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第五章〜私達兄妹は冒険者になります〜
5-50 中央の街に向かって
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ギルマスが早朝届いた私達宛の依頼書を懐から出してテーブルに並べる。
書類は全部で三枚あり、どれも似たような封書で届けられている。
でも、よく見ると表に刻印されている印が異なっており、それぞれ北側の街、西側の街、東側の街の三方向の街のギルドよりギルマスの名前の刻印が刻まれていた。
これはちゃんとギルドの責任者が介入している正式な依頼書であるという証明でもあるのだと教えてくれた。
その内容を確認すると...どれも似たような内容で書かれており...
"街の視察と視察にて感じた事に対する対応策を考えて欲しい"
なんともアバウトな内容が書かれていたのだ。
どうしたものか...と皆で書類に目を通しながら考えていたのだが。
「でも一度家に帰りたい!!」
私がそう言うと皆は呆れ顔をしながらも賛同してくれた。
ただ一人この街のギルマスのみえっ?!って顔をしていたんだけどね。
「えっ?!帰られるですか?!い、依頼は?!」
慌てて質問してくるギルマスに私は笑顔で答える。
「えっ?帰ってからよ?だって最初からその予定だったし。
そもそもこの依頼書にはいつまでにって期限が書かれてないでしょ?
なら一度家に帰ってゆっくりしてからでも大丈夫でしょ?」
私がそうあっけらかんに言うと、お兄ちゃん達も賛同して頷きながら
「そうだね。確かにこの依頼書には期限が書かれてないですね。
ただ、僕達に来て欲しいと言うのがメインみたいですね。」
お兄ちゃんがそういうと横にいたアサくんも頷きながら
「なら多少行くのが遅くなっても問題ないだろう?」
と言うとレビレットとライネルもそれに同調するようにこちらも頷きながら
「そうだね。一応この依頼書を出して来たギルドにはちゃんと行きますって連絡しておくので良いのでは?」
「そうですね。その方が連絡が入ってないのかと心配されても困りますしね。」
私達がそんな事を言うものだから
『それなら私の方から各街に連絡を入れておきますね。』
笑顔でドラしゃんがそう言って直ぐに連絡ドラゴンを呼び出し連絡を入れる準備をしだす。
「ああ、そしな。お前さんから連絡したら相手も嫌とは言わないだろうからね。」
ドラしゃんのその姿を見ながらルミばぁーちゃんも笑いながら賛同する。
「ああ。お前を敵に回すぐらいならひたすら待つだろうよ。」
カシムじぃーちゃんも苦笑いを浮かべながら賛同するのだった。
私達の言葉にギルマスは唖然としていた。
口を開けて呆けているギルマスに私は笑顔でトドメを刺しにいく。
「と、言う事で私達は食料を調達したら中央の街へ戻ります!
ですので安心して下さい。
もし、街に帰れないなら....私何をするかわからないよ?」
私が満面の笑顔でギルマスの顔を見つめながら話すとギルマスは顔を引き攣りながら...
「どうぞ!!お帰りください!!大丈夫です!!ありがとうございました!!!!!」
と叫びながら部屋を出て行ったのだった。
「ありゃ???」
急に部屋を出て行ったギルマスに驚いて思わず変な声が出た私。
そんな私に皆は...。
「リン。言いすぎたよ...。」
「そうだな。やりすぎだ。」
「凄いねリンちゃんは...。」
「新たな一面って感じ...。」
「はぁー誰に似たのやら...。」
「本当に...末恐ろしい子だよ。」
「まるでかぁーちゃんみたいだなぁー。」
『お嬢様。大丈夫です。お嬢様が手をくだす前に私が!!!』
「「「やらんでいい!よいわ!」」」
皆の言葉に私とドラしゃんのみ不服そうにしながらも、予定通りに行動を起こす。
借りていた部屋を綺麗に片付けて、ギルマスが置いていった依頼書はお兄ちゃんが保管してくれた。
それぞれ荷物の最終チェックを行い部屋を後にする。
外に出て、中央の街に帰るまでに必要な物を店で調達してからギルドに顔を出して挨拶をすませた。
皆にはまた落ち着いた頃に顔を出すと約束して、私達は中央の街を目指して南側の街を出る事に。
門の所に行くと警備隊の人達が集まっていた。
「またの来訪をお待ちしてます。」
「それまでにはしっかり鍛え上げておきます!」
「ありがとうございました!!」
彼らとも挨拶をすませて見送られながら南側の街を出た私達。
目指すは家族が首を長くして待つ中央の街。
帰りは護衛する相手もいないので自分達のペースで移動ができるので楽だ。
【聖獣】達や魔獣達を出せるだけ出して一緒に移動する。
