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第三部
陛下の呼び出し
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ルタ国の女王陛下を交えたお茶会は、女王陛下が先王様を見舞う時間が迫ったことで終わりを迎えた。コルネリア様様と共に女王陛下と王太后様の後ろ姿を見送った後、私は馬車乗り場に向かうため、コルネリア様はご自身の執務室に向かうため、共に回廊を進んだ。
「思ったよりも気さくな方でしたわね」
横に並んで歩くコルネリア様が朗らかにそう仰った。緊張が抜けていつもの笑顔が戻ってきたわ。
「はい。もっとお厳しい方かと思っていました」
舞踏会では一国の王として近づき難い威厳を放っていらっしゃったけれど、話をしてみると話しやすくて朗らかな方だったわ。
「先王様のご様子はいかがですの?」
「ルタ国の薬が効いていらっしゃるようで、健やかにお過ごしだそうです。以前より食欲も増されたとか」
「そうですか。ようございました」
それでも終わりの時がそれほど遠退いたわけではないのでしょうね。大したことがなかった患いも年月と加齢によって徐々に体を蝕み、今はもう薬一つでどうにかなるものではないと伺っているわ。そんなことを考えていたら前方からこちらに向かってくる見知った顔があった。コルネリア様付きの文官だった。
「王妃様、陛下よりご伝言です。応接室までお越しいただきたいと仰せです。出来ればゾルガー侯爵夫人もご一緒に」
私の名が出て驚いたわ。何かあったのかしら。それに今頃って……
「五侯爵家の会議は?」
「先ほど終了いたしました。今陛下はゾルガー侯爵と歓談中です」
それで私も呼ばれたのね。会議が終わったのなら一緒に帰れるかしら?
「わかりましたわ。イルーゼ様、よろしくて?」
「もちろんでございます」
文官を先導に私たちは陛下とヴォルフ様が待つ応接室へと向かった。五侯爵家の定例会議は舞踏会前に終わっている。今日は緊急のものだったわ。
「お待たせしました。お呼びと伺い参じました」
「もう、コルネリア。私たちだけなんだから気楽にしてよ」
コルネリア様が入室の挨拶を告げると、陛下が緊張感の欠片もない笑顔でそう仰った。ヴォルフ様はその対面でいつも通り無表情で二人掛けのソファに座ってお茶を口にされていたけれど、私の姿を認めると隣の空いた空間を叩いた。そこに座れと仰るのね。コルネリア様は陛下の隣に腰を下ろされた。
「ごめんね、義姉上。急に呼び立てて」
以前は名前呼びだったけれど、最近は義姉呼びになっている。十以上も上の方に姉と呼ばれるのは違和感しかないのだけど……いえ、公の場でそう呼ばれることはないから公私の区別はされているのだけど。
「早く話せ」
お茶を淹れ終えた侍従が下がると、ヴォルフ様が身も蓋もなくそう仰った。相変わらず陛下との間にはきっちり太い一線が引かれているわね。事ある毎に立場の差を越えようとする陛下を牽制されているように見えるわ。陛下が『相変わらず冷たい……』と眉を下げて悲しそうな目を向けたけれど、ヴォルフ様は視線すら向けなかった。肩を竦めて陛下がため息をつかれた。
「まぁいいか……コルネリア、義姉上、話とはガーゲルン侯爵家のことだよ」
今日の五侯爵家の会議はやっぱりその件だろうとヴォルフ様は仰っていた。舞踏会でガーゲルン侯爵家の方々の姿がなかったから何かあったのだとは思っていたのだけど。ヴォルフ様を見上げると視線に気付いて下さって小さく頷かれた。
「どうなりますの?」
コルネリア様がお尋ねになったけれど、驚いていらっしゃらないところを見るとある程度の予測はされていたのね。私もヴォルフ様から聞いていたから驚きはないわ。
「現当主は交代。次の当主は長男のアロイス卿になるよ」
「アロイス卿って……ダニエラ夫人が産んだ次男ではなく?」
「ああ、次男はグレシウスのオイラー公爵家に婿入りだ」
「そうですか」
陛下とコルネリア様の会話は予想していたもので、あの兄弟の希望通りに話が進んでいた。ずっと連絡がなかったから長期戦を覚悟していただけに安堵が割増で胸に広がった。
