241 / 341
第三部
帰還
しおりを挟む
ぶつかる勢いでヴォルフ様に抱きつこうとしたけれど、肩を掴まれてそれは叶わなかった。拒絶されたように感じて歓喜に燃えていた心が一気に冷え込む。抱きしめてもらえると信じて疑わなかったのに……腕の長さ分の距離が酷く遠く感じた。
「ヴォ……ルフ様?」
信じられない思いで見上げると、フードの下にある緑瞳と視線が絡んだ。緑玉はいつも通り何の感情も見つけられない。どうなさったの? この二十日の間に何があったの?
「汚れる」
返って来た言葉は思いもしないものだった。汚れるって……確かに髭は生えているしマントも土や枯葉の欠片らしいものがくっ付いているけれど。
「まともに風呂に入っていない。触れるな」
「で、ですが……」
「子がいるかもしれないと、ヴィムに聞いた」
「ヴィムに……」
ああ、ちゃんとヴィムは仕事をしたのね。そのことに安堵すると同時に申し訳ない思いに心がまた一層沈んでいった。
「お子は……残念ながら……」
あの日の悲しみがまた心を沈めていく。アンゼルを産んでから十月経ったのに、あんなに閨もしているのに、今回も子は来てくれなかった。アンゼルが出来たのは領地に来た直後だったから期待していたのに。
「そうか」
帰ってきたのはその一言だった。慰めを期待していたわけじゃないけれど、期待していた温もりがないのが寂しい……
「湯あみが先だ。部屋で待ってろ。フォルカー、使用人の風呂は使えるな?」
「もちろんですが……旦那様、使用人の湯になど……直ぐにご用意いたします」
「時間がもったいない。イルーゼ、すぐ戻る」
「え? ええ……」
ヴォルフ様は背を向けて早々に部屋を出て行ってしまった。あっという間のことでその場にいた全員が無言でその後ろ姿を見送ったけれど、我に返ったフォルカーが慌ててその後を追った。
「……ご無事だった、んだよな?」
「……多分」
フレディの呟きにそう答えるしか出来なかった。怪我の有無を尋ねる間もなかったわ。
「叔父上は……イルーゼのことが気がかりだったんだな」
「そう、でしょうか?」
「自覚ないのか……」
フレディの呟きが聞こえたけれど、そうだと思っていいの? フレディやザーラのことも気になっていたと思うけれど。
夫婦の居間で待っていたら本当にあっという間にヴォルフ様は戻ってきた。使用人たちは交代で昼も夜も働いているからお湯はいつでも入れるようになっていて、騎士は勤務後必ず湯に入ると聞くわ。そこに当主が現れたら皆驚いたでしょうね。ガウンを羽織り、髪は濡らしたままだわ。寒い時期だからいくらガウンを着ていてもあっという間に冷えてしまうのに。
「ヴォルフ様、髪をお拭きしますわ」
タオルを手にソファに座ってくださるのを待っていたけれど、そのまま抱きしめられてしまった。頬に冷たい雫を感じた。もしかして全然拭いていないんじゃないの?
「ヴォルフ様! 髪が……!」
「後でいい」
このままじゃ風邪をひいてしまうと強めに名を呼んだけれどヴォルフ様は動かなかった。どうしたのかとの疑念よりも望んでいた温もりが嬉しくて目の奥がツンと痛んだ。背に手を回りて逞しい胸に頬を寄せる。それだけで色んな感情がゆっくりと静まるのを感じた。
「ヴォルフ様? お怪我などは……」
今更だけど聞きそびれたことを改めて尋ねた。ご無事のようだけど、ヴォルフ様は怪我をしても問題ないと仰って隠し通しそうだから見ただけでは安心出来ない。
「大丈夫だ」
「本当に?」
「ああ」
だったら心配ないのよね? 怪我があってもこうして普通に振舞えるくらいのものだと思っていいのよね?
「間に合ってよかった」
「え?」
間に合ってって……どういうこと? そんなに急ぐようなことがあるの?
