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大地のための旅
第58話 救出作戦
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城の中にあるダンジョンマスターが寝泊まりしている部屋に、ソルは人工使い魔を派遣して話を聞きだした。
「? 何だ?」
彼は窓を見るとソルが作った人工使い魔がいたのが分かった。それも気づいて部屋の中に入って来る。足には手紙がくっついていた。
「この生き物に向かって真実を言ってくれ。そうすればお前を助ける事が出来る。それと、ここで話した内容は決して他言はしない。特に国王側には絶対漏らさない。
信じてくれ、と言っても信じてくれるかどうかは分からないが、俺は嘘をつかない。同じダンジョンマスターとして同僚を助けたいだけで裏は無い。
ソル=デイブレイク」
「……」
ダンジョンマスターは真実を語りだした。
「実は、私の妻と娘が国王の手で囚われている。特に娘はまだ5歳だというのに外の世界を知らない、獄中での生活しか知らないんだ。
10日に1度数分の面会でしか会えない。地下牢に囚われているだろうけど、近づいたら命は無いと脅されて行く事が出来ないんだ。
ソルさん、あなたにこの国を発つよう言ったのは、あなたもまた囚われの身になって欲しくなかったからなんだ。
もし出来るというのなら、頼む。妻と娘を助けてくれ。もちろん頼りっぱなしなわけではない。妻と娘を救出したら城の中庭にある私のダンジョンまで来てくれ。脱出用の通路があるんだ」
そこまで彼がしゃべると、もう十分だ。と言いたいのか人工使い魔は彼の元を離れていった。もちろんその告白をソルは全て聞いていた。
「なるほど、そういう事か。大体は調べたとおりだな。レナ、近いうちに救出作戦を行う。このダンジョンはあと数日で廃棄する予定だからまた旅の支度をしてくれ」
その後もやり取りを続け、救出作戦決行の日が決まった。
「よし。ここで待ってろ」
決行日の夕方。滞在していたダンジョンを廃棄した上で、作戦決行前の下準備としてソルとレナはルッソ国のダンジョンマスターが密かに用意していた脱出口のそばに馬車を横付けした。
「荷物」を積み込んで逃げるためだ。
2人は確認した後国の王城へと向かった。いよいよ救出作戦開始である。
「「虚無の構え」」
ソルとレナは虚無の構えを発動し、いることを悟られないようにした上で王城の地下牢獄目指して堂々と正面突破を試みた。
「? おい、さっき誰か通らなかったか?」
「へ? 気のせいじゃねえの?」
見張りの兵士たちはソルとレナが堂々と正面突破したにも関わらず、全く気づいていなかった。
虚無の構えは周囲の人間の認識を狂わせる術。姿が目に入ってもそこにいると認識出来ず、足音を聞いてもそれを音だと理解できず、気配すら察知できない。
だからある種「透明人間になったのと一緒」で、こういう施設に潜入して要人を救出するには特に向いた能力なのだ。
2人はあらかじめ手に入れていた城内の地図に沿って進み、特に迷うことなく牢屋までたどり着いた。
「見張りが1名か、不用心だな」
牢の入り口には見張りが立っていたが、1人だけ。ソルの言う通り、不用心だ。重要な場所なら2名以上で守らせるべきなのに。
「ぐ……」
ソルの死角からの一撃で、相手はあっさり気絶。
倒れた相手を引きずって隠し、2人は中へと入る。
「こっくり……こっくり……」
牢獄の看守はあまりにもヒマなのか居眠り。イスに座りながら体勢を崩すことなく器用に寝ていた。しかも不用心な事に牢獄の鍵をテーブルの上に置きっぱなし。
難なく拾い上げて牢獄の鍵を開けた。ソルとレナは虚無の構えを解除し、囚われの身である妻子に姿を見せた。
「!? あなた達、いったい誰!?」