「当主夫妻とデシレア嬢は領地にて生涯幽閉、もし勝手に屋敷を抜け出したら毒杯だ。既に兄弟が両親と妹を連れて領地に向かっているよ」
「そうですか。理由はどのように?」
「現当主は不正だ。税収を低く報告して王家に収める税を誤魔化していた」
「でも、それだけでは交代させるには弱くありませんか?」
「一度きりならね。でも、金額は少ないけれど長年続いていたから悪質と見なしたんだ」
なるほど、一度だけなら計算間違いなどもあるから修正して不足分の税を納めれば不問にされる。もちろん、次回から監視の目は厳しくなり報告書も細かく精査されるけれど、当主の交代にまでは至らないわ。でも、何年もとなると計画的、少額でもより悪質だと見なされたのね。
「それに長男への長年の虐待もあった。次男から訴えがあって、こっちは夫人とデシレア嬢が主導していた。実父でありながら見て見ぬふりをしていた侯爵も同罪だね」
両親と姉を訴えなければならなかった兄弟の心中を思うと気が重くなった。こんな時、不意に昔の傷が疼く。何年経っても、今は十分に満たされていても、簡単には消えてはくれないものらしい。
「近々公表するから。二人ともよろしくね」
陛下がコルネリア様と私を見た。
「ええ」
「かしこまりました」
アロイス様への虐待はわかっていたけれど、まさか税の不正をしていたとは意外だったわ。前当主は高潔な方と誉れ高かったし、税の不正は不名誉極まりないからプライドの高そうな侯爵は手を出さないと思っていた。
でも……夫人とデシレア様は贅沢好きだったから、口うるさい二人を黙らせるよりはと、楽な方に流されたのかもしれない。
その後、陛下の元を辞してヴォルフ様と共に屋敷へ戻った。日が短くなったせいで世界は黄色い色みに包まれていた。この前までは見られなかった煙が煙突から幾筋も上るのが見えるわ。
「そういえばヴォルフ様、ガールゲン領の不正ってどうしてわかったのです? やはりあの兄弟が?」
あの二人が何かに気付いていて、この機会に王家に告発したと考える方がしっくりくるわね。見せてもらった不正の内容は少額で、国が調査に入るにはささやかなものだったから。
「ああ、以前から弟は気付いていたらしい。それで領地の祖父に早馬で知らせたんだ」
なるほど、侯爵夫妻が留守の間に祖父に不正を調べるようにお願いしたのね。だったら……
「侯爵が、領地から早馬が来た後引き籠っていたのは……」
「自分の立場を失うとわかったからだろう」
そうね、不正を行った以上、当主の座に居続けることは出来ないわ。噂通りの方なら息子の不正を許さないでしょうね。家名に傷がつくよりも王家への忠誠心を優先して、正直に報告し沙汰を待つ方を選ぶはず。
「三人共、領地から出ることはないだろう。許可なく屋敷から出れば毒杯だ。前当主が自ら手を下すだろう」
孫にはそんなことはさせられないから自分が……とお考えになりそうね。
「当分は前当主が当主代行を務めるそうだ。だが一年もかからないだろう」
前当主がアロイス様を次期当主にと認めたのなら使用人も領民も異議を唱えたりしないでしょうね。ランドルフ様は婿入りするというし。そう言えばランドルフ様、マルティナ様にちゃんとご自身の想いを伝えたのかしら。
「ランドルフ様の婿入り、オイラー家は了承を?」
「話はこれからだ。グレシウスの大使が近々帰国する。報告はその時になるだろう」
「そうですか。いい返事があるといいですわ」
ランドルフ様ははっきり好意を示していたし、マルティナ様も顔を赤くしていたからまんざらではないと思うのよね。貴族の結婚は政略が当たり前だけど、少しでも好意があれば結婚生活も円滑に始まると思うのよね。いえ、なくてもお互いを尊重し合っていればいい方向に向かうと思うのだけど。
「モーリッツ様の件はどうなさいますの?」
子が出来ないため実弟のモーリッツ様を妻の閨に送り込んで子を成したガールゲン侯爵は、子が出来ると事故に見せかけて実弟を殺そうとした。命からがら逃げた彼は今、名を変えて我が家で騎士として暮らしている。
「何もしない。本人もそれを望んでいる」
