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{第四十六話} オレはネラと姫様のもとへ...
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「どうしたものか...」
「今日は取り合えず、王の護衛と騎士団長の暗殺の阻止」
「この地図で示した3人は明日探して捕まえる」
「こんな感じでどうでしょう?」
今日だけで今言った全部をするには無理だしな。
「そうだな...それで私も良いと思う」
王もこれで納得した様子。
「では、護衛を続けます」
「この後の予定は...」
あれ?何だっけ?
「ティーパーティーが終わったから、次は城での誕生パーティーなのだが」
「パーティーは夜で時間がある」
「それまでは私達に予定は無い」
「私は読書をするがね」
そこへおじさんから電話が掛かって来た。
ピッ
「なんだ?」
「俺だよ俺~」
「京一かい?」
「そうだよ!京一だよ!」
「どうしたんだい?」
「ちょっとおばあちゃんを車で引いちゃって、お金が必要なんだよ」
「だから、お金を貸してくれない?」
「いくらだい?」
「1千万円」
「今から口座の番号を言うからそこに振り込んでくれる?」
「分かったよ」
「ありがとう、じいちゃん!」
「.....」
「.....」
「茶番に参加したはものの...」
「どうした、突然?」
「いや、お前が「京一かい?」とか言うから~」
「いやいや、おじさんが「俺だよ俺~」とか言うから~」
「.....」
「.....」
「で、何の用?」
「え~っと、今何してる~?」
「今はティーパーティーが終わって、夜の誕生パーティーまで時間があるらしい」
「ちなみに王は書斎で読書」
「ほう...」
「俺ちょっとそっちに行くわ!」
「は?」
「それじゃ、切るぞ!」
ピッ
「マジか...」
「どうした?」
「だれからだ?」
「おじさんからで、今からこっちに来るらしい」
「どうしてだ?」
「今は特にやる事が無くて王は書斎で本を読むって言ったら」
「こっちに来るって...」
「そうか、分かった」
すると、足元に魔法陣が現れおじさんが現れた。
「オイ~ッス」
スーツ姿でサングラスをかけ敬礼し登場した。
スーツ姿に違和感があるのは何故だろう...?
「お、おう」
何だそのノリはw
「さて、俺は王と書斎で語り合うから」
「お前達は、姫達の護衛をよろしくな」
「了解!」
「わかりました」
おじさんと王は書斎へ。
オレとネラは姫様達のもとへ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ティーパーティーの広場から花が咲き誇る庭園の方へ行くと、姫様は蝶に囲まれて花を見ていた。
一方、王妃はベンチに座って本を読んでいる。
涼しげな風に吹かれ金色の長い髪がキラキラとなびいている。
とても平和な世界が広がっていた。
いつからオレはこんな事を思う様になったんだ?
「平和だ...」
その一言で王妃はオレに気づいた。
どうやら口に出ていたらしい...恥ずかしい...
「あら?ショウさん、どうかされましたか?」
読んでいた本をパタンと閉じ膝の上に置き、こちらを見てやさしく微笑んだ。
「どうも...」
「王の護衛をしていたのですが、おじさんと一緒に書斎の方に行ってしまったので」
「姫様達の護衛をしに来ました」
王にはオレより強い人間が護衛についているから安心安全。
とはいえ、こっちの護衛の方が簡単なんて事は無いだろうけどな。
「そうでしたか、よろしくおねがいしますね」
「ずっと、立っているのも大変でしょう」
「どうぞ、こちらに座ってください」
そう言うとベンチの端に少しずれて場所を空けてくれた。
3人で座るには少しキツイ位の長さで2人ではゆったりと座れる長さだ。
「私は、立って護衛させていただきます」
まぁ、ネラならそう言うだろうな...
「いやいや!そんな!恐れ多い」
「流石にそれは、僕も立っていますよ」
「もし僕が悪い人だったらどうするんですか!」
緊張して硬直しそうだ...いや、する!
「ふふっ、あなたの反応を見ればそんな人じゃないって分かるわ」
「それに、昔のあの人を見ているみたいでとても懐かしいわ」
「あなたに対する警戒心が薄すぎて王妃としてはだめですね」
何だろうこの守って上げたくなるこの気持ちは...
