90 / 151
第90話 ミィシャ vs. 血鉄のタロス① ── 獣の牙、巨斧に挑む
しおりを挟む
「ガハハハ! そろそろ遊びは終わりにしようぜ、子猫ちゃん!」
タロスの咆哮が、広間に轟いた。
ミィシャは鋭い瞳で彼を睨みつけながら、低く構える。
足元の魔力が微かに震え、獣の本能が戦闘態勢へと切り替わる。
「……遊び? そいつは違うにゃあ。これは——狩りだよ!」
次の瞬間、タロスの巨斧が唸りを上げて振り下ろされた。
ドゴォォン!!!
轟音とともに、大地が砕ける。
周囲の空気が衝撃波となって広がり、石片が舞い上がる。
しかし——
ミィシャの姿は、そこにはなかった。
「ハァ!? 消えやがったか!?」
タロスが周囲を見回した刹那——
「……上だよ、牛野郎。」
跳躍。
ミィシャの身体が、天井近くまで舞い上がっていた。
「喰らいな……"裂爪撃《れっそうげき》"!!!」
重力を利用した急降下とともに、鋭い爪を模した手甲がタロスの頭部を狙う!
——だが、
「バーカ! その程度で俺を仕留められるかァ!!」
タロスは巨斧を頭上に掲げ、寸前でミィシャの攻撃を受け止めた。
ギャリィィンッ!!
金属と骨がぶつかり合う高音が鳴り響く。
火花が散り、衝撃が広間全体に伝播した。
ミィシャは瞬時に体勢を変え、タロスの腕を蹴って距離を取る。
「……やるねえ。」
着地と同時に、口の端を持ち上げた。
ただの脳筋野郎ではない。反応速度も悪くない。
「ガハハハ! お前もな! だが、まだまだ足りねぇぞォ!!」
タロスが豪快に笑い、戦斧を構え直す。
一撃が交わされ、戦端が完全に開かれた——。
巨斧の一撃は、まるで大地を割るかのような威力だった。
「おらぁァ!!!」
ブオォォォン!!!!
音が空を裂く。
タロスの斧が、横薙ぎに振るわれた。
普通の戦士ならば、その一撃を受けることすらできない。
巨木すら両断するであろう衝撃が、ミィシャに迫る。
だが——
「遅いにゃ!」
ミィシャは、地面を蹴った。
音もなく、刹那の間に彼女の姿が消える。
まるで風が流れるように、巨斧の死角へと滑り込む。
「はっ!? どこ行きやがった!?」
タロスが驚愕した瞬間、
「——こっちだよォ!!」
ミィシャは、タロスの懐に潜り込み、膝蹴りを放つ!
ズガァン!!
獣人特有の筋力と魔力を込めた膝蹴りが、タロスの腹部に炸裂した。
「ぐぉっ!?」
巨体が僅かに揺らぎ、一歩よろめく。
「ははっ、さすがに効いたみたいだにゃ?」
ミィシャはニヤリと笑う。
だが、タロスはすぐに踏みとどまり、ニヤリと口元を歪めた。
「ガハハハ! そりゃあまぁ、ちぃっとは効いたぜ……だが!!」
再び巨斧が振るわれる!
ミィシャは素早く回避。
タロスの攻撃は重く、遅い。
だが、油断すれば一撃で終わるほどの威力がある。
ミィシャはスピードを活かし、回避しながらタロスの攻撃の隙を狙う。
しかし、タロスの耐久力が予想以上に高い。
「クソッ……タフなヤツだにゃ。」
これまでの経験則では、急所に入れればどんな巨漢でも効くはずだった。
だが——
タロスはまだ余裕の笑みを崩していなかった。
「おいおい、もう終わりかァ?」
ミィシャは拳を握り直し、獣のように低く構える。
「——まだまだ、これからだ!」
静かな気迫が漲る。
広間に漂う空気が、次第に熱を帯びていく——。
ミィシャの拳が火花を散らす。
タロスの巨斧が空を切り裂く。
「ハッ、どうしたァ!? さっきまでの勢いはどこ行ったァ、子猫ちゃんよォ!!」
タロスの挑発が響く。
ミィシャは息を整えながら、低く構えた。
彼女は理解していた——
(コイツ……タフすぎる……!)
確かに、一撃ごとにダメージは与えている。
タロスの体には無数の打撃痕が刻まれ、僅かに呼吸も荒くなっている。
だが、それでもまだ戦えるのかと思わせるほどの耐久力。
——まるで”鉄壁”そのものだった。
「遅ぇぞ!!」
——ドゴォン!!
巨大な戦斧が地面を叩き、衝撃波が広間を駆け抜ける。
ミィシャは紙一重でかわし、即座にカウンターの蹴りを放つ。
「おらァッ!!」
ゴッ!!
タロスの顔面に回し蹴りが炸裂する。
だが——
「ガハハハ!! そんなんじゃ足りねぇ!!」
タロスはその場に踏みとどまり、巨体を揺らして笑った。
まるで、ミィシャの攻撃など「蚊に刺された程度」と言わんばかりの態度だった。
「クソッ……どんだけタフなんだよコイツ……!」
ミィシャは舌打ちしながら、一歩距離を取る。
戦斧を振るうたびに、空気が圧縮されるような感覚。
ミィシャは速度を上げる。
「遅ぇって言ったな?」
黄金の眼光が鋭く光る。
「だったら……もっと速くしてやるよ!!」
ミィシャの拳が、連撃となってタロスの胸板に打ち込まれる。
「ハッ、さすがにちょっとは効いたかァ?」
タロスが顔をしかめる。
しかし、ミィシャの勘が違和感を覚えた。
(……何か変だ。)
次の瞬間——
ブシュゥゥゥン……!!
タロスの全身が、不気味な光を帯びた。
ミィシャの金色の瞳が驚愕に見開かれる。
「なっ……!?」
タロスの皮膚が、まるで溶鉄を纏うように変質していく。
黒く光沢を放つ金属が、彼の体表を覆い始めた。
タロスは不敵に笑い、拳を軽く握る。
「——これが魔王軍の力ってやつよォ!!」
その声は、いつも以上に響き渡り、重々しく、威圧的だった。
「魔道具……!? そんなの使ってなかっただろ……!!」
ミィシャの直感が告げる。
——今までのタロスとは違う。
——これは、ただの「強化」じゃない。
ミィシャは警戒を強めながら、拳を握り直した。
「……何だ、今の……!?」
タロスの腕が、まるで鋼の塊と化していた。
その拳を握るたびに、金属同士が擦れる音が響く。
「さァ……第二ラウンドといこうぜェ!!」
タロスが雄叫びを上げ、戦斧を構え直す。
ミィシャは不敵な笑みを浮かべつつも、内心は完全に警戒モードに入っていた。
「……面白くなってきたにゃ。」
——だが、それは本当に”面白い”だけで済むのか?
広間の空気が、不穏な熱気を帯びていく——。
タロスの咆哮が、広間に轟いた。
ミィシャは鋭い瞳で彼を睨みつけながら、低く構える。
足元の魔力が微かに震え、獣の本能が戦闘態勢へと切り替わる。
「……遊び? そいつは違うにゃあ。これは——狩りだよ!」
次の瞬間、タロスの巨斧が唸りを上げて振り下ろされた。
ドゴォォン!!!
轟音とともに、大地が砕ける。
周囲の空気が衝撃波となって広がり、石片が舞い上がる。
しかし——
ミィシャの姿は、そこにはなかった。
「ハァ!? 消えやがったか!?」
タロスが周囲を見回した刹那——
「……上だよ、牛野郎。」
跳躍。
ミィシャの身体が、天井近くまで舞い上がっていた。
「喰らいな……"裂爪撃《れっそうげき》"!!!」
重力を利用した急降下とともに、鋭い爪を模した手甲がタロスの頭部を狙う!
——だが、
「バーカ! その程度で俺を仕留められるかァ!!」
タロスは巨斧を頭上に掲げ、寸前でミィシャの攻撃を受け止めた。
ギャリィィンッ!!
金属と骨がぶつかり合う高音が鳴り響く。
火花が散り、衝撃が広間全体に伝播した。
ミィシャは瞬時に体勢を変え、タロスの腕を蹴って距離を取る。
「……やるねえ。」
着地と同時に、口の端を持ち上げた。
ただの脳筋野郎ではない。反応速度も悪くない。
「ガハハハ! お前もな! だが、まだまだ足りねぇぞォ!!」
タロスが豪快に笑い、戦斧を構え直す。
一撃が交わされ、戦端が完全に開かれた——。
巨斧の一撃は、まるで大地を割るかのような威力だった。
「おらぁァ!!!」
ブオォォォン!!!!
音が空を裂く。
タロスの斧が、横薙ぎに振るわれた。
普通の戦士ならば、その一撃を受けることすらできない。
巨木すら両断するであろう衝撃が、ミィシャに迫る。
だが——
「遅いにゃ!」
ミィシャは、地面を蹴った。
音もなく、刹那の間に彼女の姿が消える。
まるで風が流れるように、巨斧の死角へと滑り込む。
「はっ!? どこ行きやがった!?」
タロスが驚愕した瞬間、
「——こっちだよォ!!」
ミィシャは、タロスの懐に潜り込み、膝蹴りを放つ!
ズガァン!!
獣人特有の筋力と魔力を込めた膝蹴りが、タロスの腹部に炸裂した。
「ぐぉっ!?」
巨体が僅かに揺らぎ、一歩よろめく。
「ははっ、さすがに効いたみたいだにゃ?」
ミィシャはニヤリと笑う。
だが、タロスはすぐに踏みとどまり、ニヤリと口元を歪めた。
「ガハハハ! そりゃあまぁ、ちぃっとは効いたぜ……だが!!」
再び巨斧が振るわれる!
ミィシャは素早く回避。
タロスの攻撃は重く、遅い。
だが、油断すれば一撃で終わるほどの威力がある。
ミィシャはスピードを活かし、回避しながらタロスの攻撃の隙を狙う。
しかし、タロスの耐久力が予想以上に高い。
「クソッ……タフなヤツだにゃ。」
これまでの経験則では、急所に入れればどんな巨漢でも効くはずだった。
だが——
タロスはまだ余裕の笑みを崩していなかった。
「おいおい、もう終わりかァ?」
ミィシャは拳を握り直し、獣のように低く構える。
「——まだまだ、これからだ!」
静かな気迫が漲る。
広間に漂う空気が、次第に熱を帯びていく——。
ミィシャの拳が火花を散らす。
タロスの巨斧が空を切り裂く。
「ハッ、どうしたァ!? さっきまでの勢いはどこ行ったァ、子猫ちゃんよォ!!」
タロスの挑発が響く。
ミィシャは息を整えながら、低く構えた。
彼女は理解していた——
(コイツ……タフすぎる……!)
確かに、一撃ごとにダメージは与えている。
タロスの体には無数の打撃痕が刻まれ、僅かに呼吸も荒くなっている。
だが、それでもまだ戦えるのかと思わせるほどの耐久力。
——まるで”鉄壁”そのものだった。
「遅ぇぞ!!」
——ドゴォン!!
巨大な戦斧が地面を叩き、衝撃波が広間を駆け抜ける。
ミィシャは紙一重でかわし、即座にカウンターの蹴りを放つ。
「おらァッ!!」
ゴッ!!
タロスの顔面に回し蹴りが炸裂する。
だが——
「ガハハハ!! そんなんじゃ足りねぇ!!」
タロスはその場に踏みとどまり、巨体を揺らして笑った。
まるで、ミィシャの攻撃など「蚊に刺された程度」と言わんばかりの態度だった。
「クソッ……どんだけタフなんだよコイツ……!」
ミィシャは舌打ちしながら、一歩距離を取る。
戦斧を振るうたびに、空気が圧縮されるような感覚。
ミィシャは速度を上げる。
「遅ぇって言ったな?」
黄金の眼光が鋭く光る。
「だったら……もっと速くしてやるよ!!」
ミィシャの拳が、連撃となってタロスの胸板に打ち込まれる。
「ハッ、さすがにちょっとは効いたかァ?」
タロスが顔をしかめる。
しかし、ミィシャの勘が違和感を覚えた。
(……何か変だ。)
次の瞬間——
ブシュゥゥゥン……!!
タロスの全身が、不気味な光を帯びた。
ミィシャの金色の瞳が驚愕に見開かれる。
「なっ……!?」
タロスの皮膚が、まるで溶鉄を纏うように変質していく。
黒く光沢を放つ金属が、彼の体表を覆い始めた。
タロスは不敵に笑い、拳を軽く握る。
「——これが魔王軍の力ってやつよォ!!」
その声は、いつも以上に響き渡り、重々しく、威圧的だった。
「魔道具……!? そんなの使ってなかっただろ……!!」
ミィシャの直感が告げる。
——今までのタロスとは違う。
——これは、ただの「強化」じゃない。
ミィシャは警戒を強めながら、拳を握り直した。
「……何だ、今の……!?」
タロスの腕が、まるで鋼の塊と化していた。
その拳を握るたびに、金属同士が擦れる音が響く。
「さァ……第二ラウンドといこうぜェ!!」
タロスが雄叫びを上げ、戦斧を構え直す。
ミィシャは不敵な笑みを浮かべつつも、内心は完全に警戒モードに入っていた。
「……面白くなってきたにゃ。」
——だが、それは本当に”面白い”だけで済むのか?
広間の空気が、不穏な熱気を帯びていく——。
28
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
スキル『レベル1固定』は最強チートだけど、俺はステータスウィンドウで無双する
うーぱー
ファンタジー
アーサーはハズレスキル『レベル1固定』を授かったため、家を追放されてしまう。
そして、ショック死してしまう。
その体に転成した主人公は、とりあえず、目の前にいた弟を腹パンざまぁ。
屋敷を逃げ出すのであった――。
ハズレスキル扱いされるが『レベル1固定』は他人のレベルを1に落とせるから、ツヨツヨだった。
スキルを活かしてアーサーは大活躍する……はず。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【村スキル】で始まる異世界ファンタジー 目指せスローライフ!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は村田 歩(ムラタアユム)
目を覚ますとそこは石畳の町だった
異世界の中世ヨーロッパの街並み
僕はすぐにステータスを確認できるか声を上げた
案の定この世界はステータスのある世界
村スキルというもの以外は平凡なステータス
終わったと思ったら村スキルがスタートする
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる