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一章 異世界へようこそ 新たな人生の幕開け
1-8 新しい世界へようこそ 2
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僕の顔を見て大人三人が声を揃えて僕のことを"女の子"という。
どこをどう見て僕を"女の子"と言ってるのだろうかと不思議で仕方がなかった。
しかし、今の僕は眠くして仕方がない。横を見ると姉上はすでにスヤスヤと寝息をたてて寝ているではないか?!!
えっ?!と思いながらも寝ている姉上の姿を見てしまったら僕も眠気が一気に襲ってきて...いつの間にか眠りの世界へと旅立つ。
次に目を覚ますと母上の腕の中ではなく別の場所で寝かされていた。
そこはふかふかのお布団と毛布に囲まれた場所。僕の記憶にある限りでは"ベビーベッド"と呼ばれる場所に寝かされていることがわかった。
(こういう時昔の記憶や知識があるのは助かるよなぁー。冷静に物事が判断できるから。)
僕はそんな事を心の中で思いながらまだほんのり重たい瞼を小さな手で擦りながら辺りを見渡す。
顔を動かすと真横に姉上がまだ寝ているのが見えた。
寝る子は育つという言葉があるので、寝ることはいいことだと思いながら僕は欠伸をすると、そんな僕に向かって声と共に手が伸びてきたではないか。
驚きはしたがよく見るとその手と声の主は父上で、僕を抱き上げると手慣れた感じで僕を抱き抱え直す。
「やぁー小さな"レディー"お昼寝から覚めたんだね。可愛いね。」
これでもかと言わんばかりにデレデレの顔をして僕の顔を見つめながら声をかける父上。
ただ、父上の言葉に突っ込みを入れるのであれば...なぜにレディーなのか??というところだ。
赤子ながらでもちゃんとお股の間に付いているものがあることは自分でも分かっているので、僕はちゃんと男の子だ。
だが、生まれた時もそうだったが...なぜ相棒である姉上も踏まえてこの家族は僕のことをレディー扱いするのだろうか???本当に疑問でしかなかった。
僕は必死にレディーではなく男の子だと訴えかけるが、父上の耳には"アブアブ"と言った赤ちゃん言葉にしか聞こえていないものだからますますデレっとした表情になる。
(これはダメだ。ちゃんと言葉を発音できるようになってから講義するしかない。)
僕はそう密かに悟り言葉を発せる年頃になるまで我慢することにした。
少し不貞腐れ顔の僕を腕に抱きしめてデレデレ中の父上に同じ部屋で休んでいたのだろう、母上が声をかける。
「あなた...ごめんない。"男の子"を産めなくて...。」
力なく呟く母上の言葉に父上は僕を抱っこしたまま母上の側に行き声をかける。
「何を言っているんだい?我が家にはすでに跡取り息子はいる。君はよく頑張ってくれたよ。こんな美人さんを二人も同時に産んでくれたんだから。」
「でも...。」
父上の励ましの言葉に食い下がらない母上。
そんな母上に父上は優しいキスを贈る。
「まだ、父さんと母さんが言った言葉を気にしているのかい?あんなの気にしなくていいよ。」
どうやら僕達が眠った後に何かひと騒動あった様子。
母上の表情が曇っていることで読み取れた。
(もしかして、女の子ばかり産んでとかいわれたのかなぁ??いやいや僕はちゃんと男の子だから!!えっ!この家の人皆目が悪いのかな??大丈夫か?)
僕はそんな事を考えながら父上の腕の中でアブアブ声をあげてしまった。
曇った表情をしていた母上も僕の声を聞いて慌てて父上の腕から僕を抱き上げる。
「あらあら、お腹が空いたのかしら?メレーセ様から乳は回数多く与えるように言われてたから気をつけないと。」
母上はそういうと僕を抱き直して、服の前をはだけて僕に美乳を差し出す。
(うはぁ!!母上めちゃくちゃ綺麗な乳をお持ちで!って!えっ!これを僕が吸うの?ええーーー?!!で、でも、いま僕は赤ちゃんだから...いいんだよね?)
ひとり百面相をここの中でしながら僕は差し出された母上の美乳を暫く眺めていた。
なかなか乳に吸い付かない僕の姿を見て母上と父上は不安そうな表情を浮かべだす。
「どうしたのかしら?」
「まだ体が小さいからかなぁ??」
ふたりの心配そうな声に気付き僕は慌てて(意を決して)母上の美乳に喰らい付いた。
(あっ!めちゃくちゃ柔らかい!そして...美味しい。赤ちゃんってこんな美味しい物を毎日飲んでたんだ...。)
僕は必死に母上の美乳からでる乳を小さな口で飲んでいく。
「まぁ~あなた見て。よほどお腹がすいてたのね。必死に飲んでるわ。こんな小さな口で必死に。」
「ああ、そうみたいだな。ということは...。」
父上は僕の顔をみたあと、まだ寝ている姉上がいる場所に視線を送ると...何かに反応したかのように、先ほどまで静かに寝ていた姉上が声を上げて泣き出した。
「やっぱり...もう一人のレディーが空腹を訴えてえてるね。これもメレーセ様の言った通りだね。双子は何もかもがほぼ同時に起こるって。神様の奇跡だって。」
父上はそんな事を言いながら泣きじゃくる姉上を抱き抱えるためにベビーベッドへ向かう。
僕はお腹が満たされるまで母上の美乳から出てくる乳を味わい、満足したらゆっくりと口を離す。
そして...
「ゲフッ。」
誰に教わるわけでもなく大きなゲップをしてみせた。
これには父上も母上も大笑い。
父上の腕の中で泣いていた姉上も泣きやみ涙いっぱいの目で僕を見つめる。
(姉上。母上の乳はたいへん美味しいですよ。)
僕が姉上にそう伝えると...
《本当に?!やった!もうお腹ぺこぺこなの。あんただけずるいわ!》
元気よく空腹の訴えが返ってきた。
ゲップをした僕は姉上と場所をチェンジ。
今度は姉上が母上の腕の中で、僕が父上の腕の中へと場所を変わり、姉上は空腹を満たすのだった。
そんな様子を部屋の扉を少し開けて物悲しそうに見つめる姿がある事をこのとき僕は気付かなかった。
どこをどう見て僕を"女の子"と言ってるのだろうかと不思議で仕方がなかった。
しかし、今の僕は眠くして仕方がない。横を見ると姉上はすでにスヤスヤと寝息をたてて寝ているではないか?!!
えっ?!と思いながらも寝ている姉上の姿を見てしまったら僕も眠気が一気に襲ってきて...いつの間にか眠りの世界へと旅立つ。
次に目を覚ますと母上の腕の中ではなく別の場所で寝かされていた。
そこはふかふかのお布団と毛布に囲まれた場所。僕の記憶にある限りでは"ベビーベッド"と呼ばれる場所に寝かされていることがわかった。
(こういう時昔の記憶や知識があるのは助かるよなぁー。冷静に物事が判断できるから。)
僕はそんな事を心の中で思いながらまだほんのり重たい瞼を小さな手で擦りながら辺りを見渡す。
顔を動かすと真横に姉上がまだ寝ているのが見えた。
寝る子は育つという言葉があるので、寝ることはいいことだと思いながら僕は欠伸をすると、そんな僕に向かって声と共に手が伸びてきたではないか。
驚きはしたがよく見るとその手と声の主は父上で、僕を抱き上げると手慣れた感じで僕を抱き抱え直す。
「やぁー小さな"レディー"お昼寝から覚めたんだね。可愛いね。」
これでもかと言わんばかりにデレデレの顔をして僕の顔を見つめながら声をかける父上。
ただ、父上の言葉に突っ込みを入れるのであれば...なぜにレディーなのか??というところだ。
赤子ながらでもちゃんとお股の間に付いているものがあることは自分でも分かっているので、僕はちゃんと男の子だ。
だが、生まれた時もそうだったが...なぜ相棒である姉上も踏まえてこの家族は僕のことをレディー扱いするのだろうか???本当に疑問でしかなかった。
僕は必死にレディーではなく男の子だと訴えかけるが、父上の耳には"アブアブ"と言った赤ちゃん言葉にしか聞こえていないものだからますますデレっとした表情になる。
