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第四部
五侯爵家の会議②◆
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「だが、それで爵位を譲るというのは時期尚早ではないか? 侯爵は我が国の要、その存在は国の安定に大きく貢献している。何の問題もないのに、ただ疑惑があるからと言って引いては、かえってよからぬ詮索を受けるやもしれん」
王がゆっくりと、言葉を選びながらそう告げた。こちらの懸念も少しは理解しているのか。お前が俺に頼りきりで気安くしすぎるからこうなっているのだと。
「左様ですな。ゾルガー殿の指摘は有益だ。そうだろう、ブラム伯爵?」
「仰る通りにございます。ゾルガー侯爵は法に明るく貴族家の事情にもお詳しい。我らとしては助かっておりまする」
王の言葉に呼応したランベルツがブラムに話を振った。俺を引き止めるか。ああ、ランベルツはロジーナの件で手を貸したな。あの娘も二年前に田舎の伯爵家に嫁いだ。親子ほどに年が離れ、亡き前妻との間に子が二人いたが、それでもと望んだ相手だった。子との関係もよく穏やかに暮らしているという。
「同感だな、俺もゾルガーの引退には反対だ。だったらより年長の我らの方が先であろう」
「ああ」
アルトナーまで王に加勢した。確かに年の順で行けばあの二人が先になるだろう。だが俺が引く理由は年ではない。
「それに侯爵、今進めているサシャとの交渉はどうなさるのです? 考案者が引いては彼の国が不信感を持つやもしれませぬ。せっかく彼の国の内乱が終わり交流に前向きになってくれたところなのです」
ギレッセンが古い話を持ち出してきた。あれはもう五年以上前のやつだろう。
「あれは先王が始めたものだ」
「ですが、最初のきっかけを作られたのは侯爵でございましょう。あちらはゾルガー殿であれば信頼出来ると、そう仰って始まったもの。大きな瑕疵もないのに引かれては、向こうの態度が硬化するやもしれません」
痛いところを突いてきたな。確かにあれの草案を作って送ったのは俺だ。だが、それは交易の取引先からの相談を受けて動いたもので国は関係なかったはずなのだがな。
「泥沼の内戦を終わらせたサシャとの関係強化は我が国にとっても急務でございます。それでなくてもサシャはサザールの影響が強く、開戦の危険があった時期もございます。幸いにも新王はサザールと距離を置いておりまする。この機を逃すのは国としても損失が大きいかと」
「王が動けば済む話だ」
それなりに道筋は整った。だったら後は王が進めていけば済む話だ。どうせ最終決定は王同士の話し合いになるのだから。
「相手はそうは思っておられませぬ。そもそも諍いの始まりは我が国の先々王様と当時のサシャ王の個人的な感情の縺れでした。そのため恐れ多くも我が国の王家には不信感をお持ちです」
「俺も王家の出だ」
「同じ血筋でも立場が違います。サシャはフルフトバームに接し、初代ゾルガー当主とも浅からぬ因縁がおありだったと伝わっております。あちらもその誼から侯爵であればと話し合いに乗ってくだされたのです」
そんなものは口実だ。向こうは先王よりも臣下の俺の方が御しやすいと思っただけだろう。内々に物資を送って恩を売っておいたのもあるが。
「それに侯爵、もし当主の座を下りたらルタ国がまた王配にと言ってくるかもしれないよ」
王の言葉にその場にいる者の動きが鈍った。エーリックが「ええっ? どういうこと?」と目を丸くし、ベルトラムの娘も珍しく俺をまじまじと見上げている。
「陛下、それはどういうことでございましょう?」
ギレッセンがすかさず問いかけた。余計なことを言ったな。その話は終わったことなのに。
「ああ、私の即位式に来てくださった時にね、そんな話があったんだよ」
「アデライデ女王の王配にと?」
「いや、女王の娘で、この度新たに立太子された王女の相手としてだよ」
「ああ、彼の姫君は確かにブレッケル公爵と年が近うございましたな」
ギレッセンがしたり顔で頷いた。新たに女王になったあの女はには娘一人しかいない。以前からその娘の相手の候補としてブレッケルの名が挙がっていたが、既に婚約者がいた上、ミュンターの当主代行を兼ねていたためその話は流れていた。
