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アダルトビデオの様な真実の愛
2.上京
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今日はいよいよ大阪に出発する日。
引越しのトラックにある程度の生活必需品を積んでもらって、それに便乗するかたちだ。
家具はベッドと小さめのコタツ兼用の机にローソファー、テレビくらい。
あとは服とタオル。
その他は大阪で調達する予定。
あっ、それと挨拶がわりにお土産をいくつか持ってきた。
しばらく離れる故郷をトラックの窓越しに眺めると何故だか寂しい思いがする。
これからどんな生活が始まるんだろう?
いつも向かう大阪とは気持ちが随分違った。
「到着しましたよ」
「あっ、すみません、爆睡してましたね」
「意外に皆さんそうなんですよ」
「ありがとうございました」
マンションに到着したのは昼前だった。
荷物はそれほどあるわけじゃなく、30分程度で運び入れることができた。
僕の部屋は6階建のマンションの6階。
一階にはコンビニが入っていてなかなか便利だ。
不動屋さんの話だと、壁も厚く、人気のマンションと言う話しだった。
「いよいよ一人暮らしかー」
部屋の真ん中で大の字になってそう呟いた。
「とりあえず照明はつけないとな、あとはベッドと机とテレビ以上、まあやってしまうか」
ゆっくり寝たから元気も余ってるので小一時間もすれば全て終わった。
「腹へったなー、早速コンビニ使わせてもらうかな?」
エレベーターで降りたら24時間開いてるコンビニ。
田舎ではありえない。
実家のあたりにもコンビニはあるが、家から遠いし、夜中は開いてなかった。
そんなに大きなコンビニではなかったが、品揃えはいい。
僕は小さなお弁当とカップ麺をかった。
コンビニでお湯を入れて部屋に戻るとちょうど食べごろなのだ。
「あーなんて幸せ、超便利、いただきまーす」
正直もう実家を出る時の寂しい思いは微塵もなかった。
僕は食べながらまわりを見渡し必要なものを考えていた。
「んーカーテンはいるよな、あとシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、歯磨き、歯ブラシ、まあとりあえずはそれだけはいるな。食べたら買いに行くかな?」
食べ終わった僕はゴミを袋に詰めて買い出しに行くことにした。
「ゴミは当然コンビニのゴミ箱だわな、ゴミ箱いらずですな」
またまた便利さに感謝である。
歩いてすぐのところに大型の薬局があった。
「生活必需品はここで揃うな、まあ後にしよう」
また3分ほど歩くとカーテンや家具が格安で揃う大型店舗もある。
僕はとりあえずカーテンを買うことにした。
自分の家のカーテンを自分で探すことすら楽しかった。
「彼女ができたらエッチもするからなー、外から見えないやつでないとな」
こんな風に考えて買える幸せは一人暮らしの醍醐味だ。
色々考えた末、鮮やかなブルーの遮光カーテンを選んだ。
帰りには薬局で生活必需品を買った。
これからこの街で暮らすんだなとあらためて街を眺めた。
マンションに帰って来ると、住人とのファーストコンタクト。
「こんにちは、今日引っ越してきました、よろしくお願いします」
「ふふふ、そんなこと言う人初めてよ」
「そうなんですか?」
「気持ち悪がられるかもよ、私は大丈夫だけどね、よろしくね」
「よろしくお願いします、601の林真一です」
「だから、そんなん言わないわよって」
「じゃあお先に」
彼女は5階で降りた。
30代前半?多分水商売の女性の様だった。
「そうか、ダメなのか?
確かにストーカーとか何とか最近は良くあるからなー。挨拶まわりはやめておくか」
部屋に戻ると、早速カーテンをつけた。
我ながらナイスセンスだった。
「何とか暗くなるまでに形になったな、良かった。シャワーでも浴びるかな?」
初シャワーである。
実家の寒い風呂とは違い暖かい。狭いのは仕方ないとして、なかなか快適である。
「ふー気持ち良かった、これがしたかったんだよな、バスローブ」
念願のシャワーからのバスローブからのベッド。
またまた幸せを満喫した。
ピンポン!
「あれ?誰だろ、あっ、さっきの」
「はい、さっきはどうも」
「今日カレー作ったの、良かったら食べません?」
「いいんですか?」
「ご飯も持ってきたから食べて」
「ありがとうございます」
「食べたらタッパーそのままでいいから、持ってきてくれる?501だから」
「はい、ありがとうございます」
僕はカレーが大好物だった。
高校時代は大阪にきたら友達とカレーをよく食べた。
彼女にもらったカレーもスパイシーで美味しい。
今日は何度幸せを感じるんだろう?
