34 / 86
二人きりの時間
お昼前になってようやくレニエ様が執務室にやってきた。昨日、あれからどうなったのかが気になるけれど、今はカバネル様とムーシェ様がいるから尋ねるわけにはいかない。二人きりになれる機会があればいいのだけど……
「シャリエ嬢、ちょっといいかな?」
「え? あ、はい」
二人きりになる方法を考えていたら、休憩室の入り口に立つレニエ様に呼ばれた。心が躍る。でも今は勤務中だ。気と顔を引き締めてその後に続いた。
「ああ、扉は締めてくれるかな?」
「は、はい」
いつもなら誤解されないように扉を締め切ることはないのだけど、いいのだろうか。休憩室に入るとレニエ様が打ち合わせ用の席に着いたので、私はテーブルを挟んだ向かい側に座った。手を伸ばせば届く距離に胸の鼓動が早まる。
「昨日はちゃんと眠れた?」
「はい」
「そう、よかったよ。あんな風にされると思い出して眠れなくなるという話も聞いていたから、気になっていたんだ」
さすがに私が様子を見に行くわけにはいかないからね、と言われて思わず笑みが漏れた。確かに寮は男子禁制だからレニエ様が来ても入れて貰えないだろう。寮長に断られるレニエ様の姿が安易に思い浮かぶ。あの寮長は男性には手厳しいから。それに、心配してくれたことに心が温かくなった。
「早速だけどルドン君のことだ。彼は異動させることにしたよ。二、三日は謹慎させて、その間に異動先を決める。謹慎後は手伝いの名目でそちらに出向させて、そのまま異動になる予定だ。既に陛下にも話は通してある」
「そうですか」
もうここに戻ってこないと聞いて力が抜けた。会ったらどんな顔をして接すればいいのかと思っていたから。彼は理性的な人だから同じことはしないと思うけれど、随分酷い言葉を投げてしまった。謝罪する気も言葉を撤回する気もないから相当気まずい。仕事に支障が出るのは確実で、言い過ぎたと後悔していたのだ。
「ありがとうございました。あの、ルドン様は何か言っていましたか?」
レニエ様に余計なことを言っていなければいいのだけど……
「ああ、落ち着いたら酷く落ち込んでいたよ。あんな風に困らせたかったわけじゃなかったと言っていた」
「そう、ですか」
腹いせに私のことを悪し様に言ったりはしなかったらしい。そこは安心してもいいのだろうか。卑怯なことをする人ではないから。
「無事で、よかったよ」
そう言われると同時に、テーブルの上で手を握られて身体も思考も固まった。隣にはカバネル様たちもいるのに……そう思ったのが顔に出たのか、彼らなら食堂に行ったよと言って笑った。そういえばもうお昼時だった。今二人きりなのだと改めて意識してしまったら頬が熱くなってきた。
それを意識した瞬間、微かにノックの音が聞こえた。直ぐにレニエ様が立ちあがって執務室に戻って行く。離された手を空気が包み、寂しく感じられた。
「さ、私たちもお昼にしよう」
そう言って戻ってきたレニエ様が押していたのは軽食が載ったワゴンだった。ここに戻る前に頼んできたのだと仰った。もしかして……
「こうでもしないと二人きりになれないからね。ああ、心配しなくてもいいよ。カバネル殿もムーシェ君も知っているから」
「……え?」
「ははは、どうやら私の態度はカバネル先輩にはお見通しだったらしくてね。前から揶揄われていたんだ」
「カバネル先輩……?」
「ああ、あの人は私が新人だった時の指導役でね。色々お世話になったんだよ」
「そうだったんですか」
確かにカバネル様の方がレニエ様よりもいくらか年上だ。そんな繋がりがあったとは知らなかった。ううん、その前に私はレニエ様のことをよく知らない。聞いていいのかもわからないし、誰かに尋ねると怪しまれそうで聞けなかった。
「でも、先輩のせいでムーシェ君にも聞かれてしまってね。でも安心して。彼らは決して口外しないから」
それを信じてもいいのだろうか。ムーシェ様は無口で余計なことは言わない方だけど、カバネル様は口が軽そうに見える。先輩だからって信じてもいいのだろうか。