「僕が居るあいだはあなたを守りますよ」
「もちろん、王も姫様もね」
3人の護衛をオレとネラの2人だけでは無理があるけどな。
「そう言う事ならなおさらですよ、私の隣に座ってお話しましょう」
「私、人とお話するのが好きなの」
「仲良くなりたい人とは特にね」
「そうですか、わかりました」
恐る恐る座るが流石にここまで行動に出すのは申し訳ないので普通に接する事にしよう。
「ショウさんはどうして私達の護衛を任されたのですか?」
王妃がオレの方を見て、オレは王妃の方を見ている。
これはあれですね「目と目が合う~」ってやつですね、分かります。
「長くなりますが聞きますか?」
オレは説明がヘタクソだからな。
「大丈夫ですよ、夜まで時間はあります」
やさしっ!なんてやさしい人なんだ!
「分かりました、まずは...」
10分後
「...と言う事で王様達の護衛をしています」
「まぁ、僕の伯父と王様の関係があったからってのが大きいと思いますけどね」
オレの実力はほぼ皆無だし、強いゲームのデータをもらった初心者みたいなものだ。
つまり、力はある金もあるしかし、実力が無い。
結果経験者に聞くしかない。
だって、チュートリアルはもうクリアされているのだから。
「そうでしたか、あの人が「京一」と言う人物と交流があることは知っていましたが、ショウさんの伯父に当たる方とは知りませんでした」
だろうなw
「いくつか質問をしてもいいですか?」
「はい、何でしょう?」
「ショウさんは何処の出身なんですか?」
「え、ティアドです」
ん?この世界の住人じゃないってばれてる?
「そうですか...」
ふ~、どうやらばれていない様子...
「そうですよ...」
「ちなみにネラさんは何処の方なのですか?」
「私もティアドです」
「そうですか...」
「ちなみに、お二人とも兄弟は...?」
「僕は、姉と妹が居ますよ」
「そうですか」
「ネラさんは?」
「姉が一人居ます」
「そうなんですね」
「ショウさんは3人兄弟という事ですか?」
「そうですね、3人兄弟です」
「兄弟が沢山居るのは賑やかで良いですね」
「私もティアもね」
「隣のケソド王国のお姫様は姉妹が沢山いるらしいですが」
「知らなかったな...」
「今日は取り合えず、王の護衛と騎士団長の暗殺の阻止」
「この地図で示した3人は明日探して捕まえる」
「こんな感じでどうでしょう?」
今日だけで今言った全部をするには無理だしな。
「そうだな...それで私も良いと思う」
王もこれで納得した様子。
「では、護衛を続けます」
「この後の予定は...」
あれ?何だっけ?
「ティーパーティーが終わったから、次は城での誕生パーティーなのだが」
「パーティーは夜で時間がある」
「それまでは私達に予定は無い」
「私は読書をするがね」
そこへおじさんから電話が掛かって来た。
ピッ
「なんだ?」
「俺だよ俺~」
「京一かい?」
「そうだよ!京一だよ!」
「どうしたんだい?」
「ちょっとおばあちゃんを車で引いちゃって、お金が必要なんだよ」
「だから、お金を貸してくれない?」
「いくらだい?」
「1千万円」
「今から口座の番号を言うからそこに振り込んでくれる?」
「分かったよ」
「ありがとう、じいちゃん!」
「.....」
「.....」
「茶番に参加したはものの...」
「どうした、突然?」
「いや、お前が「京一かい?」とか言うから~」
「いやいや、おじさんが「俺だよ俺~」とか言うから~」
「.....」
「.....」
「で、何の用?」
「え~っと、今何してる~?」
「今はティーパーティーが終わって、夜の誕生パーティーまで時間があるらしい」
「ちなみに王は書斎で読書」
「ほう...」
「俺ちょっとそっちに行くわ!」
「は?」
「それじゃ、切るぞ!」
ピッ
「マジか...」
「どうした?」
「だれからだ?」
「おじさんからで、今からこっちに来るらしい」
「どうしてだ?」
「今は特にやる事が無くて王は書斎で本を読むって言ったら」
「こっちに来るって...」
「そうか、分かった」
すると、足元に魔法陣が現れおじさんが現れた。
「オイ~ッス」
スーツ姿でサングラスをかけ敬礼し登場した。
スーツ姿に違和感があるのは何故だろう...?
