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帰国に向けて
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その日の午後、私はジーク様と他国の賓客と歓談するための部屋にいました。明日にはマルダーンの父王たちが帰国するので、最後の挨拶をするためでした。さすがに父王だけでなく王太子まで国を空けているのはよくないという事で、まずは異母兄が先行して戻り、その後を父王が王妃とカミラを連れて戻るのだと聞きました。異母兄は母国に先に戻って、王妃たちの糾弾の準備をするのだそうです。
「ジークヴァルト陛下、今回は度重なる非礼、すまなかった」
「いや、済んだ事は何も言わぬ。こちらとしては同盟の維持を確認出来た上、王妃と王女を罰すると約束してくれただけで十分だ」
父王の謝罪に、ジーク様はそう答えました。こちらとしては同盟を維持するとはっきり示されたのは大きいようです。それに、王妃とカミラの処分も。二人にはセーデン国からも正式な抗議がなされるので、国に帰ったら一波乱ありそうです。
「王妃もカミラも、反省の色が見えないのが残念だ…」
「左様ですか」
どうやら貴族牢に入れられた二人は、全く反省していないようです。まぁ、あの性格では難しいでしょうが、でも他国で無礼を働いた事は非常に問題です。騒がずに大人しく貴族牢に入ったので、他国にこの事が知られるのは避けたいとの理性は働いているようですが…
でも、王妃の力は大きいので大丈夫だろうかとの懸念はあります。異母兄の話では国内にも王妃派をよく思わない貴族も多いので、何とかなるだろうとの事ですが…何とかならなかったらどうするのかとも思います。
でも、この先は私にどうこう出来る事もありませんわね。何かあったら協力は惜しみませんが…まずは父王と異母兄のお手並み拝見となりそうです。
異母兄の話では、王妃は廃妃に、カミラも王女の身分剥奪の上、厳しい修道院送りになるだろうとの事でした。王妃の実家は不正の証拠が既に集まっているので、いずれ罪を明確にした後取り潰す予定だとか。それらが終わった後に父王は退位し、異母兄が即位するそうです。
異母兄には来年には子供も生まれますし、妃との関係も良好で、妃の実家は良識派筆頭のような侯爵家だそうです。ラルセンやセーデン、フェセンは異母兄を支持すると約束しているので、滅多な事はないでしょう。
「エリサ様、お茶など如何ですか?」
父王たちとの歓談を終えた私がジーク様と一緒に部屋に戻る途中、マリーア様に声を掛けられました。マリーア様は先ほどまで婚約者であるルーズベールの王子と会っていたそうですが、これから王子は他国との話合いがあるとかで時間が空いたそうです。近々帰国するので、もう一度ゆっくり話がしたかったのだと言われれば、私も否やはありません。
そういう事なら…と私は自室にお誘いしました。ジーク様は部屋まで送って下さると、他の予定があるからと行ってしまいました。今は帰国する王族たちとの最後の話合いや挨拶が目白押しなのだそうです。
お茶を淹れて貰ってすぐ、私は先日の王妃とカミラの不敬をお詫びしましたが、それに関しては私のせいではないから気にしないで欲しいと言われてしまいました。むしろ私も二人を煽った面もあるから同罪だとも。でも、あれは私を守るためにして下さった事なので、マリーア様に非はないでしょう。
「マリーア様はルーズベールのユリウス殿下と婚約されているのですよね?」
「ええ、そうね。政略ですけれどね」
気になったので聞いてみたところ、マリーア様の声は予想外に固いものでした。何と言いますか…あまり嬉しくないような感じ?でしょうか…マリーア様の初恋はジーク様だったので、もしかしたらこの様な質問はお気に障ったかもしれませんね。
