105 / 134
あなたの熱い想い
7
しおりを挟む
絢斗の案内で、すぐに入口にたどり着くことが出来た。
教会の中は、王族や貴族などが祈りを捧げていた上層礼拝堂と、それ以下の人が祈っていた下層礼拝堂があり、入口を入ると、まず比較的地味な下層礼拝堂が目に入った。
それを見ながら階段で2階に上がると、いよいよメインの上層礼拝堂がある。
足を踏み入れ、私は、目の前に広がるあまりにも素晴らしい光景に思わず目を疑った。
『嘘…何なのこれ…』
心の声がそのまま出てしまった。
天井が恐ろしく高い、広々とした礼拝堂の壁一面が、あまりに豪華できらびやかなステンドグラスになっていた。
キラキラして、とても美しく、壮大で、幻想的な空間に勝手に涙が流れる。
『綺麗…こんなに素敵な物を見せてくれて、本当に…ありがとうございます…』
その言葉のあと、絢斗は私の頬の涙を拭ってくれた。
そして、私の手を優しく握った。
この思わず息を飲むような素晴らしい場所で、私は、今、絢斗と手を繋いでる。
温かい…
そして、次の瞬間、手に力がギュッとこめられた。
『一花、結婚しよう』
ステンドグラスを見ながら、絢斗がさりげなくポツリと言った。
たくさんの観光客はいたけど、絢斗の声はちゃんと届いた。
絢斗の優しい香り、絢斗の息づかいまで、ちゃんとわかったんだ。
私も前を向いたまま、
『こんな私で…本当にいいんですか?』
そう聞いた。
『俺は一花を愛してる。ずっと前から君だけを見ていた。他の誰でもない、一花を俺のお嫁さんにしたい』
もう…
これ以上…
信じられないとか…言いたくないと思えた。
絢斗を…
ちゃんと信じようと、やっと心に決めた。
『私、絢斗のお嫁さんになりたい』
そして、2人は見つめ合った。
教会の中は、王族や貴族などが祈りを捧げていた上層礼拝堂と、それ以下の人が祈っていた下層礼拝堂があり、入口を入ると、まず比較的地味な下層礼拝堂が目に入った。
それを見ながら階段で2階に上がると、いよいよメインの上層礼拝堂がある。
足を踏み入れ、私は、目の前に広がるあまりにも素晴らしい光景に思わず目を疑った。
『嘘…何なのこれ…』
心の声がそのまま出てしまった。
天井が恐ろしく高い、広々とした礼拝堂の壁一面が、あまりに豪華できらびやかなステンドグラスになっていた。
キラキラして、とても美しく、壮大で、幻想的な空間に勝手に涙が流れる。
『綺麗…こんなに素敵な物を見せてくれて、本当に…ありがとうございます…』
その言葉のあと、絢斗は私の頬の涙を拭ってくれた。
そして、私の手を優しく握った。
この思わず息を飲むような素晴らしい場所で、私は、今、絢斗と手を繋いでる。
温かい…
そして、次の瞬間、手に力がギュッとこめられた。
『一花、結婚しよう』
ステンドグラスを見ながら、絢斗がさりげなくポツリと言った。
たくさんの観光客はいたけど、絢斗の声はちゃんと届いた。
絢斗の優しい香り、絢斗の息づかいまで、ちゃんとわかったんだ。
私も前を向いたまま、
『こんな私で…本当にいいんですか?』
そう聞いた。
『俺は一花を愛してる。ずっと前から君だけを見ていた。他の誰でもない、一花を俺のお嫁さんにしたい』
もう…
これ以上…
信じられないとか…言いたくないと思えた。
絢斗を…
ちゃんと信じようと、やっと心に決めた。
『私、絢斗のお嫁さんになりたい』
そして、2人は見つめ合った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
103
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる