【完結】悪役令嬢だって真実の愛を手に入れたい~本来の私に戻って初恋の君を射止めます!

灰銀猫

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テスト結果

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 期末試験が終わり、五日後の今日はいよいよ結果発表です。今回の試験の結果は一年の成績を決める重要なものなので、私も発表される瞬間は緊張感に包まれました。

「はぁ…やっぱり負けたか…」

 各教室の後ろに張り出された試験結果を見て、ベルティーユ様がため息をつきながらそう言いましたが…

「やっぱりラフォン嬢が一位か…」
「カロン嬢は三点差で二位だそうよ」
「これで年間首席はラフォン侯爵令嬢で、次席はマーバル伯爵令息、三位はカロン侯爵令嬢かぁ…」
「五位までは昨年とほぼ同じね」

 クラスの皆様が小声でそう話し合っていましたが、今年も主席を死守いたしましたわ!筆頭侯爵家の者としても首席は是非とも維持したかったので、これでほっとしました。お兄様はずっと主席だったので、私も後れを取らないよに頑張らないといけませんわ。



「ベルは三位だったんだって?」

 ランチタイム、久しぶりにロイク様とクレマン様がご一緒になりました。最近は騎士団のお手伝いに行かれているので週に一、二度しかお会いできませんが、もうすぐ卒業なので一層お忙しいのでしょうね。

「そうよ。今年こそはと思っていたのに…!」

 ベルティーユ様が悔しそうに食後のデザートにフォークを入れていますが、いつもよりも乱暴なのは今の心情を表しているのでしょうか。淑女としては褒められませんが、こういうところが彼女は可愛いのですよね。

「いいじゃねぇか、俺なんて主席争いに入った事ねぇし」
「あんたは騎士科だからいいのよ。脳みそよりも筋肉なんだから!」
「うっわ、ひでぇ言われようだな」

 そう言いながらもロイク様は笑うばかりで、あまり気にしている風には見えません。おおらかで勉強よりも剣が好きだと常々仰っているので、成績にはあまり興味がおありではないようですわね。

「いいじゃねぇか、ベルは頑張ったんだから」
「……」
「お前の頑張りは俺がちゃんと見てるって。あんまり婚約者が優秀過ぎると、俺の立場ねぇしな」

 そう言いながらロイク様はベルティーユ様の頭を撫で初めて、私はびっくりしてしまいました。そしてこういう時こそ反発するかと思ったベルティーユ様ですが…大人しく撫でられていて、それもまたビックリです。

(な、何…この甘さ控えめだけど確実に甘い空気は…)

 何と言いますか、ここにいていいのかしら?と思ってしまう空気が居たたまれなくてクレマン様に視線を向けると、クレマン様と目があって苦笑されてしていました。どうやら彼も意外に思われたみたいですが、目のやり場に困ってしまいますわ。

(なんだかんだ言って、ベルティーユ様はロイク様がお好きなのよね)

 二人の気安い空気が羨ましいですわね。私はまだリシャール様とはあんな風に接する事は出来ませんから。それに…

(女性の成績が上って、やっぱり嫌がられるのかしら…)

 そう言えばエルネスト様も私が首席を取ると、可愛げがない、女のくせに男を立てないなんて生意気だと嫌味を行ってきましたが…

(リシャール様はどうなのかしら…やはり頭でっかちの女はお嫌いなのでしょうか…)

 首席をとれたのはとても嬉しいけれど、何だか不安になってきましたわ…

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