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大地のための旅
第50話 魔王の情報
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旅をはじめて3日目の朝。ソル達は王国の国境にやって来た。
「にしてもこの国、出国税高くないか?」
「我々は国王陛下のご勅命を守っているに過ぎない。文句があるのなら国王陛下に直訴でもするんだな。受け入れてくれるかどうかは知らんがな」
「分かりましたよ、払うべきものはきちんと払いますから。これでいいですね?」
「ああ、良いだろう。行ってくれ」
ソル一行は出国税をきちんと払って国境を後にした。
「先生、私は外国なんて行った事が無いのでどういう所があるか教えてくれませんか?」
「ああ。あの国は穏やかな国だったけど、ここから離れた国はオアシスや海沿い以外は砂しか無かったり、山ばかりで暮らしにくい場所だってあるぞ。レナ、お前が育った国は恵まれている方だぞ」
「へぇ、そうなんですか。砂しかない国、なんてちょっと想像がつきませんけど」
「俺も小さい頃に立ち寄ったくらいで詳しくは覚えてないけどな」
レナが暮らしていた国に来るまでは幼い頃から各地を放浪していたソル。数多くの国を訪れたがハッキリと覚えているのは少ない。
子供の頃の話だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。
国境を発って半日、一行は宿場町へとやって来る。それなりに人や物の往来があるのか、栄えている場所だ。まだ夜には早いが今日はここで1泊する事にした。
「今日は宿で眠れそうですね」
「野宿は慣れてるけどやっぱりベッドの上の方が良いからなぁ」
野宿をする場合はレナ以外のメンバーでローテーションを組んで夜襲に備えて見張りをしている。寝ている途中でムリヤリ起こされるのは慣れているが気分のいい物ではない。
今日は遠慮なく眠れそうだと思うと気分がいい。宿の手続きを終えて時間も余っていたので、まだ日没には少し早いが酒場に寄ることにした。
夜はこれからだが店の中には既にある程度の客が集まっていた。皆思い思いに酒を飲み1日の疲れを癒していた。そんな中、ソルはとある情報を聞き出した。
「おい聞いたか? 例の魔王が出たっていう話だよ」
「ああ、聞いた聞いた。ヤイタ地方だろ? 噂じゃ井戸が枯れたとか」
「!!」
ソルの顔がピクリ、と反応する。魔王が出た、だと?
彼はガタン、と音を立てて席を立ち噂話をしていた男2人の前にやってくる。
「君たち。酒をおごるからその話、詳しく聞かせてくれないか? マスター、彼らに店で最高のワインを1杯ずつ頼むよ。カネは俺が持つ」
「へ……? あ、ああ。分かったよ」
交渉成立だ。
「確か、ヤイタ地方とか言ったな? どこなのか教えてくれ。あと魔王に関する情報もだ」
「あ、ああ。ヤイタ地方はここから街道沿いに南に1日ほど行った所さ。1ヵ月くらい前まで魔王が居座ってて大地を枯らしたらしいんだが、詳しい話は旅したわけじゃないから俺もよく分からない。信憑性はあるが、あくまで噂話だな」
「魔王はどこへ行った?」
「さぁ? そこまでは分からない。少なくても討伐はされてないようで、その辺に潜んでいるんじゃないのか?」
「分かった。情報提供、感謝する」
ソルはお礼を言って席を離れた。
「あいつ、何者なんだ?」
「さぁ? 魔王を追ってるって事はひょっとしたら勇者じゃないの? あんな奴見たことも無いけど」
男2人は「あいつは何者なんだ?」と噂をするが、ソルは特に気にしていなかった。
「先生、どうでした?」
「魔王が土地を荒らしたそうだ。とりあえず事後処置として魔王の被害に遭った土地を救いに行く。明日の朝から向かって1日かかりの旅になる」
「分かりました。行きましょう」
当面の目標は土地を救いに行く事で決まりだ。
「にしてもこの国、出国税高くないか?」
「我々は国王陛下のご勅命を守っているに過ぎない。文句があるのなら国王陛下に直訴でもするんだな。受け入れてくれるかどうかは知らんがな」
「分かりましたよ、払うべきものはきちんと払いますから。これでいいですね?」
「ああ、良いだろう。行ってくれ」
ソル一行は出国税をきちんと払って国境を後にした。
「先生、私は外国なんて行った事が無いのでどういう所があるか教えてくれませんか?」
「ああ。あの国は穏やかな国だったけど、ここから離れた国はオアシスや海沿い以外は砂しか無かったり、山ばかりで暮らしにくい場所だってあるぞ。レナ、お前が育った国は恵まれている方だぞ」
「へぇ、そうなんですか。砂しかない国、なんてちょっと想像がつきませんけど」
「俺も小さい頃に立ち寄ったくらいで詳しくは覚えてないけどな」
レナが暮らしていた国に来るまでは幼い頃から各地を放浪していたソル。数多くの国を訪れたがハッキリと覚えているのは少ない。
子供の頃の話だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。
国境を発って半日、一行は宿場町へとやって来る。それなりに人や物の往来があるのか、栄えている場所だ。まだ夜には早いが今日はここで1泊する事にした。
「今日は宿で眠れそうですね」
「野宿は慣れてるけどやっぱりベッドの上の方が良いからなぁ」
野宿をする場合はレナ以外のメンバーでローテーションを組んで夜襲に備えて見張りをしている。寝ている途中でムリヤリ起こされるのは慣れているが気分のいい物ではない。
今日は遠慮なく眠れそうだと思うと気分がいい。宿の手続きを終えて時間も余っていたので、まだ日没には少し早いが酒場に寄ることにした。
夜はこれからだが店の中には既にある程度の客が集まっていた。皆思い思いに酒を飲み1日の疲れを癒していた。そんな中、ソルはとある情報を聞き出した。
「おい聞いたか? 例の魔王が出たっていう話だよ」
「ああ、聞いた聞いた。ヤイタ地方だろ? 噂じゃ井戸が枯れたとか」
「!!」
ソルの顔がピクリ、と反応する。魔王が出た、だと?
彼はガタン、と音を立てて席を立ち噂話をしていた男2人の前にやってくる。
「君たち。酒をおごるからその話、詳しく聞かせてくれないか? マスター、彼らに店で最高のワインを1杯ずつ頼むよ。カネは俺が持つ」
「へ……? あ、ああ。分かったよ」
交渉成立だ。
「確か、ヤイタ地方とか言ったな? どこなのか教えてくれ。あと魔王に関する情報もだ」
「あ、ああ。ヤイタ地方はここから街道沿いに南に1日ほど行った所さ。1ヵ月くらい前まで魔王が居座ってて大地を枯らしたらしいんだが、詳しい話は旅したわけじゃないから俺もよく分からない。信憑性はあるが、あくまで噂話だな」
「魔王はどこへ行った?」
「さぁ? そこまでは分からない。少なくても討伐はされてないようで、その辺に潜んでいるんじゃないのか?」
「分かった。情報提供、感謝する」
ソルはお礼を言って席を離れた。
「あいつ、何者なんだ?」
「さぁ? 魔王を追ってるって事はひょっとしたら勇者じゃないの? あんな奴見たことも無いけど」
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「先生、どうでした?」
「魔王が土地を荒らしたそうだ。とりあえず事後処置として魔王の被害に遭った土地を救いに行く。明日の朝から向かって1日かかりの旅になる」
「分かりました。行きましょう」
当面の目標は土地を救いに行く事で決まりだ。
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