「この屋敷を襲撃する計画があった」
「え?」
「心配するな。もう大丈夫だ」
もう大丈夫って……それって……
「今頃ヴィムと騎士が対応している。抜かりはない」
「……そう、ですか」
ヴィムが対応しているなら問題ないわね。詳しく話を聞きたいけれど、今はご無事だったことを喜びたい。大きな身体に包まれる安心感が、不安に冷え切った身体と心を温めてくれる。大きく息を吸い込むとヴォルフ様といつもの香油の香りが胸に満ちた。ダメだわ、泣いてしまいそう……でもダメよ、まだその時じゃない。目の奥の痛みを強く瞑ってやり過ごした。再び頬に冷たいものが落ちて伝い下りた。
「ヴォルフ様、髪をお拭きします。このままじゃ風邪をひいてしまいますわ」
「ああ」
今度は素直に放してくださったわ。ソファにかけたヴォルフ様の後ろに回って髪を拭いた。フォルカーが戻って来たのでお茶を淹れてくれるように頼んだ。
「そういえば……アベルはどうしましたの?」
常に側に侍る忠臣の姿がない。マルガも心配していたけれど無事なのよね?
「後から戻る」
「後って……」
「この屋敷の襲撃の計画があった。それを知らせるために先に戻った」
「先にって……もしかして、お一人で?」
「ああ」
ああって……当主が護衛も付けずに単騎駆けたの?
「詳しくはフレディたちを交えて話す」
「わかりましたわ」
そうね、この話は皆で共有しておくべきだわ。だったら早く髪を乾かさないと。タオルを交換して髪を傷めないように丁寧に拭いていく。ヴォルフ様はされるがままで、時折お茶を口にしてフォルカーから屋敷の様子を聞いていらっしゃった。
一通り髪を拭いた後、ヴォルフ様はフレディたちを集めるようにフォルカーに告げて執務室に向かわれた。私も並んで共に向かう。色々とお話したいこともあるけれど、今は襲撃のことが先だわ。こうしている間にも襲ってくるかもしれないのよね? でも、ヴォルフ様に慌てた様子はないから大丈夫なのよね? 執務室の大机に座されるかと思ったけれど、ヴォルフ様が向ったのはソファの方だった。手を引かれて隣に座る。フローラがお茶の準備を始めると、フレディがザーラを伴って現れた。その後ろにはオリスとザーラの侍女のエルシャが続いた。
「叔父上、ご無事で何よりです」
「ああ、心配をかけたな」
ヴォルフ様の一言にフレディが柔らかい笑顔を浮かべた。ヴォルフ様の行方がわからなくなってから初めての笑顔かもしれない。代理を任された重圧から解放されてホッとしているのが手に取るようにわかるわ。
「ザーラ、子が出来たそうだな」
「はい」
「大事な後継候補だ。大事にしろ」
「ありがとうございます」
まだ戸惑いがあるのか顔に緊張が見えるけれど、これはヴォルフ様の決定だから諦めて受け入れてほしいわ。二人の子ならきっと美形で優秀な子になるもの。当主にならなくても支えてくれるならきっと心強いわ。
それからヴォルフ様は崖崩れに遭った後のことを話してくださった。ヴォルフ様は山が唸るような音を聞き、即座に部隊に逃げるように命じたという。その甲斐あって最後尾にいた騎士以外は生き埋めを免れたという。ただ、道が完全に埋まって引き返せなくなった上、二人が土砂とともに崖下に流されるように落ちていった。そのためヴォルフ様は部下の救出のために崖を下ったが、彼らを見つけるのに二日を要したという。見つかったのは幸いだったけれど共に怪我が重く、また馬を失ってしまったのもあり街に運ぶのにも時間がかかったという。
「その途中で小さな小屋を見つけた。人の気配がすると探りを入れたところ、どうやら街道で人を襲っていた連中のようだった。それで夜中まで待って襲撃した」
「襲撃って……怪我人を抱えてですか?」
フレディが驚きに目を大きくしながら尋ねたけれど私も同じ思いだわ。重傷者を二人も抱えてよくそんな余裕が……
「十人ほどだったからな。精鋭三人もいれば問題ない」
十人だったらって……いえ、それくらいならヴォルフ様一人で制圧してしまわれそうだけど。
「それで、その者たちが討伐予定だった夜盗なのですか?」
「ああ。あの辺りに居を構えていると予想はしていたからな。そこで面白い話を聞いた」
「面白い話、ですか?」
この場合、面白いって意外って意味よね? まさか影崩れを起こしたのが彼らだった、とかではないわよね?