「では何故、その話がゾルガー侯爵に?」
アルトナーが興味津々に尋ねてきた。この男は好奇心が強く俺とは違う意味で情報を持っている。面倒な奴が興味を持ったな。余計な話を蒸し返すな。王を睨みつけたが気付かないふりをしているのかアルトナーに視線を向けたままだった。小賢しいことを。
「ああ、あの時にね、私が十年若かったらゾルガー侯爵に求婚しましたのにと仰ってたんだ」
「あんなものはただの戯言だ」
「私もそう思ったんだけどね。先日の女王の即位式の後、私的な歓談の場があって、女王が侯爵に三人目の子が生まれたことに言及されたんだよ。それで、後継候補が三人もいるとは羨ましい、侯爵のような方が娘の王配になってくれたら我が国も安泰なのにと仰ってね」
その話は聞いていない。どういうことだ。
「下らん。ただの戯言だ」
「私もそう思ったんだけど、今、王太女には後ろ盾となるような王配がいなくて困っているんだよ。王太女は穏やかな気質で王位に就くのは心許ないと大層心配されていてね。侯爵が無位無官になったと知ったらすぐにでも打診が来るかもしれない」
「なるほど。そうなれば断るのは難しゅうございますな」
ギレッセンが顎に手をかけて唸った。確かに正式に申し込まれたら断るのは面倒だ。爵位や地位があればそれを理由に断れるが。
「俺には妻子がいる」
「まぁ、そうなんだけどね。だけどルタはその辺りはあまり気にしない国だから」
「左様でございますな。先の女王陛下の王配の一人は、夫人に先立たれた者でございましたから」
あれと別れてルタへ行くなどあり得ん。それを許すならこの国を捨てることも考える。
「ルタの女王陛下はゾルガー殿をお気に召しておられました。王配でなくともご自身の側近としてお側にと願われる可能性は高いかと」
あの女の側近などごめんだ。何人かいる王配に疎まれて面倒なことになる未来しか見えない。それに十も上の女を相手にするなどごめんだ。俺には妻がいる。
「そういうことだから、侯爵。爵位を譲るのは時期尚早だ。王として私も、侯爵の引退を認めるわけにはいかない」
「陛下の仰る通りだな。ゾルガー殿を他国に渡すわけにはいかない」
ベルトラムとアルトナーも王に賛同し、若い二人も頷いている。自分たちのためにも俺を手放せないか。
「だが、また簒奪の噂が出たらどうする? 次に同じようなことが起きてもそれに甘んじろというのか? 俺にも守るべきものがいる。守るために簒奪者になるかもしれんぞ」
俺一人ならどうとでもなるが、あれや子に累が及ぶなら黙っていることは出来ない。
「その点は私が責任をもって対処する」
俺がこれまで苦慮してきたことをどうする気だ? ちゃんと算段があって言っているのだろうな? その意を込めて王を見ると一瞬だが頬が強張った。何も考えていないようだな。だが、言質は取った。
「いいだろう。だが次はない」
「肝に銘じておこう」
鷹揚にそう答えたがあてにしない方がよさそうだな。他の連中の手前ここは引くが。後できっちり問い詰めればいいか。
そのまま会議は散会になった。大した実りはなかったな。だが、ルタのあの女は侮れん。今爵位を譲れば本当に声をかけてくるやもしれん。そんなことになればあれに余計な心配をかける。これまでも変な女に絡まれて苦労をかけているだけにそれは避けたい。話しておかないと。他から聞けば気も乱れるだろう。
屋敷に戻ろうとしたら、王の侍従がやってきて呼んでいるという。他の予定が入っていないのか? 暇なのか? 面倒だから無視しようと思ったが、気になることがある。仕方がない、顔を出すか。侍従の後に続き、いつもの廊下を進む。案内されたのは王の私室だった。
室内に入ると服を着崩してソファに座り茶を飲んでいた。
「暇そうだな。仕事が溜まっているのではなかったのか?」
「兄上酷い……」
「酷いのはお前の方だ。どういうつもりだ? 何故ルタの話を出した?」
あんな場で口にする話ではないだろう。あの場にはベルトラムの娘もいた。いずれあれに今回の話が伝わるだろう。
「だって、ああでもしないと兄上は引退しちゃうだろ」
「当然だ。これ以上ありもせん誹りを受ける義理はない」
「それに関しては俺のせいでもあるから謝るよ」
「何だ、自覚があったのか? だったら何故改善しない?」
ふざけたことを言い出したな。自覚があるのに噂を承知で俺に頼り切っていたと?
