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第四部
主不在の屋敷
殿下方の無作法があったけれど、お茶会は和やかな空気の中で無事に終わったわ。リカード様に求婚されたマルレーネ様と、ハンス様の婚約者候補のエルフリーナ様。そして二人の絶対的味方のザビーネ様。三人の関心は当然ながら彼らとの今後についてで、姉妹仲のいいザビーネ様はリカード様との婚約には反対を示した。
当のマルレーネ様もさすがにあの態度はないと思われたようで、先ほどまでとは心情が変わったように見えた。もっとも、彼女は嫡女として育っただけあって顔には出さなかったけれど。こちらはリカード様次第かしら? 彼が心を入れ替えたら少しは希望が……あるといいのだけど。正直言ってリカード様にあまりいい未来は見えない気がしたわ。
エルフリーナ様は……ハンス様との婚約を破棄はなさらないでしょうね。彼女の出自のこともあって、この婚約が成らなければ彼女の未来はない。本人がそれをご存じかどうかはわからないけれど、彼女は国から出たがっているし、国にいてもいい嫁ぎ先が見つかるかはわからないだけに継続を望まれそう。
ただ……あんな情けない姿を見てしまうと、今まで通りにとはいかないかしら。まぁ、ハンス様はリカード様についてきただけで、彼自身が文句を言っているわけではないようだけど。穏やかな性分だから兄君を諫めることが出来ない、でも行かないと突っぱねられなかった、ってところかしら? そんなご気性ではミュンター侯爵は務まらないのだけど……
私室に戻るとどっと疲れが押し寄せて来た。リカード様たちの悪行が表に出てしまったことが悔やまれる一方で、肩の荷が下りたような気がした。今回の件はどう考えても因果応報だし、少しは痛い目に遭えばいいと思ってしまう。王子だからって何でも許されると思っているなら、その性根は叩き潰しておきたいもの。兄みたいな驕慢な人間に育ったら国が揺るぎかねないわ。いえ、確実に衰退する。せっかく先王様やヴォルフ様がここまで立て直したのだから、そんな愚行は許せないわ。我が子にだって影響するのだから。
「ヴォルフ様からは?」
「今のところ、まだ」
ロッテの返事が心の中に出来た空洞に冷たい風をもたらした。今夜も王宮にお泊りなのかしら。定期的に連絡はくるけれど詳細まではわからない。そろそろお顔が見たいし、あの大きな身体に包まれたいわ……たった数日だけど、こんなに離れていたのは何年ぶりかしら?
「そういえば、リカード様たちはどうしているかしら?」
気になって様子を見に行かせたところ、部屋は静まり返っているという。彼らは四人の大部屋に侍従と共に入っているから中の様子は窺えない。さすがに踏み込むわけにもいかないから夕食まで待つしかないわね。少しは反省してくれているといいのだけど。
「今回のことはいい薬になったのではありませんか?」
「そうね。特にリカード様には効いていそうね」
立ち尽くしていた彼の姿を思い浮かべる。かなりの衝撃を受けているように見えたわ。彼なりに真剣だったってことかしら? マルレーネ様は聡明で控え目だけどしっかりもしていてとても素敵なご令嬢だから婚約者がいなくなった今、たくさんの釣書が届いていると聞く。
だから彼が焦る気持ちもわかるけれど、彼女の好みも知らなかったのなら調査不足としか言いようがない。いえ、下手に調べると周囲に気付かれるからそれもままならなかったのかもしれないけれど。
結局、その日の夜もヴォルフ様はお戻りにならなかった。一人寝のベッドほど冷たく感じる物はないかもしれないわ。夏が近づいているから寒くはないけれど。それだけ私の中でヴォルフ様の存在が大きくなっていて、傍にいるのが当たり前になっていたのね。
翌朝、朝食を摂った後は執務室であちこちから届いた書類に目を通していると、ティオが一通の手紙を持ってきた。
「フレディから? どうかしたのかしら?」
真っ先に頭に浮かんだのはザーラのこと。子が出来て落ち着いていると聞いているけれど、何かあったのかと不安が胸に走る。封を解いて彼の力強い筆跡を追う。読み終えて視線を感じる。そこにはティオが少しだけ表情を硬くして控えていた。
「フレディが王都に来たいって言っているわ」
「フレディ様が? ですが……」
ティオの懸念は私の懸念でもあった。今の王都に来るのは不安だわ。王太子殿下を襲撃した者たちは捕まったけれど、今西棟にはあのお二人が滞在している。彼らがここにいると知って狙ってくる者が現れないとは言い切れない。そんなところに身重のザーラを迎えて大丈夫かしら? さすがに昨日の件があったから、この東棟には突撃してこないとは思うし、そもそもこの棟にはヴォルフ様がいる可能性があるからと近づかないけれど。
「昨日のあれで大人しくなってくださったならいいけれど……まだ何とも言えないわね。フレディが王子方に敵意を向けても困るし……」
ザーラが絡むと野生の獣みたいに警戒心を露にするフレディ。多分王太子殿下であろうと変わらないと思う。
最近の彼はその血筋が表に出てきたのか強かな一面が強まったように感じる。ザーラに何かあったと感じたら裏で殿下たちに仕返ししそうで怖いのよね。問題はザーラ本人がどう思ったかじゃなく、彼がどう感じたか、どう受け取ったかが基準で、時々明後日の方向に暴走する点。ザーラが良識的で控え目な性格でよかったわ。そうでなければ私の地位だって危うかったかもしれないから。
「フレディには王都の様子を知らせて、もう少し落ち着くまで待ってもらうわ。彼なら無理に来るとは言わないでしょう」
「左様でございますね」
ヴォルフ様がいらっしゃらないからフレディがいてくれると助かるけれど、ザーラの安全には変えられないもの。
「そういえば、殿下たちは?」
昨日の今日で変わるとは思えないけれど、食事は摂ったのよね? あれからどんな様子だったのかしら? わずかでも彼らの心に変化があってくれるといいのだけど。
「騎士棟からは、朝の鍛錬に参加されたと。食事もいつも通り召し上がられたと聞いております。特に不満を口にされることはなかったと」
「ええっ? 朝の鍛錬に参加? あの子たちが?」
ちょっと信じられないけれど……少しは考えを改めたのかしら。ここで心を入れ替えて心機一転、となってくれたらいいのだけど。
でも、残念ながらそんな事例は滅多にないのよね。フィリーネ様は何年もかかったし、兄は体の不自由と引き換えだった。フレディだって早い方だったけれど、それでもアイシャ様を吹っ切るのに時間がかかったわ。そう簡単に変われるかしら?
いえ、出来るならいい方に変わってほしいわ。彼のためにも、国のためにも、我が子たちのためにも。彼はいずれこの国の最高位に就いて、民の命運を握る存在になるのだから。
「……いつまで、続くかしら?」
「それは私にも。すべては殿下のお気持ち次第かと」
「そう、よね。どんな心境の変化なのかわからないけれど……」
やる気になってくれたのなら嬉しいけれど、今日の鍛錬に最後まで参加出来るかしら? ずっと自堕落に過ごしていたからかなり辛いと思うし、何も知らない騎士たちの目は格段に厳しいものになっている。居心地が悪そうだけど、それでも文句を言わずにいられるかしら。
「問題はそれがいつまで続くかよね。暫く様子をみるしかないわね」
そういうとティオが淡い笑みを浮かべて小さくうなずいた。さすがに一朝一夕で人が変わるとは思えないから安心は出来ないわ。だけど、彼のためにもこの決意が続いてほしいと願わずにはいられなかった。
それから三日後、ようやくヴォルフ様がお戻りになった。お顔を見るのは七日ぶりかしら? こんなに長く離れていたのは何年ぶり。馬車がもうすぐ着くとの知らせを受けて玄関ホールへと向かった。
「ヴォルフ様!」
使用人が開けた扉から大きな身体が力強い歩みで入ってきた。見送ったあの時のままの雄々しい姿に胸が跳ねて足の進みが勝手に早くなる。お変わりはなさそうでよかったわ。飛びつきたい気持ちを抑えるのが大変。でも使用人の前ではそんなことは出来ないわ。
「おかえりなさいませ!」
「すまない。長く離れた」
前に立って私を見下ろす姿はどこか力がないように見えた。それはあの約束を反故にしたことを気にしていらっしゃるの? 忘れずにいてくれたと思うだけで心が震える。
「お役目ですもの、仕方ありませんわ。ヴォルフ様の立場は理解しております。無事に帰ってきてくださっただけで十分です」
「だが、約束した。二度と離れないと」
反則だわ、そんな風に仰るなんて。せっかく自制していたのに……耐えきれなくてその胸に飛び込んだ。
当のマルレーネ様もさすがにあの態度はないと思われたようで、先ほどまでとは心情が変わったように見えた。もっとも、彼女は嫡女として育っただけあって顔には出さなかったけれど。こちらはリカード様次第かしら? 彼が心を入れ替えたら少しは希望が……あるといいのだけど。正直言ってリカード様にあまりいい未来は見えない気がしたわ。
エルフリーナ様は……ハンス様との婚約を破棄はなさらないでしょうね。彼女の出自のこともあって、この婚約が成らなければ彼女の未来はない。本人がそれをご存じかどうかはわからないけれど、彼女は国から出たがっているし、国にいてもいい嫁ぎ先が見つかるかはわからないだけに継続を望まれそう。
ただ……あんな情けない姿を見てしまうと、今まで通りにとはいかないかしら。まぁ、ハンス様はリカード様についてきただけで、彼自身が文句を言っているわけではないようだけど。穏やかな性分だから兄君を諫めることが出来ない、でも行かないと突っぱねられなかった、ってところかしら? そんなご気性ではミュンター侯爵は務まらないのだけど……
私室に戻るとどっと疲れが押し寄せて来た。リカード様たちの悪行が表に出てしまったことが悔やまれる一方で、肩の荷が下りたような気がした。今回の件はどう考えても因果応報だし、少しは痛い目に遭えばいいと思ってしまう。王子だからって何でも許されると思っているなら、その性根は叩き潰しておきたいもの。兄みたいな驕慢な人間に育ったら国が揺るぎかねないわ。いえ、確実に衰退する。せっかく先王様やヴォルフ様がここまで立て直したのだから、そんな愚行は許せないわ。我が子にだって影響するのだから。
「ヴォルフ様からは?」
「今のところ、まだ」
ロッテの返事が心の中に出来た空洞に冷たい風をもたらした。今夜も王宮にお泊りなのかしら。定期的に連絡はくるけれど詳細まではわからない。そろそろお顔が見たいし、あの大きな身体に包まれたいわ……たった数日だけど、こんなに離れていたのは何年ぶりかしら?
「そういえば、リカード様たちはどうしているかしら?」
気になって様子を見に行かせたところ、部屋は静まり返っているという。彼らは四人の大部屋に侍従と共に入っているから中の様子は窺えない。さすがに踏み込むわけにもいかないから夕食まで待つしかないわね。少しは反省してくれているといいのだけど。
「今回のことはいい薬になったのではありませんか?」
「そうね。特にリカード様には効いていそうね」
立ち尽くしていた彼の姿を思い浮かべる。かなりの衝撃を受けているように見えたわ。彼なりに真剣だったってことかしら? マルレーネ様は聡明で控え目だけどしっかりもしていてとても素敵なご令嬢だから婚約者がいなくなった今、たくさんの釣書が届いていると聞く。
だから彼が焦る気持ちもわかるけれど、彼女の好みも知らなかったのなら調査不足としか言いようがない。いえ、下手に調べると周囲に気付かれるからそれもままならなかったのかもしれないけれど。
結局、その日の夜もヴォルフ様はお戻りにならなかった。一人寝のベッドほど冷たく感じる物はないかもしれないわ。夏が近づいているから寒くはないけれど。それだけ私の中でヴォルフ様の存在が大きくなっていて、傍にいるのが当たり前になっていたのね。
翌朝、朝食を摂った後は執務室であちこちから届いた書類に目を通していると、ティオが一通の手紙を持ってきた。
「フレディから? どうかしたのかしら?」
真っ先に頭に浮かんだのはザーラのこと。子が出来て落ち着いていると聞いているけれど、何かあったのかと不安が胸に走る。封を解いて彼の力強い筆跡を追う。読み終えて視線を感じる。そこにはティオが少しだけ表情を硬くして控えていた。
「フレディが王都に来たいって言っているわ」
「フレディ様が? ですが……」