街では人が多かったので皆は小型化したり、仮の住処にて休ませていたりしたのでのびのびとさせてあげたかったのだ。
皆は本来の大きさになって一緒に歩くのだが...。
「おい?こいつらこんなに大きかったのか?」
「いや。前はここまで大きくなかったよ。」
「そうですね...。」
『気のせいでしょう。』
「いや!気のせいなものか!あきらかにデカイぞ!!」
カシムじぃーちゃんが大きくなった!と言っている相手は、【聖獣】達なのだ。
確かにじぃーちゃん達が知っている【聖獣】達は小動物姿の時のしか見てないからそう思うのだろうが...。
実は、【聖獣】達はかなり大きくなっているのだ。
それも私とお兄ちゃんが冒険者になってから一気に大きくなっていったのだった。
これには私もお兄ちゃんも驚いたのだが、普段は見慣れた小動物姿ので特になんとも思わないのだが...。
「そう言えば...また少し大きくなった???」
「えっ!リンもそう思う?!」
お兄ちゃんはそう言って私を見つめた。
「うん。なんか一回り大きくなっているようなぁ...。」
私とお兄ちゃんの言葉に【聖獣】達は笑顔で答えてくれた。
『主人の能力があがったからね!契約している俺たちも成長するだ。』
『驚かせて申し訳ないです。でも、大丈夫ですからね!!』
『そうだのう。どんな姿になっても主人な達の聖獣だのつ。
彼らの言葉に私とお兄ちゃんはへへへって笑いながら納得する。
自分達のなんの能力が上がったのかはよくわからないが、彼らが成長しているなら良かったのだ。
「まぁー何にせよ、お前達だけで冒険するなら他の連中の牽制役にはなるな。」
「そうだね。これだけ数がいるなら下手な冒険者達は絡んで来ないだろうね。」
「でも、強欲な奴はどんな手を使ってでも手を出そうとするから油断はしたら駄目だよ?」
『そうです!!お嬢様は特に気を付けてくださいね!』
「えっ!何で私!!」
「「「「「「そりゃ~可愛いいから。」」」」」」
『ええ。その通りです!』
彼らの言葉に私は固まり【聖獣】や魔獣達は呆れ返っていたのだった。
リン:
やっと家に帰れる!
アキラ:
帰ったらお風呂だね!
リン:
もちろん!!あと、果樹園にいってたくさん食べるわ!
書類は全部で三枚あり、どれも似たような封書で届けられている。
でも、よく見ると表に刻印されている印が異なっており、それぞれ北側の街、西側の街、東側の街の三方向の街のギルドよりギルマスの名前の刻印が刻まれていた。
これはちゃんとギルドの責任者が介入している正式な依頼書であるという証明でもあるのだと教えてくれた。
その内容を確認すると...どれも似たような内容で書かれており...
"街の視察と視察にて感じた事に対する対応策を考えて欲しい"
なんともアバウトな内容が書かれていたのだ。
どうしたものか...と皆で書類に目を通しながら考えていたのだが。
「でも一度家に帰りたい!!」
私がそう言うと皆は呆れ顔をしながらも賛同してくれた。
ただ一人この街のギルマスのみえっ?!って顔をしていたんだけどね。
「えっ?!帰られるですか?!い、依頼は?!」
慌てて質問してくるギルマスに私は笑顔で答える。
「えっ?帰ってからよ?だって最初からその予定だったし。
そもそもこの依頼書にはいつまでにって期限が書かれてないでしょ?
なら一度家に帰ってゆっくりしてからでも大丈夫でしょ?」
私がそうあっけらかんに言うと、お兄ちゃん達も賛同して頷きながら
「そうだね。確かにこの依頼書には期限が書かれてないですね。
ただ、僕達に来て欲しいと言うのがメインみたいですね。」
お兄ちゃんがそういうと横にいたアサくんも頷きながら
「なら多少行くのが遅くなっても問題ないだろう?」
と言うとレビレットとライネルもそれに同調するようにこちらも頷きながら
「そうだね。一応この依頼書を出して来たギルドにはちゃんと行きますって連絡しておくので良いのでは?」
「そうですね。その方が連絡が入ってないのかと心配されても困りますしね。」
私達がそんな事を言うものだから
『それなら私の方から各街に連絡を入れておきますね。』
笑顔でドラしゃんがそう言って直ぐに連絡ドラゴンを呼び出し連絡を入れる準備をしだす。
「ああ、そしな。お前さんから連絡したら相手も嫌とは言わないだろうからね。」
ドラしゃんのその姿を見ながらルミばぁーちゃんも笑いながら賛同する。
「ああ。お前を敵に回すぐらいならひたすら待つだろうよ。」
カシムじぃーちゃんも苦笑いを浮かべながら賛同するのだった。
私達の言葉にギルマスは唖然としていた。
口を開けて呆けているギルマスに私は笑顔でトドメを刺しにいく。
「と、言う事で私達は食料を調達したら中央の街へ戻ります!
