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不穏な実家
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次の婚約者が決まらないまま、ミレーヌが学園を卒業した。よほどの事情がない限り卒業までに婚約を決めるのが我が国では一般的だ。姉妹揃って卒業時に婚約者がいないことで、我がシャリエ家の評判は大いに落ちたと言える。
特にミレーヌの場合、王家の夜会で淑女教育を終えていないことが大々的に知れ渡った。難関の文官試験に受かり、文官になるのが決まっていた私とは話が違う。学園では婚約者がいながら多くの令息と親しくしていたこともマイナスだ。身持ちの悪い令嬢は托卵の可能性があると敬遠される。今のミレーヌは結婚相手としては不良物件でしかなかった。
なのにミレーヌは変わらなかった。卒業して暇になったせいか、令息たちとカフェだ、観劇だと遊びまわっている。周りがチヤホヤして心地のいい言葉を囁かれてその気になっているのだ。どう考えても遊び相手としか見られていないのに。その証拠に付き合っているのは年下の婚約者を持つ令息ばかりだ。そんな相手と醜聞にでもなれば益々婚期は遠のくだろうに、ミレーヌには理解出来ないらしい。
「父上も馬鹿なんだよ。はっきり現実を突きつければいいのに、ちょっと上目遣いで泣き真似されると直ぐに絆されるから」
エドモンは私と同じく文官試験を受けて王宮に勤め始めた。同じ王宮内にいるので、以前よりも会う機会が増えた。時々ランチや夕食を共にして実家の話を聞くけれど、いい話は一つもなかった。
「それはそうと、エドモンの婚約は?」
昔から父と折り合いの悪いエドモンは、今まで婚約話を聞いたことがなかった。あの父のことだ、ミレーヌのことは棚に上げて相手には厳しい条件を求めていそうだ。
「ああ、俺の相手は自分で決めるよ」
「ええっ? でもお父様が……」
「以前大喧嘩してね。その時に、自分の相手は自分で決めるって宣言したんだ。それからは父が持ってきた話はすべて断っている」
「そ、そう……」
エドモンは釣書を送ってきた相手に、自ら断りの手紙を送っていた。最初は熱心だった家も、エドモンの手紙を読むとすんなり諦めてくれたという。何をしたのかと聞いたら、家の実情を正直に話しただけだという。ミレーヌばかりを優先し、男尊女卑の傾向が強い父は嫁は自分の言いなりになるものと思っている。そんな家に娘を嫁がせたい親はいないだろう。
「でも、そうなるとあなたの結婚が……」
「俺のことは心配いらないよ。今は勤めに出たばかりだし、仕事を覚えるまでは猶予期間だろう? その前にミレーヌを片付けないと。あれが無事に嫁に行けるかも怪しいからね」
「そう、ね」
エドモンの言う通りだ。ミレーヌが結婚出来なければ、父が死ぬまで今の状態が続きそうだ。それは嫁にとって不幸でしかない。
「それよりも姉さんは? 誰かいい相手はいないの?」
「え?」
優しい笑顔が浮かんで言葉に詰まった。いない訳じゃない。ただ希望が持てる相手ではないだけで。
「誰かいい人がいるなら、早目に動いた方がいいよ。ミレーヌの縁談をあちこちに打診しているけど、姉さんならって言ってくる家があるみたいでさ。最初はミレーヌの方が可愛いのにって腹を立てていたけれど、この状態が続けば先に姉さんを嫁がせようとするかもしれない」
「そ、そう……」
あの父ならやり兼ねない。というかそうなりつつあるのだろう。まずは私をそこそこいい家格の家に嫁がせて、それを足掛かりにミレーヌの縁談も……と考えるかもしれない。
「父上は二世代前くらいの価値観だから。姉さんがいくらルイーズ様の信用を得ていてもね。自分が文官試験に落ちたからコンプレックスもあるだろうし」
「ええっ? お父様、文官試験を受けていたの?」
