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嫌だ。
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バスケットボール部の
マネージャーになった僕は
とてもはりきった。
まぁくんもとても喜んでくれて
部員のみんなにも幼なじみなんだよ
小さい頃から可愛かったんだよ
なんて言ってくれて。
僕は調子にのっていた。
クラスでもなんとかうまくやり
バスケ部のマネージャーとしても
いろんな仕事をこなし
まぁくんのお世話もできて
充実した中学生活だった。
2年生の夏の初めのあの日までは…。
部室に行ったらまぁくんが
ひとりバスケットボールの
手入れをしていて。
ドキドキしながら僕は手伝った。
部室に2人きり、なんて思ったら
余計に緊張してきて。
僕は思わずまぁくんの手に触れた。
まぁくんは握り返した後
手を離し。
「くーちゃん。」
最近は部員達の手前か
紅李翔、って呼んでたまぁくんが
小さい頃からのあだ名で
言ってくれたことが嬉しくて
熱にうかされたような顔で
なぁに、と聞き返す。
「一週間前に奈那美から
告白されたんだ。くーちゃん
俺が奈那美とつきあってもいいか?」
まわらない頭で、まぁくん…いつから
自分のこと俺って言ってたっけ…?
なんて全然違うことを考えた。
沈黙が続き我に返る。
嫌だ。まぁくんは僕のものだ!
そう言いたかった。
でも。そんなこと言ったら
まぁくんに嫌われてしまう。
絶対に気持ち悪がられる。
今の関係も壊れてしまうだろう。
ダメだ。そんなことは絶対にダメだ。
頭の中に警報音が鳴り響く。
ダメだダメだダメだダメだダメだ…。
「まぁくんが、奈那美のこと
好き、なら…。いい、と思う、よ…。」
そんな言葉言いたくなかった。
でも。言うしか。
それしか残されていない。
僕には。
どんな形でもまぁくんと
離れたくない僕には。
「そ、か………。うん。」
まぁくんは照れたように笑って
またボールを磨き始めた。
それからすぐに2人は付き合い始め。
放課後まぁくんは奈那美を家まで
送ってくる日もあって。
奈那美の部屋で2人で
勉強していることも多かった。
同じ高校を目指しているそうだ。
僕は本心を隠し笑った。
部屋にジュースやお菓子を持って行って
2人をからかったりして。
まぁくんが笑っているなら
それでいい、と。
無理矢理に納得させ。
本当は苦しい。でも。
こうして会えるだけで。
それだけでよかった。
相変わらず手を握ったり
ふざけて体に触れて抱きついたり…。
まぁくんは嫌がらなかった。
むしろ嬉しそうに笑顔でいてくれた。
******************
夏が終わり3年生が引退して
僕はマネージャーも
辞めてしまおうかと思ったけれど
まぁくんに部を頼むね、
またちょくちょく覗きに来るから、と
言われてしまったので続けている。
部室を掃除していると
誰かが入って来た。
「…芳岡先生。」
「ああ、紅李翔。
いつもよくやってくれて
ありがとな。」
僕をマネージャーに誘ってくれた
若い教師。
彼は飾らない性格で
生徒達からも人気のある
先生になっていた。
「いえ…。僕はなにも。」
「来年の夏まで居てくれるだろ?
マネージャー探さないと…。
紅李翔のように有能な
マネージャーなかなかいないだろうな~」
芳岡は顔をしかめて言う。
「先生目当ての女子マネージャーの
応募も多いでしょ?
先生が好き、ってよく聞きますよ?」
「……………だ。」
「え?」
よく聞き取れなかった僕は
反射的に聞き返す。
ダーン!!