ティオの懸念は私の懸念でもあった。今の王都に来るのは不安だわ。王太子殿下を襲撃した者たちは捕まったけれど、今西棟にはあのお二人が滞在している。彼らがここにいると知って狙ってくる者が現れないとは言い切れない。そんなところに身重のザーラを迎えて大丈夫かしら? さすがに昨日の件があったから、この東棟には突撃してこないとは思うし、そもそもこの棟にはヴォルフ様がいる可能性があるからと近づかないけれど。
「昨日のあれで大人しくなってくださったならいいけれど……まだ何とも言えないわね。フレディが王子方に敵意を向けても困るし……」
ザーラが絡むと野生の獣みたいに警戒心を露にするフレディ。多分王太子殿下であろうと変わらないと思う。
最近の彼はその血筋が表に出てきたのか強かな一面が強まったように感じる。ザーラに何かあったと感じたら裏で殿下たちに仕返ししそうで怖いのよね。問題はザーラ本人がどう思ったかじゃなく、彼がどう感じたか、どう受け取ったかが基準で、時々明後日の方向に暴走する点。ザーラが良識的で控え目な性格でよかったわ。そうでなければ私の地位だって危うかったかもしれないから。
「フレディには王都の様子を知らせて、もう少し落ち着くまで待ってもらうわ。彼なら無理に来るとは言わないでしょう」
「左様でございますね」
ヴォルフ様がいらっしゃらないからフレディがいてくれると助かるけれど、ザーラの安全には変えられないもの。
「そういえば、殿下たちは?」
昨日の今日で変わるとは思えないけれど、食事は摂ったのよね? あれからどんな様子だったのかしら? わずかでも彼らの心に変化があってくれるといいのだけど。
「騎士棟からは、朝の鍛錬に参加されたと。食事もいつも通り召し上がられたと聞いております。特に不満を口にされることはなかったと」
「ええっ? 朝の鍛錬に参加? あの子たちが?」
ちょっと信じられないけれど……少しは考えを改めたのかしら。ここで心を入れ替えて心機一転、となってくれたらいいのだけど。
でも、残念ながらそんな事例は滅多にないのよね。フィリーネ様は何年もかかったし、兄は体の不自由と引き換えだった。フレディだって早い方だったけれど、それでもアイシャ様を吹っ切るのに時間がかかったわ。そう簡単に変われるかしら?
いえ、出来るならいい方に変わってほしいわ。彼のためにも、国のためにも、我が子たちのためにも。彼はいずれこの国の最高位に就いて、民の命運を握る存在になるのだから。
「……いつまで、続くかしら?」
「それは私にも。すべては殿下のお気持ち次第かと」
「そう、よね。どんな心境の変化なのかわからないけれど……」
やる気になってくれたのなら嬉しいけれど、今日の鍛錬に最後まで参加出来るかしら? ずっと自堕落に過ごしていたからかなり辛いと思うし、何も知らない騎士たちの目は格段に厳しいものになっている。居心地が悪そうだけど、それでも文句を言わずにいられるかしら。
「問題はそれがいつまで続くかよね。暫く様子をみるしかないわね」
そういうとティオが淡い笑みを浮かべて小さくうなずいた。さすがに一朝一夕で人が変わるとは思えないから安心は出来ないわ。だけど、彼のためにもこの決意が続いてほしいと願わずにはいられなかった。
それから三日後、ようやくヴォルフ様がお戻りになった。お顔を見るのは七日ぶりかしら? こんなに長く離れていたのは何年ぶり。馬車がもうすぐ着くとの知らせを受けて玄関ホールへと向かった。
「ヴォルフ様!」
使用人が開けた扉から大きな身体が力強い歩みで入ってきた。見送ったあの時のままの雄々しい姿に胸が跳ねて足の進みが勝手に早くなる。お変わりはなさそうでよかったわ。飛びつきたい気持ちを抑えるのが大変。でも使用人の前ではそんなことは出来ないわ。
「おかえりなさいませ!」
「すまない。長く離れた」
前に立って私を見下ろす姿はどこか力がないように見えた。それはあの約束を反故にしたことを気にしていらっしゃるの? 忘れずにいてくれたと思うだけで心が震える。
「お役目ですもの、仕方ありませんわ。ヴォルフ様の立場は理解しております。無事に帰ってきてくださっただけで十分です」
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