「カバネル先輩はああ見えて口が堅いし、言っていいことと悪いことの判断はしっかりされる方だよ。だから大丈夫」
そう言って悪戯っぽく笑った。私が警戒心を露わにしすぎたせいだろうか。
「さ、冷めないうちに頂こう」
「そ、そうですね」
初めて同じテーブルを挟んでの昼食はとても美味しく感じられた。きっとレニエ様と一緒だからだろう。相変わらず私たちの間は上司と部下の関係に留まり、時折手を繋ぐ程度しか進んでいない。今はその時期じゃないとわかっているけれど、寂しさは否めない。婚約の話もどうなっているのだろう。婚姻までもう四月を切ってしまったけれど……
「あの……」
「どうかした?」
「退職の件は……」
既に室長には先月、その旨を伝えてあった。あの時は私に任せてほしいと言われたけれど、どうなっているのだろう。
「一応ルイーズ様には事情と共に伝えてあるよ。だから保留扱いになっている。ルドン君が異動になるからルイーズ様は出来る限り退職を遅らせるようにと仰るだろう。そういう意味ではルドン君がやったことは私たちには幸いだった。いい口実になったからね」
確かにそうかもしれない。結婚しても直ぐに退職しなければいけない理由にはならない。結婚後も子供が出来るまでは勤めを続ける侍女や文官も少なからずいるし、結婚後は父ではなくデュノア伯爵が決めることだから。
「一体どうやって婚約解消を? 既に結婚式の日取りも決まっていますが……」
招待状の送付だって始まってしまっているだろうに。出すのはデュノア伯爵家からになるからどうなっているのか私も知らない。ジョセフ様に尋ねたいけれど、最近はミレーヌがくっ付いて離れないし……
「知りたい?」
再び手が伸びてきてそっと掴まれ、心臓がまた跳ねた。私よりも体温が高い。その熱がじんわりと手から上がってくるようだ。
「気になります」
気にならない筈がない。本当はどうなっているのか詰め寄りたいくらい不安だったのだ。信じているけれど、時間は容赦なく過ぎていく。任せてほしいと言われるから何も聞かなかったけれど、本当は怖かったのだ。
「シャリエ嬢、ちょっといいかな?」
「え? あ、はい」
二人きりになる方法を考えていたら、休憩室の入り口に立つレニエ様に呼ばれた。心が躍る。でも今は勤務中だ。気と顔を引き締めてその後に続いた。
「ああ、扉は締めてくれるかな?」
「は、はい」
いつもなら誤解されないように扉を締め切ることはないのだけど、いいのだろうか。休憩室に入るとレニエ様が打ち合わせ用の席に着いたので、私はテーブルを挟んだ向かい側に座った。手を伸ばせば届く距離に胸の鼓動が早まる。
「昨日はちゃんと眠れた?」
「はい」
「そう、よかったよ。あんな風にされると思い出して眠れなくなるという話も聞いていたから、気になっていたんだ」
さすがに私が様子を見に行くわけにはいかないからね、と言われて思わず笑みが漏れた。確かに寮は男子禁制だからレニエ様が来ても入れて貰えないだろう。寮長に断られるレニエ様の姿が安易に思い浮かぶ。あの寮長は男性には手厳しいから。それに、心配してくれたことに心が温かくなった。
「早速だけどルドン君のことだ。彼は異動させることにしたよ。二、三日は謹慎させて、その間に異動先を決める。謹慎後は手伝いの名目でそちらに出向させて、そのまま異動になる予定だ。既に陛下にも話は通してある」
「そうですか」
もうここに戻ってこないと聞いて力が抜けた。会ったらどんな顔をして接すればいいのかと思っていたから。彼は理性的な人だから同じことはしないと思うけれど、随分酷い言葉を投げてしまった。謝罪する気も言葉を撤回する気もないから相当気まずい。仕事に支障が出るのは確実で、言い過ぎたと後悔していたのだ。
「ありがとうございました。あの、ルドン様は何か言っていましたか?」
レニエ様に余計なことを言っていなければいいのだけど……
「ああ、落ち着いたら酷く落ち込んでいたよ。あんな風に困らせたかったわけじゃなかったと言っていた」
「そう、ですか」
