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子供の頃の甘酸っぱい思い出…?
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「アロシュ伯爵令嬢。このような場で非常識ですぞ」
先ほどとは一転して、側近の声が固く冷たいものに変わりました。さすがに内容が内容なだけに、このまま発言を許す事など出来ないでしょう。
「ご令嬢はお疲れのようだ。誰か、彼女を休憩室に」
側近がそう言うと、近くにいた女官と騎士がドミニク様に近づきました。女官がさぁ、どうぞこちらへ、と優しく声をかけて手を取ろうとしましたが…
「さ、触らないで!」
ドミニク様は咄嗟に女官の手を振り払って一歩下がりました。どうやら今は引く気がないようです。
「エルネスト様!お約束したではありませんか!私を妃にと…大好きだと…」
「な、何を言って…」
再び詰め寄ったドミニク様に、エルネスト様は戸惑うばかりですが、この場でこの状況を丸く抑えられるのはエルネスト様でしょうに…・狼狽えてないで上手く彼女を退場させてあげて欲しいのですが、残念ながらそんな事にも気が回らないようです。
「王宮の庭で!薔薇の四阿で…そうお約束しましたわ」
「庭の、四阿…?」
ドミニク様の決死の呼びかけに、エルネスト様が怪訝そうに眉を顰めました。その様子は記憶を必死に呼び起こそうとしているようにも見えます。周りも殿下の返事が気になるのか、その様子を見守っています。だ、誰か、その話はこちらで、とでも言って退場させて下さい!そう思うのですが…誰もそっちの方向に動きそうもありません。でも、ここで私が出れば火に油を注ぐ事になり兼ねませんし…
「そ、それって…」
「殿下、お心当たりが?」
エルネスト様の呟きに、側近が驚きを浮かべました。彼が勝手に結婚の約束をしていたのであれば、それは大問題です。既にアネット様の時にやらかしているのに、その上また無責任な約束をしていたのかと、周りの目が冷たく鋭いものになりました。アドリエンヌ様も何も言いませんが、表情が抜けてご不快なのが丸わかりです。黙っているのが意外なほどですわね。それだけエルネスト様に興味がないのかもしれませんが。
「あ、あれは…でも…」
「殿下、そんな事を仰ったのですか?」
「あ、ああ…で、でも」
「でもじゃありません!何でそんな無責任な事を仰ったのです?!」
側近が険しい声でそう問い詰めると、エルネスト様が怯みました。周りの視線にも気が付いたのでしょうか、怯えた目で回りを見渡しています。
「あ、あれは…だって、子供の頃の話で…」
「子供?」
「あ、ああ…まだ王子教育も始まる前で…一緒に遊んでいたころ、だったと思う…」
「は?」
「ええ…?」
しどろもどろに答えるエルネスト様ですが…周りもさすがに昔の事過ぎて驚いています。それにしても、そんな子供の頃の事をドミニク様はまだ信じているのでしょうか?周りもさすがに子供の頃の約束だとは思わず、呆気に取られています。そんな子供の頃の事を咎める事も出来ませんし、一方でそれを今でも信じていると言うのも信じがたい話です。私が婚約者で側妃云々の話では、そんな子供の頃とは思えませんが…
「そうよ!エルネスト様は私をお妃様にしてくれるって仰ったわ。必ず迎えに行くから待っていてって。もし好きじゃない人と無理やり結婚させられても、私だけは特別だって!」
ドミニク様、そんな昔の約束をずっと信じて待っておられたのですか…余りにも思いがけない告白に、誰もが信じられないと思っているのは間違いなさそうでした。
先ほどとは一転して、側近の声が固く冷たいものに変わりました。さすがに内容が内容なだけに、このまま発言を許す事など出来ないでしょう。
「ご令嬢はお疲れのようだ。誰か、彼女を休憩室に」
側近がそう言うと、近くにいた女官と騎士がドミニク様に近づきました。女官がさぁ、どうぞこちらへ、と優しく声をかけて手を取ろうとしましたが…
「さ、触らないで!」
ドミニク様は咄嗟に女官の手を振り払って一歩下がりました。どうやら今は引く気がないようです。
「エルネスト様!お約束したではありませんか!私を妃にと…大好きだと…」
「な、何を言って…」
再び詰め寄ったドミニク様に、エルネスト様は戸惑うばかりですが、この場でこの状況を丸く抑えられるのはエルネスト様でしょうに…・狼狽えてないで上手く彼女を退場させてあげて欲しいのですが、残念ながらそんな事にも気が回らないようです。
「王宮の庭で!薔薇の四阿で…そうお約束しましたわ」
「庭の、四阿…?」
ドミニク様の決死の呼びかけに、エルネスト様が怪訝そうに眉を顰めました。その様子は記憶を必死に呼び起こそうとしているようにも見えます。周りも殿下の返事が気になるのか、その様子を見守っています。だ、誰か、その話はこちらで、とでも言って退場させて下さい!そう思うのですが…誰もそっちの方向に動きそうもありません。でも、ここで私が出れば火に油を注ぐ事になり兼ねませんし…
「そ、それって…」
「殿下、お心当たりが?」
エルネスト様の呟きに、側近が驚きを浮かべました。彼が勝手に結婚の約束をしていたのであれば、それは大問題です。既にアネット様の時にやらかしているのに、その上また無責任な約束をしていたのかと、周りの目が冷たく鋭いものになりました。アドリエンヌ様も何も言いませんが、表情が抜けてご不快なのが丸わかりです。黙っているのが意外なほどですわね。それだけエルネスト様に興味がないのかもしれませんが。
「あ、あれは…でも…」
「殿下、そんな事を仰ったのですか?」
「あ、ああ…で、でも」
「でもじゃありません!何でそんな無責任な事を仰ったのです?!」
側近が険しい声でそう問い詰めると、エルネスト様が怯みました。周りの視線にも気が付いたのでしょうか、怯えた目で回りを見渡しています。
「あ、あれは…だって、子供の頃の話で…」
「子供?」
「あ、ああ…まだ王子教育も始まる前で…一緒に遊んでいたころ、だったと思う…」
「は?」
「ええ…?」
しどろもどろに答えるエルネスト様ですが…周りもさすがに昔の事過ぎて驚いています。それにしても、そんな子供の頃の事をドミニク様はまだ信じているのでしょうか?周りもさすがに子供の頃の約束だとは思わず、呆気に取られています。そんな子供の頃の事を咎める事も出来ませんし、一方でそれを今でも信じていると言うのも信じがたい話です。私が婚約者で側妃云々の話では、そんな子供の頃とは思えませんが…
「そうよ!エルネスト様は私をお妃様にしてくれるって仰ったわ。必ず迎えに行くから待っていてって。もし好きじゃない人と無理やり結婚させられても、私だけは特別だって!」
ドミニク様、そんな昔の約束をずっと信じて待っておられたのですか…余りにも思いがけない告白に、誰もが信じられないと思っているのは間違いなさそうでした。
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