「シッ! 声が大きい。俺達はあなたの旦那さんの味方だ、アンタたちを救いに来た。来てくれ! 一緒に脱出しよう!」
「? 何だ?」
彼は窓を見るとソルが作った人工使い魔がいたのが分かった。それも気づいて部屋の中に入って来る。足には手紙がくっついていた。
「この生き物に向かって真実を言ってくれ。そうすればお前を助ける事が出来る。それと、ここで話した内容は決して他言はしない。特に国王側には絶対漏らさない。
信じてくれ、と言っても信じてくれるかどうかは分からないが、俺は嘘をつかない。同じダンジョンマスターとして同僚を助けたいだけで裏は無い。
ソル=デイブレイク」
「……」
ダンジョンマスターは真実を語りだした。
「実は、私の妻と娘が国王の手で囚われている。特に娘はまだ5歳だというのに外の世界を知らない、獄中での生活しか知らないんだ。
10日に1度数分の面会でしか会えない。地下牢に囚われているだろうけど、近づいたら命は無いと脅されて行く事が出来ないんだ。
ソルさん、あなたにこの国を発つよう言ったのは、あなたもまた囚われの身になって欲しくなかったからなんだ。
もし出来るというのなら、頼む。妻と娘を助けてくれ。もちろん頼りっぱなしなわけではない。妻と娘を救出したら城の中庭にある私のダンジョンまで来てくれ。脱出用の通路があるんだ」
そこまで彼がしゃべると、もう十分だ。と言いたいのか人工使い魔は彼の元を離れていった。もちろんその告白をソルは全て聞いていた。
「なるほど、そういう事か。大体は調べたとおりだな。レナ、近いうちに救出作戦を行う。このダンジョンはあと数日で廃棄する予定だからまた旅の支度をしてくれ」
その後もやり取りを続け、救出作戦決行の日が決まった。
「よし。ここで待ってろ」
決行日の夕方。滞在していたダンジョンを廃棄した上で、作戦決行前の下準備としてソルとレナはルッソ国のダンジョンマスターが密かに用意していた脱出口のそばに馬車を横付けした。
「荷物」を積み込んで逃げるためだ。
2人は確認した後国の王城へと向かった。いよいよ救出作戦開始である。
「「虚無の構え」」
ソルとレナは虚無の構えを発動し、いることを悟られないようにした上で王城の地下牢獄目指して堂々と正面突破を試みた。
「? おい、さっき誰か通らなかったか?」
「へ? 気のせいじゃねえの?」
見張りの兵士たちはソルとレナが堂々と正面突破したにも関わらず、全く気づいていなかった。
虚無の構えは周囲の人間の認識を狂わせる術。姿が目に入ってもそこにいると認識出来ず、足音を聞いてもそれを音だと理解できず、気配すら察知できない。
だからある種「透明人間になったのと一緒」で、こういう施設に潜入して要人を救出するには特に向いた能力なのだ。
2人はあらかじめ手に入れていた城内の地図に沿って進み、特に迷うことなく牢屋までたどり着いた。
「見張りが1名か、不用心だな」
牢の入り口には見張りが立っていたが、1人だけ。ソルの言う通り、不用心だ。重要な場所なら2名以上で守らせるべきなのに。
「ぐ……」
ソルの死角からの一撃で、相手はあっさり気絶。
倒れた相手を引きずって隠し、2人は中へと入る。
「こっくり……こっくり……」
牢獄の看守はあまりにもヒマなのか居眠り。イスに座りながら体勢を崩すことなく器用に寝ていた。しかも不用心な事に牢獄の鍵をテーブルの上に置きっぱなし。
難なく拾い上げて牢獄の鍵を開けた。ソルとレナは虚無の構えを解除し、囚われの身である妻子に姿を見せた。
「!? あなた達、いったい誰!?」
「シッ! 声が大きい。俺達はあなたの旦那さんの味方だ、アンタたちを救いに来た。来てくれ! 一緒に脱出しよう!」
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