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第三章 発展〜街から小さな国へ〜
3-10 仮設住宅
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モッケしゃんから返事を貰い新しく増える住民の家を建てることにしたドラしゃん、ロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんの三人。
建てることにしたのはいいが、場所をどこにするのかをまた悩んでいた。
私達の住居近くには建てるのは難しい。かと言って...門近くに建てるのもどうかと言う話がでたのだ。
この街に来る経緯を考えると門の近くは落ち着いて過ごす事は難しいのでは?という意見もあったからだ。
ロドじぃーちゃん達が悩んでいるなか私はドラしゃんに質問してみた。
「ねぇ~ドラしゃん。あしょこは駄目なの?」
私はある場所を指差した。
ドラしゃん、ロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんは私の指の先を見つめる。
私が示した先は兵舎だった。
彼らは首を傾げる。
「兵舎に住まわすのか?」
ロドじぃーちゃんの言葉に私は首を左右に振り
「違うよ。兵舎の裏に建てるの。」
私の言葉に三人は目を見張った。
「兵舎の裏なら安心だよ。守って貰えているよ。」
私は笑顔で話をした。
その言葉を聞いてドラしゃん、ロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんは顔を見合わせる。
そして...互いに頷いたと思ったら兵舎へ向かって走って行く。
兵舎へ行くとロドじぃーちゃん達はラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんを呼びつけた。
「おーい!居るか?ジジィーども!」
その声にラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんが文句を言いながら奥から出て来た。
「誰がじじぃーだ!ジジイにじじぃーと言われたくないわ!!」
「失礼にもほどがありますよ!」
ふたりは唸り声をあげようとしたが、視界に私が"じぃーちゃん"と笑顔で呼ぶのが見えたので唸り声をあげるのをやめ笑顔で手を振る。
「お前達に話があるんだ!ちょっとかまんか?」
ドムじぃーちゃんがそうふたりに話をして兵舎から連れ出すと、ラディじぃーちゃん達を兵舎の裏へ連れて行って話し合いをする事に。
『お前達に相談なんだがかまわんか?』
ドラしゃんの言葉にふたりは怪訝な顔を浮かべながらも話を聞いてくれることに。
「お前さんからそんな言葉聞くとは...気持ち悪いぞ...。」
ラディじぃーちゃんの言葉にカシムじぃーちゃんも頷いていた。
その反応に少しイラッとしだすドラしゃん。
私は慌ててふたりに話しかける。
「あのね。お願いがありゅの?いい?」
私が首を傾げながらお願いすると、ふたりはデレ顔をして"かまんぞ!"と返事をしてくれた。
ロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃん、ドラしゃんは呆れた顔をしていたが気にせず話を続ける。
「モッケしゃんがね、つゅれてくる人たちのお家ね。このたてものの後ろでもいい?」
私の言葉にふたりはデレデレの顔で聞いていたが、内容がいまいち届いていない様子だった。
そこで、ロドじぃーちゃんが再度同じですわ内容を伝えてくれた。
「じぃーさんらボケるのは早いぞ。よく聞けよ。
モッケロンが外から連れてくる連中の家についてだが、どこばり建てるのどうかと思って悩んでいたんだが。
お前達や兵士が居るこの建物の裏に家を建てようと思うんだがどう思うよ。」
ロドじぃーちゃんの言葉にふたりは覚醒して一瞬ロドじぃーちゃんを睨んだが、話を聞いて不思議そうにしていた。
「なんで、この裏なんだ?木々も生えているし建てるの大変だぞ?」
そうなのだ。兵舎の裏はまだ沢山の木々が生えていている状態で自然あふれる場所となっている。
そのため、今から家を建てるのは至難の技なのだが...そこは【大聖霊】やドラしゃんが居ればどうにかなるらしい。
「あのね。たいへんななか、くるからすこしでも、あんぜんなところで、せいかちゅしてほしいの。」
私の言葉にその場にいる大人達は全員驚いていた。
たった4歳の子供がそんな事を考えているとは思ってもいなかったのだろう。
『そうでしたか。そのためこの裏を選んだのですね。』
ドラしゃんは微笑しながら私に声をかけてきた。
私はその言葉に力一杯頷いて素直に答えた。
「わたしだったら、つゅよいひとがいるところのほうが、あんしんだもん。」
私が笑顔でそう話すとその場に居る大人達はデレデレ顔をになったのは言うまでもない。
「お嬢ちゃんがそう言ってくれんなんて嬉しいのう。
よし!任せてくれ。お嬢ちゃんの期待に応えてやるよ!」
ラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんはガッツポーズをして私に笑顔で答えてくれた。
「そうと決まればこの裏に家を建てるか!しかし、どんな家にするんだ?」
ロドじぃーちゃんの言葉に皆また頭を悩ませた。
するとカシムじぃーちゃんが提案をする。
「とりあえずは仮設で建物を建ててみて、住む人間がある程度この街に馴染んで来てから、個々の要望を聞いたらいいんじゃないか?
