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気付きたくなかった事
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一夜明けて、結婚式の前日となりました。ここ数日は何だか一日一日が濃い感じがします。エステなどでスケジュールが詰まっているせいでしょうか?王宮の空気も一層緊迫感と言いますか、緊張感に包まれているのは…私の気のせいではないのでしょう。
明日は結婚式ですが、陛下とは朝から顔を合わせる時間もなく、エステや式の段取りの最終確認などで慌ただしく一日が過ぎていきました。式の段取りはもう何日も前から繰り返し言い聞かされているので、今ではすっかり頭に入っていますが…やはり侍女さん達も落ち着かないのか、何度も確認に来きます。
王の結婚式は先王様以来、約百年ぶりだとかで、皆さんも見落としがないかと気を張っています。若い世代にとっては初めての大掛かりな慶事という事で、他国に劣らぬよう、見苦しくないようにと、皆さんの並々ならぬ意気込みを感じます。国の威信がかかっているだけに、仕方ないのでしょうね。これまでと違って同盟のための結婚なので、王の個人的な行事というよりも国事の色合いが濃いですし。
エステも式の段取りの確認も終わり、後は夕食を頂いて湯浴みをして寝るだけとなった夕刻。この日もジーク様から夕食を一緒に、と声をかけて頂いたので、今はまだ執務中のジーク様をお待ちしていました。
「エリサ様、どうしたんですか?」
「え、っ、な、何が…」
「何がって…さっきから何度も声かけているのに、ぼ~っとしてらっしゃるじゃないですか?」
「そ、そう…」
どうやら自覚もないまま自分の思考に陥っていたようです。ここ最近、色々と考えてしまうのです。それは…
「どうされたんですか、エリサ様。最近、沈んでいらっしゃいますよ」
「そう、かしら?」
「そうですよ」
やっぱりラウラにはわかってしまうのですね。そりゃあ、私は表情を隠したり取り繕ったりなんて器用な事は出来ませんが…
「結婚、したくないんですね?」
「え?」
ラウラのあまりにもストレート過ぎる言い方に、私は自分の心臓が確かに跳ねたのを感じました。
「そん…」
「そりゃあ、当然ですよね。急に番だって言われて態度替えられたって、納得出来る筈ないじゃないですか」
「…っ!」
私の言葉を遮ってそう断言したラウラの言葉が胸に刺さったような感じがして、私は一瞬息が出来なくなるのを感じました。
「やっぱり…そうだったんですね」
「そういう訳じゃ…」
ラウラの言葉を否定したいのに、私から出てきた言葉は酷く弱くて、とても否定を示すものにはなりませんでした。
「エリサ様、そう思うのは当然ですよ。だって、最初の陛下達に態度は、お世辞にもいいものじゃなかったんですからね」
ラウラの口から出てきたのは、私の心の中にずっとあった鬱屈した想いでした。それは小さくなっても、決して消える事も癒える事もない、小さな棘のようなものでした。
政略結婚でやって来た私を、最初に拒絶したのはジーク様です。私を愛する事はないとはっきり否定し、同盟よりも私情を優先し、歩み寄ろうともしなかったのは、私ではありません。
その態度に私がどれほど絶望したかなんて、きっとジーク様は気付いてはいないでしょう。王女としての教育どころか待遇も受けてなかった私でしたが、それでも国のためにと嫁ぐ事を決めました。王女としての権利は奪われたのに、義務だけ押し付けられて、ラウラと二人、敵国に放り出された私がどれほど不安だったか…いつ番が見つかって出て行けと言われるかと怯えていたか…ジーク様に忠実な側近や侍女さん、護衛さん達の腫物を触るような態度がどれほど重苦しかったか…そんな日々を半年近く過ごしていたなど、ジーク様も周りの方も、きっと気付いていないのでしょう。
なのに…
番だと分かった途端、急に歩み寄りを始めたジーク様と、平静を装いながらも喜びを隠しきれないジーク様に忠実な皆さんの態度が、どれほど私に不信感を植え付けた事か…
一時は宰相様の言葉に従って、王宮を離れ平民になった方がずっと楽かもしれない…とも思いました。