その瞬間僕は部室の壁に
押しつけられていた。
「よ、しおか、せんせ、い!?」
「俺ゲイなんだ。
…………おまえも、だろ?」
僕は血の気がひいたように
壁に背中を擦りつけながら
へなへなと力なくしゃがみこんだ。
「…………バカなこと
言わないでください…」
涙が止まらない。
「ごめん…。おまえは…………。
俺の初恋の人に似ているんだ。
初めて会ったとき
心臓が止まるかと思った。」
芳岡の手が震えながら伸びてくる。
「やめてください!!さわるな!」
僕は必死で逃げた。
部室のドアをなんとか開けた
その先に…………。
まぁくんがいた。
マネージャーになった僕は
とてもはりきった。
まぁくんもとても喜んでくれて
部員のみんなにも幼なじみなんだよ
小さい頃から可愛かったんだよ
なんて言ってくれて。
僕は調子にのっていた。
クラスでもなんとかうまくやり
バスケ部のマネージャーとしても
いろんな仕事をこなし
まぁくんのお世話もできて
充実した中学生活だった。
2年生の夏の初めのあの日までは…。
部室に行ったらまぁくんが
ひとりバスケットボールの
手入れをしていて。
ドキドキしながら僕は手伝った。
部室に2人きり、なんて思ったら
余計に緊張してきて。
僕は思わずまぁくんの手に触れた。
まぁくんは握り返した後
手を離し。
「くーちゃん。」
最近は部員達の手前か
紅李翔、って呼んでたまぁくんが
小さい頃からのあだ名で
言ってくれたことが嬉しくて
熱にうかされたような顔で
なぁに、と聞き返す。
「一週間前に奈那美から
告白されたんだ。くーちゃん
俺が奈那美とつきあってもいいか?」
まわらない頭で、まぁくん…いつから
自分のこと俺って言ってたっけ…?
なんて全然違うことを考えた。
沈黙が続き我に返る。
嫌だ。まぁくんは僕のものだ!
そう言いたかった。
でも。そんなこと言ったら
まぁくんに嫌われてしまう。
絶対に気持ち悪がられる。
今の関係も壊れてしまうだろう。
ダメだ。そんなことは絶対にダメだ。
頭の中に警報音が鳴り響く。
ダメだダメだダメだダメだダメだ…。
「まぁくんが、奈那美のこと
好き、なら…。いい、と思う、よ…。」
そんな言葉言いたくなかった。
でも。言うしか。
それしか残されていない。
僕には。
どんな形でもまぁくんと
離れたくない僕には。
「そ、か………。うん。」
まぁくんは照れたように笑って
またボールを磨き始めた。
それからすぐに2人は付き合い始め。
放課後まぁくんは奈那美を家まで
送ってくる日もあって。
奈那美の部屋で2人で
勉強していることも多かった。
同じ高校を目指しているそうだ。
僕は本心を隠し笑った。
部屋にジュースやお菓子を持って行って
2人をからかったりして。
まぁくんが笑っているなら
それでいい、と。
無理矢理に納得させ。
本当は苦しい。でも。
こうして会えるだけで。
それだけでよかった。
相変わらず手を握ったり
ふざけて体に触れて抱きついたり…。
まぁくんは嫌がらなかった。
むしろ嬉しそうに笑顔でいてくれた。
******************
夏が終わり3年生が引退して
僕はマネージャーも
辞めてしまおうかと思ったけれど
まぁくんに部を頼むね、
またちょくちょく覗きに来るから、と
言われてしまったので続けている。
部室を掃除していると
誰かが入って来た。
「…芳岡先生。」
「ああ、紅李翔。
いつもよくやってくれて
ありがとな。」
僕をマネージャーに誘ってくれた
若い教師。
彼は飾らない性格で
生徒達からも人気のある
先生になっていた。
「いえ…。僕はなにも。」
「来年の夏まで居てくれるだろ?
マネージャー探さないと…。
紅李翔のように有能な
マネージャーなかなかいないだろうな~」
芳岡は顔をしかめて言う。
「先生目当ての女子マネージャーの
応募も多いでしょ?
先生が好き、ってよく聞きますよ?」
「……………だ。」
「え?」
よく聞き取れなかった僕は
反射的に聞き返す。
ダーン!!
その瞬間僕は部室の壁に
押しつけられていた。
「よ、しおか、せんせ、い!?」
「俺ゲイなんだ。
…………おまえも、だろ?」
僕は血の気がひいたように
壁に背中を擦りつけながら
へなへなと力なくしゃがみこんだ。
「…………バカなこと
言わないでください…」
涙が止まらない。
「ごめん…。おまえは…………。
俺の初恋の人に似ているんだ。
初めて会ったとき
心臓が止まるかと思った。」
芳岡の手が震えながら伸びてくる。
「やめてください!!さわるな!」
僕は必死で逃げた。
部室のドアをなんとか開けた
その先に…………。
まぁくんがいた。
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