2人のあなたに愛されて ~歪んだ溺愛と密かな溺愛~

けいこ

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2度目の告白

2

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「それより、俺が出勤した後は、戸締りをキチンとすること、いいな。鍵は昨日渡したよな」


「あ、うん。鍵、ありがとう。今日は18時までだから、帰りは私の方が早いよね」


「そうだな、気をつけて帰れよ。何かあれば大声で叫ぶか、非常階段から逃げる、いいな」


本当に、私のこと、ずっと心配してくれてる。
子どもみたいな扱いだけど、でも……やっぱり嬉しい。


「大丈夫だよ。ちゃんと気をつけるから」


「……ああ」


樹は、しばらくしてからマンションを出た。
それを見送る私。
本当に、不思議な感覚だ。


樹の私物にはあまり触れないように気をつけながら、私も出かける準備をした。


これから、しばらくこの生活が続くのかな?
恥ずかしいような、嬉しいような。
緊張感もあって、本当に現実味がない。
でも、始まってしまったからには、樹とのルームシェアを楽しまないともったいない気がしてる。


きっと、沙也加さんが樹を忘れられたら、私達のルームシェアは解消――
もう二度と、一緒に暮らすことなんてないのかも知れないから。


お互い仕事が終わって、まずは私が部屋に帰り、そして、樹が帰宅した。
これは決して当たり前じゃない。私達の関係性はやっぱり微妙なまま。それでも、これがまるで普段の生活かのように、ごく自然に食事が始まった。


今夜のメニューは、ボロネーゼ。


前に1度作ったことはあった。ネットとにらめっこしながら、さらに美味しくなるように頑張った。
その甲斐あってか、樹はそれを絶賛してくれた。


お店のよりも美味しい――


その言葉で、天にも登る気持ちになった。何でも得意な樹に褒められるとすごく嬉しい。
また次も頑張って作ろうと意欲が沸いた。


これが、世の中の奥さん達の思いなのか?
仕事から帰ってくる旦那様のために、毎日毎日温かい食事を作って待つ――
それって……かなり大変なことだ。ましてや、自分も仕事をしていると、家事との両立は難しそうだ。


そんな大変なこと、私にできるのかな?
私は、もっと女性としての自分を磨かなければならない。まだまだ修行が足りないと反省した。
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