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王妃様達の処遇
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輝晶玉のネックレスを頂いた日から、リシャール様の態度が豹変しました。ええ、私にとってはまさしく豹変です。甘くて甘くて甘くて…糖度二十割増し…と言っても過言ではないでしょう。お兄様達のいちゃいちゃっぷりも凄かったけれど、リシャール様も負けていない…と思いますわ。
そうは言っても、日中は私は学園、リシャール様はお父様と王宮なので、一緒に過ごせる時間はそう長くはありません。それでも、これまで朝食時に顔を合わせたらそれっきり…な日々に比べれば雲泥の差と言えます。
部屋が隣合わせになったのもあるでしょう。今は朝起きて朝食までのひととき、食後から登校するまでの間、帰宅後は夕食までの時間と、夕食後から寝るまでの時間をリシャール様と過ごしています。リシャール様もお仕事があるので、そんな時は私は側で本を読んだり学園の課題を片付けたりして、同じ時間を同じ空間で過ごすようになりました。そりゃあ、ささやかではありますが、同じ部屋にいるというだけでも幸せですわ。
そんなある日の夜、王妃様達が捕らえられたあの日から半月ほどが経った頃です。お父様がサロンに皆様を集めました。集まったのは両親と私とリシャール様、お兄様にセレスティーヌ様、リオネル様、テオドール様です。
「ようやく王妃達の罰が決まりました」
お父様の話によると、王妃様は廃妃の上、王領にある離宮の塔にて一生幽閉だそうです。王妃様はアドリエンヌ様と共謀してセレスティーヌ様を襲おうとした事が特に問題視されたそうです。他国の次期国王の純潔を奪おうとしたのですから、仕方がありませんわね。
しかし、王妃様はそうすれば我が国とリスナール国が姻族となって、一層関係が強化されると言って止まず、陛下達は相当頭を痛められたそうです。そんな事をすれば戦争になり兼ねず、戦争になれば我が国は国力から言っても不利なのに、王妃様はそのような事はないとの一点張りだったとか。さすがに反省の色が見えないと、監視の厳しい塔での幽閉となりました。
王妃様の実家のマレ侯爵家も、今回の騒動の一端を担っていた事が判明し、侯爵は貴族籍をはく奪の上終身刑、侯爵家も伯爵家に降爵の上、領地も半減と言う厳しい処置が取られました。新しい当主は分家の中から国が選んだ人物がなるそうです。
一方のエルネスト様は、意外にも大人しく自身の罪を告白し、積極的に調査に協力されていたそうです。酔ったせいで目的が果たせなかったのも、ご自身の中でその行為が受け入れ難いものだと自覚があったそうです。まぁ、おバカさんですが妙な騎士道精神をお持ちでしたし、女性を襲うのは彼の矜持に反したのだろう、と言うのが皆様の感想でした。エルネスト様は王族からの追放と、子供が出来ない様に処置をされた上で、王妃様とは別の王領にある離宮で生涯幽閉だそうです。
「まぁ、妥当な線、でしょうね」
「そうですわね」
お兄様がそう言うと、隣でセレスティーヌ様も同意されました。リスナール国としても異議なしという事でしょう。最初は処刑との声も上がっていましたが、この後に続くお兄様とセレスティーヌ様との婚姻に禍根を残さないためにと、今回は割と軽い罰となった経緯もあります。ああ見えてエルネスト様は国民に人気があったので、あまり厳しくしすぎるとリスナール国への反感が大きくなる事を陛下もセレスティーヌ様も心配なされたそうです。
「エストレ国はどうですの?その後変わりは?」
「そうですね。三日前にイネス殿から書簡が届きました」
「まぁ、無事に帰国なされたのかしら?」
「ええ。あの二人も一緒に、無事に帰国されたそうです」
「よかったわ。何もなくて」
セレスティーヌ様の言葉はこの場にいるみんなの本音だったでしょう。あの狂犬のようなお二人を連れてとなると、盗賊などよりも厄介だったでしょうし。
「我が国が用意した証拠や報告書なども、新国王陛下に提出されたそうです」
「そうでしたか。今後陛下がどう判断されるか、楽しみですわね」
セレスティーヌ様がそう仰いましたが、軽い罰では終わらないでしょう。彼の国ではこれまでの横暴な振る舞いも加味されるのです。
