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覇王の能力②
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抵抗する間もなく、ベッドのカーテンレールの紐で両手が縛られる。
さらに頭上に持っていかれ、ベッドの柱に繋がれた。
エリシアは無防備に仰向けをさらす状態となった。
それだけでも恐ろしいのに、次いでシーツの端を裂き、目隠しをされた。
視界が奪われ、恐怖が研ぎ澄まされる。
「安心しろ、傷つけはしない。だが手加減もしない」
また快楽に堕とされ、罪悪感とのはざまに苦しめられるのかと思うと、涙がにじんだ。
「おねがいです、どうか、ひと思いに殺してください」
「だめだ」
「……っん……!」
ふいに指が陰部を這ったかと思うと、内部に滑りこんだ。
時間が経っているとはいえ、先ほどさんざん可愛がられた肉壺の中には体液が満ちていた。
すこし動かされただけでくちゅりと淫靡な音がし、内部に熱が宿りはじめる。
「んっ、っあぁ、あ……」
「きみの美しい瞳が淫蕩に染まる様を見られないのは残念だが、こうするとさらに感じるだろう? 俺の動きに集中して、俺のことだけを考えろ」
言葉のとおり、恐怖に煽られているのもあってか、視覚以外の感覚がひどく敏感になっていた。
びくりと震える。
男の掌が胸をつかんだ。
数刻前の優しく包み込むような動きとは違っていた。柔らかさを楽しむように好き勝手に力を加え、乳首を弾いたりつねったりしながら弄ぶ。
微かに痛むものの、それに勝る甘い快感が体内をつんざく。
かき乱されている内部から、とろりと愛液がにじんだ。
それをすくいとるかのように、別の指が入りこんでいく。
反射的に腰をよじって拒むが、濡れそぼったそこは待ちわびていたかのように、指二本を飲みこんだ。
「あっ、ぁあ、んっ、っああ……!」
圧迫感が増し、声も張り詰めていく。
ふいに唇を重ねられた。
いきなり舌が絡んでくる濃厚な口づけだった。仰向けで受けていると、むせ返りそうになる。
そのあいだも、指は動きを早め、エリシアを追い詰めていく。
「んっ、んんっ、っン、んんッ……!」
「中が熱くなっていく。まだしたりなかったのか?」
揶揄するように耳元で囁かれる。
「……ああ、俺もだ。安心しろ、夜はまだこれからだ」
「あっ、ッああ……!」
肉壁を擦られる。
甘い悲鳴とともに、淫らな水の音が響く。
どうしようもない快感と、耳を塞ぎたくなるような淫靡な音に苛まれて泣きそうになる。
だが、さらなる羞恥がエリシアを襲った。
突然、クロヴィスは指を引き抜くと、エリシアの脚を大きく広げた。
閉じようと抵抗するものの、力強い手にあっさりと阻まれる。
濡れた陰部に冷えた空気と、男の視線を感じた。
「……いい眺めだな。物欲しそうにひくついている」
「いや、いや……見ないでください、いや……!」
「夫に恥じる必要はない」
「っん……!」
指の腹で、とぷんと割れ目を撫でられる。
「まるで熟れた果実だ。きみは濡れやすい体質のようだが――女は、もっとしとどに濡れることができるのを知っているか?」
息を詰めた。
陰部に熱くねっとりとした感触を感じた。クロヴィスの舌だった。
先ほども舌で施されたが、それはエリシアの体を気遣うための丁寧で控えめな動きだった。
だが、今は違う。
欲望にまかせた一方的なもので、飢えたように、溢れ出てくる蜜に吸い付いている。
次いで、指をふたたび内部に入れると、掻きだそうとするかのごとく動かした。
「やっ、やぁあぁあ……!」
たまらず上げた声は、指が肉壁の一部を強く擦りはじめたことで嬌声に変わる。
舌で先端を転がされ、指で内部を圧迫されて、陰部に与えられた刺激は体内をつんざくような強烈な快感に変わる。
これほどの感覚は初めてで、エリシアは我を失う。
男の指に誘われるように、下腹部の奥から込み上げてくるものを感じる。
陰部全体が、収縮するような強い緊張を覚えた。
脚が強張り、きゅうとまるまった指先がシーツをつかんだ。
「やっ、いや、やぁっ、やぁああ……!」
何かが込み上がってくる。
体に異変を感じ、エリシアはしきりに首を振った。
「もうやめて」と叫ぶ間もなく、快感が弾け、頭が真っ白になった。
気付けば、陰部はおろか、脚だけでなくシーツまでぐっしょりと濡れていた。
腹や胸にまで水滴がついているのを感じる。
粗相をしてしまった、とでは片付けられないような信じられない体の変化を経験し、エリシアは呆然となった。
だが、クロヴィスがまた指を滑り込ませ、同様の刺激を与えていく。