食べ終わったタッパーを洗いつつ幸せを噛み締めていた。
引越しのトラックにある程度の生活必需品を積んでもらって、それに便乗するかたちだ。
家具はベッドと小さめのコタツ兼用の机にローソファー、テレビくらい。
あとは服とタオル。
その他は大阪で調達する予定。
あっ、それと挨拶がわりにお土産をいくつか持ってきた。
しばらく離れる故郷をトラックの窓越しに眺めると何故だか寂しい思いがする。
これからどんな生活が始まるんだろう?
いつも向かう大阪とは気持ちが随分違った。
「到着しましたよ」
「あっ、すみません、爆睡してましたね」
「意外に皆さんそうなんですよ」
「ありがとうございました」
マンションに到着したのは昼前だった。
荷物はそれほどあるわけじゃなく、30分程度で運び入れることができた。
僕の部屋は6階建のマンションの6階。
一階にはコンビニが入っていてなかなか便利だ。
不動屋さんの話だと、壁も厚く、人気のマンションと言う話しだった。
「いよいよ一人暮らしかー」
部屋の真ん中で大の字になってそう呟いた。
「とりあえず照明はつけないとな、あとはベッドと机とテレビ以上、まあやってしまうか」
ゆっくり寝たから元気も余ってるので小一時間もすれば全て終わった。
「腹へったなー、早速コンビニ使わせてもらうかな?」
エレベーターで降りたら24時間開いてるコンビニ。
田舎ではありえない。
実家のあたりにもコンビニはあるが、家から遠いし、夜中は開いてなかった。
そんなに大きなコンビニではなかったが、品揃えはいい。
僕は小さなお弁当とカップ麺をかった。
コンビニでお湯を入れて部屋に戻るとちょうど食べごろなのだ。
「あーなんて幸せ、超便利、いただきまーす」
正直もう実家を出る時の寂しい思いは微塵もなかった。
僕は食べながらまわりを見渡し必要なものを考えていた。
「んーカーテンはいるよな、あとシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、歯磨き、歯ブラシ、まあとりあえずはそれだけはいるな。食べたら買いに行くかな?」
食べ終わった僕はゴミを袋に詰めて買い出しに行くことにした。
「ゴミは当然コンビニのゴミ箱だわな、ゴミ箱いらずですな」
またまた便利さに感謝である。
歩いてすぐのところに大型の薬局があった。
「生活必需品はここで揃うな、まあ後にしよう」
また3分ほど歩くとカーテンや家具が格安で揃う大型店舗もある。
僕はとりあえずカーテンを買うことにした。
自分の家のカーテンを自分で探すことすら楽しかった。
「彼女ができたらエッチもするからなー、外から見えないやつでないとな」
こんな風に考えて買える幸せは一人暮らしの醍醐味だ。
色々考えた末、鮮やかなブルーの遮光カーテンを選んだ。
帰りには薬局で生活必需品を買った。
これからこの街で暮らすんだなとあらためて街を眺めた。
マンションに帰って来ると、住人とのファーストコンタクト。
「こんにちは、今日引っ越してきました、よろしくお願いします」
「ふふふ、そんなこと言う人初めてよ」
「そうなんですか?」
「気持ち悪がられるかもよ、私は大丈夫だけどね、よろしくね」
「よろしくお願いします、601の林真一です」
「だから、そんなん言わないわよって」
「じゃあお先に」
彼女は5階で降りた。
30代前半?多分水商売の女性の様だった。
「そうか、ダメなのか?
確かにストーカーとか何とか最近は良くあるからなー。挨拶まわりはやめておくか」
部屋に戻ると、早速カーテンをつけた。
我ながらナイスセンスだった。
「何とか暗くなるまでに形になったな、良かった。シャワーでも浴びるかな?」
初シャワーである。
実家の寒い風呂とは違い暖かい。狭いのは仕方ないとして、なかなか快適である。
「ふー気持ち良かった、これがしたかったんだよな、バスローブ」
念願のシャワーからのバスローブからのベッド。
またまた幸せを満喫した。
ピンポン!
「あれ?誰だろ、あっ、さっきの」
「はい、さっきはどうも」
「今日カレー作ったの、良かったら食べません?」
「いいんですか?」
「ご飯も持ってきたから食べて」
「ありがとうございます」
「食べたらタッパーそのままでいいから、持ってきてくれる?501だから」
「はい、ありがとうございます」
僕はカレーが大好物だった。
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彼女にもらったカレーもスパイシーで美味しい。
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