「ああ、エリサ様、ごめんなさいね。エリサ様のせいではないの。私、ユリウス王子が好きになれなくって…」
マリーア様は婚約者のユリウス王子をよく思っていませんでした。この前見かけた時はそれなりにいい雰囲気だと思っていただけに意外です。ですが…
「あの人、自国に長年付き合っている恋人がいるのよ。もう…三年になるかしら?」
「ええ?」
「私には隠してはいるけど、国内では有名な話らしくって調査したらすぐにわかったわ。婚約を解消したいけど、母王は王配が三人いるせいか、愛人の一人や二人で騒ぐことはないって言うし…」
「そんな…」
「兄は協力してくれるとは言っているけど、実のところルーズベールとの関係を強めたいのもあって、中々ね…」
どうやら国土柄、食糧問題が尽きないセーデンは、農業国でもあるルーズベールとの関係を強めたいのでしょう。一方で、ルーズベールが他国を属国にしようとの野心をのぞかせている事に警戒しているようです。マルダーンもそれを感じ取って、ラルセンとの同盟を結んだ経緯もあるので余計にそう感じるのでしょう。そしてルーズベールの野心の元は、マリーア様の婚約者でもあるユリウス王子だと言われています。
「誰か、上位種の獣人が私を番だとでも言ってくれたら、いいのでしょうけど…」
「番ですか?」
「ええ。番となれば母王も何も言わないわ。あの人、王配が三人もいるのに未だに番を求めていますのよ」
なんと、国同士の政略結婚でも、番の方が上なのですね…って、よく考えれば私もそうでしたわね。だったら、マリーア様にとって好ましい方が番だと言って下さればいいのでしょうか…あれ?でもそう言えば…
「マリーア様、確かお小さい頃に番だと言ってきた、あの虎人の方はどうなったのです?」
そうです、確かマリーア様は子どもの頃に虎人の騎士から番だと言われて求婚されていたと聞きました。その方ではだめなのでしょうか。
「あの方は…もう、いらっしゃらないの」
「いらっしゃらない?」
「ええ、あの方は…私に釣り合う地位を手に入れるのだと言って前線に出て…それっきり帰ってこなかったの」
ぽつりぽつりと、マリーア様は昔を思い出す様に話をしてくれました。伯爵家の次男だったその虎人の騎士は、王女の夫に相応しい地位を手に入れようと、前線に志願されたそうです。そうする事が出世には一番手っ取り早かったからです。
また、その頃は自分を怖がるマリーア様と少し離れて、成長するまで待つ気持ちもあったのでしょう。近くに居れば手に入れたくなりますが、さすがにまだ幼女相手にそういう訳にもいかなかったからです。
しかし…前線に行って二年目のある日、敵の急襲を受けた部隊は大打撃を被り、その虎人は仲間を庇って大怪我を負い、そのまま帰らぬ人になったのだそうです。
「子供だったから…あの怖い人がもう来ないと思って、あの時はホッとしたの。今にして思えば…あの人は私を大切に想っていてくれたのでしょうね。申し訳ない事をしたわ…」
「でも、マリーア様のせいでは…」
「そうかもしれないけど…私が怖がらなければ、あの人は王都を離れる事もなかったかもしれない。そうしたら…まだ生きていたかもしれないわ」
目を伏せてそう告げたマリーア様に、私はかける言葉が見つけられませんでした。マリーア様も相手の虎人の方も悪くないと思います。ただ、出会った時期が早過ぎたのでしょう。もしマリーア様が成長してから出会っていたら、違う未来があったように感じます。でも、それも今更なのでしょうね。
「失礼します、エリサ様。あの、エリサ様にお会いしたいという方が…」
マリーア様の告白の後、声をかけそびれていた私に声をかけたのは、いつも側に控えて下さっている侍女さんでした。今日は人に会う予定などなかった筈なので、急な申し出でしょうか。もしかして異母兄でしょうか?
「どなたがそう仰っているの?」
「それが…」
侍女が言い難そうに告げた相手は、ルーズベールのユリウス王子でした。
「ユリウス王子が?」
「ええ。一度ご挨拶がしたいと」
私は思わずマリーア様やベルタさん達と顔を見合わせました。この部屋には女性は招待しても、男性が入る事をジーク様はお許しになっていません。そもそも、男性との面会はジーク様が許可して下さらないと無理なのです。
侍女さんにユリウス王子にはそう告げるように伝えましたが、帰ってきた返事はジーク様が会議中で取次できない、でも、こちらも時間がないので一目ご挨拶だけでも、というものでした。
困りましたわね…ジーク様のお許しもなくお会いするのはどうかと思いますし、私もあまり会いたくはないのですが…
仕方なくルーベルト様に相談すると、ルーベルト様も難色を示しました。獣人が番に他の男性と合わせたがらないのは当然だからです。ルーベルト様やレイフ様などの側近や父王や異母兄などは別ですが、それ以外の男性が私に近づくのを、ジーク様は酷く警戒されます。特に今は結婚式での襲撃犯の身元も判明していないだけに尚更です。
一方で、気付いてしまう獣人は別としても、他国には私が番だとはまだ公表していません。そのため、番でないのだからいいだろうとユリウス王子が考えても仕方のない事ではあります。
とにかく、全てはジーク様のご判断を仰いでから…と私が重ねて言ったのですが…
「やぁ、エリサ王妃陛下。突然訪問したご無礼、お許しください」
そう言ってドアから現れたのは、何とユリウス王子でした。
「ジークヴァルト陛下、今回は度重なる非礼、すまなかった」
「いや、済んだ事は何も言わぬ。こちらとしては同盟の維持を確認出来た上、王妃と王女を罰すると約束してくれただけで十分だ」
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「左様ですか」
どうやら貴族牢に入れられた二人は、全く反省していないようです。まぁ、あの性格では難しいでしょうが、でも他国で無礼を働いた事は非常に問題です。騒がずに大人しく貴族牢に入ったので、他国にこの事が知られるのは避けたいとの理性は働いているようですが…
でも、王妃の力は大きいので大丈夫だろうかとの懸念はあります。異母兄の話では国内にも王妃派をよく思わない貴族も多いので、何とかなるだろうとの事ですが…何とかならなかったらどうするのかとも思います。
でも、この先は私にどうこう出来る事もありませんわね。何かあったら協力は惜しみませんが…まずは父王と異母兄のお手並み拝見となりそうです。
異母兄の話では、王妃は廃妃に、カミラも王女の身分剥奪の上、厳しい修道院送りになるだろうとの事でした。王妃の実家は不正の証拠が既に集まっているので、いずれ罪を明確にした後取り潰す予定だとか。それらが終わった後に父王は退位し、異母兄が即位するそうです。
異母兄には来年には子供も生まれますし、妃との関係も良好で、妃の実家は良識派筆頭のような侯爵家だそうです。ラルセンやセーデン、フェセンは異母兄を支持すると約束しているので、滅多な事はないでしょう。
「エリサ様、お茶など如何ですか?」
父王たちとの歓談を終えた私がジーク様と一緒に部屋に戻る途中、マリーア様に声を掛けられました。マリーア様は先ほどまで婚約者であるルーズベールの王子と会っていたそうですが、これから王子は他国との話合いがあるとかで時間が空いたそうです。近々帰国するので、もう一度ゆっくり話がしたかったのだと言われれば、私も否やはありません。
そういう事なら…と私は自室にお誘いしました。ジーク様は部屋まで送って下さると、他の予定があるからと行ってしまいました。今は帰国する王族たちとの最後の話合いや挨拶が目白押しなのだそうです。
お茶を淹れて貰ってすぐ、私は先日の王妃とカミラの不敬をお詫びしましたが、それに関しては私のせいではないから気にしないで欲しいと言われてしまいました。むしろ私も二人を煽った面もあるから同罪だとも。でも、あれは私を守るためにして下さった事なので、マリーア様に非はないでしょう。
「マリーア様はルーズベールのユリウス殿下と婚約されているのですよね?」
「ええ、そうね。政略ですけれどね」
気になったので聞いてみたところ、マリーア様の声は予想外に固いものでした。何と言いますか…あまり嬉しくないような感じ?でしょうか…マリーア様の初恋はジーク様だったので、もしかしたらこの様な質問はお気に障ったかもしれませんね。
「ああ、エリサ様、ごめんなさいね。エリサ様のせいではないの。私、ユリウス王子が好きになれなくって…」
マリーア様は婚約者のユリウス王子をよく思っていませんでした。この前見かけた時はそれなりにいい雰囲気だと思っていただけに意外です。ですが…
「あの人、自国に長年付き合っている恋人がいるのよ。もう…三年になるかしら?」
「ええ?」