それでも…同盟が危うくなれば命を落とす人が出るかもしれないと思うと、そんな後味の悪い事は出来そうもありませんでした。それはジーク様だけではありません。マルダーンにいるたくさんの獣人たちの命が失われるとわかって、気が付かなかったふりをして生きる苦しさは、今の息苦しさに比べたら些細な事だと、あの時は感じたのです。
甘いと、覚悟がないと言われるかもしれません。もしかしたらもっといい方法があったのかもしれません。きっと他の方なら、もっとうまく立ち回ったのでしょう。
「半年間、放置されたのよ…毎日、不安だった…怖くて逃げたいって思った時もあったわ…なのに、番だってわかったからって、一月でどうしろって言うの?番だから何なの?匂いでわかると言われたって、私にはその匂いがわからないのに…」
「エリサ様…」
「形のない、私にはわからないもので態度を変えられたって、信じられる筈ないじゃない…じゃ、匂いが変わったら?もっと好ましい匂いの人が現れたら?どうして番だったら心変わりしないなんて言えるの?私は獣人じゃないもの。そうだって言われたって…納得できないの…」
一度形になってしまったそれを、ダメだと思いながらも私は止める事が出来ませんでした。そう考えるのはいけない事だから形にしてはいけないと思っていたのに…
「平民になっても…命を狙われるかも、って思っていたわ。番になった人が番至上主義で嫉妬深かったら、私が目障りだって言ったら、ジーク様は何もしないかもしれないけど…周りの人が番のために私を消しに来るかも…って。そして、ジーク様だって、最終的には番のためなら仕方ないって思うんだろうって…竜人は番が一番で、それ以外はどうでもいいのだから…」
そう、たまたま私が番だったからそんな未来にはならなかっただけです。そうでなかったら、私だけでなくラウラだってどうなっていたかわかりません…偶然私が、ラウラが番だったから、番だと分かったからよかったけれど、そうでなかったらジーク様もレイフ様も、私達の事など気にも留めなかったでしょう。
「…ラウラの言う通り、ジーク様の事、好きなんだと思う。ジーク様が他の方に目を向けるなんて…嫌だって思う。でも…そう思う度にこれまでの事が思い出されて…どんどん苦しくなるの…優しくされるのに嬉しく思えない自分も嫌で…もう、どうしていいのか…わからない…」
レイフ様の手を取ると決めたラウラに、こんな事を言うべきじゃないと思ったけれど…止める事が出来ませんでした。
気付きたくなかったのです。好きだと自覚したら…きっとこれまでの事も蒸し返してしまう自分がいたから…陛下が初対面であんな態度をとった理由を理解しても、謝罪されても、あの半年をなかった事には出来そうにないから…
「…ごめ…なさい、ラウラ…」
その先の言葉を、続けることは出来ませんでした。心の奥から湧き出る感情が、息をするのも苦しいほどに痛くて、一方で割り切れない自分も情けないのです。期待してくる周りの空気が、日に日に足枷のように感じられるのです。こんなみっともない姿を、誰にも見せたくなかったのに…ラウラに心配かけたくなかったのに…
「エリサ様、そう思っても当然ですわ」
「ラ、ウラ?」
気が付けば、ラウラは私の隣に座ってそっと手を取ってくれていました。その手が濡れていて、そこで初めて私は自分が泣いているのだと気付きました。
「エリサ様が謝る事なんて何もありませんよ。この国に、いえ、マルダーンにいた頃から、周りはエリサ様を蔑ろにし過ぎていましたもの」
「でも…」
「王女としてなんて言われたって、知った事じゃないですよ。そういうのは本来、カミラみたいに王女として扱われて贅沢している者がすべき事なんですから」
「でも、私は王女で…」
「望んで王女に生まれたわけじゃありませんし、ずっと王女として扱われていなかったじゃないですか。マルダーンじゃ平民以下の生活だったし。だったら王女の義務を果たす必要ありますか?私はないと思いますよ。どうしてもって言うなら、まずカミラ達が先にやるべきです」
そんな風に言われるとは思わず、私は驚いてラウラを見上げてしまいました。そのせいでしょうか、涙も止まってしまいました。
「半年エリサ様が苦しんだのなら、陛下だって半年は我慢すりゃいいんですよ。だって最初に喧嘩売ってきたのは陛下なんですから」
「喧嘩を売られたわけじゃ…それに…」
「真っ当な王女だったら、同盟の破棄も含めて母国に相談する案件ですよ」
「でも…そんな事したら…」