ですので安心して下さい。
もし、街に帰れないなら....私何をするかわからないよ?」
私が満面の笑顔でギルマスの顔を見つめながら話すとギルマスは顔を引き攣りながら...
「どうぞ!!お帰りください!!大丈夫です!!ありがとうございました!!!!!」
と叫びながら部屋を出て行ったのだった。
「ありゃ???」
急に部屋を出て行ったギルマスに驚いて思わず変な声が出た私。
そんな私に皆は...。
「リン。言いすぎたよ...。」
「そうだな。やりすぎだ。」
「凄いねリンちゃんは...。」
「新たな一面って感じ...。」
「はぁー誰に似たのやら...。」
「本当に...末恐ろしい子だよ。」
「まるでかぁーちゃんみたいだなぁー。」
『お嬢様。大丈夫です。お嬢様が手をくだす前に私が!!!』
「「「やらんでいい!よいわ!」」」
皆の言葉に私とドラしゃんのみ不服そうにしながらも、予定通りに行動を起こす。
借りていた部屋を綺麗に片付けて、ギルマスが置いていった依頼書はお兄ちゃんが保管してくれた。
それぞれ荷物の最終チェックを行い部屋を後にする。
外に出て、中央の街に帰るまでに必要な物を店で調達してからギルドに顔を出して挨拶をすませた。
皆にはまた落ち着いた頃に顔を出すと約束して、私達は中央の街を目指して南側の街を出る事に。
門の所に行くと警備隊の人達が集まっていた。
「またの来訪をお待ちしてます。」
「それまでにはしっかり鍛え上げておきます!」
「ありがとうございました!!」
彼らとも挨拶をすませて見送られながら南側の街を出た私達。
目指すは家族が首を長くして待つ中央の街。
帰りは護衛する相手もいないので自分達のペースで移動ができるので楽だ。
【聖獣】達や魔獣達を出せるだけ出して一緒に移動する。
街では人が多かったので皆は小型化したり、仮の住処にて休ませていたりしたのでのびのびとさせてあげたかったのだ。
皆は本来の大きさになって一緒に歩くのだが...。
「おい?こいつらこんなに大きかったのか?」
「いや。前はここまで大きくなかったよ。」
「そうですね...。」
『気のせいでしょう。』
「いや!気のせいなものか!あきらかにデカイぞ!!」
カシムじぃーちゃんが大きくなった!と言っている相手は、【聖獣】達なのだ。
確かにじぃーちゃん達が知っている【聖獣】達は小動物姿の時のしか見てないからそう思うのだろうが...。
実は、【聖獣】達はかなり大きくなっているのだ。
それも私とお兄ちゃんが冒険者になってから一気に大きくなっていったのだった。
これには私もお兄ちゃんも驚いたのだが、普段は見慣れた小動物姿ので特になんとも思わないのだが...。
「そう言えば...また少し大きくなった???」
「えっ!リンもそう思う?!」
お兄ちゃんはそう言って私を見つめた。
「うん。なんか一回り大きくなっているようなぁ...。」
私とお兄ちゃんの言葉に【聖獣】達は笑顔で答えてくれた。
『主人の能力があがったからね!契約している俺たちも成長するだ。』
『驚かせて申し訳ないです。でも、大丈夫ですからね!!』
『そうだのう。どんな姿になっても主人な達の聖獣だのつ。
彼らの言葉に私とお兄ちゃんはへへへって笑いながら納得する。
自分達のなんの能力が上がったのかはよくわからないが、彼らが成長しているなら良かったのだ。
「まぁー何にせよ、お前達だけで冒険するなら他の連中の牽制役にはなるな。」
「そうだね。これだけ数がいるなら下手な冒険者達は絡んで来ないだろうね。」
「でも、強欲な奴はどんな手を使ってでも手を出そうとするから油断はしたら駄目だよ?」
『そうです!!お嬢様は特に気を付けてくださいね!』
「えっ!何で私!!」
「「「「「「そりゃ~可愛いいから。」」」」」」
『ええ。その通りです!』
彼らの言葉に私は固まり【聖獣】や魔獣達は呆れ返っていたのだった。
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