「この屋敷の襲撃計画だ」
その言葉に私とヴォルフ様以外が息を呑み、室内が重い緊張感に包まれた。
- - - - -
お待たせいたしました。
本日から投稿を再開します。
また、昨日より当作品の予約が出来るようになったようです。
・Amazon https://x.gd/4QkHw
・楽天ブックス https://x.gd/uInDS
是非ともお手に取っていただけると嬉しいです。
「ヴォ……ルフ様?」
信じられない思いで見上げると、フードの下にある緑瞳と視線が絡んだ。緑玉はいつも通り何の感情も見つけられない。どうなさったの? この二十日の間に何があったの?
「汚れる」
返って来た言葉は思いもしないものだった。汚れるって……確かに髭は生えているしマントも土や枯葉の欠片らしいものがくっ付いているけれど。
「まともに風呂に入っていない。触れるな」
「で、ですが……」
「子がいるかもしれないと、ヴィムに聞いた」
「ヴィムに……」
ああ、ちゃんとヴィムは仕事をしたのね。そのことに安堵すると同時に申し訳ない思いに心がまた一層沈んでいった。
「お子は……残念ながら……」
あの日の悲しみがまた心を沈めていく。アンゼルを産んでから十月経ったのに、あんなに閨もしているのに、今回も子は来てくれなかった。アンゼルが出来たのは領地に来た直後だったから期待していたのに。
「そうか」
帰ってきたのはその一言だった。慰めを期待していたわけじゃないけれど、期待していた温もりがないのが寂しい……
「湯あみが先だ。部屋で待ってろ。フォルカー、使用人の風呂は使えるな?」
「もちろんですが……旦那様、使用人の湯になど……直ぐにご用意いたします」
「時間がもったいない。イルーゼ、すぐ戻る」
「え? ええ……」
ヴォルフ様は背を向けて早々に部屋を出て行ってしまった。あっという間のことでその場にいた全員が無言でその後ろ姿を見送ったけれど、我に返ったフォルカーが慌ててその後を追った。
「……ご無事だった、んだよな?」
「……多分」
フレディの呟きにそう答えるしか出来なかった。怪我の有無を尋ねる間もなかったわ。
「叔父上は……イルーゼのことが気がかりだったんだな」
「そう、でしょうか?」
「自覚ないのか……」
フレディの呟きが聞こえたけれど、そうだと思っていいの? フレディやザーラのことも気になっていたと思うけれど。
夫婦の居間で待っていたら本当にあっという間にヴォルフ様は戻ってきた。使用人たちは交代で昼も夜も働いているからお湯はいつでも入れるようになっていて、騎士は勤務後必ず湯に入ると聞くわ。そこに当主が現れたら皆驚いたでしょうね。ガウンを羽織り、髪は濡らしたままだわ。寒い時期だからいくらガウンを着ていてもあっという間に冷えてしまうのに。
「ヴォルフ様、髪をお拭きしますわ」
タオルを手にソファに座ってくださるのを待っていたけれど、そのまま抱きしめられてしまった。頬に冷たい雫を感じた。もしかして全然拭いていないんじゃないの?
「ヴォルフ様! 髪が……!」
「後でいい」
このままじゃ風邪をひいてしまうと強めに名を呼んだけれどヴォルフ様は動かなかった。どうしたのかとの疑念よりも望んでいた温もりが嬉しくて目の奥がツンと痛んだ。背に手を回りて逞しい胸に頬を寄せる。それだけで色んな感情がゆっくりと静まるのを感じた。
「ヴォルフ様? お怪我などは……」
今更だけど聞きそびれたことを改めて尋ねた。ご無事のようだけど、ヴォルフ様は怪我をしても問題ないと仰って隠し通しそうだから見ただけでは安心出来ない。
「大丈夫だ」
「本当に?」
「ああ」
だったら心配ないのよね? 怪我があってもこうして普通に振舞えるくらいのものだと思っていいのよね?
「間に合ってよかった」
「え?」
間に合ってって……どういうこと? そんなに急ぐようなことがあるの?