腹いせに私のことを悪し様に言ったりはしなかったらしい。そこは安心してもいいのだろうか。卑怯なことをする人ではないから。
「無事で、よかったよ」
そう言われると同時に、テーブルの上で手を握られて身体も思考も固まった。隣にはカバネル様たちもいるのに……そう思ったのが顔に出たのか、彼らなら食堂に行ったよと言って笑った。そういえばもうお昼時だった。今二人きりなのだと改めて意識してしまったら頬が熱くなってきた。
それを意識した瞬間、微かにノックの音が聞こえた。直ぐにレニエ様が立ちあがって執務室に戻って行く。離された手を空気が包み、寂しく感じられた。
「さ、私たちもお昼にしよう」
そう言って戻ってきたレニエ様が押していたのは軽食が載ったワゴンだった。ここに戻る前に頼んできたのだと仰った。もしかして……
「こうでもしないと二人きりになれないからね。ああ、心配しなくてもいいよ。カバネル殿もムーシェ君も知っているから」
「……え?」
「ははは、どうやら私の態度はカバネル先輩にはお見通しだったらしくてね。前から揶揄われていたんだ」
「カバネル先輩……?」
「ああ、あの人は私が新人だった時の指導役でね。色々お世話になったんだよ」
「そうだったんですか」
確かにカバネル様の方がレニエ様よりもいくらか年上だ。そんな繋がりがあったとは知らなかった。ううん、その前に私はレニエ様のことをよく知らない。聞いていいのかもわからないし、誰かに尋ねると怪しまれそうで聞けなかった。
「でも、先輩のせいでムーシェ君にも聞かれてしまってね。でも安心して。彼らは決して口外しないから」
それを信じてもいいのだろうか。ムーシェ様は無口で余計なことは言わない方だけど、カバネル様は口が軽そうに見える。先輩だからって信じてもいいのだろうか。
「カバネル先輩はああ見えて口が堅いし、言っていいことと悪いことの判断はしっかりされる方だよ。だから大丈夫」
そう言って悪戯っぽく笑った。私が警戒心を露わにしすぎたせいだろうか。
「さ、冷めないうちに頂こう」
「そ、そうですね」
初めて同じテーブルを挟んでの昼食はとても美味しく感じられた。きっとレニエ様と一緒だからだろう。相変わらず私たちの間は上司と部下の関係に留まり、時折手を繋ぐ程度しか進んでいない。今はその時期じゃないとわかっているけれど、寂しさは否めない。婚約の話もどうなっているのだろう。婚姻までもう四月を切ってしまったけれど……
「あの……」
「どうかした?」
「退職の件は……」
既に室長には先月、その旨を伝えてあった。あの時は私に任せてほしいと言われたけれど、どうなっているのだろう。
「一応ルイーズ様には事情と共に伝えてあるよ。だから保留扱いになっている。ルドン君が異動になるからルイーズ様は出来る限り退職を遅らせるようにと仰るだろう。そういう意味ではルドン君がやったことは私たちには幸いだった。いい口実になったからね」
確かにそうかもしれない。結婚しても直ぐに退職しなければいけない理由にはならない。結婚後も子供が出来るまでは勤めを続ける侍女や文官も少なからずいるし、結婚後は父ではなくデュノア伯爵が決めることだから。
「一体どうやって婚約解消を? 既に結婚式の日取りも決まっていますが……」
招待状の送付だって始まってしまっているだろうに。出すのはデュノア伯爵家からになるからどうなっているのか私も知らない。ジョセフ様に尋ねたいけれど、最近はミレーヌがくっ付いて離れないし……
「知りたい?」
再び手が伸びてきてそっと掴まれ、心臓がまた跳ねた。私よりも体温が高い。その熱がじんわりと手から上がってくるようだ。
「気になります」
気にならない筈がない。本当はどうなっているのか詰め寄りたいくらい不安だったのだ。信じているけれど、時間は容赦なく過ぎていく。任せてほしいと言われるから何も聞かなかったけれど、本当は怖かったのだ。
あなたにおすすめの小説
彼は亡国の令嬢を愛せない
黒猫子猫
恋愛
