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第三部
女王陛下のお茶会
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豊潤祭も終わり、世間は一気に静かに……はならなかった。今度は領地に戻る貴族たちからお茶会の誘いが届いたからだ。領地に戻れば春の新年の舞踏会まで会えないことも少なくないからその前に挨拶も兼ねてお茶を……というのが一般的。いつも通り社交シーズンの終わりを迎えたはずだったのだけれど、豊潤祭から四日後の今日、私は王宮に足を運んでいた。ルタの女王陛下からお茶会に招待されたからだ。このお茶会には王太后様とコルネリア様も呼ばれているという。どうして私が、との思いが拭えない。何故呼ばれたのかしら。気が重いわ……
秋も深みを増してきたため、お茶会は庭ではなく王妃用のサロンだった。庭に接する面はガラス張りになっていて陽ざしが程よく差し込み、庭がよく見えるわ。寂しさを増した庭だけどさすがは王宮なだけあって、色付いた木々や草花が春夏とは違う彩を見せる。四人分のソファが用意されて、女王陛下の左からコルネリア様、私、王太后様の順に座る。つまり私は女王陛下の正面ということになるのだけど……この席が一番緊張するわ。
「ごめんなさいね、ゾルガー夫人。私があなたを誘うようにお願いしたのよ」
「左様でございますか。至極光栄にございます」
「ああ、そんなに緊張しないで。今日は女王というよりもエルゼとして、アーダの友人としてお招きしたの。可愛い娘が増えたって言うからお会いしたくってね」
そう言って女王陛下は笑みを深められたけれど……エルゼって女王陛下のお名前よね。それにアーダって……王太后様はアダリーシア様と仰るけれど、愛称で呼ぶほど仲がよかったとは知らなかったわ。そりゃあ同年代で王族同士、それに女王陛下はお若い頃我が国に遊学されていたそうだから交流がおありだったのでしょうけれど。それに娘って……なんだか面映ゆいわ。
「ありがとうございます」
「ふふ、楽にしてね。よかったわね、アーダ、娘だけじゃなく可愛い孫も生まれたのですって? 楽しみが増えたわね」
女王陛下が王太后様に話しかけ、王太后様は笑顔を更に崩してアンゼルの話を始められたわ。一度しか会っていないけれどアンゼルが愛されているのを感じる。ヴォルフ様の件では思うところもあるけれど、アンゼルを可愛がってくれる人は一人でも多い方がいいわ。私の両親は祖父母の役目を果たせないし。
「私たちも年を取ったわねぇ」
「仕方がありませんわ。もう孫もいる年なのですもの」
ひとしきり孫談義を交わした女王陛下がしみじみと噛みしめるように仰ると、王太后様が眉を下げて笑った。
「ローゼンベルクに来るのはこれが最後になるわ。そのつもりで来たのよ」
「……エルゼ」
「さすがに国をまたぐ旅はこたえるわ。若いつもりでいたのだけど、身体は正直ね」
肩に手をやる女王陛下の口調は軽かったけれど、もう六十を超えられたと聞くわ。ルタ国の王都まで半月以上はかかると聞く。ゆっくり進んでも負担はかなりあるでしょうね。
「そう……寂しくなるわね」
王太后様が目に寂しさを浮かべて女王陛下を見つめた。そこには信頼と敬愛があるように見えた。きっと王族同士、通じるところがたくさんおありだったのでしょうね。
「それでね、私も近々譲位しようと思うの」
「エルゼ!?」
まるで庭に誘うような軽い口調だったけれど、内容は酷く重要で重いものだった。王太后様が茶器を手にしたまま驚きを露わにして名を呼んだ。
「いやだわ、アーダったら。あなたたちだって退いたじゃない」
「それは、そうだけど……」
「アーレントの国王夫妻を見て思ったのよ。老いには勝てないって。醜い姿を晒す前に幕を引くわ」
女王陛下の表情は吹っ切れたような清々しいものに見えた。確かにアーレント国王夫妻の態度は眉を顰められるもので、あそこまでいくと老害と言わざるを得ない。自ら決断出来る潔さはアーレント国王夫妻にはないものだった。
「まぁ、直ぐにとはいかないでしょうけど。ローゼンベルクとアーレントの代替わりがあったばかりだし、準備もあるから。でも、もういい頃合いだと思ったの」
世間話のような口調だけど、こんな話を他国の王族の前でしてもいいのかしら? 譲位に関することは最高機密なのに……
「でも、代替わりしてもローゼンベルクとの関係は変わらないわ。娘が、アデライデが見ているのはグレシウスとサザールだから」
「そう言ってくれると嬉しいわ。息子たちはルタとの関係を重視しているから。そういえばサザール公国はいかがですの? 大公が交代するとの話は?」
「ああ、大公はそのつもりでも公妃が反対していると聞くわ」
「まぁ」
王太后様が眉をしかめたけれど、意外だったわ。即位式典で公妃様はそろそろ引退したいようなことを仰っていたから。
「サザールは公妃が一番の曲者だけど……大公はいいお年だし、そろそろ代替わりがあっても不思議ではないわね」
女王陛下はサザールの事情にも明るいのね。我が国はそこまで交流がないけれど、サシャのこともあるし警戒した方がいいってことかしら?
