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夢に見たお茶会参加ですが…
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アデライド様のお茶会の日、私は屋敷でリシャール様と合流して一緒に向かう事になりました。今日はファリエール伯爵家でもお茶会をしていて、養子になったリシャール様も顔を出さなければいけなかったのですが…王子妃と実家の伯爵家のお茶会、どちらが優先されるかなど言うまでもありません。
(リシャール様をジネットに近づけたくなかったから、なんて…リシャール様には知られたくないわね)
思った以上に私は嫉妬深いようです。でも、アデライド様がリシャール様のお店に興味を持ったのは間違いない事で、お茶会に呼ばれるなどこの上もなく名誉な事なのです。
今日は私的なお茶会と聞いていますが、相手は王族です。衣装はあからさまに色を合わせると悪目立ちしそうなので、私は若草色、リシャール様はそれよりも少し薄い色にして、差し色を同じにしました。これで何となくお揃い感が出るのでちょうどいいでしょう。
「王子妃殿下のお茶会など、私などが出ても大丈夫なのでしょうか…」
馬車の中でリシャール様がそう尋ねられました。やはり気が引けていらっしゃるようですがそれは仕方がないですよね。上位貴族のお茶会も初めてなのに、それがいきなり王族となればハードルが高いと感じてしまわれるでしょう。でも…
「リシャール様なら大丈夫ですわ。マナーも教養も上位貴族に負けていませんもの。エルネスト様なんかよりもずっと上ですから自信を持ってください!」
「しかし…」
「あ、ごめんなさい、エルネスト様が例えだとかえって不安になりますよね。でも、エルネスト様と一緒だと恥ずかしくて苦痛でしたが、リシャール様はそんな事微塵もありません。むしろ安定感抜群です!」
私がそう言い切ると、リシャール様はやっと笑みを見せてくれました。やはり最初はもう少し気楽なお茶会からにした方がよかったかもしれませんね。これは私の配慮不足で、反省しなきゃいけませんわ。せめて少しでも不安を軽く出来たら…と思い、その後はアデライド様やカロン侯爵家の事などを説明しながら王宮までの時間を過ごしましたが…
(馬車で二人きりとか、恋人同士みたい…)
実際にはコレットも一緒ですが…狭い空間に一緒って不思議とドキドキするものですね。リシャール様の負担を思うと不謹慎だと思うのですが、好きな方とお茶会に参加という長年憧れていた情況に、心が舞い上がるのを抑えるのが大変でした。
それでも、今回は我がラフォン家の政敵でもあるカロン侯爵家のお茶会でもあります。ベルティーユ様もアデライド様もそんな事は気にされないとは思いますが、参加している方々はそうとは限りません。むしろ私達に何かしらの瑕疵がないか、虎視眈々と目を光らせている可能性が高いでしょう。彼らの家の中には、お父様に煮え湯を飲まされた方だっているでしょうから。そう、これから行くのは敵の陣地も同じ、そう心得ておくべきでしょう。
(気を引き締めないと…何が起きようともリシャール様は私が絶対にお守りするんだから!)
私は外の景色を眺めているリシャール様の横顔を見つめながら、心の中で強く誓ったのです。
- - - -
誤字報告して下さった皆様、ありがとうございます。
(リシャール様をジネットに近づけたくなかったから、なんて…リシャール様には知られたくないわね)
思った以上に私は嫉妬深いようです。でも、アデライド様がリシャール様のお店に興味を持ったのは間違いない事で、お茶会に呼ばれるなどこの上もなく名誉な事なのです。
今日は私的なお茶会と聞いていますが、相手は王族です。衣装はあからさまに色を合わせると悪目立ちしそうなので、私は若草色、リシャール様はそれよりも少し薄い色にして、差し色を同じにしました。これで何となくお揃い感が出るのでちょうどいいでしょう。
「王子妃殿下のお茶会など、私などが出ても大丈夫なのでしょうか…」
馬車の中でリシャール様がそう尋ねられました。やはり気が引けていらっしゃるようですがそれは仕方がないですよね。上位貴族のお茶会も初めてなのに、それがいきなり王族となればハードルが高いと感じてしまわれるでしょう。でも…
「リシャール様なら大丈夫ですわ。マナーも教養も上位貴族に負けていませんもの。エルネスト様なんかよりもずっと上ですから自信を持ってください!」
「しかし…」
「あ、ごめんなさい、エルネスト様が例えだとかえって不安になりますよね。でも、エルネスト様と一緒だと恥ずかしくて苦痛でしたが、リシャール様はそんな事微塵もありません。むしろ安定感抜群です!」
私がそう言い切ると、リシャール様はやっと笑みを見せてくれました。やはり最初はもう少し気楽なお茶会からにした方がよかったかもしれませんね。これは私の配慮不足で、反省しなきゃいけませんわ。せめて少しでも不安を軽く出来たら…と思い、その後はアデライド様やカロン侯爵家の事などを説明しながら王宮までの時間を過ごしましたが…
(馬車で二人きりとか、恋人同士みたい…)
実際にはコレットも一緒ですが…狭い空間に一緒って不思議とドキドキするものですね。リシャール様の負担を思うと不謹慎だと思うのですが、好きな方とお茶会に参加という長年憧れていた情況に、心が舞い上がるのを抑えるのが大変でした。
それでも、今回は我がラフォン家の政敵でもあるカロン侯爵家のお茶会でもあります。ベルティーユ様もアデライド様もそんな事は気にされないとは思いますが、参加している方々はそうとは限りません。むしろ私達に何かしらの瑕疵がないか、虎視眈々と目を光らせている可能性が高いでしょう。彼らの家の中には、お父様に煮え湯を飲まされた方だっているでしょうから。そう、これから行くのは敵の陣地も同じ、そう心得ておくべきでしょう。
(気を引き締めないと…何が起きようともリシャール様は私が絶対にお守りするんだから!)
私は外の景色を眺めているリシャール様の横顔を見つめながら、心の中で強く誓ったのです。
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