「え? いや、その方が兄上は動きやすいかと……って、ごめんなさい! ぼっ、暴力反対ぃ~」
肩に手を置いて指を立てる。大して力を入れていないのに悲鳴を上げた。鍛え方が足りんな。まぁ、王が自ら剣を手に戦うようになったら国は終わりだが。力を抜いたら距離を取って肩に手を当てていた。軟弱な奴め。
「それで、今後噂が立たないよう、どうしてくれるんだ?」
これだけははっきりさせておかないとな。あれとの約束を違えるんだ。その代償に見合うだけのものは用意してもらうぞ。
王がゆっくりと、言葉を選びながらそう告げた。こちらの懸念も少しは理解しているのか。お前が俺に頼りきりで気安くしすぎるからこうなっているのだと。
「左様ですな。ゾルガー殿の指摘は有益だ。そうだろう、ブラム伯爵?」
「仰る通りにございます。ゾルガー侯爵は法に明るく貴族家の事情にもお詳しい。我らとしては助かっておりまする」
王の言葉に呼応したランベルツがブラムに話を振った。俺を引き止めるか。ああ、ランベルツはロジーナの件で手を貸したな。あの娘も二年前に田舎の伯爵家に嫁いだ。親子ほどに年が離れ、亡き前妻との間に子が二人いたが、それでもと望んだ相手だった。子との関係もよく穏やかに暮らしているという。
「同感だな、俺もゾルガーの引退には反対だ。だったらより年長の我らの方が先であろう」
「ああ」
アルトナーまで王に加勢した。確かに年の順で行けばあの二人が先になるだろう。だが俺が引く理由は年ではない。
「それに侯爵、今進めているサシャとの交渉はどうなさるのです? 考案者が引いては彼の国が不信感を持つやもしれませぬ。せっかく彼の国の内乱が終わり交流に前向きになってくれたところなのです」
ギレッセンが古い話を持ち出してきた。あれはもう五年以上前のやつだろう。
「あれは先王が始めたものだ」
「ですが、最初のきっかけを作られたのは侯爵でございましょう。あちらはゾルガー殿であれば信頼出来ると、そう仰って始まったもの。大きな瑕疵もないのに引かれては、向こうの態度が硬化するやもしれません」
痛いところを突いてきたな。確かにあれの草案を作って送ったのは俺だ。だが、それは交易の取引先からの相談を受けて動いたもので国は関係なかったはずなのだがな。
「泥沼の内戦を終わらせたサシャとの関係強化は我が国にとっても急務でございます。それでなくてもサシャはサザールの影響が強く、開戦の危険があった時期もございます。幸いにも新王はサザールと距離を置いておりまする。この機を逃すのは国としても損失が大きいかと」
「王が動けば済む話だ」
それなりに道筋は整った。だったら後は王が進めていけば済む話だ。どうせ最終決定は王同士の話し合いになるのだから。
「相手はそうは思っておられませぬ。そもそも諍いの始まりは我が国の先々王様と当時のサシャ王の個人的な感情の縺れでした。そのため恐れ多くも我が国の王家には不信感をお持ちです」
「俺も王家の出だ」
「同じ血筋でも立場が違います。サシャはフルフトバームに接し、初代ゾルガー当主とも浅からぬ因縁がおありだったと伝わっております。あちらもその誼から侯爵であればと話し合いに乗ってくだされたのです」
そんなものは口実だ。向こうは先王よりも臣下の俺の方が御しやすいと思っただけだろう。内々に物資を送って恩を売っておいたのもあるが。
「それに侯爵、もし当主の座を下りたらルタ国がまた王配にと言ってくるかもしれないよ」
王の言葉にその場にいる者の動きが鈍った。エーリックが「ええっ? どういうこと?」と目を丸くし、ベルトラムの娘も珍しく俺をまじまじと見上げている。
「陛下、それはどういうことでございましょう?」
ギレッセンがすかさず問いかけた。余計なことを言ったな。その話は終わったことなのに。
「ああ、私の即位式に来てくださった時にね、そんな話があったんだよ」
「アデライデ女王の王配にと?」
「いや、女王の娘で、この度新たに立太子された王女の相手としてだよ」
「ああ、彼の姫君は確かにブレッケル公爵と年が近うございましたな」
ギレッセンがしたり顔で頷いた。新たに女王になったあの女はには娘一人しかいない。以前からその娘の相手の候補としてブレッケルの名が挙がっていたが、既に婚約者がいた上、ミュンターの当主代行を兼ねていたためその話は流れていた。
「では何故、その話がゾルガー侯爵に?」
アルトナーが興味津々に尋ねてきた。この男は好奇心が強く俺とは違う意味で情報を持っている。面倒な奴が興味を持ったな。余計な話を蒸し返すな。王を睨みつけたが気付かないふりをしているのかアルトナーに視線を向けたままだった。小賢しいことを。
