99 / 135
2度目の告白
1
しおりを挟む
次の日、私は、目覚めてすぐに時計を見た。
アラームは、まだ鳴らない。
温かいベッドの中、昨日のことがすぐに思い出された。
樹がお風呂から上がった後、2人でソファに並んで座り、色んな話をした。
アメリカにいた頃の話は特に興味があったから、ワクワクしながら耳を傾けた。
結局、私を抱きしめてくれたことには触れなかったけど、私の素顔を可愛いと褒めてくれた。
思い出すだけで、また心臓が高鳴る。
目を閉じると、樹の真剣な表情が浮かんできて、勝手に胸がキュンとする。
樹、もう起きてるかな……
私はゆっくりとベッドから出て、パジャマの乱れを直し、髪を手ぐしで整えてから洗面台に向かった。普段なら気にしないことも、ここでは自然にできた。
静かだな……
樹はまだ寝てるんだろう、起こさないように気をつけながら、フローリングをゆっくり歩いた。
ドアを開けてリビングに入ると、すでに部屋は暖かく、樹は起きていた。
「おはよう、柚葉」
樹の甘い声、朝からイケメン全開だ。
「お、おはよう。まだ寝てると思った。起きるの早くない?」
「俺、早起きだから。柚葉こそバイトまで時間あるからまだ寝てればいいのに。無理して早起きしなくていい」
「あ、うん。何だか早くに目が覚めちゃって……」
「そっか。これ、サンドイッチ作ったから好きな時間に食べて」
「サンドイッチ? 作ってくれたの?」
ハムやタマゴ、トマトにレタスも挟んであって、ものすごく美味しそう。私を気遣う優しさがすごく嬉しい。
「そんな大したことないだろ。アメリカでは毎日作ってた」
毎日って……
私なんて、時間がない時はトーストを焼くだけとか、ヨーグルトだけとかもよくあった。
樹は、本当に何でもできるんだ……
イケメンで、英語ペラペラで、お金持ちで、オシャレで、料理も家事もできて……って、最強じゃない。
性格も、今は……悪くないし。
沙也加さんが好きになるのもよくわかった。
アラームは、まだ鳴らない。
温かいベッドの中、昨日のことがすぐに思い出された。
樹がお風呂から上がった後、2人でソファに並んで座り、色んな話をした。
アメリカにいた頃の話は特に興味があったから、ワクワクしながら耳を傾けた。
結局、私を抱きしめてくれたことには触れなかったけど、私の素顔を可愛いと褒めてくれた。
思い出すだけで、また心臓が高鳴る。
目を閉じると、樹の真剣な表情が浮かんできて、勝手に胸がキュンとする。
樹、もう起きてるかな……
私はゆっくりとベッドから出て、パジャマの乱れを直し、髪を手ぐしで整えてから洗面台に向かった。普段なら気にしないことも、ここでは自然にできた。
静かだな……
樹はまだ寝てるんだろう、起こさないように気をつけながら、フローリングをゆっくり歩いた。
ドアを開けてリビングに入ると、すでに部屋は暖かく、樹は起きていた。
「おはよう、柚葉」
樹の甘い声、朝からイケメン全開だ。
「お、おはよう。まだ寝てると思った。起きるの早くない?」
「俺、早起きだから。柚葉こそバイトまで時間あるからまだ寝てればいいのに。無理して早起きしなくていい」
「あ、うん。何だか早くに目が覚めちゃって……」
「そっか。これ、サンドイッチ作ったから好きな時間に食べて」
「サンドイッチ? 作ってくれたの?」
ハムやタマゴ、トマトにレタスも挟んであって、ものすごく美味しそう。私を気遣う優しさがすごく嬉しい。
「そんな大したことないだろ。アメリカでは毎日作ってた」
毎日って……
私なんて、時間がない時はトーストを焼くだけとか、ヨーグルトだけとかもよくあった。
樹は、本当に何でもできるんだ……
イケメンで、英語ペラペラで、お金持ちで、オシャレで、料理も家事もできて……って、最強じゃない。
性格も、今は……悪くないし。
沙也加さんが好きになるのもよくわかった。
1
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
七転び八起き
恋愛
優しい先生は作り物だった。でも私は本当の先生に本気で恋をした。
◇ ◇ ◇
<完結作品です>
大学生の水島白乃は、卒業した母校を訪れた際に、高校時代の担任・夏雄先生と再会する。
高校時代、白乃は先生に密かな想いを抱いていたが、一度も気持ちを伝えることができなかった。しかし再会した先生は、白乃が覚えていた優しい教師とは違う一面を見せ始める。
「俺はずっと見ていたよ」
先生の言葉に戸惑いながらも、白乃は次第に彼の危険な魅力に引き込まれていく。
支配的で時に優しく、時に冷酷な先生。恐怖と愛情の境界線で揺れ動く白乃。
二人の歪んだ恋愛関係の行き着く先は──
教師と元教え子という立場を超えた、危険で複雑な愛の物語。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
先輩、お久しぶりです
吉生伊織
恋愛
若宮千春 大手不動産会社
秘書課
×
藤井昂良 大手不動産会社
経営企画本部
『陵介とデキてたんなら俺も邪魔してたよな。
もうこれからは誘わないし、誘ってこないでくれ』
大学生の時に起きたちょっとした誤解で、先輩への片想いはあっけなく終わってしまった。
誤解を解きたくて探し回っていたが見つけられず、そのまま音信不通に。
もう会うことは叶わないと思っていた数年後、社会人になってから偶然再会。
――それも同じ会社で働いていた!?
音信不通になるほど嫌われていたはずなのに、徐々に距離が縮む二人。
打ち解けあっていくうちに、先輩は徐々に甘くなっていき……
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる