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大地のための旅
第67話 魔王が作った遺跡
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「ふーむ……」
魔王デイブレイクを討伐して数日。ソルは元勇者のモルダがいた地でダンジョンを構え続けていた。目的はもちろん、魔王デイブレイクの謎を追うため。
普段仕事の少ないラタトスク達はフル稼働、日夜情報収集に明け暮れていた。
夜になってラタトスク達からの報告を受け取っていた。
「他に、特に言うべきことはあるか?」
「あ、あります。モルダを従えていた魔王なんですが、時々近くの山の中へと出かけていた形跡があるんですね。それも何度もです。
地図で言えば……この辺でしょうか?」
ラタトスクはそう言ってこの地の周辺を書いた地図でそのポイントを指す……完全に人の気配がない山の中だ。こんなところで何をやっていたんだろう。
「具体的に何をしていたか? までは分からないか?」
「はい。何せ過去の話ですし資料も大して残っていませんから……引き続き調査しますか?」
「ああ。頼んだぞ」
ソルはそう指示を出した。
翌日の朝、町にある冒険者ギルドの建物へとソルは足を運んでいた。魔王に関する何かしらの情報があるかもしれないと毎日通っていたのだが、その日は「釣果あり」だった。
「そこのアンタ! そこの青いリボンをした旦那! アンタですよアンタ!」
突如ソルに向かって冒険者が声をかけてきた。若い男の声がした方を向くと、いわゆる迷宮盗賊、もう少し品のある言い方をすれば「トレジャーハンター」と呼ばれるタイプの冒険者がいた。
顔には活気があって、仕事が無くて食い詰めた冒険者特有の陰気臭い雰囲気とは無縁だった。
「アンタ、もしかしてあの『魔王デイブレイク』を倒したっていうソルさんですかい!?」
「……だとしたら、どうする?」
「仕事の話をしたいんですよ。それも結構でかい奴です」
冒険者はそう言って近くの空いていたテーブルに地図を広げた。
「最近山の中に魔王が作ったって噂のダンジョンが見つかったんですよ。
まだ誰も中に入った形跡は無いから、お宝が眠ってるかもしれません。報酬は山分けしますから一緒に行きませんか? 場所は、大体この辺です」
冒険者は広げた地図のとある場所を指さした。そこは昨夜ラタトスクが指さした場所とぴたりと一致していた。
……何かが眠っているという事か? ソルにとっては行く価値が十分にある仕事だった。
「なる程ねぇ……実をいうと俺は今とある魔王の足取りを追っているんだ。ひょっとしたらその手掛かりがあるかもしれない。
俺としては行きたいんだが、パーティメンバーと話をつける必要があるんで正式な回答は明日まで待てるか?」
「分かりました。明日、同じ時刻で落ち合いましょう」
有力な情報を得たうえでソルは自分のダンジョンへと戻る。真実への手がかりをつかんだ、と確信していた。
「……と、いうわけなんだ」
ソルはレナ、それにドラとゴンやウルフェン相手に今朝起きたことをしっかりと話していた。
魔王デイブレイクに関わる謎がつかめそうだ、話に乗ってくれないか? と説得していた。
「先生としては話に乗りたいんですよね?」
「まぁな。何かがありそうだから詳しく調べたいんだ」
「私は大丈夫です。ドラちゃんとゴンちゃんは?」
「「ガァア!」」
「大丈夫ですって」
珍しくドラとゴン両方ともあっさりと了承してくれた。
「ウルフェンはどうする?」
「マスターが行くっていうのなら、どこへでもついていきますよ」
「よし、決まりだ」
話が付いた。翌日ソルは冒険者に話をして、正式に仕事を引き受けることが決まった。
ソル達は魔王が秘密裏に企てていた「死してもなお永遠に生きる術」に迫ることになるが、この時の彼は知らない。
魔王デイブレイクを討伐して数日。ソルは元勇者のモルダがいた地でダンジョンを構え続けていた。目的はもちろん、魔王デイブレイクの謎を追うため。
普段仕事の少ないラタトスク達はフル稼働、日夜情報収集に明け暮れていた。
夜になってラタトスク達からの報告を受け取っていた。
「他に、特に言うべきことはあるか?」
「あ、あります。モルダを従えていた魔王なんですが、時々近くの山の中へと出かけていた形跡があるんですね。それも何度もです。
地図で言えば……この辺でしょうか?」
ラタトスクはそう言ってこの地の周辺を書いた地図でそのポイントを指す……完全に人の気配がない山の中だ。こんなところで何をやっていたんだろう。
「具体的に何をしていたか? までは分からないか?」
「はい。何せ過去の話ですし資料も大して残っていませんから……引き続き調査しますか?」
「ああ。頼んだぞ」
ソルはそう指示を出した。
翌日の朝、町にある冒険者ギルドの建物へとソルは足を運んでいた。魔王に関する何かしらの情報があるかもしれないと毎日通っていたのだが、その日は「釣果あり」だった。
「そこのアンタ! そこの青いリボンをした旦那! アンタですよアンタ!」
突如ソルに向かって冒険者が声をかけてきた。若い男の声がした方を向くと、いわゆる迷宮盗賊、もう少し品のある言い方をすれば「トレジャーハンター」と呼ばれるタイプの冒険者がいた。
顔には活気があって、仕事が無くて食い詰めた冒険者特有の陰気臭い雰囲気とは無縁だった。
「アンタ、もしかしてあの『魔王デイブレイク』を倒したっていうソルさんですかい!?」
「……だとしたら、どうする?」
「仕事の話をしたいんですよ。それも結構でかい奴です」
冒険者はそう言って近くの空いていたテーブルに地図を広げた。
「最近山の中に魔王が作ったって噂のダンジョンが見つかったんですよ。
まだ誰も中に入った形跡は無いから、お宝が眠ってるかもしれません。報酬は山分けしますから一緒に行きませんか? 場所は、大体この辺です」
冒険者は広げた地図のとある場所を指さした。そこは昨夜ラタトスクが指さした場所とぴたりと一致していた。
……何かが眠っているという事か? ソルにとっては行く価値が十分にある仕事だった。
「なる程ねぇ……実をいうと俺は今とある魔王の足取りを追っているんだ。ひょっとしたらその手掛かりがあるかもしれない。
俺としては行きたいんだが、パーティメンバーと話をつける必要があるんで正式な回答は明日まで待てるか?」
「分かりました。明日、同じ時刻で落ち合いましょう」
有力な情報を得たうえでソルは自分のダンジョンへと戻る。真実への手がかりをつかんだ、と確信していた。
「……と、いうわけなんだ」
ソルはレナ、それにドラとゴンやウルフェン相手に今朝起きたことをしっかりと話していた。
魔王デイブレイクに関わる謎がつかめそうだ、話に乗ってくれないか? と説得していた。
「先生としては話に乗りたいんですよね?」
「まぁな。何かがありそうだから詳しく調べたいんだ」
「私は大丈夫です。ドラちゃんとゴンちゃんは?」
「「ガァア!」」
「大丈夫ですって」
珍しくドラとゴン両方ともあっさりと了承してくれた。
「ウルフェンはどうする?」
「マスターが行くっていうのなら、どこへでもついていきますよ」
「よし、決まりだ」
話が付いた。翌日ソルは冒険者に話をして、正式に仕事を引き受けることが決まった。
ソル達は魔王が秘密裏に企てていた「死してもなお永遠に生きる術」に迫ることになるが、この時の彼は知らない。
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