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第四部
成長する子どもたち
王太后様の離宮でお茶をいただきながらエリーゼのお喋りに耳を傾けた。寂しがっているかと心配したけれど、この子付きの乳母も侍女も護衛も一緒だったせいか寂しさは感じていないようね。王太后様はお優しいし、テレーズ様のご両親が暫く帰らないことを幼いなりに理解していて、テレーズ様が我慢しているなら私もと言っていると王太后様が教えてくださった。こんなに小さいのに優しさを持っていることに心が温かくなる。きっとヴォルフ様のお優しさを受け継いだのだわ。
暫く膝の上で稚い身体を抱きしめながら話を聞きお菓子を食べた。テレーゼ様も抱きしめたけれど一つ違うと小さく感じるわね。お寂しいのか抱き付いてくる姿がお労しいわ。まだまだお母様が恋しい頃だものね。それでも泣いたりしないのは王太后様が心を尽くしてくださっているおかげなのでしょうね。そうしている間にも子どもたちは遊びの途中だったらしく、すぐに飽きてそちらに行ってしまったため、それを機に離宮を辞した。
「大丈夫でしたわね」
「ああ」
馬車の中で別れ際は遊びの方に気が向いてぞんざいだった子どもたちを思い浮かべる。泣かずにいてくれたのは助かったわ。そうでないと離れ難かったから。小さくても成長している我が子に胸が熱くなると同時に、ヴォルフ様の幼少期が気になってしまうわ。孤児院での生活はどんなものだったのかしらと。お寂しくはなかった? あの頃のことをヴォルフ様はあまりお話にならないから、私も何となく聞きづらくて今日まで来ている。全てを知りたいと思うし、何でも聞けばいいと仰ってくださるけれど、だからといって無遠慮に踏み込んでいいわけじゃないわよね。いつかヴォルフ様が話してくださる日を待つわ。共にある時間がまだまだあるのだから。
屋敷に着くとティオとロッテ、ブレンが迎えてくれた。皆の表情から会議の結果を話しているのが伝わってくるわ。噂のことは屋敷の者も耳にしているし、我が家の使用人は外に出る際は噂には注視して気になることがあれば報告する習慣が出来ている。ゾルガー家を守るため個々がそうやってこの家を支えてくれるから。
「あ! かあ様、とう様!」
玄関ホールで声をかけてきたのは、私たちの後を追って扉から入ってきたアンゼルだった。その横にはミーナと最近交流を始めたエドゼルが、更にその向こうには護衛騎士と共にゆっくりこちらに向かってくるヴィムがいたけれど……
「アンゼル、どうしたの? あちこちに葉っぱをつけて」
三人に共通しているのは、服のあちこちに葉の残骸を付けているところだった。心なしか泥も付いているわよね。
「汗だくだし、何をしていたの?」
「きたのもりであそんでたんだ。きしもいっしょに」
「騎士たちも?」
「うん、おいかけっこ。ぼくたちがにげて、かくれるの」
どういうこと? 騎士が遊んでくれたってこと?
「そう。でも訓練の邪魔になっていない?」
「ないよーぼくたち、にげるのもかくれるのもじょうずだって」
「そ、そう」
どういうことかしら? 気になるけれど汗をかいたままでは風邪をひいてしまうわね。侍女に湯あみの用意をお願いした。子どもたちは侍女たちと共に部屋に向かったわ。
「どういうことなの?」
子どもたちと共に行くかと思ったけれど、ヴィムはまだ残っていた。何か言いたいことがあるのかしら? 尋ねようとしたらヴォルフ様が「執務室だ」と言って歩き始めてしまわれたわ。そこで話をするのね。今は子どもたちが湯あみをしているから着替えは後にして執務室へと向かった。
ソファにヴォルフ様と並んで腰を掛けると、その向かい側にヴィムが遠慮なしに座り、ティオがお茶を淹れた後でその後ろに控えた。ロッテとブレンもいる。皆会議の結果を気にしているのね。ヴォルフ様が事のあらましを伝えると一同は頬を緩めて身体の力を抜いた。
「今のところ何も心配はいらない」
「ようございました。これで屋敷の者たちの不安も解けるでしょう」
ヴォルフ様が力強くそう告げるとティオが淡い笑みを浮かべて応えた。皆が私たちを案じてくれていたのね。こういうところは実家とは雲泥の差だと今になってもその差に驚かされる。湯あみの準備を頼むとロッテとブレンがそちらの準備に向かった。残ったのは私たちとヴィム、そしてティオの四人だけ。
「奥様、エリーゼ様は……」