「この屋敷を襲撃する計画があった」
「え?」
「心配するな。もう大丈夫だ」
もう大丈夫って……それって……
「今頃ヴィムと騎士が対応している。抜かりはない」
「……そう、ですか」
ヴィムが対応しているなら問題ないわね。詳しく話を聞きたいけれど、今はご無事だったことを喜びたい。大きな身体に包まれる安心感が、不安に冷え切った身体と心を温めてくれる。大きく息を吸い込むとヴォルフ様といつもの香油の香りが胸に満ちた。ダメだわ、泣いてしまいそう……でもダメよ、まだその時じゃない。目の奥の痛みを強く瞑ってやり過ごした。再び頬に冷たいものが落ちて伝い下りた。
「ヴォルフ様、髪をお拭きします。このままじゃ風邪をひいてしまいますわ」
「ああ」
今度は素直に放してくださったわ。ソファにかけたヴォルフ様の後ろに回って髪を拭いた。フォルカーが戻って来たのでお茶を淹れてくれるように頼んだ。
「そういえば……アベルはどうしましたの?」
常に側に侍る忠臣の姿がない。マルガも心配していたけれど無事なのよね?
「後から戻る」
「後って……」
「この屋敷の襲撃の計画があった。それを知らせるために先に戻った」
「先にって……もしかして、お一人で?」
「ああ」
ああって……当主が護衛も付けずに単騎駆けたの?
「詳しくはフレディたちを交えて話す」
「わかりましたわ」
そうね、この話は皆で共有しておくべきだわ。だったら早く髪を乾かさないと。タオルを交換して髪を傷めないように丁寧に拭いていく。ヴォルフ様はされるがままで、時折お茶を口にしてフォルカーから屋敷の様子を聞いていらっしゃった。
一通り髪を拭いた後、ヴォルフ様はフレディたちを集めるようにフォルカーに告げて執務室に向かわれた。私も並んで共に向かう。色々とお話したいこともあるけれど、今は襲撃のことが先だわ。こうしている間にも襲ってくるかもしれないのよね? でも、ヴォルフ様に慌てた様子はないから大丈夫なのよね? 執務室の大机に座されるかと思ったけれど、ヴォルフ様が向ったのはソファの方だった。手を引かれて隣に座る。フローラがお茶の準備を始めると、フレディがザーラを伴って現れた。その後ろにはオリスとザーラの侍女のエルシャが続いた。
「叔父上、ご無事で何よりです」
「ああ、心配をかけたな」
ヴォルフ様の一言にフレディが柔らかい笑顔を浮かべた。ヴォルフ様の行方がわからなくなってから初めての笑顔かもしれない。代理を任された重圧から解放されてホッとしているのが手に取るようにわかるわ。
「ザーラ、子が出来たそうだな」
「はい」
「大事な後継候補だ。大事にしろ」
「ありがとうございます」
まだ戸惑いがあるのか顔に緊張が見えるけれど、これはヴォルフ様の決定だから諦めて受け入れてほしいわ。二人の子ならきっと美形で優秀な子になるもの。当主にならなくても支えてくれるならきっと心強いわ。
それからヴォルフ様は崖崩れに遭った後のことを話してくださった。ヴォルフ様は山が唸るような音を聞き、即座に部隊に逃げるように命じたという。その甲斐あって最後尾にいた騎士以外は生き埋めを免れたという。ただ、道が完全に埋まって引き返せなくなった上、二人が土砂とともに崖下に流されるように落ちていった。そのためヴォルフ様は部下の救出のために崖を下ったが、彼らを見つけるのに二日を要したという。見つかったのは幸いだったけれど共に怪我が重く、また馬を失ってしまったのもあり街に運ぶのにも時間がかかったという。
「その途中で小さな小屋を見つけた。人の気配がすると探りを入れたところ、どうやら街道で人を襲っていた連中のようだった。それで夜中まで待って襲撃した」
「襲撃って……怪我人を抱えてですか?」
フレディが驚きに目を大きくしながら尋ねたけれど私も同じ思いだわ。重傷者を二人も抱えてよくそんな余裕が……
「十人ほどだったからな。精鋭三人もいれば問題ない」
十人だったらって……いえ、それくらいならヴォルフ様一人で制圧してしまわれそうだけど。
「それで、その者たちが討伐予定だった夜盗なのですか?」
「ああ。あの辺りに居を構えていると予想はしていたからな。そこで面白い話を聞いた」
「面白い話、ですか?」
この場合、面白いって意外って意味よね? まさか影崩れを起こしたのが彼らだった、とかではないわよね?
