【完結】アダルトビデオの様な真実の愛

ガネーシャ

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アダルトビデオの様な真実の愛

8.初めてのキャンパス

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「じゃあ行ってきます」

今日は昼から初登校だ。
入学説明会がある。
彼女は自分の部屋に戻った。
用事があれば呼び出せばいい。

マンションから学校は歩いても15分。
自転車を買うまで歩いて通学する予定だ。
途中にはアルバイト先のお弁当屋さんもDVDショップもある。

学校の前には地下鉄の駅があり、その辺りまで来ると学生達で賑わう。
色んなところから集まって来てるんだろうなと考えながらキャンパスに向かう。
正門からはしばらく坂道が続く。
道の両脇にはちらほら桜が咲いてきている。
入学式には満開になるのだろう。

今日は僕たち経済学部の登校日。
体育館で話を聞き、必修科目の教科書を購入する。

基本クラスは入学式の日に発表されるようだ。
さすがにたくさんの入学生がいる。
これだけいると楽しみもあるが不安の方が大きい。

一通り終わると何故だかさっさと帰りたくなった。

帰りは部活の勧誘で盛り上がっていた。
僕はアルバイトが忙しいのでスポーツは難しい。
何か楽しめる部活があればやりたいとは思うのだが。

「こんにちは」

「は、はい」

「写真同好会の北川と言います。写真はお好きですか?」

「え?まあ」

それより可愛い。
つい答えてしまう。
ちなみに祖父はカメラマンだったから一眼レフの撮り方はよく教えてもらった。

「カメラは持ってるんですか?」

「はい、一眼レフのデジカメを持ってます」

「わあ、凄い」

彼女は次2回生。
一年お姉さんだ。
しかし見た目はどう見ても年下に見えた。

「良かったら一度撮影会に参加しませんか?今度の土曜日に京都に行きますけど」

「京都ですか?いいですね」

「じゃあ連絡しますね、SNS交換大丈夫ですか?」

「はい、もちろんです」

ダメだ。
可愛い子には弱いと言うか、直ぐに好きになってしまう。

「名前送っときました、よろしくお願いします」

「はい、ありがとうございます」

北川弥生さんか、日本的で可愛い名前だ。
最近なぜか凄い出会いばっかりだったので、何となくホッとする。

「すみません、良かったらみんなに紹介したいので写メ撮っていいですか?」

「はい、よろしくお願いします」

「あとでラインしますね、ありがとうございました」

何となくいい初登校だった。
今日はアルバイトも休み。
真っ直ぐマンションに帰ろう。

ピコン!

「さっきはありがとうございました。素敵な男性が参加してもらえるかもとみんな大喜びでした。土曜日は正門に朝8時集合です。是非来てくださいね」

「土曜日は遅番、オールナイトアルバイトやから行ってみようかな?」

「あっ、林くん」

「武田さん、ご無沙汰してます。今日はアルバイトおやすみですか?」

「うん、今日はちょっと用事があって出てたからおやすみです」

「そうなんですね、今日は初登校だったんで僕もアルバイトはやすみなんです」

今晩は息子さんも実家にあずかってもらってるらしく、久しぶりのフリーなんだそうだ。

「ねえ、林くん、今日はお家でお鍋をする予定なんだけど、よかったら一緒に食べない?」

「ええ?いいんですか?やったー」

「是非是非、じゃあ19時に来てくれる?」

「はい、よろしくお願いします」

久しぶりに人との食事、楽しみだ。
お母さんではあるが多分20代。
ちょっと緊張もする。
ひとまずマンションに帰ったらシャワーを浴び着替えた。

「そろそろ19時かな?お酒だけ買っていくかな?」

ピンポン!

「はい、いらっしゃい」

「お邪魔します、これお酒買ってきました」

「ありがとう、あがって」

ジャージ姿の彼女はより若く感じた。
こう見たらお母さんには絶対見えない。

「はーい、できました」

「わー美味しそう!」

「ありがとう。食べて食べて」

「はーい、いただきます!」

美味しい。
なによりも一緒に食べるのが良い。

「じゃあカンパーイ」

お酒もあり、色々な話をした。
田舎の話し、昔の彼女の話し、アルバイトの話し。
彼女からも離婚の話しや浮気の話しなども聞いた。

「ねえ、キスして」

僕はその言葉を聞いた瞬間にキスをしていた。
どれくらいキスをしていたかわからない。
手は胸をあそこを弄っていた。

貪るようにお互いを求めあい、いつしか腕まくらで眠っていた。

ふと目が覚めると彼女と目があった。
お酒も冷め、何となく照れくさい。
それもあってか、僕は優しくキスをした。

「今日はこのまま朝まで居てくれる?」

「うん、一緒に寝よ」

僕は天井を見ながらふと思った。
これがモテ期ってやつか?
ただ、同じマンションは大変だな。

もちろん朝にもエッチはしたが、一緒に朝食を食べて部屋へ戻った。










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