「ふふ、これからのことは若い方に任せるわ。心残りも片付いたから」
「心残り、ですか?」
女王陛下がほうっと息を吐いてそう仰ると、コルネリア様が控えめに尋ねた。
「ええ、ワーレン様に薬も届けたし、アーレントの王妃にも一泡吹かせられたからね」
「アーレント王妃に?」
先王様の容態が落ち着いているのはルタ国の薬のお陰だとは伺っていたけれど、自らお持ちになったとは知らなかったわ。それだけ仲がよろしかったのね。それにしてもアーレント王妃って……
「ふふ、あの人のお気に入りを取り上げたからね」
中々凄いことを爽やかに仰ったわ。お気に入りって……
「それって……もしかして、エルトル公爵令息ですの?」
「ええ。あの子、あの人の今一番のお気に入りなのよ。可哀相に。そのせいであんな風に育ってしまって」
女王陛下は痛ましそうな目を茶器の中へと向けた。ルドガー様があんな性格になったのはアーレント王妃のせいだと女王陛下は断言された。ルドガー様は十になった頃にあの美貌で王妃の目に留まり、それからは実子のように側に置いたのだという。騎士になったのも王妃が彼には騎士服が似合いそうだと言ったからだとか。どうしてああも自意識過剰になれるのかと不思議だったけれど、その原因を作ったのはアーレント王妃だったのだ。
「あのまま国に置いておいてもいずれ毒杯でしょう? さすがに可哀相で。それにあの人への罰は幽閉よりもあの子を取り上げることだと思ったのよね」
そう言って女王陛下はお笑いになった。アーレントの大使には幽閉した王妃には男性を近づけないようにと申し入れたとか。
「あの人は若い頃、私やアーダを随分馬鹿にしていたのよ。だから見返してやろうと必死に国を大きくしてやったわ。不純な動機だけどお陰で思った以上の結果が出せたわ」
そう言って女王陛下は人の悪い笑みを浮かべられた。女王陛下は王妃への怒りを糧に国をより大きく導かれたのね。その人間臭さに親しみを感じてしまったわ。
「エルトル公爵令息をどうなさいますの?」
親しみを感じたせいか、つい尋ねてしまったわ。不敬に思われたかしら? でも、微笑んでいらっしゃるから気分を害されたりはしていなさそうね。
「そうねぇ、あのままじゃどこに行っても生きていくのは難しいでしょうから、一から鍛え直しね。寝る間もないくらいこき使ってあげれば人並みくらいにはなるんじゃないかしら?」
王配としてと仰っていたから閨を共にするのかと思ったけれど、そういう訳ではなかったのね。ちょっとほっとしてしまったわ。でも、国を離れて単身他国に渡れば今までのような我儘は言えない。あの性根を鍛え直してもらえば、彼が変わろうとするなら違う未来があるかもしれないわ。
「アーレント様の悔しがる顔が見れないのは残念だけどね。もう十年若かったらお見舞いと称してアーレントにも行ったのだけど、さすがにもうそこまでする気にはなれないわね」
「ふふ、エルゼらしいわ。行動力は誰よりもあったものね」
王太后様が懐かしそうに目を細めた。話しぶりからして女王陛下は随分行動的だったみたいね。
「コルネリア様とイルーゼ様、どうかワーレン様とアーダをよろしくね。あなたたちに会えてよかったわ」
女王陛下がそう言って小さく頭を下げられた。まさかそんなお願いをされるとは思わなかったけれど……それだけ女王陛下にとって先王ご夫妻は大切な存在だったのね。晩年になって若かった頃の友人をそんな風に思える相手がいるのはきっと幸せなことなのでしょうね。学園でいつも一緒だった二人の顔が浮かんだ。
秋も深みを増してきたため、お茶会は庭ではなく王妃用のサロンだった。庭に接する面はガラス張りになっていて陽ざしが程よく差し込み、庭がよく見えるわ。寂しさを増した庭だけどさすがは王宮なだけあって、色付いた木々や草花が春夏とは違う彩を見せる。四人分のソファが用意されて、女王陛下の左からコルネリア様、私、王太后様の順に座る。つまり私は女王陛下の正面ということになるのだけど……この席が一番緊張するわ。