遠慮がちにティオが真ん中の娘のことを尋ねた。ティオにもよく懐いていたから心配しているのね。
「ふふ、楽しそうにしていたわ。泣きもしないし、テレーズ様と遊びに夢中だそうよ。帰る時もこっちを見ずに手を振るくらいだったわ」
「左様でございますか。少々寂しくも思われますが悲しんでいらっしゃらないのは幸いです」
「ははっ、あの娘が一番ヴォルフに似てるな」
ヴィムが茶化すようにそう言う。確かにそうかもしれないけれど、彼が言うとなんだか腹立たしく感じるわね。そういえば……
「ところで、アンゼルたちに何をさせていたのよ? 騎士と追いかけっこって、鍛錬の邪魔をしていないでしょうね?」
それでなくてもリカード様たちを預かった件で騎士たちには迷惑をかけていたわ。これ以上士気が下がるようなことは避けたいのに。
「ああ、心配いらねぇよ。騎士にとっても訓練だからな」
「訓練って……子どもたちを相手に?」
「おいおい、子どもを侮っちゃいけねぇぞ。あいつらは身体がちっこいし狭いところにでも隠れられる。それにアンゼルは中々に筋がいい。あいつは追いかけっこの天才かもしれねぇ」
「追いかけっこの天才って……」
それ、褒めるところ? この人が褒めると馬鹿にされているような気がするのだけど……
「今、すげぇ失礼なこと考えただろう?」
痛いところを突いてくるわね。確かにそう思ったわよ。悔しいから顔には出さないし何も言わないけれど。
「ははっ、図星かよ」
「誰もそうだとは言っていないわ。勝手に決めつけないで」
「言葉数が多いから正解だな。奥方様ももう少し感情を隠すのと相手の心を読む訓練をなさった方がよろしいですよ」
「うるさいわね、やっているわよ」
だけどそんな簡単なものじゃないのよ。これでも以前よりはずいぶんマシになっているわ。多分……
「ヴィム、揶揄うな」
「へいへい、過保護だなぁ。まぁ、いいけど」
ちっともよくないけれど、話を逸らさずに答えてほしいわ。
「北の庭は林っぽくなってるんだが、そこには罠が仕掛けてあるんだよ」
「え? 罠って……」
なんでそんなものを? いえ、我が家の庭はあちこちに侵入者対策の仕掛けをしてあるとは聞いているけれど。
「まぁ、領地じゃもっと本格的にやってるが、こっちでも勘が鈍らないように時々罠を変えて訓練している。それにアンゼルらを使ったんだよ」
「使ったって……危険じゃないでしょうね?」
「はぁ? 危険に決まってるじゃねぇか。でなきゃ訓練にならねぇだろ」
「だろうって、あの子はこの家の後継候補なのよ。エドゼルは実家を継ぐと決まっているし。それなのに危険な目に遭わせるなんてどういうことよ?」
さすがに看過出来ないわよ。もし万が一のことがあったらどうする気? お義姉様になんて言えばいいのよ?
「その辺は俺たちが見ているから心配ねぇって」
「心配ねぇって、今のあなたじゃ万が一の時動けないでしょ?」
毒にやられた麻痺は薬湯と訓練で戻ったところもあるけれど、まだ残っていると聞いているわ。パッと見た感じはわからないくらいには回復しているようだけど。
「ははっ、ちゃんと他の影もつけてっから心配ねぇって。それよりも身を守る訓練は必要だろ。ヴォルフほどじゃねぇけどアンゼルも強くならねぇと当主になる前に誅殺されるぞ」
それはそうかもしれないし、ヴォルフ様のように強くなってほしいとは思うけれど、まだ早いわよ。あの子はまだ四つなのよ。
「早すぎることはねぇよ。この家の使用人の子はガキん時から遊ばせながら騎士の適性があるか見るんだ。適性ありと見たら今日みたいに遊ばせながら育てていくんだ」
そんなことをしているの? 夫を見上げたら頷かれてしまったわ。だったら本当なのね。ゾルガーの騎士が強いとは思っていたけれど、そんなに小さいころから……
「心配すんな。子どもらは遊んでいるとしか思ってねぇよ。罠の場所や仕掛けも教えてある。あいつらにとっちゃちょっとスリルのある追いかけっこと一緒だ」
「イルーゼ、大丈夫だ。心配はいらない」
「そうですか。だったら……」
ヴォルフ様がそう仰るのなら大丈夫なのよね。内容は把握していらっしゃるでしょうし。
「何だよ、ヴォルフが言うと素直に信じるのかよ」
「仕方ないでしょ。日頃の行いの差よ」
「へいへい、惚気るのは二人だけの時にやってくれ」
そう言って面倒臭そうな目を向けられたけれど惚気てなんかいないわよ。まったく失礼な人よね。毒にやられて少しは落ち着くかと思ったけれど、かえって酷くなっているんじゃないかしら?