慣れるまでは家のことなんて考える余裕なんてないしな。
本格的な家を建てたるのは落ち着いてからでも十分だろう?」
カシムじぃーちゃんの言葉にドムじぃーちゃんも賛同した。
「確かに!それは名案だ。家の好みや何人ぐらいで生活するかによって建てる規模が変わってくるしの。
とりあえずは全員が住めるような簡易の家を建てみるとするか!」
ドムじぃーちゃんの言葉にそれぞれが返答する。
「建てるのはお前だからお前がそれでいいなら俺はかまわんぞ。」
とロドじぃーちゃん。
「建物に関しては俺らは素人だから専門のお前に任せるわ。」
とラディじぃーちゃん。
「そうですね。専門の方に任せましょうか。」
とカシムじぃーちゃん。
『木々に関しては私が対応します。後は任せます。』
とドラしゃんが。
『リンもてちゅだう!』
と私が言うと...。
『「「「「じっとしてろ!なさい!」」」」』
とこの場にいる皆から言われた。
段取りが決まったのでラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんは他の兵士にこの事を説明しておくと言い兵舎へ戻って行った。
ドラしゃんは私をロドじぃーちゃんに預けると、兵舎裏の木々を綺麗に退けて行く。
根元から綺麗に中に浮かせ必要数だけ加工して、他の木々は別の場所に植え替えしていく。
土地も綺麗に整えて全ての作業はあっという間に片付いた。
木々がなくなり更地になった場所にドムじぃーちゃんが簡易の家を建てていく。
一階建ての横広い平家の様な建物にした。
お風呂とトイレ、台所はきちんと設置して、後は寝る所は雑魚寝になるが一つの大きな部屋を作った。
あとは、食事や寛げるスペースを作っていく。
私も手伝うといったが最後までダメだしをくらったので、大人しく作業を見守ることに。
不貞腐れながらドムじぃーちゃんの作業を見ていたがさすがベテランだ。
戸惑う事もなく、魔法で瞬時に色々な家具や建物を完成させていった。
大きなトラブルもなく無事に仮設の簡易家が完成したので、他のメンバーにも報告をしにいく事にした。
ロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃんはギルドへ向かい、ルミばぁーちゃんやお父さん達に話をしてくると言ってギルドに向かって行った。
私とドラしゃんは訓練場にいるムキじぃーちゃんと王様に報告をする事にした。
訓練場に向かう途中にドラしゃんは王様への伝言ドラゴンを飛ばした。
その光景を見て私はドラしゃんにお願いをしてみる事にした。
「ドラしゃん。お願いがあるの?いい?」
私の言葉にドラしゃんは少し嫌そうな顔をしていた。
『なんでしょうか?お嬢様。』
顔は嫌そうなのに言葉はいつも通り優しいものだった。
「わたしもあのドラゴンみたいな動物が欲しいの。」
そうなのだ。
わたしは前からずーーーーっと思っていたのだ。
一緒に遊んで一緒に生活する動物が欲しかったのだ。
以前の家では別に飼わなくても常に鳥や猫や犬が集まっていたので気にもならなかったが、ここへ来てから全くそれがなくなったのだ。
部屋に帰ればドラしゃんの手作りのぬいぐるみがあるが物足り。
ドラしゃんが伝言ドラゴンを飛ばす度にずっと思っていた。
私の言葉にドラしゃんは少し驚いていた。
またさか私がそんな事を言うとは予想してなかったのだろう。
するとドラしゃんが返事をする前に他の人達から返事を貰った。
『あら?主人は動物が欲しかったのですか?』
『それなら早く言ってくれよ!』
『お安い御用だぜ。』
『俺たちの力が少しずつ回復してるから可能だな。』
『そうだね。もう少し仲間も増えたら可能だよ。』
『...主人...大丈夫...。』
『もう少ししたら向こうから来るから。』
姿は見えないが【大聖霊】達が私とドラしゃんに聴こえるように話しかけてきた。
その内容に私は解らなかったがドラしゃんはすぐに解ったのかとても嫌そうな顔に拍車がかかった。
『やはり。そうなりますか。...ですよね。そうなりますよね。....はぁ~。
もういいです...諦めます。
お嬢様。大丈夫ですよ。もう少し待てば、お嬢様だけのお友達が増えるかと思いますよ。また話し合いですね。』
ドラしゃんの言葉に私はただ首を傾げた。
最後の方は全く聞き取れなかったのだ。
とりあえずはドラしゃんが大丈夫と言うので待つ事にした。
リン:
ドムじぃーちゃん凄いね^ ^
リンもしたかった!
ドムじぃーちゃん:
そうか?嬉しいなぁー!
リン??あの程度だったら大丈夫だ。
また今度頼むな!
ロドじぃーちゃん:
そうだぞ!リン。あの程度でリンの力を借りてたら、ドムはドワーフ失格だぞ?
リン:
そうなの?
ドラしゃん:
そうですよ。あの程度の事は、ドムならお手のものです。
リン:
( ̄3 ̄)じゃーあきらめる。
3人:
(^_^;)良かった。
リン:
次はリンも手伝うからね!
ロドじぃーちゃん:
おう!次な。
ドムじぃーちゃん:
次、リンの手が空いてたら頼むな!
ドラしゃん:
はーぁー。なんとかしないといけませんね。
!!
これは、失礼しました。
作者の都合により、年末年始朝から晩まで仕事となりまして、更新が不可能となりました。
リン:
本当は、毎日読んで欲しいんだけど、内容がないものを読んでもらうのは癪なんだって。
アキラ:
だから、しばらくお休みします。
寂しいけど、僕たちも寂しいのでおあいこで^ ^
ドラしゃん:
年明けに、またお会いしましょう^ ^
全員:
皆さん。今年お世話になりました^ ^
良いお年をお過ごし下さい。
また、新年からよろしくお願いします^ ^
リン:
もしかしたらよ?もしかしたら、元旦いい事があるかもよ^ ^
ドラしゃん:
作者と私達からの御年玉があるかも?
知れません^ ^
アキラ:
でも、あまり期待しないでね(^_^;)
建てることにしたのはいいが、場所をどこにするのかをまた悩んでいた。
私達の住居近くには建てるのは難しい。かと言って...門近くに建てるのもどうかと言う話がでたのだ。
この街に来る経緯を考えると門の近くは落ち着いて過ごす事は難しいのでは?という意見もあったからだ。
ロドじぃーちゃん達が悩んでいるなか私はドラしゃんに質問してみた。
「ねぇ~ドラしゃん。あしょこは駄目なの?」
私はある場所を指差した。
ドラしゃん、ロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんは私の指の先を見つめる。
私が示した先は兵舎だった。
彼らは首を傾げる。
「兵舎に住まわすのか?」
ロドじぃーちゃんの言葉に私は首を左右に振り
「違うよ。兵舎の裏に建てるの。」
私の言葉に三人は目を見張った。
「兵舎の裏なら安心だよ。守って貰えているよ。」
私は笑顔で話をした。
その言葉を聞いてドラしゃん、ロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんは顔を見合わせる。
そして...互いに頷いたと思ったら兵舎へ向かって走って行く。
兵舎へ行くとロドじぃーちゃん達はラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんを呼びつけた。
「おーい!居るか?ジジィーども!」
その声にラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんが文句を言いながら奥から出て来た。
「誰がじじぃーだ!ジジイにじじぃーと言われたくないわ!!」
「失礼にもほどがありますよ!」
ふたりは唸り声をあげようとしたが、視界に私が"じぃーちゃん"と笑顔で呼ぶのが見えたので唸り声をあげるのをやめ笑顔で手を振る。
「お前達に話があるんだ!ちょっとかまんか?」
ドムじぃーちゃんがそうふたりに話をして兵舎から連れ出すと、ラディじぃーちゃん達を兵舎の裏へ連れて行って話し合いをする事に。
『お前達に相談なんだがかまわんか?』
ドラしゃんの言葉にふたりは怪訝な顔を浮かべながらも話を聞いてくれることに。
「お前さんからそんな言葉聞くとは...気持ち悪いぞ...。」
ラディじぃーちゃんの言葉にカシムじぃーちゃんも頷いていた。
その反応に少しイラッとしだすドラしゃん。
私は慌ててふたりに話しかける。
「あのね。お願いがありゅの?いい?」
私が首を傾げながらお願いすると、ふたりはデレ顔をして"かまんぞ!"と返事をしてくれた。
ロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃん、ドラしゃんは呆れた顔をしていたが気にせず話を続ける。
「モッケしゃんがね、つゅれてくる人たちのお家ね。このたてものの後ろでもいい?」
私の言葉にふたりはデレデレの顔で聞いていたが、内容がいまいち届いていない様子だった。
そこで、ロドじぃーちゃんが再度同じですわ内容を伝えてくれた。
「じぃーさんらボケるのは早いぞ。よく聞けよ。
モッケロンが外から連れてくる連中の家についてだが、どこばり建てるのどうかと思って悩んでいたんだが。
お前達や兵士が居るこの建物の裏に家を建てようと思うんだがどう思うよ。」
ロドじぃーちゃんの言葉にふたりは覚醒して一瞬ロドじぃーちゃんを睨んだが、話を聞いて不思議そうにしていた。
「なんで、この裏なんだ?木々も生えているし建てるの大変だぞ?」
そうなのだ。兵舎の裏はまだ沢山の木々が生えていている状態で自然あふれる場所となっている。
そのため、今から家を建てるのは至難の技なのだが...そこは【大聖霊】やドラしゃんが居ればどうにかなるらしい。
「あのね。たいへんななか、くるからすこしでも、あんぜんなところで、せいかちゅしてほしいの。」
私の言葉にその場にいる大人達は全員驚いていた。
たった4歳の子供がそんな事を考えているとは思ってもいなかったのだろう。
『そうでしたか。そのためこの裏を選んだのですね。』
ドラしゃんは微笑しながら私に声をかけてきた。
私はその言葉に力一杯頷いて素直に答えた。
「わたしだったら、つゅよいひとがいるところのほうが、あんしんだもん。」
私が笑顔でそう話すとその場に居る大人達はデレデレ顔をになったのは言うまでもない。
「お嬢ちゃんがそう言ってくれんなんて嬉しいのう。
よし!任せてくれ。お嬢ちゃんの期待に応えてやるよ!」
ラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんはガッツポーズをして私に笑顔で答えてくれた。
「そうと決まればこの裏に家を建てるか!しかし、どんな家にするんだ?」
ロドじぃーちゃんの言葉に皆また頭を悩ませた。
するとカシムじぃーちゃんが提案をする。
「とりあえずは仮設で建物を建ててみて、住む人間がある程度この街に馴染んで来てから、個々の要望を聞いたらいいんじゃないか?
慣れるまでは家のことなんて考える余裕なんてないしな。
本格的な家を建てたるのは落ち着いてからでも十分だろう?」
カシムじぃーちゃんの言葉にドムじぃーちゃんも賛同した。
「確かに!それは名案だ。家の好みや何人ぐらいで生活するかによって建てる規模が変わってくるしの。
とりあえずは全員が住めるような簡易の家を建てみるとするか!」
ドムじぃーちゃんの言葉にそれぞれが返答する。
「建てるのはお前だからお前がそれでいいなら俺はかまわんぞ。」
とロドじぃーちゃん。
「建物に関しては俺らは素人だから専門のお前に任せるわ。」
とラディじぃーちゃん。
「そうですね。専門の方に任せましょうか。」
とカシムじぃーちゃん。
『木々に関しては私が対応します。後は任せます。』
とドラしゃんが。
『リンもてちゅだう!』
と私が言うと...。
『「「「「じっとしてろ!なさい!」」」」』
とこの場にいる皆から言われた。
段取りが決まったのでラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんは他の兵士にこの事を説明しておくと言い兵舎へ戻って行った。
ドラしゃんは私をロドじぃーちゃんに預けると、兵舎裏の木々を綺麗に退けて行く。
根元から綺麗に中に浮かせ必要数だけ加工して、他の木々は別の場所に植え替えしていく。
土地も綺麗に整えて全ての作業はあっという間に片付いた。
木々がなくなり更地になった場所にドムじぃーちゃんが簡易の家を建てていく。
一階建ての横広い平家の様な建物にした。
お風呂とトイレ、台所はきちんと設置して、後は寝る所は雑魚寝になるが一つの大きな部屋を作った。
あとは、食事や寛げるスペースを作っていく。
