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第三章

3-11 携帯食の開発?

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 私達の運営するギルドは稼働してからまもないのにかなり住民からも国王陛下や隣国の王族からも信頼の厚いギルドになっていた。

ありがたい事だが...我々幹部達には休みがない。
冗談抜きで...。
あっても半日しかない...。

他の種族に比べて私達ドラゴン族はタフだからいいのだけど...目の前で口から魂が抜けそうになっている人達が四人ほど...。

王子達は元々温室育ち。
多少は我が家で鍛えられているとはいえ資本は人間だから休息は必要。

でもこのギルドが有名になればなるほど仕事の量が増えて...。

せめて従業員達にはと思い彼らの仕事も引き受けて従業員達を優先的に休ませているのでこうなるよね...。

従業員も当初に比べたらそりゃ~増えたよ。
何せギルドを二回ほど建て直しと増築をしたぐらいだからね。

もちろんそれに合わせて寮も増築したんだっけ...。

ありがたい事にもギルドの噂を聞きつけて他国からも働かせてほしいという人達が増え、気付いたら国一番大きな冒険者&商業ギルドになってしまった。

冒険者ギルドの方はブルーム兄さんがギルマスに、商業ギルドの方は第二王子がギルマスとなり運営をする事に。

その方が能率が良くなり、従業員も増員したのもありそれぞれに割り振る事によりスムーズに仕事に取り掛かれるようになった。

近くにあった街の冒険者ギルドと商業ギルドの方を閉めて私達のギルドと合併を密かにしていた。
だからギルマスは冒険者ギルドの元締的立場になってもらい、ブルーム兄さんとラース兄さんの相談役を担っている。

商業ギルドのギルマスも商業ギルドの元締的立場になってもらい第二王子や第三王子の相談役を担って貰っている。

そんなのもありますます私達の作ったギルドが繁盛してくれるのはいいのだが...

『スノー...腹減ったぁー...。俺いつ飯食ったけ?』

『スノー...私もお腹が限界です...。』

『お姉ぇ~ちゃ~ん...ぼ、僕も...。』

抜け殻の様になった兄弟達が鳴かなくなったお腹を凹ませて机にもたれている姿を数多く見ることになった。

そんな兄達の姿を見るのが忍びなく、私は仕事しながらでもつまめる様に色々携帯食の開発に励んだ。

もちろんそれは依頼をこなすためにあちこちを駆け回る私やフレアの為にもなるので頑張って試行錯誤した結果...

『美味い!』

『美味しいですよ!!』

『ねぇ~ちゃん神!』

号泣しながら美味しそうに食べる兄達の姿を見る事ができた。

片手間に食べれる様にたくさんの具材を使用してパンに挟んで食べれる"サンドパン"と齧るたびに色んな具を食べる事ができる具沢山の"特大おにぎり"の開発に成功したのだ。

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