異世界で俺はチーター

田中 歩

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{第四十七話} エレガントバタフライ

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「知らなかったな...」

「そうだったんですね」
「まるでこの世界に着たばかりの様ですね」
「帝国とその周りの国々のは今のところは仲が良いですからね」
「そういった情報はみんな知っています」

「お、おう...」
あれ?やっぱりばれてね?まずくね?やばくね?
てか、オレ語彙力なくね?

「ネラさんは知っていましたか?」

「はい、風の噂程度には聞いています」
「たしか...4人姉妹と聞いています」
え?ネラは知ってたの?

「ネラさんは知っているのですね」

「オレ...聞いてないよ...?」

「はい」
「言ってませんでした」
ネラは冷静で表情もあまり表に出さない。
口数も少なく、自分からはあまり話さない。
しかし、与えられた仕事はしっかりやる。
でも、なんか抜けている部分がある。
数日一緒にすごしてネラはこんな感じの人間?だと感じた。

「ぐぬぬ...」

「すみません...」

「いや、いいんだ」
「ん?何か用か、姫様?」
姫様がこちらに歩いてきた、頭の上に蝶を乗せて。

「皆さん、楽しそうにお話しているので」
「私も混ぜてもらおうと」

「なるほど...」
「それで、蝶と一緒に?w」

「え?蝶ですか?」
姫様が自分のドレスを見回して居るとその動きで蝶が頭から飛び立ち、姫様の周りを飛び回り姫様の指に止まった。
その蝶は透き通る青い羽と赤い左右の羽を静かに動かしていた。
現世では「雌雄モザイク」とかいったか?

「珍しい蝶だな...」
名前はなんて言うんだろうか?

「ええ、雄は青色、雌は赤色の羽を持つとても珍しい蝶なんです」
「名前は「エレガントバタフライ」ですが、左右で羽の色が違うものを見たのは初めてです」
蝶は姫様の指の上から飛び立ち、姫様の頭の上に止まり髪飾りのようになっている。

「珍しいからな...」
「オレの居たところでは、「雌雄モザイク」と呼ばれていたな...」
「半分がオスで半分がメスだとか」
たしか原因は遺伝子の異常と言う説があるらしいがあまり良く分かって無いらしい。

「そうなんですか...」
「知らなかったです」
「詳しいんですね」

「たまたまだよw」
ここでこんな知識が役に立つなんて...
人生どこで何が役に立つか分からないな。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

一方書斎では...

「相変わらずこの書斎は落ち着くな...」
書斎の扉を開け中に入り本棚に壁際で一番端の本棚を眺める。

「ああ、さっきはあまり話さなかったからな」
王も本棚の前に立つ。

「さて、もう一つの秘密の書斎に行くか」
そう言い、本棚に置かれた一冊の本を引き抜く。
本を引き抜かれた本棚は透明になって消え奥に階段が現れた。
「カチッ」壁のスイッチを押すと階段の一段一段の両端にある電気が付つき階段は明るくなった。
階段を下りたどり着いた部屋の壁には大量のアニメのポスターとタペストリーが貼られている。
それだけではない、部屋に置かれた棚には大量のフィギュアが...
もちろん本棚には大量のマンガとラノベが...

「京一殿にこの部屋を預けた結果がこれだからな...」
「私も少し恥ずかしいぞ」

「よいではないか、よいではないか」

「悪いとは言って無いぞ」

「好きなものを好きと言って何が悪い!」

「だから、悪いとは...」

「...」

「...」
「そういえば、さっきまで何処で何をしてしたんだ?」
ソファーに座りテレビを付け、冷蔵庫からコーラを取り出し棚からお菓子を出し机の上に置いた。
部屋と言い、食べものや飲み物と言いこの空間に限っては、異世界感が一切無く現世だ。
一つ異世界を感じられる所があるとすれば、王様の服装だけだろう。

「この前言った「ルタイ湖」の件だ」
「あそこの湖はとても深いからな」
「だが、あそこを調べる価値は十分にある」
「だって、なんか面白そうじゃん?」

「そ、そうだな」
「しかし、あそこには危険な噂が多いぞ?」
「例えば「沢山の腕を持った白い大きな怪物が出る」とかな」

「あったな...どれくらいの大きさかは知らないがな」

「京一が調べるなら安心だな」

「え?俺は行かないぞ?」

「なに?!」

「今回俺はバックアップ、後方支援担当だ」

「では、誰が?」

「決まってんだろw昌だよ」
「アイツに行って貰う」
「まぁ、俺が後方支援に付くわけだから、特に心配は無いと思うが...」

「京一、それは「フラグ」と言うヤツなのでは?」

「あ...」
「俺「一級フラグ建築士」だった...」

「私はしらないぞ...」

「きっと大丈夫だろう」
「さて、アニメを見よう」
「現世で円盤を買って来たぞ」
「ブルーレイだ」

「ほう」

「お前の好きなアニメの二期も持ってきたぞ」

「何!早く見るぞ!」

「お、おう」

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

日も落ちて外が暗くなってきた。
そろそろ、屋内に入ったほうがいな。

「暗くなって来たな...姫様、室内に行こう」
「暗くなってくると色々と物騒だからな」
「王妃もそれでいいかな?」

「はい、そうですね」
「行きましょうか」

「ネラ、行くぞ」

「はい」
ん?いつの間にスーツの血が落ちたんだ?

「スーツのt...汚れはどうした?」

「それなら、先ほど落としました」
「汚れた物を着続けるのは好きではありませんから」

「そうか...」

「ついでと言っては何ですが、マ...ショウさんのスーツの汚れも落としておきました」

「俺のスーツのも付いていたのか、すまないな」
いつの間に...汚した自覚も記憶も無いぞ...

建物の中に入ると天井からつるされたシャンデリアが明るく光っていた。

「え、シャンデリアあったっけ?」

「ありましたよ」
ネラは気づいていただと...

「すごいな...」

「ショウさん、お城のパーティー会場にあるシャンデリアもとても素敵ですよ」

「それは、楽しみだ!」
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