「そうらしいよ。友達から聞いたんだ。彼の父親が父上と同級でね」
「そうだったの……」
父が文官試験に受かった私を褒めるどころか咎めるような目で見たのはそのせいだったのか。だから余計にミレーヌが可愛いのかもしれない。劣等感を刺激されないから。何を言っても凄いと褒めるだけだから。
「フィルマン様と結婚出来たらよかったんだけどね。ルドン伯爵夫妻もいい方だったし」
「エドモン、それは……」
「うん、わかっているよ。でも、彼も随分後悔していたよ。隣国に行ってもずっと姉さんのことを気にかけていたし」
「まさか……」
「家にはずっと手紙が届いていたし、後になると俺宛に届いたこともあったんだ。父上が受け取り拒否をしたからそうしたんだろう」
「ええ? あなたのところにも送っていたの?」
それは知らなかった。フィルマン様もそんなことは一言も……
「姉さんは元気か、無事でいるか、意に沿わない縁談を押し付けられていたいかって。家の事情を知っているから気になったんだろうね」
「そうだったの」
「うん。姉さんには申し訳ないけど、連絡は取りあっていたんだ。父上がろくでもない縁談を持って来た時の助けにならないかと思ってね。父上のことだから爵位が高ければ自分より年上でも平気で嫁がせそうだろう?」
否定出来ないところが悲しい。でも父ならやりそうだ。爵位が高く裕福な家だと、後継を息子に譲って隠居生活は若い妻と、という男性は一定数いる。その場合、娘は後継者を産めないかわりに実家に多額の支度金を用意する。夫亡き後に再婚の斡旋もしてくれることもある。婚家に残られても困るからという意味合いもあるけれど、困窮している家にとっては願ってもない話なのだ。
「俺、フィルマン様が兄になってくれるの、楽しみにしていたんだよね。全く、ミレーヌみたいな女のどこがよかったんだか」
エドモンはフィルマン様と気が合って仲がよかった。父の私やエドモンへの態度に憤ってくれたのも彼だ。今更ではあるけれど、そうなっていたら父の支配を抜けて楽に暮らせていただろうとは思う。それでも、今更フィルマン様の手を取りたいとは思えなかった。
特にミレーヌの場合、王家の夜会で淑女教育を終えていないことが大々的に知れ渡った。難関の文官試験に受かり、文官になるのが決まっていた私とは話が違う。学園では婚約者がいながら多くの令息と親しくしていたこともマイナスだ。身持ちの悪い令嬢は托卵の可能性があると敬遠される。今のミレーヌは結婚相手としては不良物件でしかなかった。
なのにミレーヌは変わらなかった。卒業して暇になったせいか、令息たちとカフェだ、観劇だと遊びまわっている。周りがチヤホヤして心地のいい言葉を囁かれてその気になっているのだ。どう考えても遊び相手としか見られていないのに。その証拠に付き合っているのは年下の婚約者を持つ令息ばかりだ。そんな相手と醜聞にでもなれば益々婚期は遠のくだろうに、ミレーヌには理解出来ないらしい。
「父上も馬鹿なんだよ。はっきり現実を突きつければいいのに、ちょっと上目遣いで泣き真似されると直ぐに絆されるから」
エドモンは私と同じく文官試験を受けて王宮に勤め始めた。同じ王宮内にいるので、以前よりも会う機会が増えた。時々ランチや夕食を共にして実家の話を聞くけれど、いい話は一つもなかった。
「それはそうと、エドモンの婚約は?」
昔から父と折り合いの悪いエドモンは、今まで婚約話を聞いたことがなかった。あの父のことだ、ミレーヌのことは棚に上げて相手には厳しい条件を求めていそうだ。
「ああ、俺の相手は自分で決めるよ」
「ええっ? でもお父様が……」
「以前大喧嘩してね。その時に、自分の相手は自分で決めるって宣言したんだ。それからは父が持ってきた話はすべて断っている」
「そ、そう……」