セシリアの祖国が滅んだ。もはや妻としておく価値もないと、夫から離縁を言い渡されたセシリアは、五年ぶりに祖国の地を踏もうとしている。その先に待つのは、敵国による処刑だ。夫に愛されることも、子を産むことも、祖国で生きることもできなかったセシリアの願いはたった一つ。長年傍に仕えてくれていた人々を守る事だ。その願いは、一人の男の手によって叶えられた。
ただ、男が見返りに求めてきたものは、セシリアの想像をはるかに超えるものだった。
※同一世界観の関連作がありますが、これのみで読めます。本シリーズ初の長編作品です。
※ヒーローはスパダリ時々ポンコツです。口も悪いです。
幼馴染以上、婚約者未満の王子と侯爵令嬢の関係
紫月 由良
恋愛
第二王子エインの婚約者は、貴族には珍しい赤茶色の髪を持つ侯爵令嬢のディアドラ。だが彼女の冷たい瞳と無口な性格が気に入らず、エインは婚約者の義兄フィオンとともに彼女を疎んじていた。そんな中、ディアドラが学院内で留学してきた男子学生たちと親しくしているという噂が広まる。注意しに行ったエインは彼女の見知らぬ一面に心を乱された。しかし婚約者の異母兄妹たちの思惑が問題を引き起こして……。
顔と頭が良く性格が悪い男の失恋ストーリー。
※流血シーンがあります。(各話の前書きに注意書き+次話前書きにあらすじがあるので、飛ばし読み可能です)
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
【本編完結】婚約者を守ろうとしたら寧ろ盾にされました。腹が立ったので記憶を失ったふりをして婚約解消を目指します。
しろねこ。
恋愛
「君との婚約を解消したい」
その言葉を聞いてエカテリーナはニコリと微笑む。
「了承しました」
ようやくこの日が来たと内心で神に感謝をする。
(わたくしを盾にし、更に記憶喪失となったのに手助けもせず、他の女性に擦り寄った婚約者なんていらないもの)
そんな者との婚約が破談となって本当に良かった。
(それに欲しいものは手に入れたわ)
壁際で沈痛な面持ちでこちらを見る人物を見て、頬が赤くなる。
(愛してくれない者よりも、自分を愛してくれる人の方がいいじゃない?)
エカテリーナはあっさりと自分を捨てた男に向けて頭を下げる。
「今までありがとうございました。殿下もお幸せに」
類まれなる美貌と十分な地位、そして魔法の珍しいこの世界で魔法を使えるエカテリーナ。
だからこそ、ここバークレイ国で第二王子の婚約者に選ばれたのだが……それも今日で終わりだ。
今後は自分の力で頑張ってもらおう。
ハピエン、自己満足、ご都合主義なお話です。
ちゃっかりとシリーズ化というか、他作品と繋がっています。
カクヨムさん、小説家になろうさん、ノベルアッププラスさんでも連載中(*´ω`*)
表紙絵は猫絵師さんより(。・ω・。)ノ♡
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
【完結】あなたを忘れたい
やまぐちこはる
恋愛
子爵令嬢ナミリアは愛し合う婚約者ディルーストと結婚する日を待ち侘びていた。
そんな時、不幸が訪れる。
■□■
【毎日更新】毎日8時と18時更新です。
【完結保証】最終話まで書き終えています。
最後までお付き合い頂けたらうれしいです(_ _)
君を愛するつもりはないと言われた私は、鬼嫁になることにした
せいめ
恋愛
美しい旦那様は結婚初夜に言いました。
「君を愛するつもりはない」と。
そんな……、私を愛してくださらないの……?
「うっ……!」
ショックを受けた私の頭に入ってきたのは、アラフォー日本人の前世の記憶だった。
ああ……、貧乏で没落寸前の伯爵様だけど、見た目だけはいいこの男に今世の私は騙されたのね。
貴方が私を妻として大切にしてくれないなら、私も好きにやらせてもらいますわ。
旦那様、短い結婚生活になりそうですが、どうぞよろしく!
誤字脱字お許しください。本当にすみません。
ご都合主義です。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。