「お、おう」
何だそのノリはw
「さて、俺は王と書斎で語り合うから」
「お前達は、姫達の護衛をよろしくな」
「了解!」
「わかりました」
おじさんと王は書斎へ。
オレとネラは姫様達のもとへ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ティーパーティーの広場から花が咲き誇る庭園の方へ行くと、姫様は蝶に囲まれて花を見ていた。
一方、王妃はベンチに座って本を読んでいる。
涼しげな風に吹かれ金色の長い髪がキラキラとなびいている。
とても平和な世界が広がっていた。
いつからオレはこんな事を思う様になったんだ?
「平和だ...」
その一言で王妃はオレに気づいた。
どうやら口に出ていたらしい...恥ずかしい...
「あら?ショウさん、どうかされましたか?」
読んでいた本をパタンと閉じ膝の上に置き、こちらを見てやさしく微笑んだ。
「どうも...」
「王の護衛をしていたのですが、おじさんと一緒に書斎の方に行ってしまったので」
「姫様達の護衛をしに来ました」
王にはオレより強い人間が護衛についているから安心安全。
とはいえ、こっちの護衛の方が簡単なんて事は無いだろうけどな。
「そうでしたか、よろしくおねがいしますね」
「ずっと、立っているのも大変でしょう」
「どうぞ、こちらに座ってください」
そう言うとベンチの端に少しずれて場所を空けてくれた。
3人で座るには少しキツイ位の長さで2人ではゆったりと座れる長さだ。
「私は、立って護衛させていただきます」
まぁ、ネラならそう言うだろうな...
「いやいや!そんな!恐れ多い」
「流石にそれは、僕も立っていますよ」
「もし僕が悪い人だったらどうするんですか!」
緊張して硬直しそうだ...いや、する!
「ふふっ、あなたの反応を見ればそんな人じゃないって分かるわ」
「それに、昔のあの人を見ているみたいでとても懐かしいわ」
「あなたに対する警戒心が薄すぎて王妃としてはだめですね」
何だろうこの守って上げたくなるこの気持ちは...
「僕が居るあいだはあなたを守りますよ」
「もちろん、王も姫様もね」
3人の護衛をオレとネラの2人だけでは無理があるけどな。
「そう言う事ならなおさらですよ、私の隣に座ってお話しましょう」
「私、人とお話するのが好きなの」
「仲良くなりたい人とは特にね」
「そうですか、わかりました」
恐る恐る座るが流石にここまで行動に出すのは申し訳ないので普通に接する事にしよう。
「ショウさんはどうして私達の護衛を任されたのですか?」
王妃がオレの方を見て、オレは王妃の方を見ている。
これはあれですね「目と目が合う~」ってやつですね、分かります。
「長くなりますが聞きますか?」
オレは説明がヘタクソだからな。
「大丈夫ですよ、夜まで時間はあります」
やさしっ!なんてやさしい人なんだ!
「分かりました、まずは...」
10分後
「...と言う事で王様達の護衛をしています」
「まぁ、僕の伯父と王様の関係があったからってのが大きいと思いますけどね」
オレの実力はほぼ皆無だし、強いゲームのデータをもらった初心者みたいなものだ。
つまり、力はある金もあるしかし、実力が無い。
結果経験者に聞くしかない。
だって、チュートリアルはもうクリアされているのだから。
「そうでしたか、あの人が「京一」と言う人物と交流があることは知っていましたが、ショウさんの伯父に当たる方とは知りませんでした」
だろうなw
「いくつか質問をしてもいいですか?」
「はい、何でしょう?」
「ショウさんは何処の出身なんですか?」
「え、ティアドです」
ん?この世界の住人じゃないってばれてる?
「そうですか...」
ふ~、どうやらばれていない様子...
「そうですよ...」
「ちなみにネラさんは何処の方なのですか?」
「私もティアドです」
「そうですか...」
「ちなみに、お二人とも兄弟は...?」
「僕は、姉と妹が居ますよ」
「そうですか」
「ネラさんは?」
「姉が一人居ます」
「そうなんですね」
「ショウさんは3人兄弟という事ですか?」
「そうですね、3人兄弟です」
「兄弟が沢山居るのは賑やかで良いですね」
「私もティアもね」
「隣のケソド王国のお姫様は姉妹が沢山いるらしいですが」
「知らなかったな...」
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