「ごめんなさいね、ゾルガー夫人。私があなたを誘うようにお願いしたのよ」
「左様でございますか。至極光栄にございます」
「ああ、そんなに緊張しないで。今日は女王というよりもエルゼとして、アーダの友人としてお招きしたの。可愛い娘が増えたって言うからお会いしたくってね」
そう言って女王陛下は笑みを深められたけれど……エルゼって女王陛下のお名前よね。それにアーダって……王太后様はアダリーシア様と仰るけれど、愛称で呼ぶほど仲がよかったとは知らなかったわ。そりゃあ同年代で王族同士、それに女王陛下はお若い頃我が国に遊学されていたそうだから交流がおありだったのでしょうけれど。それに娘って……なんだか面映ゆいわ。
「ありがとうございます」
「ふふ、楽にしてね。よかったわね、アーダ、娘だけじゃなく可愛い孫も生まれたのですって? 楽しみが増えたわね」
女王陛下が王太后様に話しかけ、王太后様は笑顔を更に崩してアンゼルの話を始められたわ。一度しか会っていないけれどアンゼルが愛されているのを感じる。ヴォルフ様の件では思うところもあるけれど、アンゼルを可愛がってくれる人は一人でも多い方がいいわ。私の両親は祖父母の役目を果たせないし。
「私たちも年を取ったわねぇ」
「仕方がありませんわ。もう孫もいる年なのですもの」
ひとしきり孫談義を交わした女王陛下がしみじみと噛みしめるように仰ると、王太后様が眉を下げて笑った。
「ローゼンベルクに来るのはこれが最後になるわ。そのつもりで来たのよ」
「……エルゼ」
「さすがに国をまたぐ旅はこたえるわ。若いつもりでいたのだけど、身体は正直ね」
肩に手をやる女王陛下の口調は軽かったけれど、もう六十を超えられたと聞くわ。ルタ国の王都まで半月以上はかかると聞く。ゆっくり進んでも負担はかなりあるでしょうね。
「そう……寂しくなるわね」
王太后様が目に寂しさを浮かべて女王陛下を見つめた。そこには信頼と敬愛があるように見えた。きっと王族同士、通じるところがたくさんおありだったのでしょうね。
「それでね、私も近々譲位しようと思うの」
「エルゼ!?」
まるで庭に誘うような軽い口調だったけれど、内容は酷く重要で重いものだった。王太后様が茶器を手にしたまま驚きを露わにして名を呼んだ。
「いやだわ、アーダったら。あなたたちだって退いたじゃない」
「それは、そうだけど……」
「アーレントの国王夫妻を見て思ったのよ。老いには勝てないって。醜い姿を晒す前に幕を引くわ」
女王陛下の表情は吹っ切れたような清々しいものに見えた。確かにアーレント国王夫妻の態度は眉を顰められるもので、あそこまでいくと老害と言わざるを得ない。自ら決断出来る潔さはアーレント国王夫妻にはないものだった。
「まぁ、直ぐにとはいかないでしょうけど。ローゼンベルクとアーレントの代替わりがあったばかりだし、準備もあるから。でも、もういい頃合いだと思ったの」
世間話のような口調だけど、こんな話を他国の王族の前でしてもいいのかしら? 譲位に関することは最高機密なのに……
「でも、代替わりしてもローゼンベルクとの関係は変わらないわ。娘が、アデライデが見ているのはグレシウスとサザールだから」
「そう言ってくれると嬉しいわ。息子たちはルタとの関係を重視しているから。そういえばサザール公国はいかがですの? 大公が交代するとの話は?」
「ああ、大公はそのつもりでも公妃が反対していると聞くわ」
「まぁ」
王太后様が眉をしかめたけれど、意外だったわ。即位式典で公妃様はそろそろ引退したいようなことを仰っていたから。
「サザールは公妃が一番の曲者だけど……大公はいいお年だし、そろそろ代替わりがあっても不思議ではないわね」
女王陛下はサザールの事情にも明るいのね。我が国はそこまで交流がないけれど、サシャのこともあるし警戒した方がいいってことかしら?