「私には隠してはいるけど、国内では有名な話らしくって調査したらすぐにわかったわ。婚約を解消したいけど、母王は王配が三人いるせいか、愛人の一人や二人で騒ぐことはないって言うし…」
「そんな…」
「兄は協力してくれるとは言っているけど、実のところルーズベールとの関係を強めたいのもあって、中々ね…」
どうやら国土柄、食糧問題が尽きないセーデンは、農業国でもあるルーズベールとの関係を強めたいのでしょう。一方で、ルーズベールが他国を属国にしようとの野心をのぞかせている事に警戒しているようです。マルダーンもそれを感じ取って、ラルセンとの同盟を結んだ経緯もあるので余計にそう感じるのでしょう。そしてルーズベールの野心の元は、マリーア様の婚約者でもあるユリウス王子だと言われています。
「誰か、上位種の獣人が私を番だとでも言ってくれたら、いいのでしょうけど…」
「番ですか?」
「ええ。番となれば母王も何も言わないわ。あの人、王配が三人もいるのに未だに番を求めていますのよ」
なんと、国同士の政略結婚でも、番の方が上なのですね…って、よく考えれば私もそうでしたわね。だったら、マリーア様にとって好ましい方が番だと言って下さればいいのでしょうか…あれ?でもそう言えば…
「マリーア様、確かお小さい頃に番だと言ってきた、あの虎人の方はどうなったのです?」
そうです、確かマリーア様は子どもの頃に虎人の騎士から番だと言われて求婚されていたと聞きました。その方ではだめなのでしょうか。
「あの方は…もう、いらっしゃらないの」
「いらっしゃらない?」
「ええ、あの方は…私に釣り合う地位を手に入れるのだと言って前線に出て…それっきり帰ってこなかったの」
ぽつりぽつりと、マリーア様は昔を思い出す様に話をしてくれました。伯爵家の次男だったその虎人の騎士は、王女の夫に相応しい地位を手に入れようと、前線に志願されたそうです。そうする事が出世には一番手っ取り早かったからです。
また、その頃は自分を怖がるマリーア様と少し離れて、成長するまで待つ気持ちもあったのでしょう。近くに居れば手に入れたくなりますが、さすがにまだ幼女相手にそういう訳にもいかなかったからです。
しかし…前線に行って二年目のある日、敵の急襲を受けた部隊は大打撃を被り、その虎人は仲間を庇って大怪我を負い、そのまま帰らぬ人になったのだそうです。
「子供だったから…あの怖い人がもう来ないと思って、あの時はホッとしたの。今にして思えば…あの人は私を大切に想っていてくれたのでしょうね。申し訳ない事をしたわ…」
「でも、マリーア様のせいでは…」
「そうかもしれないけど…私が怖がらなければ、あの人は王都を離れる事もなかったかもしれない。そうしたら…まだ生きていたかもしれないわ」
目を伏せてそう告げたマリーア様に、私はかける言葉が見つけられませんでした。マリーア様も相手の虎人の方も悪くないと思います。ただ、出会った時期が早過ぎたのでしょう。もしマリーア様が成長してから出会っていたら、違う未来があったように感じます。でも、それも今更なのでしょうね。
「失礼します、エリサ様。あの、エリサ様にお会いしたいという方が…」
マリーア様の告白の後、声をかけそびれていた私に声をかけたのは、いつも側に控えて下さっている侍女さんでした。今日は人に会う予定などなかった筈なので、急な申し出でしょうか。もしかして異母兄でしょうか?
「どなたがそう仰っているの?」
「それが…」
侍女が言い難そうに告げた相手は、ルーズベールのユリウス王子でした。
「ユリウス王子が?」
「ええ。一度ご挨拶がしたいと」
私は思わずマリーア様やベルタさん達と顔を見合わせました。この部屋には女性は招待しても、男性が入る事をジーク様はお許しになっていません。そもそも、男性との面会はジーク様が許可して下さらないと無理なのです。
侍女さんにユリウス王子にはそう告げるように伝えましたが、帰ってきた返事はジーク様が会議中で取次できない、でも、こちらも時間がないので一目ご挨拶だけでも、というものでした。
困りましたわね…ジーク様のお許しもなくお会いするのはどうかと思いますし、私もあまり会いたくはないのですが…
仕方なくルーベルト様に相談すると、ルーベルト様も難色を示しました。獣人が番に他の男性と合わせたがらないのは当然だからです。ルーベルト様やレイフ様などの側近や父王や異母兄などは別ですが、それ以外の男性が私に近づくのを、ジーク様は酷く警戒されます。特に今は結婚式での襲撃犯の身元も判明していないだけに尚更です。
一方で、気付いてしまう獣人は別としても、他国には私が番だとはまだ公表していません。そのため、番でないのだからいいだろうとユリウス王子が考えても仕方のない事ではあります。
とにかく、全てはジーク様のご判断を仰いでから…と私が重ねて言ったのですが…
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