「でもこれで、三か国に渡る懸念はようやくなくなりますね」
お兄様もホッとなさったのでしょう。表情が晴れているのが丸わかりですわ。でも、これでようやく変装する必要もなく、堂々と外を歩けるようになったのですね。
そうは言っても、日中は私は学園、リシャール様はお父様と王宮なので、一緒に過ごせる時間はそう長くはありません。それでも、これまで朝食時に顔を合わせたらそれっきり…な日々に比べれば雲泥の差と言えます。
部屋が隣合わせになったのもあるでしょう。今は朝起きて朝食までのひととき、食後から登校するまでの間、帰宅後は夕食までの時間と、夕食後から寝るまでの時間をリシャール様と過ごしています。リシャール様もお仕事があるので、そんな時は私は側で本を読んだり学園の課題を片付けたりして、同じ時間を同じ空間で過ごすようになりました。そりゃあ、ささやかではありますが、同じ部屋にいるというだけでも幸せですわ。
そんなある日の夜、王妃様達が捕らえられたあの日から半月ほどが経った頃です。お父様がサロンに皆様を集めました。集まったのは両親と私とリシャール様、お兄様にセレスティーヌ様、リオネル様、テオドール様です。
「ようやく王妃達の罰が決まりました」
お父様の話によると、王妃様は廃妃の上、王領にある離宮の塔にて一生幽閉だそうです。王妃様はアドリエンヌ様と共謀してセレスティーヌ様を襲おうとした事が特に問題視されたそうです。他国の次期国王の純潔を奪おうとしたのですから、仕方がありませんわね。
しかし、王妃様はそうすれば我が国とリスナール国が姻族となって、一層関係が強化されると言って止まず、陛下達は相当頭を痛められたそうです。そんな事をすれば戦争になり兼ねず、戦争になれば我が国は国力から言っても不利なのに、王妃様はそのような事はないとの一点張りだったとか。さすがに反省の色が見えないと、監視の厳しい塔での幽閉となりました。
王妃様の実家のマレ侯爵家も、今回の騒動の一端を担っていた事が判明し、侯爵は貴族籍をはく奪の上終身刑、侯爵家も伯爵家に降爵の上、領地も半減と言う厳しい処置が取られました。新しい当主は分家の中から国が選んだ人物がなるそうです。
一方のエルネスト様は、意外にも大人しく自身の罪を告白し、積極的に調査に協力されていたそうです。酔ったせいで目的が果たせなかったのも、ご自身の中でその行為が受け入れ難いものだと自覚があったそうです。まぁ、おバカさんですが妙な騎士道精神をお持ちでしたし、女性を襲うのは彼の矜持に反したのだろう、と言うのが皆様の感想でした。エルネスト様は王族からの追放と、子供が出来ない様に処置をされた上で、王妃様とは別の王領にある離宮で生涯幽閉だそうです。
「まぁ、妥当な線、でしょうね」
「そうですわね」
お兄様がそう言うと、隣でセレスティーヌ様も同意されました。リスナール国としても異議なしという事でしょう。最初は処刑との声も上がっていましたが、この後に続くお兄様とセレスティーヌ様との婚姻に禍根を残さないためにと、今回は割と軽い罰となった経緯もあります。ああ見えてエルネスト様は国民に人気があったので、あまり厳しくしすぎるとリスナール国への反感が大きくなる事を陛下もセレスティーヌ様も心配なされたそうです。
「エストレ国はどうですの?その後変わりは?」
「そうですね。三日前にイネス殿から書簡が届きました」
「まぁ、無事に帰国なされたのかしら?」
「ええ。あの二人も一緒に、無事に帰国されたそうです」
「よかったわ。何もなくて」
セレスティーヌ様の言葉はこの場にいるみんなの本音だったでしょう。あの狂犬のようなお二人を連れてとなると、盗賊などよりも厄介だったでしょうし。
「我が国が用意した証拠や報告書なども、新国王陛下に提出されたそうです」
「そうでしたか。今後陛下がどう判断されるか、楽しみですわね」
セレスティーヌ様がそう仰いましたが、軽い罰では終わらないでしょう。彼の国ではこれまでの横暴な振る舞いも加味されるのです。
「でもこれで、三か国に渡る懸念はようやくなくなりますね」
お兄様もホッとなさったのでしょう。表情が晴れているのが丸わかりですわ。でも、これでようやく変装する必要もなく、堂々と外を歩けるようになったのですね。
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