「彼らしいですね」
子どもたちのためにもこの秘密は墓場まで持っていくのだろう。ゾルガー領にも娘が一人いるけれど、二人が恋にでも落ちない限り言う必要はないものね。
「王から休みを貰った。領地へ行くぞ」
「思ったよりも気さくな方でしたわね」
横に並んで歩くコルネリア様が朗らかにそう仰った。緊張が抜けていつもの笑顔が戻ってきたわ。
「はい。もっとお厳しい方かと思っていました」
舞踏会では一国の王として近づき難い威厳を放っていらっしゃったけれど、話をしてみると話しやすくて朗らかな方だったわ。
「先王様のご様子はいかがですの?」
「ルタ国の薬が効いていらっしゃるようで、健やかにお過ごしだそうです。以前より食欲も増されたとか」
「そうですか。ようございました」
それでも終わりの時がそれほど遠退いたわけではないのでしょうね。大したことがなかった患いも年月と加齢によって徐々に体を蝕み、今はもう薬一つでどうにかなるものではないと伺っているわ。そんなことを考えていたら前方からこちらに向かってくる見知った顔があった。コルネリア様付きの文官だった。
「王妃様、陛下よりご伝言です。応接室までお越しいただきたいと仰せです。出来ればゾルガー侯爵夫人もご一緒に」
私の名が出て驚いたわ。何かあったのかしら。それに今頃って……
「五侯爵家の会議は?」
「先ほど終了いたしました。今陛下はゾルガー侯爵と歓談中です」
それで私も呼ばれたのね。会議が終わったのなら一緒に帰れるかしら?
「わかりましたわ。イルーゼ様、よろしくて?」
「もちろんでございます」
文官を先導に私たちは陛下とヴォルフ様が待つ応接室へと向かった。五侯爵家の定例会議は舞踏会前に終わっている。今日は緊急のものだったわ。
「お待たせしました。お呼びと伺い参じました」
「もう、コルネリア。私たちだけなんだから気楽にしてよ」
コルネリア様が入室の挨拶を告げると、陛下が緊張感の欠片もない笑顔でそう仰った。ヴォルフ様はその対面でいつも通り無表情で二人掛けのソファに座ってお茶を口にされていたけれど、私の姿を認めると隣の空いた空間を叩いた。そこに座れと仰るのね。コルネリア様は陛下の隣に腰を下ろされた。
「ごめんね、義姉上。急に呼び立てて」
以前は名前呼びだったけれど、最近は義姉呼びになっている。十以上も上の方に姉と呼ばれるのは違和感しかないのだけど……いえ、公の場でそう呼ばれることはないから公私の区別はされているのだけど。
「早く話せ」
お茶を淹れ終えた侍従が下がると、ヴォルフ様が身も蓋もなくそう仰った。相変わらず陛下との間にはきっちり太い一線が引かれているわね。事ある毎に立場の差を越えようとする陛下を牽制されているように見えるわ。陛下が『相変わらず冷たい……』と眉を下げて悲しそうな目を向けたけれど、ヴォルフ様は視線すら向けなかった。肩を竦めて陛下がため息をつかれた。
「まぁいいか……コルネリア、義姉上、話とはガーゲルン侯爵家のことだよ」
今日の五侯爵家の会議はやっぱりその件だろうとヴォルフ様は仰っていた。舞踏会でガーゲルン侯爵家の方々の姿がなかったから何かあったのだとは思っていたのだけど。ヴォルフ様を見上げると視線に気付いて下さって小さく頷かれた。
「どうなりますの?」
コルネリア様がお尋ねになったけれど、驚いていらっしゃらないところを見るとある程度の予測はされていたのね。私もヴォルフ様から聞いていたから驚きはないわ。
「現当主は交代。次の当主は長男のアロイス卿になるよ」
「アロイス卿って……ダニエラ夫人が産んだ次男ではなく?」
「ああ、次男はグレシウスのオイラー公爵家に婿入りだ」
「そうですか」
陛下とコルネリア様の会話は予想していたもので、あの兄弟の希望通りに話が進んでいた。ずっと連絡がなかったから長期戦を覚悟していただけに安堵が割増で胸に広がった。
「当主夫妻とデシレア嬢は領地にて生涯幽閉、もし勝手に屋敷を抜け出したら毒杯だ。既に兄弟が両親と妹を連れて領地に向かっているよ」
「そうですか。理由はどのように?」
「現当主は不正だ。税収を低く報告して王家に収める税を誤魔化していた」