「そうですよ、マルダーンは大変な事になるでしょうね。それを分かった上でやったのが陛下ですよ。そうですよね、陛下?」
ラウラはそう言うと、ドアの入り口に向かってそう問いかけました。そこには…表情が全く見えないジーク様が佇んでいて、私は出そうになった声を押し殺す事しか出来ませんでした。
明日は結婚式ですが、陛下とは朝から顔を合わせる時間もなく、エステや式の段取りの最終確認などで慌ただしく一日が過ぎていきました。式の段取りはもう何日も前から繰り返し言い聞かされているので、今ではすっかり頭に入っていますが…やはり侍女さん達も落ち着かないのか、何度も確認に来きます。
王の結婚式は先王様以来、約百年ぶりだとかで、皆さんも見落としがないかと気を張っています。若い世代にとっては初めての大掛かりな慶事という事で、他国に劣らぬよう、見苦しくないようにと、皆さんの並々ならぬ意気込みを感じます。国の威信がかかっているだけに、仕方ないのでしょうね。これまでと違って同盟のための結婚なので、王の個人的な行事というよりも国事の色合いが濃いですし。
エステも式の段取りの確認も終わり、後は夕食を頂いて湯浴みをして寝るだけとなった夕刻。この日もジーク様から夕食を一緒に、と声をかけて頂いたので、今はまだ執務中のジーク様をお待ちしていました。
「エリサ様、どうしたんですか?」
「え、っ、な、何が…」
「何がって…さっきから何度も声かけているのに、ぼ~っとしてらっしゃるじゃないですか?」
「そ、そう…」
どうやら自覚もないまま自分の思考に陥っていたようです。ここ最近、色々と考えてしまうのです。それは…
「どうされたんですか、エリサ様。最近、沈んでいらっしゃいますよ」
「そう、かしら?」
「そうですよ」
やっぱりラウラにはわかってしまうのですね。そりゃあ、私は表情を隠したり取り繕ったりなんて器用な事は出来ませんが…
「結婚、したくないんですね?」
「え?」
ラウラのあまりにもストレート過ぎる言い方に、私は自分の心臓が確かに跳ねたのを感じました。
「そん…」
「そりゃあ、当然ですよね。急に番だって言われて態度替えられたって、納得出来る筈ないじゃないですか」
「…っ!」
私の言葉を遮ってそう断言したラウラの言葉が胸に刺さったような感じがして、私は一瞬息が出来なくなるのを感じました。
「やっぱり…そうだったんですね」
「そういう訳じゃ…」
ラウラの言葉を否定したいのに、私から出てきた言葉は酷く弱くて、とても否定を示すものにはなりませんでした。
「エリサ様、そう思うのは当然ですよ。だって、最初の陛下達に態度は、お世辞にもいいものじゃなかったんですからね」
ラウラの口から出てきたのは、私の心の中にずっとあった鬱屈した想いでした。それは小さくなっても、決して消える事も癒える事もない、小さな棘のようなものでした。
政略結婚でやって来た私を、最初に拒絶したのはジーク様です。私を愛する事はないとはっきり否定し、同盟よりも私情を優先し、歩み寄ろうともしなかったのは、私ではありません。
その態度に私がどれほど絶望したかなんて、きっとジーク様は気付いてはいないでしょう。王女としての教育どころか待遇も受けてなかった私でしたが、それでも国のためにと嫁ぐ事を決めました。王女としての権利は奪われたのに、義務だけ押し付けられて、ラウラと二人、敵国に放り出された私がどれほど不安だったか…いつ番が見つかって出て行けと言われるかと怯えていたか…ジーク様に忠実な側近や侍女さん、護衛さん達の腫物を触るような態度がどれほど重苦しかったか…そんな日々を半年近く過ごしていたなど、ジーク様も周りの方も、きっと気付いていないのでしょう。
なのに…
番だと分かった途端、急に歩み寄りを始めたジーク様と、平静を装いながらも喜びを隠しきれないジーク様に忠実な皆さんの態度が、どれほど私に不信感を植え付けた事か…
一時は宰相様の言葉に従って、王宮を離れ平民になった方がずっと楽かもしれない…とも思いました。
それでも…同盟が危うくなれば命を落とす人が出るかもしれないと思うと、そんな後味の悪い事は出来そうもありませんでした。それはジーク様だけではありません。マルダーンにいるたくさんの獣人たちの命が失われるとわかって、気が付かなかったふりをして生きる苦しさは、今の息苦しさに比べたら些細な事だと、あの時は感じたのです。