暫く膝の上で稚い身体を抱きしめながら話を聞きお菓子を食べた。テレーゼ様も抱きしめたけれど一つ違うと小さく感じるわね。お寂しいのか抱き付いてくる姿がお労しいわ。まだまだお母様が恋しい頃だものね。それでも泣いたりしないのは王太后様が心を尽くしてくださっているおかげなのでしょうね。そうしている間にも子どもたちは遊びの途中だったらしく、すぐに飽きてそちらに行ってしまったため、それを機に離宮を辞した。
「大丈夫でしたわね」
「ああ」
馬車の中で別れ際は遊びの方に気が向いてぞんざいだった子どもたちを思い浮かべる。泣かずにいてくれたのは助かったわ。そうでないと離れ難かったから。小さくても成長している我が子に胸が熱くなると同時に、ヴォルフ様の幼少期が気になってしまうわ。孤児院での生活はどんなものだったのかしらと。お寂しくはなかった? あの頃のことをヴォルフ様はあまりお話にならないから、私も何となく聞きづらくて今日まで来ている。全てを知りたいと思うし、何でも聞けばいいと仰ってくださるけれど、だからといって無遠慮に踏み込んでいいわけじゃないわよね。いつかヴォルフ様が話してくださる日を待つわ。共にある時間がまだまだあるのだから。
屋敷に着くとティオとロッテ、ブレンが迎えてくれた。皆の表情から会議の結果を話しているのが伝わってくるわ。噂のことは屋敷の者も耳にしているし、我が家の使用人は外に出る際は噂には注視して気になることがあれば報告する習慣が出来ている。ゾルガー家を守るため個々がそうやってこの家を支えてくれるから。
「あ! かあ様、とう様!」
玄関ホールで声をかけてきたのは、私たちの後を追って扉から入ってきたアンゼルだった。その横にはミーナと最近交流を始めたエドゼルが、更にその向こうには護衛騎士と共にゆっくりこちらに向かってくるヴィムがいたけれど……
「アンゼル、どうしたの? あちこちに葉っぱをつけて」
三人に共通しているのは、服のあちこちに葉の残骸を付けているところだった。心なしか泥も付いているわよね。
「汗だくだし、何をしていたの?」
「きたのもりであそんでたんだ。きしもいっしょに」
「騎士たちも?」
「うん、おいかけっこ。ぼくたちがにげて、かくれるの」
どういうこと? 騎士が遊んでくれたってこと?
「そう。でも訓練の邪魔になっていない?」
「ないよーぼくたち、にげるのもかくれるのもじょうずだって」
「そ、そう」
どういうことかしら? 気になるけれど汗をかいたままでは風邪をひいてしまうわね。侍女に湯あみの用意をお願いした。子どもたちは侍女たちと共に部屋に向かったわ。
「どういうことなの?」
子どもたちと共に行くかと思ったけれど、ヴィムはまだ残っていた。何か言いたいことがあるのかしら? 尋ねようとしたらヴォルフ様が「執務室だ」と言って歩き始めてしまわれたわ。そこで話をするのね。今は子どもたちが湯あみをしているから着替えは後にして執務室へと向かった。
ソファにヴォルフ様と並んで腰を掛けると、その向かい側にヴィムが遠慮なしに座り、ティオがお茶を淹れた後でその後ろに控えた。ロッテとブレンもいる。皆会議の結果を気にしているのね。ヴォルフ様が事のあらましを伝えると一同は頬を緩めて身体の力を抜いた。
「今のところ何も心配はいらない」
「ようございました。これで屋敷の者たちの不安も解けるでしょう」
ヴォルフ様が力強くそう告げるとティオが淡い笑みを浮かべて応えた。皆が私たちを案じてくれていたのね。こういうところは実家とは雲泥の差だと今になってもその差に驚かされる。湯あみの準備を頼むとロッテとブレンがそちらの準備に向かった。残ったのは私たちとヴィム、そしてティオの四人だけ。
「奥様、エリーゼ様は……」
遠慮がちにティオが真ん中の娘のことを尋ねた。ティオにもよく懐いていたから心配しているのね。
「ふふ、楽しそうにしていたわ。泣きもしないし、テレーズ様と遊びに夢中だそうよ。帰る時もこっちを見ずに手を振るくらいだったわ」
「左様でございますか。少々寂しくも思われますが悲しんでいらっしゃらないのは幸いです」