(これはダメだ。ちゃんと言葉を発音できるようになってから講義するしかない。)
僕はそう密かに悟り言葉を発せる年頃になるまで我慢することにした。
少し不貞腐れ顔の僕を腕に抱きしめてデレデレ中の父上に同じ部屋で休んでいたのだろう、母上が声をかける。
「あなた...ごめんない。"男の子"を産めなくて...。」
力なく呟く母上の言葉に父上は僕を抱っこしたまま母上の側に行き声をかける。
「何を言っているんだい?我が家にはすでに跡取り息子はいる。君はよく頑張ってくれたよ。こんな美人さんを二人も同時に産んでくれたんだから。」
「でも...。」
父上の励ましの言葉に食い下がらない母上。
そんな母上に父上は優しいキスを贈る。
「まだ、父さんと母さんが言った言葉を気にしているのかい?あんなの気にしなくていいよ。」
どうやら僕達が眠った後に何かひと騒動あった様子。
母上の表情が曇っていることで読み取れた。
(もしかして、女の子ばかり産んでとかいわれたのかなぁ??いやいや僕はちゃんと男の子だから!!えっ!この家の人皆目が悪いのかな??大丈夫か?)
僕はそんな事を考えながら父上の腕の中でアブアブ声をあげてしまった。
曇った表情をしていた母上も僕の声を聞いて慌てて父上の腕から僕を抱き上げる。
「あらあら、お腹が空いたのかしら?メレーセ様から乳は回数多く与えるように言われてたから気をつけないと。」
母上はそういうと僕を抱き直して、服の前をはだけて僕に美乳を差し出す。
(うはぁ!!母上めちゃくちゃ綺麗な乳をお持ちで!って!えっ!これを僕が吸うの?ええーーー?!!で、でも、いま僕は赤ちゃんだから...いいんだよね?)
ひとり百面相をここの中でしながら僕は差し出された母上の美乳を暫く眺めていた。
なかなか乳に吸い付かない僕の姿を見て母上と父上は不安そうな表情を浮かべだす。
「どうしたのかしら?」
「まだ体が小さいからかなぁ??」
ふたりの心配そうな声に気付き僕は慌てて(意を決して)母上の美乳に喰らい付いた。
(あっ!めちゃくちゃ柔らかい!そして...美味しい。赤ちゃんってこんな美味しい物を毎日飲んでたんだ...。)
僕は必死に母上の美乳からでる乳を小さな口で飲んでいく。
「まぁ~あなた見て。よほどお腹がすいてたのね。必死に飲んでるわ。こんな小さな口で必死に。」
「ああ、そうみたいだな。ということは...。」
父上は僕の顔をみたあと、まだ寝ている姉上がいる場所に視線を送ると...何かに反応したかのように、先ほどまで静かに寝ていた姉上が声を上げて泣き出した。
「やっぱり...もう一人のレディーが空腹を訴えてえてるね。これもメレーセ様の言った通りだね。双子は何もかもがほぼ同時に起こるって。神様の奇跡だって。」
父上はそんな事を言いながら泣きじゃくる姉上を抱き抱えるためにベビーベッドへ向かう。
僕はお腹が満たされるまで母上の美乳から出てくる乳を味わい、満足したらゆっくりと口を離す。
そして...
「ゲフッ。」
誰に教わるわけでもなく大きなゲップをしてみせた。
これには父上も母上も大笑い。
父上の腕の中で泣いていた姉上も泣きやみ涙いっぱいの目で僕を見つめる。
(姉上。母上の乳はたいへん美味しいですよ。)
僕が姉上にそう伝えると...
《本当に?!やった!もうお腹ぺこぺこなの。あんただけずるいわ!》
元気よく空腹の訴えが返ってきた。
ゲップをした僕は姉上と場所をチェンジ。
今度は姉上が母上の腕の中で、僕が父上の腕の中へと場所を変わり、姉上は空腹を満たすのだった。
そんな様子を部屋の扉を少し開けて物悲しそうに見つめる姿がある事をこのとき僕は気付かなかった。
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