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情熱的なあなたと夜明けを迎えて…

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待って…ダメだよ。


ここから先に進んだらもう戻れない。


そう思った瞬間、とんでもない「気持ち良さ」に襲われた。


『あうっ…』


何、これ?


今まで味わったことの無い感覚。


何度も何度も蒼真さんの指に刺激され、私は深い「快感」に包まれた。


容赦なく続く指と舌のいやらしい攻めの全てに、私の体は敏感に反応した。


自分のことを淫らな女だと恥ずかしく思いながらも、だんだんと羞恥心は薄くなっていく…


引くことのない波にのまれ続け、でも…その時に思った。


きっとこれで正解なんだって。


嘘偽りない気持ちで「もっとしてほしい」って…体が言ってるから。


『藍花、ここ、気持ちいい?』


ゾクゾクするような艶のある声が、更に私を高揚させる。


『ダメです。そんなことされたら…私…』


『素直に言えないのか?もっとしてほしいって』


『蒼真さん、やっぱりすごく意地悪です』


目と目が合う。


それだけでドキドキする。


『この顔も、白い肌も、柔らかな胸も…俺はお前の全部が好きだ。嫌いなところなんてひとつも無い。だから…もっともっと俺に溺れてくれ…二度と抜け出せないくらいに』


その言葉…


私はもう…


あなたという底の無い沼に落ちてしまったかも知れない。


『あっ…ダメ…』


『ダメじゃないだろ。もうこんなに濡らして…』


卑猥なセリフだと思ったけど、言われた通りだった。


全然…嫌じゃない。


むしろ求めてる。


私は、とんでもない嘘つきだ。


『もっと激しくするから覚悟して。藍花の全部を俺が感じさせてやる。嫌だって言っても許さない』


次から次へと押し出される濃艷な言葉に襲われ、私は「このままどうなってもいい」って本気で思った。


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