「ああ、あの時にね、私が十年若かったらゾルガー侯爵に求婚しましたのにと仰ってたんだ」
「あんなものはただの戯言だ」
「私もそう思ったんだけどね。先日の女王の即位式の後、私的な歓談の場があって、女王が侯爵に三人目の子が生まれたことに言及されたんだよ。それで、後継候補が三人もいるとは羨ましい、侯爵のような方が娘の王配になってくれたら我が国も安泰なのにと仰ってね」
その話は聞いていない。どういうことだ。
「下らん。ただの戯言だ」
「私もそう思ったんだけど、今、王太女には後ろ盾となるような王配がいなくて困っているんだよ。王太女は穏やかな気質で王位に就くのは心許ないと大層心配されていてね。侯爵が無位無官になったと知ったらすぐにでも打診が来るかもしれない」
「なるほど。そうなれば断るのは難しゅうございますな」
ギレッセンが顎に手をかけて唸った。確かに正式に申し込まれたら断るのは面倒だ。爵位や地位があればそれを理由に断れるが。
「俺には妻子がいる」
「まぁ、そうなんだけどね。だけどルタはその辺りはあまり気にしない国だから」
「左様でございますな。先の女王陛下の王配の一人は、夫人に先立たれた者でございましたから」
あれと別れてルタへ行くなどあり得ん。それを許すならこの国を捨てることも考える。
「ルタの女王陛下はゾルガー殿をお気に召しておられました。王配でなくともご自身の側近としてお側にと願われる可能性は高いかと」
あの女の側近などごめんだ。何人かいる王配に疎まれて面倒なことになる未来しか見えない。それに十も上の女を相手にするなどごめんだ。俺には妻がいる。
「そういうことだから、侯爵。爵位を譲るのは時期尚早だ。王として私も、侯爵の引退を認めるわけにはいかない」
「陛下の仰る通りだな。ゾルガー殿を他国に渡すわけにはいかない」
ベルトラムとアルトナーも王に賛同し、若い二人も頷いている。自分たちのためにも俺を手放せないか。
「だが、また簒奪の噂が出たらどうする? 次に同じようなことが起きてもそれに甘んじろというのか? 俺にも守るべきものがいる。守るために簒奪者になるかもしれんぞ」
俺一人ならどうとでもなるが、あれや子に累が及ぶなら黙っていることは出来ない。
「その点は私が責任をもって対処する」
俺がこれまで苦慮してきたことをどうする気だ? ちゃんと算段があって言っているのだろうな? その意を込めて王を見ると一瞬だが頬が強張った。何も考えていないようだな。だが、言質は取った。
「いいだろう。だが次はない」
「肝に銘じておこう」
鷹揚にそう答えたがあてにしない方がよさそうだな。他の連中の手前ここは引くが。後できっちり問い詰めればいいか。
そのまま会議は散会になった。大した実りはなかったな。だが、ルタのあの女は侮れん。今爵位を譲れば本当に声をかけてくるやもしれん。そんなことになればあれに余計な心配をかける。これまでも変な女に絡まれて苦労をかけているだけにそれは避けたい。話しておかないと。他から聞けば気も乱れるだろう。
屋敷に戻ろうとしたら、王の侍従がやってきて呼んでいるという。他の予定が入っていないのか? 暇なのか? 面倒だから無視しようと思ったが、気になることがある。仕方がない、顔を出すか。侍従の後に続き、いつもの廊下を進む。案内されたのは王の私室だった。
室内に入ると服を着崩してソファに座り茶を飲んでいた。
「暇そうだな。仕事が溜まっているのではなかったのか?」
「兄上酷い……」
「酷いのはお前の方だ。どういうつもりだ? 何故ルタの話を出した?」
あんな場で口にする話ではないだろう。あの場にはベルトラムの娘もいた。いずれあれに今回の話が伝わるだろう。
「だって、ああでもしないと兄上は引退しちゃうだろ」
「当然だ。これ以上ありもせん誹りを受ける義理はない」
「それに関しては俺のせいでもあるから謝るよ」
「何だ、自覚があったのか? だったら何故改善しない?」
ふざけたことを言い出したな。自覚があるのに噂を承知で俺に頼り切っていたと?
「え? いや、その方が兄上は動きやすいかと……って、ごめんなさい! ぼっ、暴力反対ぃ~」
肩に手を置いて指を立てる。大して力を入れていないのに悲鳴を上げた。鍛え方が足りんな。まぁ、王が自ら剣を手に戦うようになったら国は終わりだが。力を抜いたら距離を取って肩に手を当てていた。軟弱な奴め。
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