拒む暇もなく、強烈な快感に襲われる。
息が止まり、弾け、溢れ出る――。
声も体も理性も、枯れ果ててしまいそうだった。
さらに頭上に持っていかれ、ベッドの柱に繋がれた。
エリシアは無防備に仰向けをさらす状態となった。
それだけでも恐ろしいのに、次いでシーツの端を裂き、目隠しをされた。
視界が奪われ、恐怖が研ぎ澄まされる。
「安心しろ、傷つけはしない。だが手加減もしない」
また快楽に堕とされ、罪悪感とのはざまに苦しめられるのかと思うと、涙がにじんだ。
「おねがいです、どうか、ひと思いに殺してください」
「だめだ」
「……っん……!」
ふいに指が陰部を這ったかと思うと、内部に滑りこんだ。
時間が経っているとはいえ、先ほどさんざん可愛がられた肉壺の中には体液が満ちていた。
すこし動かされただけでくちゅりと淫靡な音がし、内部に熱が宿りはじめる。
「んっ、っあぁ、あ……」
「きみの美しい瞳が淫蕩に染まる様を見られないのは残念だが、こうするとさらに感じるだろう? 俺の動きに集中して、俺のことだけを考えろ」
言葉のとおり、恐怖に煽られているのもあってか、視覚以外の感覚がひどく敏感になっていた。
びくりと震える。
男の掌が胸をつかんだ。
数刻前の優しく包み込むような動きとは違っていた。柔らかさを楽しむように好き勝手に力を加え、乳首を弾いたりつねったりしながら弄ぶ。
微かに痛むものの、それに勝る甘い快感が体内をつんざく。
かき乱されている内部から、とろりと愛液がにじんだ。
それをすくいとるかのように、別の指が入りこんでいく。
反射的に腰をよじって拒むが、濡れそぼったそこは待ちわびていたかのように、指二本を飲みこんだ。
「あっ、ぁあ、んっ、っああ……!」
圧迫感が増し、声も張り詰めていく。
ふいに唇を重ねられた。
いきなり舌が絡んでくる濃厚な口づけだった。仰向けで受けていると、むせ返りそうになる。
そのあいだも、指は動きを早め、エリシアを追い詰めていく。
「んっ、んんっ、っン、んんッ……!」
「中が熱くなっていく。まだしたりなかったのか?」
揶揄するように耳元で囁かれる。
「……ああ、俺もだ。安心しろ、夜はまだこれからだ」
「あっ、ッああ……!」
肉壁を擦られる。
甘い悲鳴とともに、淫らな水の音が響く。
どうしようもない快感と、耳を塞ぎたくなるような淫靡な音に苛まれて泣きそうになる。
だが、さらなる羞恥がエリシアを襲った。
突然、クロヴィスは指を引き抜くと、エリシアの脚を大きく広げた。
閉じようと抵抗するものの、力強い手にあっさりと阻まれる。
濡れた陰部に冷えた空気と、男の視線を感じた。
「……いい眺めだな。物欲しそうにひくついている」
「いや、いや……見ないでください、いや……!」
「夫に恥じる必要はない」
「っん……!」
指の腹で、とぷんと割れ目を撫でられる。
「まるで熟れた果実だ。きみは濡れやすい体質のようだが――女は、もっとしとどに濡れることができるのを知っているか?」
息を詰めた。
陰部に熱くねっとりとした感触を感じた。クロヴィスの舌だった。
先ほども舌で施されたが、それはエリシアの体を気遣うための丁寧で控えめな動きだった。
だが、今は違う。
欲望にまかせた一方的なもので、飢えたように、溢れ出てくる蜜に吸い付いている。
次いで、指をふたたび内部に入れると、掻きだそうとするかのごとく動かした。
「やっ、やぁあぁあ……!」
たまらず上げた声は、指が肉壁の一部を強く擦りはじめたことで嬌声に変わる。
舌で先端を転がされ、指で内部を圧迫されて、陰部に与えられた刺激は体内をつんざくような強烈な快感に変わる。
これほどの感覚は初めてで、エリシアは我を失う。
男の指に誘われるように、下腹部の奥から込み上げてくるものを感じる。
陰部全体が、収縮するような強い緊張を覚えた。
脚が強張り、きゅうとまるまった指先がシーツをつかんだ。
「やっ、いや、やぁっ、やぁああ……!」
何かが込み上がってくる。
体に異変を感じ、エリシアはしきりに首を振った。
「もうやめて」と叫ぶ間もなく、快感が弾け、頭が真っ白になった。
気付けば、陰部はおろか、脚だけでなくシーツまでぐっしょりと濡れていた。
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粗相をしてしまった、とでは片付けられないような信じられない体の変化を経験し、エリシアは呆然となった。
だが、クロヴィスがまた指を滑り込ませ、同様の刺激を与えていく。
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