私も手伝うといったが最後までダメだしをくらったので、大人しく作業を見守ることに。
不貞腐れながらドムじぃーちゃんの作業を見ていたがさすがベテランだ。
戸惑う事もなく、魔法で瞬時に色々な家具や建物を完成させていった。
大きなトラブルもなく無事に仮設の簡易家が完成したので、他のメンバーにも報告をしにいく事にした。
ロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃんはギルドへ向かい、ルミばぁーちゃんやお父さん達に話をしてくると言ってギルドに向かって行った。
私とドラしゃんは訓練場にいるムキじぃーちゃんと王様に報告をする事にした。
訓練場に向かう途中にドラしゃんは王様への伝言ドラゴンを飛ばした。
その光景を見て私はドラしゃんにお願いをしてみる事にした。
「ドラしゃん。お願いがあるの?いい?」
私の言葉にドラしゃんは少し嫌そうな顔をしていた。
『なんでしょうか?お嬢様。』
顔は嫌そうなのに言葉はいつも通り優しいものだった。
「わたしもあのドラゴンみたいな動物が欲しいの。」
そうなのだ。
わたしは前からずーーーーっと思っていたのだ。
一緒に遊んで一緒に生活する動物が欲しかったのだ。
以前の家では別に飼わなくても常に鳥や猫や犬が集まっていたので気にもならなかったが、ここへ来てから全くそれがなくなったのだ。
部屋に帰ればドラしゃんの手作りのぬいぐるみがあるが物足り。
ドラしゃんが伝言ドラゴンを飛ばす度にずっと思っていた。
私の言葉にドラしゃんは少し驚いていた。
またさか私がそんな事を言うとは予想してなかったのだろう。
するとドラしゃんが返事をする前に他の人達から返事を貰った。
『あら?主人は動物が欲しかったのですか?』
『それなら早く言ってくれよ!』
『お安い御用だぜ。』
『俺たちの力が少しずつ回復してるから可能だな。』
『そうだね。もう少し仲間も増えたら可能だよ。』
『...主人...大丈夫...。』
『もう少ししたら向こうから来るから。』
姿は見えないが【大聖霊】達が私とドラしゃんに聴こえるように話しかけてきた。
その内容に私は解らなかったがドラしゃんはすぐに解ったのかとても嫌そうな顔に拍車がかかった。
『やはり。そうなりますか。...ですよね。そうなりますよね。....はぁ~。
もういいです...諦めます。
お嬢様。大丈夫ですよ。もう少し待てば、お嬢様だけのお友達が増えるかと思いますよ。また話し合いですね。』
ドラしゃんの言葉に私はただ首を傾げた。
最後の方は全く聞き取れなかったのだ。
とりあえずはドラしゃんが大丈夫と言うので待つ事にした。
リン:
ドムじぃーちゃん凄いね^ ^
リンもしたかった!
ドムじぃーちゃん:
そうか?嬉しいなぁー!
リン??あの程度だったら大丈夫だ。
また今度頼むな!
ロドじぃーちゃん:
そうだぞ!リン。あの程度でリンの力を借りてたら、ドムはドワーフ失格だぞ?
リン:
そうなの?
ドラしゃん:
そうですよ。あの程度の事は、ドムならお手のものです。
リン:
( ̄3 ̄)じゃーあきらめる。
3人:
(^_^;)良かった。
リン:
次はリンも手伝うからね!
ロドじぃーちゃん:
おう!次な。
ドムじぃーちゃん:
次、リンの手が空いてたら頼むな!
ドラしゃん:
はーぁー。なんとかしないといけませんね。
!!
これは、失礼しました。
作者の都合により、年末年始朝から晩まで仕事となりまして、更新が不可能となりました。
リン:
本当は、毎日読んで欲しいんだけど、内容がないものを読んでもらうのは癪なんだって。
アキラ:
だから、しばらくお休みします。
寂しいけど、僕たちも寂しいのでおあいこで^ ^
ドラしゃん:
年明けに、またお会いしましょう^ ^
全員:
皆さん。今年お世話になりました^ ^
良いお年をお過ごし下さい。
また、新年からよろしくお願いします^ ^
リン:
もしかしたらよ?もしかしたら、元旦いい事があるかもよ^ ^
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