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第二話
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ククリナイフがあたしの胸にあてられる。
「ねぇ、脱ごうか?」
あたしは、ククリナイフのおとこに声をかける。
服を切り裂かれるのはいやだ。
「どうせ死ぬんだから、服のことは気にすんなよ。それにこのほうが興奮するんだ」
くそっ、変態め。
あたしの服は縦に裂かれ、下着も切られる。
剥き出しの胸に、血のついた顔を押し付けてきた。
あたしは、記憶をたどる。
確か、でかいワンボックスカーに後ろから跳ねられたんだ。
あたしはあたまにきてその車のバンパーに、蹴りをいれたら車から降りてきたこいつらに囲まれて車に無理矢理乗せられた。
あたしが暴れたら、ぼこぼこに殴られてなんか注射されて意識を失ったんだ。
やばい。
MDMAなんか、注射されたんだ。
なにか、むしょうに腹がたつ。
いいえ。
そうじゃあないかも。
熱い塊が、胸の奥底にうまれた。
怒りじゃなく、つまり感情なんかと違うもっと物理的な力を持った何かがうまれて。
出口を求めて暴れてる。
あたしは、その力を少し。
口元から漏らした。
突然、あたしのうえになって胸を吸ってたおとこが身をおこす。
不思議なものを見る目で、あたしを見た。
「おい、何をした」
そういうおとこの鼻と耳から血が垂れてくる。
バンドマンたちも、異様な気配を感じたのか、押し黙った。
あたしも、何があったのかよく判らない。
とにかく、あたしの中にあるハリケーンがあたしの身体の中をぐちゃぐちゃに震わしてる。
オーバードーズ?
判んないけど。
あたしは口を開き声をあげた。
いいえ。
声にはならない、何か音の津波みたいなのが溢れる。
耳には聞こえない、純粋な力となった音がウェアハウスを満たしてゆく。
ギターとベースが共鳴して、悲鳴をあげる。
金属の咆哮をあげて、二つの楽器は弦を弾けさせた。
ドラムセットは、爆発したように破けてゆく。
おとこたちは何もできず、すくんでいた。
ただ、ククリナイフが首筋に押し付けられる。
「てめぇ、何をしたんだ」
あたしは、にいっと笑い。
おとこは逆上したのかククリナイフを振り上げ。
そして、銃声が全てを撃ちきった。
あたしの上になってたおとこは頭を撃ち抜かれ、脇に転がる。
イタリア製ハイブランドのスーツを着たおとこが入ってきた。
見覚えがある。
多分、前に付き合ってたおとこ。
手にDPRK製のシングルアクションオートマティックを持っていた。
「ねぇ、脱ごうか?」
あたしは、ククリナイフのおとこに声をかける。
服を切り裂かれるのはいやだ。
「どうせ死ぬんだから、服のことは気にすんなよ。それにこのほうが興奮するんだ」
くそっ、変態め。
あたしの服は縦に裂かれ、下着も切られる。
剥き出しの胸に、血のついた顔を押し付けてきた。
あたしは、記憶をたどる。
確か、でかいワンボックスカーに後ろから跳ねられたんだ。
あたしはあたまにきてその車のバンパーに、蹴りをいれたら車から降りてきたこいつらに囲まれて車に無理矢理乗せられた。
あたしが暴れたら、ぼこぼこに殴られてなんか注射されて意識を失ったんだ。
やばい。
MDMAなんか、注射されたんだ。
なにか、むしょうに腹がたつ。
いいえ。
そうじゃあないかも。
熱い塊が、胸の奥底にうまれた。
怒りじゃなく、つまり感情なんかと違うもっと物理的な力を持った何かがうまれて。
出口を求めて暴れてる。
あたしは、その力を少し。
口元から漏らした。
突然、あたしのうえになって胸を吸ってたおとこが身をおこす。
不思議なものを見る目で、あたしを見た。
「おい、何をした」
そういうおとこの鼻と耳から血が垂れてくる。
バンドマンたちも、異様な気配を感じたのか、押し黙った。
あたしも、何があったのかよく判らない。
とにかく、あたしの中にあるハリケーンがあたしの身体の中をぐちゃぐちゃに震わしてる。
オーバードーズ?
判んないけど。
あたしは口を開き声をあげた。
いいえ。
声にはならない、何か音の津波みたいなのが溢れる。
耳には聞こえない、純粋な力となった音がウェアハウスを満たしてゆく。
ギターとベースが共鳴して、悲鳴をあげる。
金属の咆哮をあげて、二つの楽器は弦を弾けさせた。
ドラムセットは、爆発したように破けてゆく。
おとこたちは何もできず、すくんでいた。
ただ、ククリナイフが首筋に押し付けられる。
「てめぇ、何をしたんだ」
あたしは、にいっと笑い。
おとこは逆上したのかククリナイフを振り上げ。
そして、銃声が全てを撃ちきった。
あたしの上になってたおとこは頭を撃ち抜かれ、脇に転がる。
イタリア製ハイブランドのスーツを着たおとこが入ってきた。
見覚えがある。
多分、前に付き合ってたおとこ。
手にDPRK製のシングルアクションオートマティックを持っていた。
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