甘いと、覚悟がないと言われるかもしれません。もしかしたらもっといい方法があったのかもしれません。きっと他の方なら、もっとうまく立ち回ったのでしょう。
「半年間、放置されたのよ…毎日、不安だった…怖くて逃げたいって思った時もあったわ…なのに、番だってわかったからって、一月でどうしろって言うの?番だから何なの?匂いでわかると言われたって、私にはその匂いがわからないのに…」
「エリサ様…」
「形のない、私にはわからないもので態度を変えられたって、信じられる筈ないじゃない…じゃ、匂いが変わったら?もっと好ましい匂いの人が現れたら?どうして番だったら心変わりしないなんて言えるの?私は獣人じゃないもの。そうだって言われたって…納得できないの…」
一度形になってしまったそれを、ダメだと思いながらも私は止める事が出来ませんでした。そう考えるのはいけない事だから形にしてはいけないと思っていたのに…
「平民になっても…命を狙われるかも、って思っていたわ。番になった人が番至上主義で嫉妬深かったら、私が目障りだって言ったら、ジーク様は何もしないかもしれないけど…周りの人が番のために私を消しに来るかも…って。そして、ジーク様だって、最終的には番のためなら仕方ないって思うんだろうって…竜人は番が一番で、それ以外はどうでもいいのだから…」
そう、たまたま私が番だったからそんな未来にはならなかっただけです。そうでなかったら、私だけでなくラウラだってどうなっていたかわかりません…偶然私が、ラウラが番だったから、番だと分かったからよかったけれど、そうでなかったらジーク様もレイフ様も、私達の事など気にも留めなかったでしょう。
「…ラウラの言う通り、ジーク様の事、好きなんだと思う。ジーク様が他の方に目を向けるなんて…嫌だって思う。でも…そう思う度にこれまでの事が思い出されて…どんどん苦しくなるの…優しくされるのに嬉しく思えない自分も嫌で…もう、どうしていいのか…わからない…」
レイフ様の手を取ると決めたラウラに、こんな事を言うべきじゃないと思ったけれど…止める事が出来ませんでした。
気付きたくなかったのです。好きだと自覚したら…きっとこれまでの事も蒸し返してしまう自分がいたから…陛下が初対面であんな態度をとった理由を理解しても、謝罪されても、あの半年をなかった事には出来そうにないから…
「…ごめ…なさい、ラウラ…」
その先の言葉を、続けることは出来ませんでした。心の奥から湧き出る感情が、息をするのも苦しいほどに痛くて、一方で割り切れない自分も情けないのです。期待してくる周りの空気が、日に日に足枷のように感じられるのです。こんなみっともない姿を、誰にも見せたくなかったのに…ラウラに心配かけたくなかったのに…
「エリサ様、そう思っても当然ですわ」
「ラ、ウラ?」
気が付けば、ラウラは私の隣に座ってそっと手を取ってくれていました。その手が濡れていて、そこで初めて私は自分が泣いているのだと気付きました。
「エリサ様が謝る事なんて何もありませんよ。この国に、いえ、マルダーンにいた頃から、周りはエリサ様を蔑ろにし過ぎていましたもの」
「でも…」
「王女としてなんて言われたって、知った事じゃないですよ。そういうのは本来、カミラみたいに王女として扱われて贅沢している者がすべき事なんですから」
「でも、私は王女で…」
「望んで王女に生まれたわけじゃありませんし、ずっと王女として扱われていなかったじゃないですか。マルダーンじゃ平民以下の生活だったし。だったら王女の義務を果たす必要ありますか?私はないと思いますよ。どうしてもって言うなら、まずカミラ達が先にやるべきです」
そんな風に言われるとは思わず、私は驚いてラウラを見上げてしまいました。そのせいでしょうか、涙も止まってしまいました。
「半年エリサ様が苦しんだのなら、陛下だって半年は我慢すりゃいいんですよ。だって最初に喧嘩売ってきたのは陛下なんですから」
「喧嘩を売られたわけじゃ…それに…」
「真っ当な王女だったら、同盟の破棄も含めて母国に相談する案件ですよ」
「でも…そんな事したら…」
「そうですよ、マルダーンは大変な事になるでしょうね。それを分かった上でやったのが陛下ですよ。そうですよね、陛下?」
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