「この屋敷の襲撃計画だ」
その言葉に私とヴォルフ様以外が息を呑み、室内が重い緊張感に包まれた。
- - - - -
お待たせいたしました。
本日から投稿を再開します。
また、昨日より当作品の予約が出来るようになったようです。
・Amazon https://x.gd/4QkHw
・楽天ブックス https://x.gd/uInDS
是非ともお手に取っていただけると嬉しいです。
3,055
あなたにおすすめの小説
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
居場所を失った令嬢と結婚することになった男の葛藤
しゃーりん
恋愛
侯爵令嬢ロレーヌは悪女扱いされて婚約破棄された。
父親は怒り、修道院に入れようとする。
そんな彼女を助けてほしいと妻を亡くした28歳の子爵ドリューに声がかかった。
学園も退学させられた、まだ16歳の令嬢との結婚。
ロレーヌとの初夜を少し先に見送ったせいで彼女に触れたくなるドリューのお話です。
【完結】馬車の行く先【短編】
青波鳩子
恋愛
王命による婚約を、破棄すると告げられたフェリーネ。
婚約者ヴェッセルから呼び出された学園の予備室で、フェリーネはしばらく動けずにいた。
同級生でありフェリーネの侍女でもあるアマリアと、胸の苦しさが落ち着くまで静かに話をする。
一方、ヴェッセルは連れてきた恋の相手スザンナと、予備室のドアの外で中の様子を伺っている。
フェリーネとアマリアの話を聞いている、ヴェッセルとスザンナは……。
*ハッピーエンドではありません
*荒唐無稽の世界観で書いた話ですので、そのようにお読みいただければと思います。
*他サイトでも公開しています
短編 一人目の婚約者を姉に、二人目の婚約者を妹に取られたので、猫と余生を過ごすことに決めました
朝陽千早
恋愛
二度の婚約破棄を経験し、すべてに疲れ果てた貴族令嬢ミゼリアは、山奥の屋敷に一人籠もることを決める。唯一の話し相手は、偶然出会った傷ついた猫・シエラル。静かな日々の中で、ミゼリアの凍った心は少しずつほぐれていった。
ある日、負傷した青年・セスを屋敷に迎え入れたことから、彼女の生活は少しずつ変化していく。過去に傷ついた二人と一匹の、不器用で温かな共同生活。しかし、セスはある日、何も告げず姿を消す──
「また、大切な人に置いていかれた」
残された手紙と金貨。揺れる感情と決意の中、ミゼリアはもう一度、失ったものを取り戻すため立ち上がる。
これは、孤独と再生、そして静かな愛を描いた物語。
平民の娘だから婚約者を譲れって? 別にいいですけど本当によろしいのですか?
和泉 凪紗
恋愛
「お父様。私、アルフレッド様と結婚したいです。お姉様より私の方がお似合いだと思いませんか?」
腹違いの妹のマリアは私の婚約者と結婚したいそうだ。私は平民の娘だから譲るのが当然らしい。
マリアと義母は私のことを『平民の娘』だといつも見下し、嫌がらせばかり。
婚約者には何の思い入れもないので別にいいですけど、本当によろしいのですか?
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
夫の告白に衝撃「家を出て行け!」幼馴染と再婚するから子供も置いて出ていけと言われた。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵家の長男レオナルド・フォックスと公爵令嬢の長女イリス・ミシュランは結婚した。
三人の子供に恵まれて平穏な生活を送っていた。
だがその日、夫のレオナルドの言葉で幸せな家庭は崩れてしまった。
レオナルドは幼馴染のエレナと再婚すると言い妻のイリスに家を出て行くように言う。
イリスは驚くべき告白に動揺したような表情になる。
「子供の親権も放棄しろ!」と言われてイリスは戸惑うことばかりで、どうすればいいのか分からなくて混乱した。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。