「ふふ、これからのことは若い方に任せるわ。心残りも片付いたから」
「心残り、ですか?」
女王陛下がほうっと息を吐いてそう仰ると、コルネリア様が控えめに尋ねた。
「ええ、ワーレン様に薬も届けたし、アーレントの王妃にも一泡吹かせられたからね」
「アーレント王妃に?」
先王様の容態が落ち着いているのはルタ国の薬のお陰だとは伺っていたけれど、自らお持ちになったとは知らなかったわ。それだけ仲がよろしかったのね。それにしてもアーレント王妃って……
「ふふ、あの人のお気に入りを取り上げたからね」
中々凄いことを爽やかに仰ったわ。お気に入りって……
「それって……もしかして、エルトル公爵令息ですの?」
「ええ。あの子、あの人の今一番のお気に入りなのよ。可哀相に。そのせいであんな風に育ってしまって」
女王陛下は痛ましそうな目を茶器の中へと向けた。ルドガー様があんな性格になったのはアーレント王妃のせいだと女王陛下は断言された。ルドガー様は十になった頃にあの美貌で王妃の目に留まり、それからは実子のように側に置いたのだという。騎士になったのも王妃が彼には騎士服が似合いそうだと言ったからだとか。どうしてああも自意識過剰になれるのかと不思議だったけれど、その原因を作ったのはアーレント王妃だったのだ。
「あのまま国に置いておいてもいずれ毒杯でしょう? さすがに可哀相で。それにあの人への罰は幽閉よりもあの子を取り上げることだと思ったのよね」
そう言って女王陛下はお笑いになった。アーレントの大使には幽閉した王妃には男性を近づけないようにと申し入れたとか。
「あの人は若い頃、私やアーダを随分馬鹿にしていたのよ。だから見返してやろうと必死に国を大きくしてやったわ。不純な動機だけどお陰で思った以上の結果が出せたわ」
そう言って女王陛下は人の悪い笑みを浮かべられた。女王陛下は王妃への怒りを糧に国をより大きく導かれたのね。その人間臭さに親しみを感じてしまったわ。
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王配としてと仰っていたから閨を共にするのかと思ったけれど、そういう訳ではなかったのね。ちょっとほっとしてしまったわ。でも、国を離れて単身他国に渡れば今までのような我儘は言えない。あの性根を鍛え直してもらえば、彼が変わろうとするなら違う未来があるかもしれないわ。
「アーレント様の悔しがる顔が見れないのは残念だけどね。もう十年若かったらお見舞いと称してアーレントにも行ったのだけど、さすがにもうそこまでする気にはなれないわね」
「ふふ、エルゼらしいわ。行動力は誰よりもあったものね」
王太后様が懐かしそうに目を細めた。話しぶりからして女王陛下は随分行動的だったみたいね。
「コルネリア様とイルーゼ様、どうかワーレン様とアーダをよろしくね。あなたたちに会えてよかったわ」
女王陛下がそう言って小さく頭を下げられた。まさかそんなお願いをされるとは思わなかったけれど……それだけ女王陛下にとって先王ご夫妻は大切な存在だったのね。晩年になって若かった頃の友人をそんな風に思える相手がいるのはきっと幸せなことなのでしょうね。学園でいつも一緒だった二人の顔が浮かんだ。
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