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この世 〜学校の理科室〜
ガキどもは大きな夢を掲げる
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ここは田舎のチンタラ小学校。通称「ガキどもの集会所」。通称は、大人たちが勝手に名付けた名前だ。「チンタラ小学校」という校名は、ここに住む校長が付けた。
この村は、荒れている。自然が無くて荒れている訳ではない。大人たちの性格が、「荒れている」のだ。まるで、泥水のように。
俺は、カズキ。まだこの村の中でも「マシ」な名前だ。他の奴らは、チャラい親どもに変な名前を付けられている。俺の親友の「クソギ」もそうだ。
ある日、俺は友であり、連れでもあるクソギと例のニュースについて語り合った。
「昨日のニュース、見た?プイプイの。」
クソギは、興奮して
「見た見た!ちょ~やべぇよな!」
と、ふざけて返した。俺は、興奮しているクソギにぴしっ、とデコピンする。そして急に真面目なツラになる。
「なぁ、クソギ。」
「?」
クソギは、俺が急に真面目になったので、きょとんとする。俺はクソギに熱く語る。
「やべぇかもしれないぜ。この世界が。」
俺のカンは、よく当たる。だから、親友には打ち明けた。
「この世界を俺らで救うんだよ!」
「何言ってんだよ~。」
カンが鈍いのか、単に分からないのか、クソギは、本気じゃない。むしろ、俺をバカにする。
俺は、もう一度クソギに伝える。というか、無理矢理クソギをコントロールする。世界を救うには、「ホンキ」が重要だからだ。
「クソギ!!」
俺が大声で怒鳴ると、クソギは俺の話を聞くようになった。…無理矢理だけどな。
「作戦会議だッ!放課後、理科室に来い!」
クソギは、面倒くさそうに、はい~はい、と言った。
カーンカーン、と午後の授業の始まりの鐘が鳴った。俺は、あの「未知の病」のせいで授業に集中できなかった。むしろ、対抗策を練っていた。
待ちに待った放課後だ。クソギは、三分遅れて入って来た。
「遅えよ。待ったぞ。」
「ごめんごめん。ションベンしてた。」
二人は理科室に佇む骨格標本、通称「ホネホネさん」の前で作戦会議を行った。
「…で?」
クソギが、俺に案をねだる。俺は、ちょっと来い、とクソギを手招きした。理科室の地球儀や地図の束等の道具達を避け、辿り着いた先には古びた茶色のドアがあった。
「これだよ…。」
クソギは、興味無さそうに
「なんだよ…。」
と言う。そんな俺の親友に
「じゃじゃ~ん!」
と、ポッケから透明で何かの生き物の絵が彫られた水晶玉を取り出した。
「ドアと、石と?…何の関係があるんだよ。」
説明を求めるクソギに俺は答える。
「ドアのくぼみがあるだろ?そこにこの水晶たをはめ込むんだよ。そ~すれば…!」
ぎゅいいいいぃぃ………!
けたたましい音を立て、茶色のドアはゆっくり開く。ドアの向こうには、ニュースで見た街が広がっていた…!
「さぁ!クソギ!一緒に世界を救うぞ!!」
マジな俺は夢を掲げ、不マジなクソギは
「しゃあないッ!」
と気もちを翻し、俺について来た。
冒険の始まりだ。
この村は、荒れている。自然が無くて荒れている訳ではない。大人たちの性格が、「荒れている」のだ。まるで、泥水のように。
俺は、カズキ。まだこの村の中でも「マシ」な名前だ。他の奴らは、チャラい親どもに変な名前を付けられている。俺の親友の「クソギ」もそうだ。
ある日、俺は友であり、連れでもあるクソギと例のニュースについて語り合った。
「昨日のニュース、見た?プイプイの。」
クソギは、興奮して
「見た見た!ちょ~やべぇよな!」
と、ふざけて返した。俺は、興奮しているクソギにぴしっ、とデコピンする。そして急に真面目なツラになる。
「なぁ、クソギ。」
「?」
クソギは、俺が急に真面目になったので、きょとんとする。俺はクソギに熱く語る。
「やべぇかもしれないぜ。この世界が。」
俺のカンは、よく当たる。だから、親友には打ち明けた。
「この世界を俺らで救うんだよ!」
「何言ってんだよ~。」
カンが鈍いのか、単に分からないのか、クソギは、本気じゃない。むしろ、俺をバカにする。
俺は、もう一度クソギに伝える。というか、無理矢理クソギをコントロールする。世界を救うには、「ホンキ」が重要だからだ。
「クソギ!!」
俺が大声で怒鳴ると、クソギは俺の話を聞くようになった。…無理矢理だけどな。
「作戦会議だッ!放課後、理科室に来い!」
クソギは、面倒くさそうに、はい~はい、と言った。
カーンカーン、と午後の授業の始まりの鐘が鳴った。俺は、あの「未知の病」のせいで授業に集中できなかった。むしろ、対抗策を練っていた。
待ちに待った放課後だ。クソギは、三分遅れて入って来た。
「遅えよ。待ったぞ。」
「ごめんごめん。ションベンしてた。」
二人は理科室に佇む骨格標本、通称「ホネホネさん」の前で作戦会議を行った。
「…で?」
クソギが、俺に案をねだる。俺は、ちょっと来い、とクソギを手招きした。理科室の地球儀や地図の束等の道具達を避け、辿り着いた先には古びた茶色のドアがあった。
「これだよ…。」
クソギは、興味無さそうに
「なんだよ…。」
と言う。そんな俺の親友に
「じゃじゃ~ん!」
と、ポッケから透明で何かの生き物の絵が彫られた水晶玉を取り出した。
「ドアと、石と?…何の関係があるんだよ。」
説明を求めるクソギに俺は答える。
「ドアのくぼみがあるだろ?そこにこの水晶たをはめ込むんだよ。そ~すれば…!」
ぎゅいいいいぃぃ………!
けたたましい音を立て、茶色のドアはゆっくり開く。ドアの向こうには、ニュースで見た街が広がっていた…!
「さぁ!クソギ!一緒に世界を救うぞ!!」
マジな俺は夢を掲げ、不マジなクソギは
「しゃあないッ!」
と気もちを翻し、俺について来た。
冒険の始まりだ。
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