エドモンは釣書を送ってきた相手に、自ら断りの手紙を送っていた。最初は熱心だった家も、エドモンの手紙を読むとすんなり諦めてくれたという。何をしたのかと聞いたら、家の実情を正直に話しただけだという。ミレーヌばかりを優先し、男尊女卑の傾向が強い父は嫁は自分の言いなりになるものと思っている。そんな家に娘を嫁がせたい親はいないだろう。
「でも、そうなるとあなたの結婚が……」
「俺のことは心配いらないよ。今は勤めに出たばかりだし、仕事を覚えるまでは猶予期間だろう? その前にミレーヌを片付けないと。あれが無事に嫁に行けるかも怪しいからね」
「そう、ね」
エドモンの言う通りだ。ミレーヌが結婚出来なければ、父が死ぬまで今の状態が続きそうだ。それは嫁にとって不幸でしかない。
「それよりも姉さんは? 誰かいい相手はいないの?」
「え?」
優しい笑顔が浮かんで言葉に詰まった。いない訳じゃない。ただ希望が持てる相手ではないだけで。
「誰かいい人がいるなら、早目に動いた方がいいよ。ミレーヌの縁談をあちこちに打診しているけど、姉さんならって言ってくる家があるみたいでさ。最初はミレーヌの方が可愛いのにって腹を立てていたけれど、この状態が続けば先に姉さんを嫁がせようとするかもしれない」
「そ、そう……」
あの父ならやり兼ねない。というかそうなりつつあるのだろう。まずは私をそこそこいい家格の家に嫁がせて、それを足掛かりにミレーヌの縁談も……と考えるかもしれない。
「父上は二世代前くらいの価値観だから。姉さんがいくらルイーズ様の信用を得ていてもね。自分が文官試験に落ちたからコンプレックスもあるだろうし」
「ええっ? お父様、文官試験を受けていたの?」
「そうらしいよ。友達から聞いたんだ。彼の父親が父上と同級でね」
「そうだったの……」
父が文官試験に受かった私を褒めるどころか咎めるような目で見たのはそのせいだったのか。だから余計にミレーヌが可愛いのかもしれない。劣等感を刺激されないから。何を言っても凄いと褒めるだけだから。
「フィルマン様と結婚出来たらよかったんだけどね。ルドン伯爵夫妻もいい方だったし」
「エドモン、それは……」
「うん、わかっているよ。でも、彼も随分後悔していたよ。隣国に行ってもずっと姉さんのことを気にかけていたし」
「まさか……」
「家にはずっと手紙が届いていたし、後になると俺宛に届いたこともあったんだ。父上が受け取り拒否をしたからそうしたんだろう」
「ええ? あなたのところにも送っていたの?」
それは知らなかった。フィルマン様もそんなことは一言も……
「姉さんは元気か、無事でいるか、意に沿わない縁談を押し付けられていたいかって。家の事情を知っているから気になったんだろうね」
「そうだったの」
「うん。姉さんには申し訳ないけど、連絡は取りあっていたんだ。父上がろくでもない縁談を持って来た時の助けにならないかと思ってね。父上のことだから爵位が高ければ自分より年上でも平気で嫁がせそうだろう?」
否定出来ないところが悲しい。でも父ならやりそうだ。爵位が高く裕福な家だと、後継を息子に譲って隠居生活は若い妻と、という男性は一定数いる。その場合、娘は後継者を産めないかわりに実家に多額の支度金を用意する。夫亡き後に再婚の斡旋もしてくれることもある。婚家に残られても困るからという意味合いもあるけれど、困窮している家にとっては願ってもない話なのだ。
「俺、フィルマン様が兄になってくれるの、楽しみにしていたんだよね。全く、ミレーヌみたいな女のどこがよかったんだか」
エドモンはフィルマン様と気が合って仲がよかった。父の私やエドモンへの態度に憤ってくれたのも彼だ。今更ではあるけれど、そうなっていたら父の支配を抜けて楽に暮らせていただろうとは思う。それでも、今更フィルマン様の手を取りたいとは思えなかった。
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