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火種はまとめて片付けます
王妃様とアドリエンヌ様の目論みはわかりましたが…どう対処すればいいのか、私にはすぐには判断が出来ませんでした。もしこの事が僅かでも外に漏れれば我が国は破滅です。王妃が大国の王太子を襲おうとしているのです、それも性的な意味で。女性にとっては単なる暴力よりも許し難く耐えがたい事は明白でしょう。王妃様もアドリエンヌ様も同じ女性ですのに、どうしてこんな酷い事を考えられるのでしょうか…
(どうせなら…アドリエンヌ様とエルネスト様をくっ付けてしまえばいいのよね)
アドリエンヌ様はいうまでもなく、こうなってはエルネスト様と王妃様も我が国には不要ですわね。我が国を守るべき立場の者が国を脅かそうだなんて、そんな事を許すわけには参りません。お父様がどれほどこの国を守るために日々心を砕いているのか、あの方たちは全く理解していないという事ですものね。だったら…
とりあえずアネット様をここに置いておくわけにはいきません。大事な証人でもありますし、彼女を守ると約束したのです。色々と思うところもありますが、今はそれよりも我が国を守る事が先です。私は彼女を私達の控室に連れて行き、護衛に頼んで奥の侍女用の部屋で見張らせることにしました。
「レティ、どうするつもりです?」
アネット様を下がらせた私にリシャール様が尋ねて来られました。リシャール様も事の大きさに少し青褪めているようにも見えます。元とは言え婚約者で昔からの知り合いがこんな事に巻き込まれたら、多少なりとショックでしょう。
「このまま見過ごすわけにはいきません。これが露見すれば戦争になり兼ねませんから。相手の方が国力も上ですし」
「そう、なりますね。ですが…」
「いっそ…アドリエンヌ様にエルネスト様を差し上げる、のはどうでしょうか?」
「それは…」
「お二人にくっついて頂いて、まとめてエストレ国に引き取って頂きます」
「…確かに…それが現状では最善かもしれません。火種は外にあるべきです」
リシャール様も少し考えてからそう言って下さったので、私は思っている事を実行するべく動く事にしました。考えている時間もお父様達に相談する時間もありません。現状を利用して、あのお二人の間に間違いを起こして頂くしかないでしょう。私は直ぐに侍女にいくつかの指示を出すと、彼女は滑るようにその場を後にしました。
私が考えたのは…アドリエンヌ様とエルネスト様の計画をそのまま利用する事でした。アドリエンヌ様はお兄様に、エルネスト様はセレスティーヌ様に媚薬を盛って既成事実を成すつもりですが、これでは我が国は破滅に一直線なので、アドリエンヌ様とエルネスト様お二人の間に既成事実を作って差し上げる事にしました。もしそうなれば、誰も傷つきませんし、ご自身で用意した媚薬でそうなるのですから文句は言えないでしょう。
暫くすると王宮の副侍女頭がやってきました。彼女は我が家の影の一人で、実質的に王宮の侍女たちの采配をしているので、彼女の協力が不可欠なのです。私は彼女に事のあらましと私の計画を告げると、いつも無表情な彼女は暫く驚きで表情を強張らせていましたが、直ぐに立て直して、それでは…といくつかの提案をしてきました。
こちらとしてはアドリエンヌ様とエルネスト様が、同じ部屋で一夜を過ごすだけでも十分です。未婚の男女が同じ部屋で一晩過ごせば、それがただ寝ていただけで何もなくても、それだけで既成事実になりますから。後はそれを出来るだけ多くの人に目撃して貰えば、こちらの目的は達成出来るでしょう。
(どうせなら…アドリエンヌ様とエルネスト様をくっ付けてしまえばいいのよね)
アドリエンヌ様はいうまでもなく、こうなってはエルネスト様と王妃様も我が国には不要ですわね。我が国を守るべき立場の者が国を脅かそうだなんて、そんな事を許すわけには参りません。お父様がどれほどこの国を守るために日々心を砕いているのか、あの方たちは全く理解していないという事ですものね。だったら…
とりあえずアネット様をここに置いておくわけにはいきません。大事な証人でもありますし、彼女を守ると約束したのです。色々と思うところもありますが、今はそれよりも我が国を守る事が先です。私は彼女を私達の控室に連れて行き、護衛に頼んで奥の侍女用の部屋で見張らせることにしました。
「レティ、どうするつもりです?」
アネット様を下がらせた私にリシャール様が尋ねて来られました。リシャール様も事の大きさに少し青褪めているようにも見えます。元とは言え婚約者で昔からの知り合いがこんな事に巻き込まれたら、多少なりとショックでしょう。
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「そう、なりますね。ですが…」
「いっそ…アドリエンヌ様にエルネスト様を差し上げる、のはどうでしょうか?」
「それは…」
「お二人にくっついて頂いて、まとめてエストレ国に引き取って頂きます」
「…確かに…それが現状では最善かもしれません。火種は外にあるべきです」
リシャール様も少し考えてからそう言って下さったので、私は思っている事を実行するべく動く事にしました。考えている時間もお父様達に相談する時間もありません。現状を利用して、あのお二人の間に間違いを起こして頂くしかないでしょう。私は直ぐに侍女にいくつかの指示を出すと、彼女は滑るようにその場を後にしました。
私が考えたのは…アドリエンヌ様とエルネスト様の計画をそのまま利用する事でした。アドリエンヌ様はお兄様に、エルネスト様はセレスティーヌ様に媚薬を盛って既成事実を成すつもりですが、これでは我が国は破滅に一直線なので、アドリエンヌ様とエルネスト様お二人の間に既成事実を作って差し上げる事にしました。もしそうなれば、誰も傷つきませんし、ご自身で用意した媚薬でそうなるのですから文句は言えないでしょう。
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