「ははっ、あの娘が一番ヴォルフに似てるな」
ヴィムが茶化すようにそう言う。確かにそうかもしれないけれど、彼が言うとなんだか腹立たしく感じるわね。そういえば……
「ところで、アンゼルたちに何をさせていたのよ? 騎士と追いかけっこって、鍛錬の邪魔をしていないでしょうね?」
それでなくてもリカード様たちを預かった件で騎士たちには迷惑をかけていたわ。これ以上士気が下がるようなことは避けたいのに。
「ああ、心配いらねぇよ。騎士にとっても訓練だからな」
「訓練って……子どもたちを相手に?」
「おいおい、子どもを侮っちゃいけねぇぞ。あいつらは身体がちっこいし狭いところにでも隠れられる。それにアンゼルは中々に筋がいい。あいつは追いかけっこの天才かもしれねぇ」
「追いかけっこの天才って……」
それ、褒めるところ? この人が褒めると馬鹿にされているような気がするのだけど……
「今、すげぇ失礼なこと考えただろう?」
痛いところを突いてくるわね。確かにそう思ったわよ。悔しいから顔には出さないし何も言わないけれど。
「ははっ、図星かよ」
「誰もそうだとは言っていないわ。勝手に決めつけないで」
「言葉数が多いから正解だな。奥方様ももう少し感情を隠すのと相手の心を読む訓練をなさった方がよろしいですよ」
「うるさいわね、やっているわよ」
だけどそんな簡単なものじゃないのよ。これでも以前よりはずいぶんマシになっているわ。多分……
「ヴィム、揶揄うな」
「へいへい、過保護だなぁ。まぁ、いいけど」
ちっともよくないけれど、話を逸らさずに答えてほしいわ。
「北の庭は林っぽくなってるんだが、そこには罠が仕掛けてあるんだよ」
「え? 罠って……」
なんでそんなものを? いえ、我が家の庭はあちこちに侵入者対策の仕掛けをしてあるとは聞いているけれど。
「まぁ、領地じゃもっと本格的にやってるが、こっちでも勘が鈍らないように時々罠を変えて訓練している。それにアンゼルらを使ったんだよ」
「使ったって……危険じゃないでしょうね?」
「はぁ? 危険に決まってるじゃねぇか。でなきゃ訓練にならねぇだろ」
「だろうって、あの子はこの家の後継候補なのよ。エドゼルは実家を継ぐと決まっているし。それなのに危険な目に遭わせるなんてどういうことよ?」
さすがに看過出来ないわよ。もし万が一のことがあったらどうする気? お義姉様になんて言えばいいのよ?
「その辺は俺たちが見ているから心配ねぇって」
「心配ねぇって、今のあなたじゃ万が一の時動けないでしょ?」
毒にやられた麻痺は薬湯と訓練で戻ったところもあるけれど、まだ残っていると聞いているわ。パッと見た感じはわからないくらいには回復しているようだけど。
「ははっ、ちゃんと他の影もつけてっから心配ねぇって。それよりも身を守る訓練は必要だろ。ヴォルフほどじゃねぇけどアンゼルも強くならねぇと当主になる前に誅殺されるぞ」
それはそうかもしれないし、ヴォルフ様のように強くなってほしいとは思うけれど、まだ早いわよ。あの子はまだ四つなのよ。
「早すぎることはねぇよ。この家の使用人の子はガキん時から遊ばせながら騎士の適性があるか見るんだ。適性ありと見たら今日みたいに遊ばせながら育てていくんだ」
そんなことをしているの? 夫を見上げたら頷かれてしまったわ。だったら本当なのね。ゾルガーの騎士が強いとは思っていたけれど、そんなに小さいころから……
「心配すんな。子どもらは遊んでいるとしか思ってねぇよ。罠の場所や仕掛けも教えてある。あいつらにとっちゃちょっとスリルのある追いかけっこと一緒だ」
「イルーゼ、大丈夫だ。心配はいらない」
「そうですか。だったら……」
ヴォルフ様がそう仰るのなら大丈夫なのよね。内容は把握していらっしゃるでしょうし。
「何だよ、ヴォルフが言うと素直に信じるのかよ」
「仕方ないでしょ。日頃の行いの差よ」
「へいへい、惚気るのは二人だけの時にやってくれ」
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