「でも、それだけでは交代させるには弱くありませんか?」
「一度きりならね。でも、金額は少ないけれど長年続いていたから悪質と見なしたんだ」
なるほど、一度だけなら計算間違いなどもあるから修正して不足分の税を納めれば不問にされる。もちろん、次回から監視の目は厳しくなり報告書も細かく精査されるけれど、当主の交代にまでは至らないわ。でも、何年もとなると計画的、少額でもより悪質だと見なされたのね。
「それに長男への長年の虐待もあった。次男から訴えがあって、こっちは夫人とデシレア嬢が主導していた。実父でありながら見て見ぬふりをしていた侯爵も同罪だね」
両親と姉を訴えなければならなかった兄弟の心中を思うと気が重くなった。こんな時、不意に昔の傷が疼く。何年経っても、今は十分に満たされていても、簡単には消えてはくれないものらしい。
「近々公表するから。二人ともよろしくね」
陛下がコルネリア様と私を見た。
「ええ」
「かしこまりました」
アロイス様への虐待はわかっていたけれど、まさか税の不正をしていたとは意外だったわ。前当主は高潔な方と誉れ高かったし、税の不正は不名誉極まりないからプライドの高そうな侯爵は手を出さないと思っていた。
でも……夫人とデシレア様は贅沢好きだったから、口うるさい二人を黙らせるよりはと、楽な方に流されたのかもしれない。
その後、陛下の元を辞してヴォルフ様と共に屋敷へ戻った。日が短くなったせいで世界は黄色い色みに包まれていた。この前までは見られなかった煙が煙突から幾筋も上るのが見えるわ。
「そういえばヴォルフ様、ガールゲン領の不正ってどうしてわかったのです? やはりあの兄弟が?」
あの二人が何かに気付いていて、この機会に王家に告発したと考える方がしっくりくるわね。見せてもらった不正の内容は少額で、国が調査に入るにはささやかなものだったから。
「ああ、以前から弟は気付いていたらしい。それで領地の祖父に早馬で知らせたんだ」
なるほど、侯爵夫妻が留守の間に祖父に不正を調べるようにお願いしたのね。だったら……
「侯爵が、領地から早馬が来た後引き籠っていたのは……」
「自分の立場を失うとわかったからだろう」
そうね、不正を行った以上、当主の座に居続けることは出来ないわ。噂通りの方なら息子の不正を許さないでしょうね。家名に傷がつくよりも王家への忠誠心を優先して、正直に報告し沙汰を待つ方を選ぶはず。
「三人共、領地から出ることはないだろう。許可なく屋敷から出れば毒杯だ。前当主が自ら手を下すだろう」
孫にはそんなことはさせられないから自分が……とお考えになりそうね。
「当分は前当主が当主代行を務めるそうだ。だが一年もかからないだろう」
前当主がアロイス様を次期当主にと認めたのなら使用人も領民も異議を唱えたりしないでしょうね。ランドルフ様は婿入りするというし。そう言えばランドルフ様、マルティナ様にちゃんとご自身の想いを伝えたのかしら。
「ランドルフ様の婿入り、オイラー家は了承を?」
「話はこれからだ。グレシウスの大使が近々帰国する。報告はその時になるだろう」
「そうですか。いい返事があるといいですわ」
ランドルフ様ははっきり好意を示していたし、マルティナ様も顔を赤くしていたからまんざらではないと思うのよね。貴族の結婚は政略が当たり前だけど、少しでも好意があれば結婚生活も円滑に始まると思うのよね。いえ、なくてもお互いを尊重し合っていればいい方向に向かうと思うのだけど。
「モーリッツ様の件はどうなさいますの?」
子が出来ないため実弟のモーリッツ様を妻の閨に送り込んで子を成したガールゲン侯爵は、子が出来ると事故に見せかけて実弟を殺そうとした。命からがら逃げた彼は今、名を変えて我が家で騎士として暮らしている。
「何もしない。本人もそれを望んでいる」
「彼らしいですね」
子どもたちのためにもこの秘密は墓場まで持っていくのだろう。ゾルガー領にも娘が一人いるけれど、二人が恋にでも落ちない限り言う必要はないものね。
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