクラスを目指して精進して頂きたい。また、己の身分を忘れた行いは控えてもらいたいと思ってる!」
クラーク殿下とマリー・ヤクトン男爵令嬢に対してのお言葉ですわね。
その後、生徒会長の挨拶があり、入学生の生徒代表でクラーク殿下が務めた。本当は入学試験でトップだったわたくしに話が来たのだがクラーク殿下がやりたいと言い出した。わたくしはやりたくなかったのでクラーク殿下に任せる。
「俺様は第2王子だ! 俺様のいうことを聞くように! でなければ不敬罪に処する!!」
前回もだったのでわたくしは予想してたが、周りはビックリしている。教師たちも慌てていた。学園長は頭を抱えている。
殿下は教師たちに強制退場させられた。
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